《スマイル・ワールド/Smile World》 †
通常魔法
(1):フィールドの表側表示モンスターの攻撃力はターン終了時まで、
フィールドのモンスターの数×100アップする。
アドバンスド・トーナメントパック2015 Vol.4で登場した通常魔法。
フィールドのモンスターの数に比例した全体強化を行う効果を持つ。
お互いのモンスターを同数値強化するので、攻撃表示のモンスター同士の戦闘は補助できない。
自分フィールドにしかモンスターが存在しない時に発動すれば純粋な強化となるが、最大でも700ポイントの強化にしかならず、フィールド魔法と大差がない。
大抵の状況では《団結の力》の方が強化値が高く、あちらは装備魔法であるためターンが終了してからも強化が続く。
相手モンスターを守備表示にしたり、直接攻撃できるタイミングで発動するなどの工夫をすれば使えないこともないが、通常なら汎用性が低いこのカードにお呼びがかかることはまずないと言える。
使用する場合は相手モンスターを強化することでコンボに繋げられるカードと併用する必要がある。
特に相性がいいのは《EMラフメイカー》とのコンボだろう。
《EMラフメイカー》の攻撃力は相手フィールドの強化されたモンスターの数×1000アップするため、相手も強化するこのカードの効果と相性が良い。
《おジャマトリオ》などで自分からモンスターの数を増やせば1ターンキルも可能な攻撃力となる。
ただし、《EMラフメイカー》のサーチや特殊召喚は特化すれば何とでもなるが、このカードのサーチ手段が少ないのが難点となる。
他にも強化カードを複数採用した上で、このカードも戦術の一環として組み込んでおくのが実用的なところだろう。
- 作中では少なくとも2枚が確認され、1枚は遊勝から洋子へ、そして遊矢へと受け継がれている。
もう1枚はかつて遊勝が所持しており、「遊勝vsエド」戦で発動していた。
デュエル終了後に破られ、その後は遊勝とエドが半分ずつ所持している。
- 父である遊勝から受け継がれたこのカードは、遊矢の精神面での成長と密接に関係している。
「遊矢vsジャック」(2戦目)で初めて発動した時は、ジャックにこのカードが父への憧れの象徴であり、遊矢自身のデュエルを見出す障害となっている事を諭される。
この事は遊矢が「ペンデュラム召喚の先駆け」という自分のデュエルが持つ意味を再確認するきっかけとなった。
ただし、これ以降もこのカードが父の象徴である事は変わらないらしく、遊矢にとっては思い入れのあるカードである。
- 「遊矢vsユーリ」戦では直前のデュエルでユーリが遊勝をカードにしたことで怒りに囚われ、ズァークの意識も表面化している最中でこのカードが遊矢の自我を保っていた。
だが、父の象徴であるこのカードを《決別》のコストで捨てざるを得ない状況が遊矢の精神に大きな影響を及ぼした結果、ズァークの復活を許してしまった。
この時、零児は「自分自身のデュエル」で自我を保つよう呼びかけたが、結局それは叶わなかった。
- 余談だが、遊矢はこの時「父さんから貰ったカード」と発言しているが、実際には母親から貰ったカードである。
しかし遊勝がタイミングを見てこのカードを遊矢に渡すよう洋子に頼んでいたのであながち間違いでは無い。
- 強化されたモンスターは笑顔になるなど、ユニークな演出がなされる。
表情がわからない《D−HERO ディストピアガイ》等のモンスターですらエフェクトを目に貼られて「笑顔」となる様はシュールである。
人を笑顔にする力も持っているようで、貰い笑いなのか使用時にはギャラリーをも笑顔にしている事がある。
関連カード †
―イラスト関連
収録パック等 †
Tag: 《スマイル・ワールド》 魔法 通常魔法