*《サイバー・ヴァリー/Cyber Valley》 [#k66efa95]
 効果モンスター
 星1/光属性/機械族/攻   0/守   0
 以下の効果から1つを選択して発動できる。
 ●このカードが相手モンスターの攻撃対象に選択された時、
 このカードをゲームから除外する事でデッキからカードを1枚ドローし、
 バトルフェイズを終了する。
 ●このカードと自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を
 選択してゲームから除外し、その後デッキからカードを2枚ドローする。
 ●このカードと手札1枚をゲームから除外し、
 その後自分の墓地のカード1枚を選択してデッキの一番上に戻す。
//テキストはDE02より
 このカードを除外して発動できる。
 デッキからカードを1枚ドローし、バトルフェイズを終了する。
 ●自分のメインフェイズ時に発動できる。
 このカードと自分フィールド上に表側表示で存在する
 モンスター1体を選択して除外し、その後デッキからカードを2枚ドローする。
 ●自分のメインフェイズ時に、
 自分の墓地のカード1枚を選択して発動できる。
 このカードと手札1枚を除外し、その後選択したカードをデッキの一番上に戻す。
//テキストはSD26より

 [[PHANTOM DARKNESS]]で登場した[[光属性]]・[[機械族]]の[[下級モンスター]]。~
 自身の[[除外]]が関わる3つの[[効果]]を持つ。~

 1つ目の[[誘発効果]]は、[[コスト]]で[[除外]]する[[ドロー]]付き[[《攻撃の無力化》]]。~
 [[手札]]損失なしの[[攻撃]]阻止は強力であるが、現在の[[環境]]では[[モンスター]]を[[除去]]する手段は豊富なので過信はできない。~
 特にこの[[カード]]は[[機械族]]なので、[[《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》]]や[[《システム・ダウン》]]等によっても[[除去]]される。~
 [[《シャインエンジェル》]]から[[リクルート]]すれば、安全かつ損失なしで[[攻撃]]を防ぐことができるので良いだろう。~
 [[【光属性】]]や[[【サイバー・ドラゴン】]]等に仕込んでおくと[[相手]]の意表を突ける。~
 なお、この[[効果]]のみ[[コスト]]による[[除外]]なので[[《スキルドレイン》]]の[[効果]][[適用]]中でも[[無効]]化されない。~

 2つ目の[[起動効果]]は、[[効果]]で2体を[[除外]]して[[ドロー]]する、疑似的な[[手札交換]]。~
 [[《切り込み隊長》]]からこの[[カード]]を[[特殊召喚]]すれば、損失のない[[手札交換]]が可能。~
 また、[[効果]]使用後の[[《バトルフェーダー》]]を用いれば、[[相手]]の[[攻撃]]を回避すると共に損失なく[[手札交換]]を行うことができる。~
 [[《異次元の生還者》]]・[[《異次元の偵察機》]]を[[除外]]すれば、1:2交換となる。~
 この[[効果]]を使い[[《精神操作》]]などで[[コントロール奪取]]した[[モンスター]]を[[除外]]すれば、擬似[[《ならず者傭兵部隊》]]になる。~
 しかも[[効果]]は[[除外]]とより強力になり、2枚の[[ドロー]]が2枚の損失を補うため[[ディスアドバンテージ]]もない。~
 [[除外]]は[[コスト]]ではなく[[効果]]なので、[[トークン]]を[[対象]]にしてもよいだろう。~

 3つ目の[[起動効果]]は、[[効果]]で[[手札]]1枚と自身を[[除外]]する[[《鳳凰神の羽根》]]。~
 この[[効果]]だけでは[[《鳳凰神の羽根》]]同様[[ディスアドバンテージ]]になるので、何かしらの[[コンボ]]で使用したい。~
 だが、[[発動]]のためには[[手札]]を[[除外]]しなければならず、[[サルベージ]]は[[墓地]]からのみで、どうにも[[効果]]が噛み合わない。~
 [[《異次元の偵察機》]]や[[《ネクロフェイス》]]を[[手札]]から[[除外]]したり、[[墓地]]へ落ちてしまった[[キーカード]]をどうしても回収したい際に使えるが、基本的には補助的なものと捉え、1つ目または2つ目の[[効果]]をメインに使っていくことになるだろう。~

