遊戯王カードWiki - 《ゴヨウ・ガーディアン》のバックアップ(No.111)

《ゴヨウ・ガーディアン/Goyo Guardian》 †

シンクロ・効果モンスター
星６/地属性/戦士族/攻2800/守2000
地属性チューナー＋チューナー以外のモンスター１体以上
(1)：このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。

　THE DUELIST GENESISで登場した地属性・戦士族のシンクロモンスター。
　相手モンスターを戦闘破壊し墓地へ送った時、そのモンスターを自分フィールドに守備表示で特殊召喚できる誘発効果を持つ。

　シンクロ素材に縛りこそあるものの、レベル６シンクロモンスターとしては最大の攻撃力であり、アタッカーとして扱いやすい。
　戦闘破壊したモンスターの蘇生により擬似的なコントロール奪取も可能であり、攻撃力が高いことから戦闘破壊も狙いやすい。
　奪ったモンスターは守備表示になる以外の制約はなく、効果を使用したり、リリースや各種素材に活用できる。
　《最終突撃命令》等と併用する事で、バトルフェイズ中に追撃する事も可能。
　ただし、後述のように注意点も多い。

　チューナーは地属性に限定されているが、《ＴＧストライカー》など汎用性の高いモンスターも多く、このカードを中心としたデッキを組むのも悪くない。
　特に《死神官－スーパイ》なら《スーパイ》を特殊召喚でき、召喚権を使わずにシンクロ召喚可能。
　他には、地属性チューナーを擁する【Ｘ－セイバー】・【スクラップ】・【カラクリ】などで活躍できるだろう。

誘発効果について
- 効果はコントロール奪取に近いが、「自分フィールドに蘇生する」効果である。
  そのため、特殊召喚できないモンスターを戦闘破壊しても蘇生はできない。
  また、戦闘破壊して墓地へ送る必要があるため、《マクロコスモス》適用中や、ペンデュラムモンスター・宝玉獣等は特殊召喚できない。
  一方で、コントロール奪取ではないため、《不意打ち又佐》等のコントロール奪取に耐性を持つモンスターも特殊召喚できる。
  守備表示で特殊召喚する必要があるので、守備表示にすることができないリンクモンスターは特殊召喚できない。

相手モンスターを戦闘破壊しても墓地へ送る前に、このカードがフィールドに存在しない場合、効果を発動できない。
相打ちや、裏側表示の《人喰い虫》と戦闘し、リバース効果でこのカードが破壊された場合は効果を発動できない。

戦闘破壊したモンスターによっては、特殊召喚しない方が良い場合もある。
《ダンディライオン》等の墓地で発動する誘発効果モンスターは、破壊される事で再び相手に効果を発動される事になるので、敢えて特殊召喚しないという選択肢も考える必要がある。

第２回カリスマデュエリスト最強決定戦「カイザー海馬vs千丈目」においてカイザー海馬が使用。
千丈目のデッキが【アルカナフォース】であり、アルカナフォースのコイントスを避けるべくカイザー海馬は効果を使用しなかった。

ガーディアンの名を持つが、カテゴリを活かす事はできない。
ガーディアンのサポートカードは《ウェポンサモナー》しか存在せず、《ウェポンサモナー》の効果は、エクストラデッキに存在するシンクロモンスターには使用できないためである。

エラッタによる弱体化を経て制限復帰した元禁止カードの１枚である。
旧テキストの頃はチューナーの縛りがなく、効果は一切の変更がないまま、シンクロ素材だけが変更となった。
シンクロ召喚に必要な素材が変更された形は初の事例となる。

エラッタ前はシンクロ素材の指定がない事から非常に出しやすく、その高いステータスは環境に大きな影響を与えた。
その結果、09/03/01に制限カードに、11/03/01には禁止カードとなった。
当時は《氷結界の龍ブリューナク》と共に「強力な効果を持つレベル６シンクロモンスター」としての双璧を成しており、チューナーが投入されるデッキのほとんどに必須カードとして採用されていた。

エラッタ前の現役時代は、このモンスターの攻撃力の2800という数値が一つの基準とされ、「ゴヨウライン」と称されていた。
シンクロ素材の汎用性から、相手がどのようなデッキであってもこのモンスターと遭遇する可能性があるため、攻撃力2800未満のモンスターは、相手の手駒にされる事を覚悟しなければならなかったのである。
本来はデメリットであるはずのモンスターの召喚制限が、蘇生できない＝「このカードにコントロールを奪われないメリット」として評価されていた事もあり、ここからも環境の変化が如実に感じ取れる。
また、攻撃力2800未満で蘇生可能なモンスターによるビートダウンには致命的な天敵であり、１ターンキル主流への環境の変化を後押しした。
中でも、《森の番人グリーン・バブーン》のように蘇生しやすさが強みであったものは、一気に姿を消すこととなった。

