*《サウザンド・アイズ・サクリファイス/Thousand-Eyes Restrict》 [#e5a1f41f]
 融合・効果モンスター(禁止カード)
 星1/闇属性/魔法使い族/攻   0/守   0
 「サクリファイス」+「千眼の邪教神」
 このカードがフィールド上に存在する限り、
 他のモンスターは表示形式を変更できず、攻撃する事もできない。
 1ターンに1度、相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、
 装備カード扱いとしてこのカードに1体のみ装備する事ができる。
 このカードの攻撃力・守備力は、このカードの効果で装備したモンスターのそれぞれの数値になる。
 このカードが戦闘によって破壊される場合、代わりにこのカードの効果で装備したモンスターを破壊する。
//テキストはBE01 (2011/5/14発売) のもの

 [[Thousand Eyes Bible −千眼の魔術書−]]で登場した[[闇属性]]・[[魔法使い族]]の[[融合モンスター]]。~
 [[表示形式]]の変更・[[攻撃]]を封印する[[永続効果]]、[[相手]][[モンスター]]を装備する[[起動効果]]、装備した[[モンスター]]の[[攻撃力]]・[[守備力]]を得る[[永続効果]]、[[装備カード]]を身代わりにする[[永続効果]]を持つ。~

 [[装備魔法]]として[[相手]][[モンスター]]を[[コントロール奪取]]をした上で、[[強化]]された[[攻撃力]]での[[攻撃]]に転じられる。~
 [[モンスター除去]]して[[攻撃]]するという、[[ビートダウン]]の基本の流れを1枚でこなしてくれる。~
 また自身以外の[[モンスター]]の[[攻撃]]も[[表示形式]]変更も許さず、[[相手]]の[[攻撃]]を完全に遮断する。~
 この[[カード]]しか[[攻撃]]できないが、その制圧力は他に類を見ない。~

-[[装備カード]]状態の[[モンスター]]は[[装備魔法]]扱い。~
[[破壊]]するには[[モンスター除去]]ではなく[[魔法・罠除去]]を用いる必要があり、[[モンスター効果]]は[[適用]]されない。~
[[《オネスト》]]等で迎撃される可能性はあるものの、[[攻撃]]される可能性が非常に低いため、[[装備カード]]を身代わりにする[[永続効果]]はほとんど蛇足に近い。

--この[[装備カード]]は「この[[カード]]の[[モンスター効果]]で装備している」ため、[[《移り気な仕立屋》]]で別の[[モンスター]]に移すことはできない。~
また、[[《スキルドレイン》]]等で[[効果]]を失った場合は装備を維持できず、[[装備カード]]は[[墓地へ送る]]。

-[[《月読命》]]との[[コンボ]]の手順は以下の通り。~
++[[相手]][[モンスター]]を装備したこの[[カード]]を[[《月読命》]]の[[効果]]で[[セット]]し、[[相手]][[モンスター]]を[[墓地へ送る]]。~
++この[[カード]]が[[表側表示]]で存在しなくなった事で[[ロック]]が解けるので、他の[[モンスター]]で[[攻撃]]する。~
++この[[カード]]を[[反転召喚]]し、[[相手]]の[[攻撃]]を遮断・守備も封じる[[ロック]]を再び継続。~
++[[《月読命》]]は[[効果]]で[[手札]]に戻り、i.に戻る。~