 [[機械族]]で、かつ[[攻撃力]]が0なので[[《機械複製術》]]で[[デッキ]]から[[特殊召喚]]することが可能。~
 [[除去]]さえされなければ[[バトルフェイズ]]を3回飛ばせたり、[[手札交換]]と[[バトルフェイズ]][[スキップ]]もしくは次の[[ドロー]]の操作が同時にできたりと、実に多くのことができる。~
 [[《切り込み隊長》]]からこの[[カード]]を[[特殊召喚]]して[[《機械複製術》]]、[[《地獄の暴走召喚》]]を[[発動]]し、2つ目の[[効果]]を2回[[発動]]すれば1枚の[[アドバンテージ]]となる。~
 もちろん前述の通り[[《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》]]の[[融合素材]]にされる恐れもあるので注意したい。~
 また、[[レベル]]1の[[機械族]]なので、[[《ワン・フォー・ワン》]]や[[《ロード・ウォリアー》]]等により[[特殊召喚]]する事が可能で、前述の[[《機械複製術》]]や[[《地獄の暴走召喚》]]の起点と出来る。

-上記のように3つも[[効果]]があるのでややこしいが、順に[[コスト]]、[[効果]]、[[効果]]であることだけでも覚えておくとよい。

-[[《次元融合》]]が[[禁止カード]]に指定される以前は、この[[カード]]を絡めた無限[[ドロー]]が可能であった。~
この[[カード]]2体と何か[[モンスター]]1体が場に並んでいて、[[《魔力倹約術》]]が[[適用]]中かつ[[手札]]に[[《次元融合》]]があれば成立する。~
//手順は以下の通り。~
//>
//+この[[カード]]の内1体の2番目の[[効果]]を[[発動]]し、自身と何か[[モンスター]]1体を[[除外]]し2枚[[ドロー]]する。~
//+[[《次元融合》]]を[[発動]]し、1.で[[除外]]された2体を場に[[特殊召喚]]する。
//+この[[カード]]の内1体の3番目の[[効果]]を[[発動]]し、自身と[[手札]]1枚を[[除//外]]し[[墓地]]の[[《次元融合》]]を[[デッキの一番上]]に[[置く]]。~
//+後は1.から繰り返す。~
//<
//他の[[モンスター]]が[[《混沌の黒魔術師》]]([[禁止カード]])の場合このカードが1枚で済む。~

-元ネタは、アメリカ海軍タイコンデロガ級航空母艦の13番艦、ヴァリー・フォージだと思われる。~
朝鮮戦争とベトナム戦争に従軍、その生涯で3つの海軍部隊栄誉章を受章した航空母艦である。~
3つの[[効果]]を持っている点や、同じく軍事関係の用語を元ネタとする[[《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》]]と同じ回に登場している事から見て、可能性は高い。~
ちなみに、「valley」とは「谷」を意味する言葉でもある。~
また「変形する、多様にする」という意味の言葉「vary」もあり、「ヴァリエーション」という表現でお馴染みだろう。~
ただこちらは、意味合いはあっているものの名詞ではなく動詞である。~

-「サイバー」シリーズのものは[[龍>《サイバー・ドラゴン》]]、[[麒麟>《サイバー・ジラフ》]]、[[不死鳥>《サイバー・フェニックス》]]、[[蛇>《サイバー・ウロボロス》]]、[[鬼>《サイバー・オーガ》]]、など空想や伝説的なものが多いが、この[[カード]]はその類ではないようである。~
また、同じ回で対峙した[[《究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴン》]]によく似ている。