このエラッタにより、17/01/01で制限カード、17/04/01で準制限カード、17/07/01で無制限カードへと緩和されている。
この際、奇しくも上述の《氷結界の龍ブリューナク》とは同じタイミングでエラッタされ制限復帰している。

16/12/17付けでエラッタされた他のカードはどれも効果が改訂されているが、このカードは効果の変更はない。
上述のように環境に重大な影響を与えたものの、このカードが禁止カードになって以降のシステムとの相性から、効果の影響力自体が弱まっていた面が大きいだろう。
エクシーズモンスターは蘇生こそ可能なものの、多くがエクシーズ素材０個では効果を活用できず、シンクロ素材にも使えないため活用が難しい。
ペンデュラムモンスターや、復帰直後に登場したリンクモンスターは蘇生そのものができない。
このため、同じ効果のままであっても実際の効果の対応範囲はかつてより狭くなっており、事実上の弱体化が発生していると言える。

TCGでは、14/07/14に制限カードとなり、さらに15/01/01には準制限カード、15/04/01にはエラッタなしで無制限カードにまで緩和されている。
ただし、あちらの環境は《大嵐》も《ハーピィの羽根帚》も禁止カードである等、日本と比べ伏せカードでの妨害が成立しやすく、攻撃が通りにくい事が緩和を進めた理由だろう。

エクシーズモンスター以降のシステム上の弱体化、海外での解除事情から、エラッタ無しでも復帰できるのではという声も多くなっていた。
調整版である《ゴヨウ・プレデター》等や、下位互換として扱われていた《大地の騎士ガイアナイト》とのパワーバランス調整もエラッタの一因かもしれない。

アニメで登場したゴヨウモンスターが後にOCG化されたが、当時このカード自身はエラッタされておらず禁止カードであった。
その効果も全てこのカードを意識したものになっている。

イラスト背景にも記されている「御用（ごよう）」とは、江戸時代の警察機構である奉行所や火盗改めの末端である「岡っ引」の別名である。
「御用」には「逮捕」という意味もあるので、相手モンスターを奪うモンスター効果にピッタリのネーミングである。
様々なモンスターを御用にしてきたこのカードであるが、皮肉にも後に自身が御用となった。
- この諧謔はKONAMIも意識しているようで、《サモン・ゲート》などでしばしば捕まったカードの代名詞として選ばれている。

原作・アニメにおいて―
アニメ5D'sで牛尾が使用する「ポリスモンスター」の一体。
「ポリスモンスター」は本来は禁止・制限カードだが、セキュリティのみが使用できる特殊なカードだった。
初登場は第２話で、牛尾の手にあるカードの中に確認できる。
その後第３話の「遊星vs牛尾」（２戦目）において、牛尾が使用。
《ジュッテ・ナイト》と《ゲート・ブロッカー》をシンクロ素材としてシンクロ召喚される。
《ジャンク・ウォリアー》を戦闘破壊しコントロール奪取するが、次のターンに攻撃力を強化した《ニトロ・ウォリアー》によって戦闘破壊された。
その後、「遊星vs牛尾」（３戦目）、「牛尾vsゴースト」戦でも牛尾にシンクロ召喚されているが、いずれもデュエルには敗北している。
攻撃名は「ゴヨウ・ラリアット」。

OCGと微妙に効果が異なり、破壊を無効にして表側守備表示でコントロール奪取する効果だった。
《マクロコスモス》等が適用中でも効果を使え、召喚制限を持ったカードも奪える利点がある一方で、《不意打ち又佐》等の永続効果に阻まれるという欠点もあった。
また、イラストはOCGと比べ全体的に色が薄かった。

「遊星vs牛尾」（３戦目）では《トラパート》をシンクロ素材にしてシンクロ召喚され《くず鉄のかかし》の発動を封じていたが、エラッタによりできなくなった。

イリアステルによって見せられた「未来のネオ童実野シティ」の映像に、このカードが映っていた。

攻撃名の「ラリアット(Lariat)」とは「動物を捕縛する縄」という意味であり、プロレス技の名前ではない。
アニメでは、攻撃時に紐付きの十手を投げつけ、その十手の紐で戦闘破壊したモンスターを絡めとる描写がなされている。

