*《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン/Starve Venom Fusion Dragon》 [#top]
 融合・効果モンスター
 星8/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2000
 トークン以外のフィールドの闇属性モンスター×2
 (1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。
 相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を選び、
 その攻撃力分だけこのカードの攻撃力をターン終了時までアップする。
 (2):1ターンに1度、相手フィールドの
 レベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。
 ターン終了時まで、このカードはそのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
 (3):融合召喚したこのカードが破壊された場合に発動できる。
 相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊する。
//英語名:http://www.yugioh-card.com/en/products/bp-inov.html

 [[インベイジョン・オブ・ヴェノム]]で登場した[[闇属性]]・[[ドラゴン族]]の[[融合モンスター]]。~
 [[融合召喚に成功した]]場合に[[特殊召喚]]された[[相手]][[モンスター]]1体の[[攻撃力]]分だけ[[強化]]できる[[誘発効果]]、[[相手]]の[[レベル]]5以上の[[モンスター]]の[[カード名]]と[[効果]]をコピーする[[起動効果]]、[[融合召喚]]された自身が[[破壊された]]場合に[[相手]]の[[特殊召喚]]された[[モンスター]]を全て[[破壊]]できる[[誘発効果]]を持つ。~

 [[融合素材]]は[[闇属性]]2体と非常に緩いが、[[フィールド]]のみという非常に特殊な指定がなされている。~
 このため、[[融合召喚]]の持ち味である[[手札融合]]にも、[[《龍の鏡》]]等の[[墓地融合]]にも対応せず、通常の[[融合召喚]]とは異なる動きが必要になる。~
 その性質から、[[フィールド融合]]に限定される[[《置換融合》]]や[[《超融合》]]とは相性がいい。~
 [[モンスター]]を複数[[フィールド]]に並べる手段については、[[シンクロ召喚]]・[[エクシーズ召喚]]の際の動きがそのまま応用できる。~
 しかし、裏を返せば[[《融合》]]1枚分の消費を抑えての[[エクシーズ召喚]]もできるという意味であり、明確な意図がなければ消費の[[重さ>重い]]が目立ってしまう。~

 [[【ムーンライト】]]、[[【ファーニマル】]]など、[[《融合》]]を採用し、[[闇属性]]の多い[[デッキ]]で使いやすいと言える。~
 [[【シャドール】]]は[[属性]]・[[効果]]の面で非常に好相性にも見えるが、[[《影依融合》]]等の専用手段からでは出せないため、採用するにはやや調整を要する。~
 [[闇属性]][[ペンデュラムモンスター]]を数多く採用する[[デッキ]]に[[《EMトランプ・ガール》]]を[[積む]]ことでも[[融合召喚]]しやすくなる。~
 また、[[《フュージョン・ゲート》]]の[[効果]]で[[《異次元の偵察機》]]や[[《異次元の生還者》]]を[[除外]]すれば、この[[カード]]を毎[[ターン]][[融合召喚]]できる。~
 [[《魔界発現世行きデスガイド》]]で[[闇属性]][[モンスター]]を[[リクルート]]しても[[融合素材]]が揃い、[[《クリッター》]]のように[[エクシーズ素材]]にすると[[発動]]できない[[効果]]を狙えば[[融合素材]]にする利点が見いだせる。~
 [[《ジャンク・シンクロン》]]ならば[[手札]]に応じて[[融合召喚]]するか、[[《シンクロ・フュージョニスト》]]を[[蘇生]]して[[シンクロ召喚]]し[[《融合》]]等を[[サーチ]]するか選べ、安定した流れが作りやすい。~

 (1)の[[効果]]は[[融合召喚]]した[[ターン]]の[[攻撃力]]アップ。~
 [[特殊召喚]]された[[モンスター]]限定だが、[[攻撃表示]]なら[[戦闘破壊]]しつつこちらの[[攻撃力]]分の[[戦闘ダメージ]]を通せるようになる。~
 類似する[[効果]]は[[《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》]]等豊富にあり、[[エクシーズ召喚]]より消費が増えてしまう。~
 だが、[[対象]]を取らない[[効果]]なので[[対象を取る効果>対象をとる(指定する)効果]]に[[耐性]]のある[[モンスター]]も突破できる点は評価できる。~

