《クリボー/Kuriboh》 †
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 300/守 200
相手ターンの戦闘ダメージ計算時、このカードを手札から捨てて発動する。
その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
Vol.7で登場した闇属性・悪魔族の下級モンスター。
自分への戦闘ダメージを1度だけ0にする手札誘発の誘発即時効果を持つ。
相手ターンに使える、手札誘発系カードの開祖。
戦闘ダメージでの1ターンキルを狙うデッキに対する強力なメタカードである。
発動条件が「手札から捨てる」事なので、《天罰》 《死霊騎士デスカリバー・ナイト》等の一部カードを除きカウンターされないのが魅力。
また、《クリボーを呼ぶ笛》 《増殖》 《機雷化》といったサポートカードも存在する。
《クリボーを呼ぶ笛》で手札に加える事でダメージの回避、特殊召喚する事でアドバンス召喚のためのリリース材確保ができる。
特に《天魔神 インヴィシル》のアドバンス召喚のためにリリースできるのは強力。
同じく《クリボーを呼ぶ笛》で特殊召喚できる《ハネクリボー》共々、天魔神を特殊召喚する墓地コストとしても利用できる。
《増殖》により《幻魔皇ラビエル》のリリースを確保する事が可能で、墓地へ行った後は《ダーク・ネクロフィア》の墓地コストにもなる。
このような利点から現在でもサイドデッキ候補の一枚であり、デッキによってはメインから採用される事もある。
- 海外での「基本イラストではない」《クリボー》について。
外国版-遊戯王のゲームの特典のドイツ版《クリボー》は、絵や背景が非常に可愛らしくなっており、シークレットレア仕様になっている。
後に「Champion Pack:Game Two」でRareの物が英語表記で初登場したが、アジア圏の言語版ではこのイラストのカードは存在しない。
また、アジアチャンピオンシップで第3位の賞品にウルトラレア仕様の眼つきの怖い《クリボー》のカードも存在する(このクリボーは世界に1枚しか存在しない)。
2008年1月3日にYahoo!オークションに開始価格50万円で出品されたが、落札者は現れなかった。
- 原作・アニメにおいて―
「決闘者の王国編」の「闇遊戯vsインセクター羽蛾」戦において初登場。
そのときは罠カードの囮になるだけの地味な役であった。
当初は海馬はおろか、舞やペガサスからも「最弱モンスター」の烙印を押されていた。
原作においては確かに記述欄には何も書かれておらず、《ワイト》と変わらぬ攻守を見ればそう思われるのも無理はないだろう。
だが遊戯は、このカードの隠された効果「機雷化」を使用。
このモンスターと《増殖》とのコンボ=「無限に増殖し相手モンスターの攻撃を永続的に防ぐ」凄まじい妨害能力を発揮した。
これは、「決闘王国編」においては破られる事が無く、遊戯を助けてくれていた。
その後も彼のデッキの防御、マスコット役として、重要な局面で彼を助けている。
「闇遊戯&海馬vs光の仮面&闇の仮面」の決闘では海馬も助ける事に成功。
しかし、同決闘にて《増殖》と《クリボー》のコンボが初めて破られた。
「過去の記憶編」における訓練戦「ファラオvsセト」戦では、ファラオが石版に封印されていた「魔物」として召喚し、その能力を発揮した。
原作ではなぜか初登場時と対海馬戦以降でカードイラストが変わっている。
初登場時のイラスト及びソリッド・ビジョンは手足が《クリッター》のように長く、全身が《屋根裏の物の怪》のように真っ黒だった。
OCGでは同名カードでもイラスト違いが数多く存在するが、原作でイラスト違いが確認されたのはこのカードだけである。
なお、ゲームボーイの「遊戯王デュエルモンスターズ」シリーズでは、DM2まで初登場時のイラストに準じた姿で描かれていた。
- アニメではOCGの効果でも度々使用されている。