-確立された[[特殊召喚]]手段と[[フィールド]]制圧能力により、[[05/09/01>禁止・制限カード/2005年9月1日]]の[[制限改訂]]で、[[融合モンスター]]としては初めての[[制限カード]]となる。~
//[[《月読命》]]や[[《突然変異》]]、[[《スケープ・ゴート》]]等[[サポートカード]]の殆どが一緒に[[制限>制限カード]]となったため、この[[カード]]自体を[[制限カード]]にするを意味は無いのではと言う声も多かった。~
しかし[[《魔導サイエンティスト》]]が[[禁止カード]]、[[《突然変異》]]が[[制限カード]]に指定されているとはいえ、[[《融合呪印生物−闇》]]や[[《融合》]]での[[特殊召喚]]も可能だった。~
[[《サクリファイス》]]が扱いやすい事もあり、[[【サクリファイス】]]に限らず[[融合デッキ]]に1枚投入するだけで十分な働きをした。~
再利用が困難になっただけで、[[制限カード]]になったことによる運用上の影響はほとんどなかったのである。~
そして[[《簡易融合》]]の登場を受けてか、[[06/09/01>禁止・制限カード/2006年9月1日]]には[[融合モンスター]]唯一の[[禁止カード]]に指定される事になった。~

--後に[[【変異カオス】]]の中心となり、[[融合モンスター]]唯一の[[禁止カード]]にも指定されるが、登場当初はその[[融合召喚]]の難度から注目されなかった。~
[[手札]]消耗もさる事ながら、[[融合素材]]である[[《千眼の邪教神》]]があまりにも頼り無いからである。~
[[《サクリファイス》]]は[[儀式モンスター]]ではあるが、[[《センジュ・ゴッド》]]で[[サーチ]]できた。~
また当時は[[融合]][[サポートカード]]も少なく、[[【サクリファイス】]]に[[融合]]ギミックを仕組むだけでも、困難を極めたのである。~
その後第3期に移り、[[《突然変異》]]と[[《魔導サイエンティスト》]]の登場で手軽に実践的な活用が可能となる。~
前者では[[《キラー・スネーク》]]や[[羊トークン]]、[[効果]]を使用した[[《聖なる魔術師》]]から、簡単に[[特殊召喚]]が可能となった。~
後者では「1000[[ライフコスト]]を払う事で[[発動]]する、[[表示形式]]を問わない[[単体除去]]」としても活用できる様になった。~
しかし、まだこの時点では「[[吸収]][[モンスター]]は1体まで」という制約から、急増と言える程までに使用者が増える事は無かった。~
しかし、[[闇魔界の脅威]]で[[《月読命》]]が、ひいては上記の[[コンボ]]が登場し、状況は一変する。~
使用者は一切[[手札]]を消費せずに、毎[[ターン]]1枚ずつ[[モンスター除去]]しつつ、[[自分]]側だけ[[攻撃]]を通す事が可能となった。~
また[[《簡易融合》]]でいきなり現れ、[[相手]][[モンスター]]を問答無用で奪う事もできるようになる。~
それにより[[蘇生制限]]を満たし、各種[[蘇生]][[カード]]で[[蘇生]]する流れも見られた。~
さらにこの[[カード]]は[[闇属性]]の[[モンスター]]であり、[[《月読命》]]が[[闇属性]]、変異素材となる[[《聖なる魔術師》]]は[[光属性]]であった。~
これにより、強力な[[フィニッシャー]][[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]の[[コスト]]としての利用も可能になったのである。~

-最初の[[アルティメットレア>Ultimate]]であり、第2期で最もパックへの封入率が低い[[カード]]である。~
その後[[STRUCTURE DECK−ペガサス・J・クロフォード編−]]に[[ノーマル>Normal]]で再録され、入手しやすくなった。~
現在は[[BEGINNER'S EDITION 1(第7期)]]から手に入れるしかない。~

-登場以来現在に至るまで、唯一の[[レベル]]1の[[融合モンスター]]である。~

-2013年3月号のVジャンプ誌面上及びVジャンプWEB内の「禁止カード1枚追加デュエル」内にてコイン・トス之助が使用している。~
またこの時は上記の[[《簡易融合》]]や[[《月読命》]]を用いた戦法を「禁断[[コンボ]]」として紹介している。~

