《シャイニング・ドロー》 †
通常魔法
(1):自分ドローフェイズに通常のドローをしたこのカードを公開し続ける事で、
そのターンのメインフェイズ1に、
自分フィールドの「希望皇ホープ」Xモンスター1体を対象として、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキ・EXデッキからカード名が異なる「ZW」モンスターを任意の数だけ選び、
装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。
●対象の自分のモンスターとカード名が異なる「希望皇ホープ」Xモンスター1体を、
そのモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
20th ANNIVERSARY DUELIST BOXで登場する通常魔法。
通常のドローで手札に加えた自身をメインフェイズ1開始時まで公開することで発動でき、希望皇ホープにデッキ・エクストラデッキからZWを装備するか、別の希望皇ホープを重ねてエクシーズ召喚する効果を持つ。
効果はいずれもフィールドの希望皇ホープを必要としているので、【希望皇ホープ】系列のデッキで使う事になる。
発動条件は《RUM−七皇の剣》と同様だが、こちらはメインフェイズ1ならば任意のタイミングで発動可能。
このため、公開してから希望皇ホープをフィールドに出し、その後で発動するといった動きが可能である。
また、《ピースの輪》の様なフィールドの状況は問わないので類似カードに比べれば若干腐りにくいと言える。
とは言え、初手や《エクシーズ・チェンジ・タクティクス》で引いてしまう事は十分に考えられ、RUMほど腐った場合の処理手段にも優れていない。
《召喚僧サモンプリースト》ならばこのカードを処理しつつランク4の希望皇ホープのエクシーズ召喚に繋げられる。
デッキトップ操作で安定性を上げても良いが、操作可能な《ゾンビキャリア》や《エッジインプ・シザー》では希望皇ホープのエクシーズ召喚ができないのが難点。
併用する場合、レベルを4に操作する手段を用意するのも手だが、逆にそれらのカードで手札事故を起こしかねないので調整は難しい。
首尾よく発動に成功すれば2つの効果から1つを選択できる。
1つ目は希望皇ホープにデッキ・エクストラデッキからZWを任意の数だけ装備する効果。
最大4枚のZWを装備でき、希望皇ホープに様々な能力を付与できるが、複数のZWを採用すると手札事故の可能性は高まる。
《ZW−阿修羅副腕》は全体攻撃により高い爆発力を誇り、手札に来ても希望皇ホープのエクシーズ素材にできるので投入しやすい。
《ZW−獣王獅子武装》はエクストラデッキのカードであるため手札事故の心配がなく、装備魔法の効果も2回攻撃と扱いやすい。
2つ目はカード名の異なる希望皇ホープを上に重ねる効果。
ランク4の希望皇ホープを出して重ねる場合、《No.39 希望皇ホープ・ダブル》であれば自身の効果で即座に重ねられる上、攻撃力も倍になる。
こちらは《ダブル・アップ・チャンス》をデッキに入れなくても使え、直接攻撃も狙える利点はある。
- イラストに描かれている人物は逆光でシルエットになっているが、髪型の特徴からして、劇中でシャイニングドローを使用した時の遊馬がモデルであると思われる。
- 原作・アニメにおいて―
アニメ・漫画ZEXALシリーズにおいて遊馬、アストラル、及びZEXAL形態、アストラル世界の住人のエリファスが使用する特殊なドローが「シャイニングドロー」である。
その描写や台詞からするとデュエル開始時にデッキに無いカードをドロー時に創造して引いていると思われる。
状況に適しているならば既存のカードを引くことも可能で、「遊馬vsナッシュ」戦では《ダブル・アップ・チャンス》を引き込んでいる。
「遊馬vsベクター」(2戦目)のデッキ枚数を見る限り、0からカードを作っているのではなく既存のカードを書き換える形で行われている模様。
なお、このドローは常に使用できるわけではなく、異世界の力が強い空間やZEXAL形態に変身した状態でなければ使用できない。
(作中終盤の「遊馬vsアストラル」戦で遊馬単独で使用できたのは3つの世界が融合しかけていた影響と思われる。)
- 逆転につながるカードをドローできる能力だが、実際にどんなカードなのかはドローするまでわからず、さらにドローするカードは公開情報のみを参照するため、伏せカードなどで切り返されるリスクが存在し、万能の力ではない。
- 「アストラルvsカイト」戦、「遊馬vsベクター」(2戦目)などではこの弱点が明確に描かれている。
「遊馬&ナッシュvsドン・サウザンド」戦では二度も反撃されており、都合三回ものシャイニングドローを行ってようやく勝利している。
さらに「遊馬vsナッシュ」戦では《ドロー・リセット・バトル》の際に両者がシャイニングドローとバリアンズ・カオス・ドローを行った結果、ナッシュ側は遊馬がドローした《ダブル・アップ・チャンス》へのメタカードとなる《栄光の七皇》をドローしており、遊馬がそのまま攻撃すれば敗北するところであった。
- 「シャイニングドロー」使用時には「最強デュエリストのデュエルはすべて必然!ドローカードさえもデュエリストが創造する!全ての光よ!力よ!我が右腕に宿り、希望の光を照らせ!シャイニングドロー!!」という口上を述べる事が多い。
「全ての光よ〜」以降は省略される事も多く、「遊馬vsアストラル」戦でアストラルが使用した際は後半部のみであった。
初のZEXALIII形態の際には「デュエリストはカードを導く!我が身が放つ一点なる光を目指し、来たれ勝利と希望のカード!シャイニングドロー!!」という口上も披露している。
- アニメZEXALシリーズでは似たようなドローとして「ダークドロー」やバリアン七皇が使用する「バリアンズ・カオス・ドロー」も存在する。
性質は全て同じで、介在する力のみが異なる。
《RUM−七皇の剣》と発動条件が共通するのは、あちらも「バリアンズ・カオス・ドロー」で創造されたカードという点を意識したと思われる。
- 漫画ZEXALでは「遊馬&凌牙&カイトvse・ラー」戦でZEXAL化した遊馬が速攻魔法《シャイニング・ホライゾン》の効果によるドローの際に使用し、《輝望道》をドロー・発動している。
なお、漫画ZEXALでシャイニングドローが行われたのはこの1度のみである。
- 「デッキに無いカードを創造する」と明言されたのはシリーズを通してこれが初めてだが、実のところアニメDMの伝説の竜を始めとして定期的に行われていたイベントである(デッキの一番上を参照)。
現実では不可能とも思える絶望的状況をフィクションならではの方法で奇跡の逆転を見せるというのはアニメ・漫画に適した演出でもあるのだろう。
- コナミのゲーム作品において―
TAG FORCEシリーズに設定されているディスティニードローのシステムが、アニメZEXALでのこのドローと似た演出となっている。
特有の演出や口上、デッキトップが輝く、(事前に設定する必要はあるが)パワーカードを引き込めるが引いてみるまでわからないなど、共通項が多い。
関連カード †
―発動条件関連
収録パック等 †