初使用は「バトルシティ編」での「闇遊戯vs海馬」戦で、遊戯に対する《オベリスクの巨神兵》のダメージを打ち消した。
この効果が使用されたとき、《増殖》とのコンボ時と同じように《クリボー》が大量に増殖して遊戯のデュエルディスクのライフカウンターに立ちはだかった。
- アニメオリジナル「乃亜編」においては、「遊戯vs大下」戦にて遊戯のデッキマスターとして「勝手に」出現。
「デュエル中に1度だけ、発動してからターンが終わるまでのあらゆるダメージを無効化する」という《クリボー》らしい能力だった。
- アニメオリジナル「ドーマ編」にて「クリボー5兄弟」の存在が確認された。
レベル5のモンスターを生け贄にして発動する《ティンクル・ファイブスター》なるカードから召喚される、《クリバー》・《クリビー》・《クリブー》・《クリベー》・《クリボー》の5種類。
共通点は見て分かるように最後の文字がバ行になってる事。
この5兄弟は合体すると《クリバビロン》・《クリボール》・《クリバンデッド》というモンスターになる。
《クリボー》を除く4体の兄弟は皆色違いであり、羊トークンの様なカラフルさを見せていた。
- 可愛らしい外見と仕草のモンスターであるが、劇場版「光のピラミッド」の冒頭では凶暴性をあらわにし、遊戯に襲いかかった。
- アニメGXにおいては、「主人公を支える」という役割は《ハネクリボー》に受け継がれる事になる。
しかし展示されていた遊戯のデッキを盗んだ神楽坂によって召喚され、《クリボー》vs《ハネクリボー》の夢の対決が実現した。
その後は神楽坂は《死者転生》で回収し、OCG効果を使用している。
また179話では過去の遊戯に十代の到来を予言している。
- アニメ5D'sにおいては、クリボー系モンスターである《クリボン》がヒロインを支える役目を担う事になった。
主人公である不動遊星よりも龍可の方が精霊と接する能力が高い為、彼女の相棒となっている。
また、第5期OPの冒頭部分でこのカードが登場している。
- コナミのゲーム作品において―
GBのDMシリーズでは効果を持たないモンスターとして登場し、オリジナルのテキストが存在する。
「小さな悪魔 暗闇でいっぱい出てくるととっても邪魔だ」と書かれている。
まるで《ワイト》や《ヘルバウンド》を思わせるような内容である。
- 「フォルスバウンドキングダム」では、そのままではあまり強くないが、専用アイテムの《増殖》を装備する事で攻撃力が大幅にアップする。
装備している数だけアップするので、持てる分だけ装備すると、とても《クリボー》とは思えないほどの攻撃力を得る事ができる。
このゲーム時の通常攻撃名は「ニードルスクリンプラー」、全体攻撃名は「分身ハリネズミシュート」。
関連カード †
―サポートカード
―《クリボー》の姿が見られるカード
―類似モンスターカード
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
FAQ †
Q:1ターンの戦闘ダメージを全て0にできるのですか?
A:いいえ、戦闘ダメージを0にできるのは1体分だけです。
Q:《死霊騎士デスカリバー・ナイト》の攻撃でダメージを受けた時、《クリボー》の能力を使用した場合、ダメージはどうなりますか?
A:《クリボー》の効果の発動タイミングは「戦闘ダメージが発生した時(ダメージを受ける直前)」です。
その時点では既にダメージ計算が行われますので、《死霊騎士デスカリバー・ナイト》がリリースされフィールドに存在しなくなってもダメージを受けます。
Q:《ガード・ヘッジ》と同時に使用したい場合はどうすればいいですか?
A:発動タイミングが同じ「ダメージ計算時」なので、チェーン処理になります。(09/03/02)
Q:自分のモンスターよりも、相手のモンスターの攻撃力の方が低い場合に《クリボー》の効果を発動できますか?
A:はい、発動できます。(09/09/24)
ただし、攻撃力0のモンスターの攻撃に対しては《クリボー》を発動できません。