-Vジャンプによるレジェンド[[モンスター]]総選挙の投票結果では全20体中、9位だった。~

-原作・アニメにおいて―~
「王国編」における「闇遊戯vsペガサス」(2戦目)にてペガサスが使用。~
闇遊戯の切り札[[《マジシャン・オブ・ブラックカオス》]]に対抗するために、ペガサスが[[《サクリファイス》]]と[[《千眼の邪教神》]]を[[融合]]させて呼び出した[[モンスター]]である。~
この時、ペガサスはこの[[モンスター]]を「邪神」と呼んでいた。~
原作においては、「邪眼」の力であらゆる[[モンスター]]を無数の目に[[吸収]]でき、その合計値を攻守とする能力を備えていた。~
また、その千眼から発せられる「千眼呪縛」により、[[相手]][[モンスター]]の行動を封じた。~
ペガサスはこれで[[《マジシャン・オブ・ブラックカオス》]]を[[吸収]]して勝負を決めようとしたが、[[《増殖》]]により分裂して[[壁]]になった[[《クリボー》]]を全て吸い込んでしまい、[[機雷化>《機雷化》]]能力によって千眼全てを潰され攻撃を封じる[[効果]]を封じられる。~
最後は、攻撃可能となった[[《マジシャン・オブ・ブラックカオス》]]に撃破され敗北した。~
アニメオリジナル「ドーマ編」における「ペガサスvs舞」でも登場したが、[[魔法カード]]《ハーピィ・レディ−鳳凰の陣−》により[[破壊]]された。~
アニメオリジナル「ドーマ編」における「ペガサスvs舞」でも登場したが、[[魔法カード]][[《ハーピィ・レディ−鳳凰の陣−》>《Harpie Lady Phoenix Formation》]]により[[破壊]]された。~
--王国編とバトルシティ編の間に行われたアニメオリジナルの「城之内vs御伽」では、両者はこの[[モンスター]]が描かれたパックを用いて即興で[[デッキ]]を構築して[[デュエル]]している。~
この[[デュエル]]用いられた[[カード]]は[[《ゴブリン突撃部隊》]]や[[《ソードハンター》]]など、全てこの[[カード]]がパック表紙を飾っていた[[Thousand Eyes Bible −千眼の魔術書−]]の[[カード]]であった。~
なお、パックの体裁はOCGと大きく異なり、正面を向いたこの[[モンスター]]を背景に「デュエルモンスターズ」とのみ書かれたものである。~
16パックしか使わなかった為、この[[カード]]は入ってなかったと思われる。

-コナミのゲーム作品において―~
DM3,7,8では、普通の[[モンスター]]の如く[[召喚]]できる。~
DM4では、ペガサスを始めとする終盤のボスキャラが頻繁に使用してくる。~
[[相手]][[モンスター]]の[[攻撃力]]と[[守備力]]を1000ポイントアップさせて[[コントロール]]を得るという非常に凶悪な[[効果]]を持つ。~
OCGの様に装備するのではなく、対象の[[モンスター]]を奪って変身する扱いだった。~
DM8では天馬太陽が[[デッキ]]に3枚も投入している。~
DM4で[[自分]]が使うには[[《ダーク・アイズ・イリュージョニスト》]]ともう2体[[モンスター]]を出し、それを[[生け贄]]に[[《イリュージョンの儀式》]]で[[《サクリファイス》]]を出して[[《千眼の邪教神》]]と[[融合]]し、[[《闇晦ましの城》]]の[[効果]]で一度[[裏側表示]]に戻さねばならない。~
[[効果]]を[[発動]]するまでただの攻・守0の[[モンスター]]であるため[[《暗黒の眠りを誘うルシファー》]]の[[効果]]で[[相手]]を眠らせる等の工夫も強いられる。~
しかも海馬[[デッキ]]でしか使えないため、「幻の[[コンボ]]」と呼ばれていた。~
DM3,7,8では、[[コスト]]が高いものの[[自分]]も普通に使えるので、[[《サンダー・ボルト》]]さえも上回る逆転の[[カード]]。~
DM8では[[制限カード]]に指定されているが、DM3・DM7では[[無制限カード]]としての登場だったため、非常に凶悪な[[カード]]となっている。

