*《カオスポッド/Morphing Jar #2》 [#q5853f08]
 効果モンスター
 星3/地属性/岩石族/攻 800/守 700
 リバース:フィールド上のモンスターを全て持ち主のデッキに加えてシャッフルする。
 その後、お互いのプレイヤーはそれぞれのデッキに加えた数と
 同じ数のモンスターが出るまでデッキをめくり、
 その中からレベル4以下のモンスターを全て裏側守備表示で特殊召喚する。
 それ以外のめくったカードは全て墓地へ捨てる。

 [[Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]]で登場した[[地属性]]・[[岩石族]]の[[下級モンスター]]。~
 [[フィールド]]上の[[モンスター]]の総入れ替え、[[相手]]の[[攻撃]]の防御、[[デッキ破壊]]と数多くの使い道のある優秀な壺型[[モンスター]]である。~

 [[相手]][[モンスター]]の[[攻撃]]でこの[[カード]]が[[リバース]]し、[[戦闘破壊]]が確定した場合、この[[カード]]は[[デッキ]]に戻らず[[墓地]]に送られる。~
 そのため、[[自分]]の[[フィールド]]上に《カオスポッド》しかいなかった場合、[[自分]]のみ[[デッキ破壊]][[効果]]を受けない。~

 この[[モンスター効果]]は、[[相手]][[モンスター]]の数が多いほど力を発揮するため、[[相手]]に[[モンスター]]を大量に[[召喚]]させてから[[発動]]すると良いだろう。~
 ただし、[[相手]]の[[デッキ]]が[[モンスター]]を多く採用していたり、終盤にこの[[効果]]を使用し過ぎたりして、[[相手]]の[[デッキ]]に[[モンスター]]が多めに存在する場合は、[[デッキ破壊]]はあまり行われず、[[モンスター]]の総数も変わらないため、一時しのぎにしかならない事もある。~
 [[除去]]として見た場合、[[デッキ]]に戻すという非常に強力な方式であり、[[《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》]]などの強力な[[耐性]]持ちですら問答無用で[[除去]]できる。~
また、[[裏側守備表示]]で[[特殊召喚]]するため、[[リバース効果モンスター]]と相性が良い。~

 この[[モンスター]]を採用する[[デッキ]]には、[[【デッキ破壊】]]が挙げられる。~
 [[リバース効果]]で[[自分]]の[[デッキ]]に被害が及んだ場合でも、[[デッキ破壊]]の[[キーカード]]である[[《ニードルワーム》]]を[[裏側守備表示]]で[[特殊召喚]]する事ができるため、非常に有効に機能する。~
 [[【カオスループ】]]では[[デッキ]]の根幹を形作り、[[《召喚制限−猛突するモンスター》]]との[[コンボ]]による[[無限ループ]]を発生させ、[[相手]]を[[1ターンキル]]する。~
 総入れ替え能力に着眼した[[【MCV】]]という[[デッキ]]が存在したが、[[《サイバーポッド》]]の禁止化に伴い、消滅した。~

 [[相手]]の[[デッキ]]が[[【死皇帝の陵墓】]]や[[【儀式天魔神】]]等の[[特殊召喚]]する事ができない[[モンスター]]や高[[レベル]][[モンスター]]が多い[[デッキ]]に対しては、[[モンスター]]の[[除去]]も行う事ができるため、相性が良い。~
 [[魔法・罠カード]]も[[墓地に捨てる]]ので、[[【パーミッション】]]や[[【ロックバーン】]]等の[[魔法・罠カード]]が多い[[デッキ]]に対しては、一度に大量の[[デッキ破壊]]を行う事ができる、相性が良い。~
 ただし、[[【ドローゴー】]]は[[モンスター]]を一枚も採用しないので、全く[[効果]]がない。~
 [[《サイバー・ドラゴン》]]と[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]はこの[[カード]]の[[効果]]で[[特殊召喚]]されないため、[[【サイカリバー】]]対策[[デッキ]]に残っている[[ガジェット]]の種類が偏れば連鎖を止めることもできるだろう。~
 [[デッキ破壊]]こそできないものの、[[デッキ]]に戻らない[[トークン]]や、[[エクストラデッキ]]に戻る[[シンクロモンスター]]などの[[除去]]もできる。~
 [[【岩石族】]]では[[ドローロック]]が狙え守備力も高い[[《伝説の柔術家》]]が優先されやすいが、大量展開された[[モンスター]]にまとめて被害を与えられるこの[[カード]]を[[地雷]]として仕込んでおくのも手。~
 ただし、[[岩石族]]に採用されやすい[[コアキメイル]]の維持[[コスト]]として見せると相手に狙いがバレて対策を取られてしまう恐れがある。