-第2回カリスマデュエリスト最強決定戦「流星vsカイザー海馬」において流星が使用。~
1体目は[[《シャインエンジェル》]]によって[[特殊召喚]]され、第一の[[効果]]を使用した。~
その後の2体目は何故か[[セット]]で場に出したことで[[《逆ギレパンダ》]]に[[戦闘破壊]]された。~
そのため[[効果]]は[[発動]]されなかったが、[[貫通]][[ダメージ]]は計算されていなかった。

-原作・アニメにおいて―~
アニメGXの「ヘルカイザー亮vsヨハン([[ユベル>《ユベル》]])」戦においてヘルカイザー亮が使用。~
場に[[モンスター]]がおらず、[[手札]]も0枚で[[相手]]の場に[[《究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴン》]]が存在するという状況でこの[[カード]]を[[ドロー]]する。~
そして2つ目の[[効果]]によって[[《オーバーロード・フュージョン》]]と[[《次元誘爆》]]を[[ドロー]]した。~
また、この時[[除外]]した[[カード]]は、[[モンスターカード]]ではなく[[《サイバネティック・ヒドゥン・テクノロジー》]]だった。~
アニメ版では「この[[カード]]と[[自分]][[フィールド上のカード]]1枚を[[除外]]し2枚[[ドロー]]」という[[効果]]だったようである。~
その後[[《次元誘爆》]]によって[[帰還]]し、1つ目の[[効果]]で[[《究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴン》]]の[[攻撃]]を防いだ。~
この時は相手の[[効果]]を[[無効]]にする[[《アドバンスド・ダーク》]]の[[効果]]が[[発動]]しなかったが、[[コスト]]として《サイバー・ヴァリー》が[[フィールド]]を離れたためだろう。~

--アニメでは、1つ目の[[効果]]は「[[相手]]が[[攻撃]]した時」に[[発動]]できた。~
2つ目の[[効果]]は「自身と[[自分]][[フィールド]]に[[表側表示]]で存在する[[カード]]」を[[除外]]できたため、OCG化に伴って弱体化されている。~
なお、アニメでの[[イラスト]]はポーズと背景の色が微妙に異なっている。
//ttp://yugioh.wikia.com/wiki/Card_Artworks:Cyber_Valley

--アニメ5D'sの「アキvsミスティ」(1戦目)においてアキが使用した[[罠カード]]《次元回帰》の[[イラスト]]に描かれている。~

-コナミのゲーム作品において―~
[[DUEL TERMINAL]]でカイザー亮が使用してくるが、過去のバージョンでは使い方がAIにインプットされていなかったのか、この[[カード]]を[[セット]]したりする意味不明の行動がしばしば見受けられた。~
第4弾以降はAIに学習されており、[[攻撃表示]]で[[召喚]]して[[効果]]もきちんと[[発動]]してくる。

**関連カード [#k103ce6f]

//-[[《攻撃の無力化》]]
//-[[《強制終了》]]

-[[《ナチュル・スティンクバグ》]]
-[[《サイバー・ラーバァ》]]
-[[《ハチビー》]]

-[[《鳳凰神の羽根》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#e826095c]
-[[【ドグマブレード】]]
-[[【次元帝】]]
**収録パック等 [#z106cda5]
-[[PHANTOM DARKNESS]] PTDN-JP010 &size(10){[[Super]]};
-[[ストラクチャーデッキ−マシンナーズ・コマンド−]] SD18-JP019
-[[DUELIST EDITION Volume 2]] DE02-JP071 &size(10){[[Rare]]};
-[[ストラクチャーデッキ−機光竜襲雷−]] SD26-JP006

**FAQ [#faff4962]
Q:各[[効果]]の[[除外]]は[[コスト]]ですか?~
A:1つ目の[[効果]]は[[コスト]]、2つ目、3つ目の[[効果]]は[[効果]]処理による[[除外]]です。(07/11/23)

Q:2つ目の[[効果]]で[[除外]]する[[カード]]は、[[トークン]]でもかまいませんか?~
A:はい、可能です。(07/12/07)

Q:[[《光と闇の竜》]]が存在する場合、2つ目、3つ目の[[効果]]を1[[ターン]]に複数回[[発動]]できますか?~
A:はい、複数回[[発動]]できます。(08/01/24)

