遊戯王カードWiki - 《クローザー・フォレスト》のバックアップ(No.29)

《クローザー・フォレスト/Closed Forest》 †

フィールド魔法
自分の墓地に存在するモンスター１体につき、
自分フィールド上に表側表示で存在する獣族モンスターの
攻撃力は１００ポイントアップする。
このカードがフィールド上に存在する限り、
フィールド魔法カードを発動する事はできない。
このカードが破壊されたターン、
フィールド魔法カードを発動する事はできない。

　遊戯王5D's Duel Transer　付属カードで登場したフィールド魔法。
　墓地のモンスターの数だけ自分の獣族を全体強化する効果と、フィールド魔法の発動を制限する２つの効果を持つ。

　１つ目の効果は獣族専用の攻撃力上昇効果。
　だが、総じてはデュエルの終盤でもない限り、《一族の結束》を超える上昇値を得るのは難しい。
　《一族の結束》と比較すると、墓地にモンスターが少ない序盤では上昇値に期待できず、フィールド魔法なので２枚以上発動し強化効果を重積させることもできない。

　一方で《一族の結束》と違い、別の種族のモンスターが墓地に存在しても効果に影響ない点、更に墓地のモンスターは種族を問わず強化の肥やしになる点は、シンクロ召喚・エクシーズ召喚を考える上でも扱いやすい。
　獣族主体のデッキで、獣族以外のモンスターを一緒に使用する場合はこちらの方がよい。
　シンクロ召喚を多用する獣族や【ビースト】ならば他種族が墓地に混ざりやすく、シンクロ素材として墓地も肥えやすいので相性がいいか。
　大量展開の得意な魔轟神獣を使う場合でも恩恵を受けられる。
　《ナチュル・ビースト》や《魔轟神獣ユニコール》が戦闘破壊されにくくなればかなり強力になるだろう。
　しかしそのようなデッキによく採用される《貪欲な壺》との相性はあまり良くない。

　戦闘補助として《強者の苦痛》と比べた場合にも、序盤に繰り出された高攻撃力モンスターへの対抗手段としては心許ない。
　それでも、永続魔法と違いサーチしやすく、相手フィールドに依存せず効力を発揮でき、エクシーズモンスター相手にも有効など、優る部分はある。
　リリースする種族を問われなくなる、あるいは《一族の結束》との併用で更なる強化を図れるといった面で《ツインヘデッド・ビースト》を軸としたデッキは相性が良いと言える。

　２つ目の効果は、フィールド魔法の発動抑止効果。
　またフィールド魔法の致命的な弱点である、相手のフィールド魔法の発動によって破壊される心配がないのも大きな利点である。

　３つ目の効果は、自身が破壊されたターンにおけるフィールド魔法の発動抑止効果。
　相手のターンに破壊されれば、この抑制効果が働き、次の自分のターンに２枚目のこのカードを再び使用すれば、ほぼ恒久的にこのカードを張り続けることができる。
　バウンス・除外と抜け道も多いが、フィールド魔法を使う相手プレイヤーにとっては鬱陶しい事この上ない。
　しかし、速攻魔法や罠カードなどで自分のターンに破壊されてしまうと、自分がフィールド魔法を発動できなくなってしまうため注意。