--[[遊戯王オンライン]]ではガンスリングにおける7連勝賞品であり、他のカードを突き放し堂々のレート1位に輝いていたのだが、遂にここでも[[禁止カード]]となる。~
流通量自体が少なかったため禁止指定後もトレードで手に入れることは困難であったが、アニバーサリートライアル2007で再発行されたため、現在では比較的容易に入手する事が出来る。~

**関連カード [#q0374f62]
-[[《サクリファイス》]]
-[[《千眼の邪教神》]]

-[[《D−HERO Bloo−D》]]

-[[《スーパービークロイド−ステルス・ユニオン》]]

-[[《サウザンド・アイズ・フィッシュ》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#fe9244bb]
-[[【変異カオス】]]

**収録パック等 [#y243c1dc]
-[[Thousand Eyes Bible −千眼の魔術書−]] TB-34 &size(10){[[Ultra]],[[Parallel]],[[Ultimate]]};
-[[STRUCTURE DECK−ペガサス・J・クロフォード編−]] PE-40
-[[DUELIST LEGACY Volume.3]] DL3-030 &size(10){[[Ultra]],[[Parallel]]};
-[[BEGINNER'S EDITION 1]] BE1-JP195 &size(10){[[Ultra]]};
-[[BEGINNER'S EDITION 1(第7期)]] BE01-JP167 &size(10){[[Super]]};

**FAQ [#fac17fc4]
Q:[[効果]]の分類は何ですか?~
A:1[[ターン]]に1度、[[相手]][[フィールド]]上の[[モンスター]]1体を自身に装備できる[[効果]]の種別は、[[起動効果]]となります。~
  また、[[フィールド]]上に存在する限り、他の[[モンスター]]は[[表示形式]]を変更できず[[攻撃]]もできない[[効果]]と、[[攻撃力]]と[[守備力]]が自身の[[効果]]で装備した[[モンスター]]のそれぞれの数値になる[[効果]]と、[[戦闘]]によって[[破壊]]される場合、代わりにこの[[カード]]の[[効果]]で装備した[[モンスター]]を[[破壊]]する[[効果]]の種別は、それぞれ[[永続効果]]となります。(12/08/23)

Q:この[[効果]]で[[モンスター]]を装備する場合、[[コントロール]]を得ますか?~
A:はい。[[コントロール]]を得て、[[自分]]の[[魔法&罠カードゾーン]]に置きます。そのため[[《不意打ち又佐》]]などを[[対象]]にすることは出来ません。~

Q:この[[効果]]で装備した[[モンスター]]の[[効果]]は適用されますか?~
A:いいえ。[[装備カード]]扱いになった[[モンスター]]の[[効果]]は失われます。ただし、[[フィールド]]から[[墓地]]へ送られた時に[[発動]]する[[効果]]は適用されます。~

Q:この[[効果]]で[[裏側表示]]の[[モンスター]]を装備した場合このカードの[[攻撃力]]・[[守備力]]はどうなりますか?~
A:その場合、[[攻撃力]]・[[守備力]]は0になります。~

Q:この[[効果]]で[[裏側表示]]の[[モンスター]]を装備した場合、その[[装備魔法]]扱いのカードを[[《ツイスター》]]で[[破壊]]できますか?~
A:「[[裏側表示]]」であるため、[[《ツイスター》]]で[[破壊]]する事ができません。~
  なお、装備された[[裏側表示]]の[[モンスター]]に[[《マジック・ガードナー》]]を使えません。~

Q:この[[効果]]で[[裏側表示]]の[[モンスター]]を装備した場合、その[[装備魔法]]扱いのカードを[[《撲滅の使徒》]]で[[破壊]]できますか?~
A:はい、[[破壊]]できます。

Q:既に[[相手]][[モンスター]]を装備している状態で装備[[モンスター]]を[[墓地]]に送って次の[[モンスター]]を装備する事はできますか?~
A:できません。装備している[[モンスター]]を[[墓地]]に送って外す[[効果]]は持っていません。

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