効果モンスター 星8/風属性/昆虫族/攻2800/守1900 このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが通常召喚されている場合、 自分の墓地のレベル4以下の昆虫族モンスターを3体まで対象として発動できる。 このカードの攻撃力を0にし、対象のモンスターを特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。 この効果は相手ターンでも発動できる。
Vジャンプ(2022年5月号開始) 一年間定期購読特典で登場する風属性・昆虫族の最上級モンスター。
自身の攻撃力を0にする事で墓地の下級昆虫族を最大3体までフリーチェーンで蘇生できるが、この効果を発動するためには通常召喚でフィールドに出している必要がある。
昆虫族は展開手段はそこそこ豊富に存在するものの、アドバンス召喚のサポートが手厚いわけではなく、最上級モンスターのこのカードをアドバンス召喚するにはデッキ構築時点からある程度意識したギミックが必要になるだろう。
《プリミティブ・バタフライ》や《デビルドーザー》と《ワーム・ベイト》を組み合わせるなどでリリース要員は賄えるが、このカードで蘇生したいモンスターを墓地に準備する手間も別途必要となってくる。
また、蘇生した昆虫族は効果が無効になるため、基本的にはリンク素材等として扱う事となるが、【昆虫族】にはこのカードのアドバンス召喚よりも汎用性の高い大量展開手段が多数存在するのが痛い。
《共振虫》を含めた昆虫族を3体展開し、《Beetrooper Armor Horn》?をリンク召喚すれば《共振虫》の効果でこのカードをサーチしながら《Beetrooper Armor Horn》?によって召喚権を確保できる。
しかし、同じ状況であれば《甲虫装機 ピコファレーナ》をリンク召喚したり《デビルドーザー》や《クローラー・ソゥマ》をサーチしても大量展開に繋がる。
《B・F−早撃ちのアルバレスト》ならば1体のみだが効果を無効にせずレベル3以下の昆虫族を蘇生できるため、ある程度墓地さえ肥やせば《B・F−毒針のニードル》など蘇生する昆虫族次第ではアドバンス召喚を必要とせずとも大量展開に繋げられる。
このように、効果を発動できる準備さえ整えてしまえば決して弱い効果ではないのだが、実用性の面では下準備を必要とせず扱いやすさで優る競合相手が他に存在する点がどうしてもネックとなる。
アドバンス召喚ではなく通常召喚さえしていればよいため、他の昆虫族の展開手段と差別化するのであれば、《死皇帝の陵墓》によってリリースを踏み倒して召喚しても効果が適用できる点を活かしたいところ。
通常召喚に成功してしまえば、効果によってこのカードを含め昆虫族が4体並ぶため、リンク4までのリンク召喚や、蘇生する昆虫族次第では各種シンクロ召喚・エクシーズ召喚に自在に繋げる事ができる。
《ゴキポール》・《共振虫》・《応戦するG》などを蘇生すれば、それらを素材とした際にサーチ効果を発動させ、さらにアドバンテージを稼ぐ事も可能。
また、フリーチェーンで発動できる効果のため、自分ターンで効果を発動した後、何らかの手段でこのカードの攻撃力を1でも上げる事ができれば、相手ターンで再度効果を発動できる。
蘇生した昆虫族の中に風属性が2体存在するならば《グレートフライ》をリンク召喚するのが手軽で、B・Fを2体蘇生できればこの条件を満たす事ができる。
他にも《甲虫装機 ピコファレーナ》や《ユニオン・キャリアー》をリンク召喚しこのカードに装備カードを装備させる、《共振虫》経由で《Heavy Beetrooper Mighty Neptune》?をサーチし特殊召喚して並べるなど、蘇生した昆虫族を用いればこのカードの強化手段は豊富。
ただしフリーチェーンでの蘇生とはいえ、効果が無効になる以上相手ターンでは蘇生した昆虫族は壁にしかならず、また攻撃力0のこのカードが棒立ちになる事になる点には注意が必要。
どの道このカードを中心としたデッキを組むのであれば、同じ風属性の《ホップ・イヤー飛行隊》や《星遺物からの目醒め》といった罠カードなど、相手ターンで蘇生した昆虫族を利用できるカードと組み合わせる事なども視野に入れてみてもよい。