Q:1つ目の[[効果]]の、[[ドロー]]と[[バトルフェイズ]]を終了させる処理は同時扱いですか?~
A:別々の処理となります。(12/03/21)

Q:2つ目の[[効果]]は、[[自分]][[フィールド]]上の[[表側表示]]で存在する[[モンスター]]1体を[[対象に取り>対象をとる(指定する)効果]]ますか?~
A:はい、[[対象を取り>対象をとる(指定する)効果]]ます。(10/06/13)

Q:2つ目の[[効果]]の、[[ドロー]]と[[除外]]は同時扱いですか?~
A:別々の処理となります。(09/08/19)

Q:2つ目の[[効果]]処理時にこの[[カード]]が[[裏側表示]]になった場合、この[[カード]]は[[除外]]され[[ドロー]]を行いますか?~
A:はい、この[[カード]]は[[除外]]され[[ドロー]]を行います。(10/06/13)

Q:2つ目の[[効果]]処理時にこの[[カード]]が[[手札]]に戻されていた場合、もう1体を[[除外]]し[[ドロー]]を行いますか?~
A:いいえ、[[除外]]も[[ドロー]]も行いません。(11/02/04)

Q:2つ目の[[効果解決時]]に《サイバー・ヴァリー》ではない方の[[モンスター]]が[[裏側表示]]になっていた場合、2枚を[[除外]]し[[ドロー]]を行いますか?~
A:いいえ、[[除外]]も[[ドロー]]も行いません。(10/10/20)

Q:2つ目の[[効果解決時]]に《サイバー・ヴァリー》ではない方の[[モンスター]]が[[手札]]に戻されていた場合、《サイバー・ヴァリー》だけを[[除外]]し[[ドロー]]を行いますか?~
A:いいえ、[[除外]]も[[ドロー]]も行いません。(10/10/20)

Q:3つ目の[[効果]]の、[[墓地]]の[[カード]]を[[デッキの一番上]]に戻す[[効果]]と[[除外]]は同時扱いですか?~
A:同じタイミングではありません。(09/08/25)

Q:3つ目の[[効果]]は、[[発動]]時に[[対象を指定し>対象をとる(指定する)効果]]ますか?指定する場合、指定するのはこの[[カード]]と[[自分]]の[[手札]]1枚、[[自分]]の[[墓地]]の[[カード]]1枚のうち、どれになりますか?~
A:[[対象を取る効果>対象をとる(指定する)効果]]ではありません。(09/08/25)

Q:3つ目の[[効果]]は、[[発動条件]]として、[[墓地]]に別の[[カード]]が存在している必要がありますか?~
A:[[効果]]によって[[除外]]する[[手札]]と、[[デッキの一番上]]に戻す[[カード]]が[[墓地]]に存在しない場合、[[効果]]を[[発動]]する事ができません。(09/08/25)

Q:3つ目の[[効果]]処理時にこの[[カード]]が[[裏側表示]]になった場合、この[[カード]]は[[除外]]され[[デッキ]]に戻す[[効果]]処理は行われますか?~
A:はい、[[除外]]され[[カード]]を[[デッキ]]に戻す[[効果]]も適用されます。(10/09/09)

Q:3つ目の[[効果]]処理時に「[[手札]]が0枚になる。」「[[墓地]]の[[カード]]が0枚になる。」「この[[カード]]が[[フィールド]]上に存在しなくなる。」のいずれか、または複数の状態が発生していた場合、残りの処理は行われますか?~
A:[[効果]]処理時に[[手札]]またはこの[[カード]]が存在しない場合、[[墓地]]の[[カード]]を[[デッキ]]に戻す処理は行いません。~
  [[効果]]処理時に[[墓地]]の[[カード]]が存在しない場合、[[手札]]とこの[[カード]]を[[除外]]する処理を行います。(10/09/09)

//質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//質問だけの投稿はお止めください。
//ルールやカードの処理等についての質問がございましたら遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。