-[[効果]]について。
--[[デッキ]]に[[戻す]]のは「[[コスト]]」ではなく「[[効果]]」で、「[[デッキ]]に戻し、[[カードをめくり>カードをめくる]][[特殊召喚]]・[[墓地]]へ送る」ところまでが[[一連の効果]]になっている。~
なお、[[特殊召喚]]と[[墓地]]へ捨てるのは同時扱い。
---この[[モンスター効果の発動]]時、[[《虚無魔人》]]が[[フィールド]]上にいたとしても、戻してから[[特殊召喚]]の手順を踏むので、この[[カード]]の[[特殊召喚]][[効果]]は有効になる。(08/03/04)
---他方で「[[《サーチライトメン》]]の[[リバース効果]]の[[適用]]下」など[[セット]]・[[特殊召喚]]できない状況では、[[特殊召喚]]できる側はそのまま処理し、[[特殊召喚]]できない側は、「この[[効果]]で[[特殊召喚]]できる[[モンスター]]」も他の[[カード]]と同じく[[墓地]]送りとなる。(08/03/04)
--[[カードをめくって>カードをめくる]]数える[[モンスター]]の数は、各自[[デッキ]]に戻した[[モンスター]]の数である。
---[[相手]]・[[自分]][[フィールド]]上にいたかどうかは関係がなく戻した数で決まる。
---[[エクストラデッキ]]に戻した[[モンスター]]や、消滅する[[トークン]]、戻す際に[[除外]]されてしまう[[モンスター]]の数はカウントしない。~
したがって、[[モンスター]]数はめくる必要のある数を上回ることはない。
--[[特殊召喚]]する[[モンスター]]は[[レベル]]4以下の[[召喚制限]]のない[[モンスター]]に限られる。
---[[レベル]]4以下でも、[[儀式モンスター]]などは[[特殊召喚]]できないので[[墓地]]へ捨てる。

--[[裏側守備表示]]で[[特殊召喚]]するのは、全ての[[モンスター]]を同時に[[セット]]する扱い。~
どの[[モンスター]]をどの位置に伏せたのかを[[相手]]に教える必要は無い。~
---具体的な処理としては、[[裏側守備表示]]で[[特殊召喚]]する[[モンスター]]を全て[[相手]]に[[確認]]させ、[[モンスター]]を裏にして[[シャッフル]]、そして[[セット]]を行えばよい。~
--[[特殊召喚]]及び[[墓地]]へ捨てるのは[[カードをめくる]]行為であることから「[[デッキ]]から」扱いである。~
当然、[[手札]]から捨てた扱いにはならない。~
---[[相手]]の[[《闇より出でし絶望》]]をめくった場合は[[特殊召喚]]されてしまうので注意が必要である。~


-その[[効果]]は非常に強力で、かつては[[制限カード]]にも指定された事もある。~
その後緩和され、長らく[[準制限カード]]に指定されていたが、[[05/03/01>禁止・制限カード/2005年3月1日]]より[[制限解除]]された。~

-大きな[[エラッタ]]を喰らった[[カード]]のうちのひとつ。~
[[《サイバーポッド》]]と同じく、以前は[[レベル]]5以上の[[モンスター]]も、[[裏側守備表示]]で[[特殊召喚]]する事ができた。~
これを活用すれば、[[上級モンスター]]を大量展開する事も可能だった。