アニメARC-Vでは、「ゴヨウ」がカテゴリとして存在し、多数のゴヨウモンスターが登場したが、このカードは当時、OCGで禁止カードであったためかデュエル中には登場していない。
ただ、カード自体が存在しないわけではないようで、「キングス・ギャンビット」発令時など、デュエル外ではセキュリティがリアルソリッドビジョンで度々実体化させている。

コナミのゲーム作品において―
DUEL TERMINALのスピードデュエルでは牛尾が使用し、プレイヤーもこのカードと《手錠龍》をスキャンすると、隠しデッキ「ゴヨウ・チェイサーズ」が使用できる。
アクセラレーションガイド付属カードの方は、DUEL TERMINALで召喚すると「御用」の文字のエフェクトが現れる特別仕様となっている。
また、アクションデュエルのミニゲーム「遊星ＧＯ！」でも、十手を投げつけて妨害する敵キャラとして登場する。

TAG FORCE 4および5では、ほとんどのセキュリティキャラクターのエクストラデッキに、シンクロ召喚の手段がなくともこのカードが投入されており、当時制限カードだったにも関わらず３枚投入している者もいた。
TAG FORCE 6では禁止カードにも関わらず、牛尾のエクストラデッキに投入されており、「セキュリティは禁止カードを使用できる」という設定が反映されている。

「WCS2009」では、《王家の眠る谷－ネクロバレー》で無効にされないというバグが存在する。
2011では修正されている。

Duel Arenaでは《ゴヨウ・ガーディアン》制限復帰キャンペーンが行われ、そのイベントで配布されている。
説明文には「正義の守護者が遂に帰ってきた。得意技の「ゴヨウ・ラリアット」で悪党を痛めつける」といった趣旨の文章が書かれており、内容は牛尾が使用したカードを集めたデッキとなっている。

デュエルリンクスでは牛尾がデュエル開始前に発動する専用スキル「であえ！ゴヨウ・ガーディアン！」では《ジュッテ・ナイト》２枚と共にデッキに投入される。
修正前は元禁止カードという実績もあってか類似スキルと違い追加投入ではなくエクストラデッキをこのカード１枚に固定する効果となっていたが、付随する《ジュッテ・ナイト》自体の扱いにくさや、同じく牛尾の使用できる「ゴヨウだ！ゴヨウだ！」というランダムではあるもののこのカードを特にデメリットもなく追加投入することができるスキルも存在するためか、こちらも追加投入扱いに修正された。
- そして「SELECTION BOX vol.03」にて遂に先行実装され、スキル無しでも使用する事が可能となった。

関連カード †

ゴヨウ

―シンクロ素材に指定されているチューナーについてはこちらを参照

戦闘破壊したモンスターのコントロールを得るモンスター

―《ゴヨウ・ガーディアン》の姿が見られるカード

このカードを使用する代表的なデッキ †

【シンクロ召喚】

収録パック等 †

THE DUELIST GENESIS TDGS-JP042 Ultra,Ultimate
DUEL TERMINAL －ワームの侵攻！！－ DT02-JP037 Super
遊戯王 5D's デュエルターミナルアクセラレーションガイド　付属カード DT02-JPB01 Ultra(Parallel)
DUELIST EDITION Volume 3 DE03-JP017 Rare
20th ANNIVERSARY PACK 2nd WAVE 20AP-JP064 N-Parallel

FAQ †

Ｑ：コントロール奪取されたモンスターを戦闘破壊し自分の墓地へ送ったとき、そのモンスターを蘇生する事ができますか？
Ａ：できます。(08/04/19)

Ｑ：戦闘で相打ちになった場合、効果を発動する事ができますか？
Ａ：いいえ、発動する事はできません。(09/05/29)

Ｑ：墓地のモンスターを対象にとりますか？
Ａ：いいえ、とりません。(08/08/12)

Ｑ：《ボマー・ドラゴン》を戦闘破壊で墓地へ送った場合、効果で《ボマー・ドラゴン》を特殊召喚する事ができますか？
Ａ：はい、特殊召喚する事ができます。(08/10/04)

Ｑ：《ウィード》に攻撃し、《ウィード》の効果によって別の植物族が代わりに破壊された場合はその植物族モンスターを特殊召喚する事ができますか？
Ａ：戦闘を行った《ウィード》自身がフィールドに存在するため発動する事ができません。(08/10/31)

Ｑ：このカードが裏側表示の《スノーマンイーター》と戦闘を行いました。
　　《スノーマンイーター》の効果によってこのカードが破壊された場合、効果処理時にこのカードはフィールドに存在しないことになりますが、《スノーマンイーター》を墓地から特殊召喚することはできますか？
Ａ：いいえ、その場合特殊召喚できません。(10/08/01)

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