 (2)の[[効果]]は[[相手]]の[[レベル]]5以上[[モンスター]]の[[効果]]と[[カード名]]をコピーする[[効果]]。~
 [[相手]][[フィールド]]に[[レベル]]5以上の[[モンスター]]がいなければ意味がなく、有効に使えるかどうかは[[相手]]の[[デッキ]]に大きく左右される[[効果]]である。~
 [[融合召喚]]した[[ターン]]ならば(1)により[[攻撃力]]が大きく上昇しているため、[[戦闘]]に関する[[効果]]をコピーすると高い爆発力が得られる。~
 [[戦闘]]を通しやすい[[無効]][[効果]]も狙い目だが、こちらの[[効果]]自体が[[無効]]にされる可能性もある。~
 また、コピーするだけで[[相手]]の[[効果]]を[[無効]]にはせず、[[耐性]]などはそのまま残っているので留意したい。~
 なお、この[[効果]]のみ[[融合召喚]]以外でも使えることには注意。~

 (3)は[[破壊された]]場合に[[相手]]の[[特殊召喚]]された[[モンスター]]全てを道連れにする[[効果]]。~
 [[戦闘]]や[[モンスター効果]]で[[除去]]されても[[相手]]に損害を与えられ、(1)、(2)の[[効果]]で既に[[アドバンテージ]]を取っているなら[[相手]]に与えられる損害は大きなものになる。~
 [[自分]]の[[カード]]で[[破壊]]してもよいため、[[《オッドアイズ・フュージョン》]]や複数の[[闇属性]][[モンスター]]を[[サーチ]]できる[[《天空の虹彩》]]との相性は悪くない。~
 しかし、(1)や(2)の[[効果]]もあることを考えると、[[相手]]の[[破壊]]への牽制として働く面が大きい。~


-初となる、[[融合召喚]]する際の[[融合素材]]を特定の場所から要求する[[融合モンスター]]。~
ちなみに、[[プレイヤー]]を指定せず「[[フィールド]]」としか指定していないが、[[《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》]]と異なり自身を[[特殊召喚]]する[[効果]]はない。~
[[融合召喚]]する[[効果]]を持つ[[カード]]が[[自分]][[フィールド]]を指定しているため、基本的に[[相手]][[モンスター]]は[[融合素材]]にできない。~
[[相手]][[モンスター]]も[[融合素材]]にする場合は、[[《超融合》]]のように[[相手]][[フィールド]]も指定するものでなければならない。~

-[[ヴェノム]]に属しているものの、[[融合素材]]にできる[[ヴェノム]]は[[《ヴェノム・サーペント》]]しかない上に[[種族]]も違うため、[[シナジー]]は薄い。~
とはいえ[[闇属性]]・[[爬虫類族]]には[[《キングレムリン》]]や[[《カゲトカゲ》]]がいるので狙ってみるのも悪くない。~

-変わったところでは[[【テラナイト】]]での採用も検討できる。~
[[テラナイト]]は[[光属性]]主体のテーマであり、[[融合召喚]]のギミックも無く相性が良くないように見えるが、[[《煉獄の騎士 ヴァトライムス》]]の登場によってそれが可能となった。~
[[《超融合》]]は[[手札コスト]]で[[《煉獄の騎士 ヴァトライムス》]]や[[《星因士 アルタイル》]]の[[効果]]を補助しつつ、[[相手]]の[[モンスター]]を確実に2体処理できる。~