-間違えやすいが「ポッ''ト''」ではなく「ポッ''ド''」である。

-英語名に「Morphing Jar #2」とあるが、[[《メタモルポット》]]が「Morphing Jar」の「#1」にあたる。~

-英語版ではカード名が[[《Dark Balter the Terrible》>《魔人 ダーク・バルター》]]になっている[[エラーカード]]が存在する。

-原作・アニメにおいて―~
アニメZEXALの「遊馬vsチャーリー」戦においてチャーリーが使用した[[魔法カード]]《リリース・チェンジ》の[[イラスト]]に描かれている。

-コナミのゲーム作品において―~
GBのDMシリーズでは[[効果]]を持たない[[モンスター]]として登場し、オリジナルの[[テキスト>フレイバー・テキスト]]が存在する。~
「もしその壷に手を入れてしまったら確実に引きちぎられてしまう」と書かれている。~
[[《朱い靴》]]と対になるようなテキストである。~
また、「魔界で作られた悪魔の壺。中に入れたものは二度と取り出せない」というテキストもある。~
何のために作られたのだろうか。~
DM5ではなんと[[制限カード]]である。~
同ゲームでは[[《刻の封印》]]が[[制限カード]]であるなど、OCGでは存在したことのない立ち位置にいるカードがいくつかある。~

--[[WORLD CHAMPIONSHIP 2007>ゲーム付属カード#zc3eaab5]]では、[[除外]]された[[《混沌の黒魔術師》]]や消滅した[[モンスタートークン]]も「戻した[[モンスター]]」に数えるバグがあった。~
このため、[[デッキ]]に[[モンスター]]がなくなっても、めくり続ける事態が起こりうる。~
続く[[2008>ゲーム付属カード#qe1d54fb]]では改善されたのだが、[[2009>ゲーム付属カード#k2f9bcd5]]では再び、[[エクストラデッキ]]に戻した[[モンスター]]を数えるバグが生じている。~

**関連カード [#qd924e2c]
-[[ポット(ポッド)]]

-[[《名推理》]]
-[[《モンスターゲート》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#ja6b56f3]
-[[【カオスループ】]]

**収録パック等 [#tef920cf]
-[[Curse of Anubis −アヌビスの呪い−]] CA-41
-[[STRUCTURE DECK−海馬編−]] KA-43
-[[DUELIST LEGACY Volume.1]] DL1-129 &size(10){[[Rare]]};
-[[プロモカード]] PC2-005
-[[BEGINNER'S EDITION 1]] BE1-JP092 &size(10){[[Rare]]};
-[[BEGINNER'S EDITION 1(第7期)]] BE01-JP084 &size(10){[[Super]]};
-[[GOLD SERIES 2012]] GS04-JP001 &size(10){([[Gold]])};
-[[THE GOLD BOX]] GDB1-JP061 &size(10){[[Gold]]};

**FAQ [#w3fc7e35]
Q:《カオスポッド》の[[戦闘破壊]]が確定している場合、[[リバース効果]]でこの《カオスポッド》を[[デッキ]]に戻して[[シャッフル]]しますか?~
A:いいえ、[[デッキ]]に戻さず、[[デッキ]]に戻した枚数にカウントしません。~

Q:[[持ち主]]の異なる[[モンスター]]が[[フィールド]]上に存在する時に《カオスポッド》の[[リバース効果]]が[[発動]]した場合、その[[モンスター]]はどうなりますか?~
A:元々の[[持ち主]]の[[デッキ]]に戻り、[[持ち主]]の戻した枚数としてカウントします。

Q:[[特殊召喚]]する事ができない[[モンスター]]や、[[上級モンスター]]をめくった場合どうなりますか?~
A:[[墓地]]に捨てますが、めくった[[モンスター]]の数にはカウントされます。