-「スターヴ(starve)」とは、「飢える」を意味する動詞。~
下記のアニメにおける口上にも含まれている。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメARC-Vにてユーリが所持するエース[[モンスター]]。~
[[カード名]]が明らかになったのはシンクロ次元にてユーリがユーゴから逃走する際である。~
その後の「ユーゴvsユーリ」戦にて、ユーリの[[後攻]]1[[ターン]]目に[[手札]]の[[《捕食植物フライ・ヘル》]]と[[《捕食植物モーレイ・ネペンテス》]]を[[融合素材]]に[[融合召喚]]された。~
だが、直後に暴走状態(詳細は後述)に陥ったことや柚子の乱入もあり、見せ場を作ることもないまま[[デュエル]]は中断した。~
「ユーリvs遊勝塾生5人組」戦で初めて[[攻撃]]および[[効果]]を使用。~
[[《スーパービークロイド−ジャンボドリル》]]・[[《マスター・オブ・OZ》]]・[[《おジャマ・キング》]]・[[《VWXYZ−ドラゴン・カタパルトキャノン》]]の[[攻撃力]]を自身に加えて13000まで[[攻撃力]]を上げた。~
そして、[[《スーパービークロイド−ジャンボドリル》]]の[[貫通]][[効果]]を得て、塾生1人に[[直接攻撃]]を加えて倒す。~
さらに[[《捕食植物スキッド・ドロセーラ》]]で[[連続攻撃]]の能力を得て、前述の[[融合モンスター]]全てを[[戦闘破壊]]し[[フィニッシャー]]となった。~

--アニメでの[[テキスト]]は以下の通り。~
 闇属性モンスター×2
 (1):このカードがフィールドのモンスターのみを素材として
 融合召喚に成功したターンに発動できる。
 このカードの攻撃力はターン終了時まで、
 相手フィールドの特殊召喚されたモンスターの攻撃力の合計分アップする。
 (2):1ターンに1度、相手フィールドの
 レベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。
 ターン終了時まで、その相手モンスターの効果は無効化され、
 このカードはその対象の相手モンスターの効果を得る。
 (3):このカードが破壊された場合に発動できる。
 相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊し、
 その攻撃力の合計分のダメージを相手に与える。
流石にこのままでは[[強すぎる>パワーカード]]ので、いずれの[[効果]]も[[OCG]]化の際に[[弱体化]]している。~
特に[[手札融合]]や[[墓地融合]]ができなくなったことで、[[フィールド]]に出すのに一工夫求められるようになった点が大きい。~

--[[融合召喚]]時の口上は「魅惑の香りで虫を誘う二輪の美しき花よ!今ひとつとなりて、その花弁の奥の地獄から、新たな脅威を生み出せ![[融合召喚]]!現れろ!飢えた牙持つ毒龍。[[レベル]]8!《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》!」~

--尾の部分で相手を打ち付ける、触手を伸ばして噛み砕く、羽を広げてビームを撃つなど、複数の[[攻撃]]モーションが見られる。~
最初のモーションは[[直接攻撃]]で見せているため、絵的な問題も考慮されての事なのかもしれない。~

--[[《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》]]・[[《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》]]・[[《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》]]とは何らかの関わりがあることが示唆されている。~
初登場時にはこれら3体が近くに居たこともあり、使用者の遊矢達は全員暴走状態になっている。~
なお、この[[カード]]のみ他の3体より[[攻撃力]]が高く、[[レベル]]も[[《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》]]・[[《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》]]より高い。~

--この[[カード]]と思しき[[モンスター]]は、スタンダード次元の大会にユーリが紛れ込んだ際に柚子との[[デュエル]]で使用している。~
この時は名称不明であり姿もオーラのようなものでぼかされており、詳細不明であった。~
---仮にこの時に登場した[[モンスター]]がこの[[カード]]だった場合、初登場から1年以上かけて[[効果]]が判明したことになる。~
似たような例は[[以前>《CNo.107 超銀河眼の時空龍》]]にもあった。~

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#card]
-[[ヴェノム]]

-[[《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》]]
-[[《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》]]
-[[《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》]]

―《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》の姿が見られる[[カード]]
-[[《トークン》(ユーリ)]]

//**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
//-[[【】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[インベイジョン・オブ・ヴェノム]] INOV-JP038 &size(10){[[Ultra]],[[Ultimate]],[[Secret]],[[Holographic]]};

//**FAQ [#faq]
//***(1)の効果について [#faq1]
//Q:~
//A:

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。

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