Q:[[モンスター]]が一枚も出ずに全部[[デッキ]]をめくってしまった場合めくった[[カード]]はどうなりますか?~
A:そもそも一枚も戻す事ができないならば[[カードをめくる]]必要がありません。~

Q:[[融合モンスター]]・[[シンクロモンスター]]・[[エクシーズモンスター]]は[[エクストラデッキ]]に戻りますか?~
  [[エクストラデッキ]]に戻る場合、「[[デッキ]]に戻った[[モンスター]]」としてカウントしますか?~
A:[[エクストラデッキ]]に戻ります。しかし[[メインデッキ]]に戻っていないため、「[[デッキ]]に戻った[[モンスター]]」としてカウントしません。

Q:[[罠モンスター]]は[[デッキ]]に戻りますか?戻る場合、それを「[[デッキ]]に戻った[[モンスター]]」としてカウントしますか?~
A:[[デッキ]]に戻ります。~
  しかし[[デッキ]]に戻る時点で[[罠カード]]として扱われるので、「[[デッキ]]に戻った[[モンスター]]」としてカウントしません。

Q:[[モンスタートークン]]は[[デッキ]]に戻りますか?~
A:[[モンスタートークン]]は[[デッキ]]には戻らず、その場で消滅します。「[[デッキ]]に戻った[[モンスター]]」としてはカウントされません。

Q:この[[カードの効果]]によって[[裏側守備表示]]で[[特殊召喚]]された[[モンスター]]の[[表示形式]]はその[[ターン]]に変更できますか?~
A:いいえ、[[裏側守備表示]]で[[特殊召喚]]しているため、[[自分]]の意思では変更する事ができません。

Q:この[[カードの効果]]によって[[裏側守備表示]]で[[特殊召喚]]された[[相手]][[モンスター]]の[[コントロール]]をその[[ターン]]に[[《精神操作》]]などで[[自分]]が得た場合、[[自分]]は同じ[[ターン]]にその[[モンスター]]の[[表示形式]]を変更できますか?~
A:はい、変更する事ができます。(12/07/09)

Q:[[相手]][[フィールド]]に「元々の[[持ち主]]が[[自分]]」である[[モンスター]]がいる場合、[[デッキ]]に[[自分]]の[[モンスター]]が「6体以上」戻る事もありえます。~
  この場合どうなりますか?~
A:この場合は、特殊召喚する[[カード]]を選んで[[裏側守備表示]]で[[特殊召喚]]し、[[裏側守備表示]]で[[特殊召喚]]する事ができなかった残りの[[レベル]]4以下[[モンスター]]を[[墓地]]へ捨てます。~
  [[《地盤沈下》]]などで[[特殊召喚]]する事ができる数が減っている場合も、同様に処理します。

Q:[[《キング・もけもけ》]]や[[《シューティング・クェーサー・ドラゴン》]]などの、[[フィールド]]を[[離れた>離れる]]時に[[発動]]できる[[任意効果]]は、[[発動]]できますか?([[タイミングを逃しますか>タイミングを逃す]]?)~
A:[[デッキ]]を[[めくる>カードをめくる]]処理があるため、[[タイミングを逃します>タイミングを逃す]]。~
  しかし、[[フィールド]]上に[[《シューティング・クェーサー・ドラゴン》]]のみしか存在しない場合など、[[デッキ]]を[[めくる>カードをめくる]]処理を行わない場合は[[発動]]できます。(12/03/07)

Q:[[《強欲で謙虚な壺》]]を[[発動]]したターン、相手の《カオスポッド》の[[効果]]が[[発動]]しました。この場合、どう処理をしますか?~
A:[[モンスター]]を全て[[デッキ]]に戻しますが、[[《強欲で謙虚な壺》]]を発動したプレイヤーは[[特殊召喚]]ができないので[[レベル]]4以下の[[モンスター]]が出た場合、[[墓地]]に捨てます。(12/03/02)~

//質問だけの投稿はお止めください。ここは「質問と回答」の両方を同時に記述する項目です。
//質問と回答を記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、(A:発売をお待ちください)とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問がございましたら遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。