通常魔法 「ソウル・チャージ」は1ターンに1枚しか発動できず、 このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。 (1):自分の墓地のモンスターを任意の数だけ対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚し、 自分はこの効果で特殊召喚したモンスターの数×1000LPを失う。
コレクターズパック−伝説の決闘者編−で登場した通常魔法。
1体につき1000のライフポイントは小さくない消費だが、対象にレベル制限や枚数制限のない完全蘇生は強力。
この手のカードにありがちな特殊召喚の制限や表示形式の固定、効果の無効化もないため、様々な素材の準備や壁モンスターの展開など、その用法は多岐にわたる。
ただしバトルフェイズを行えなくなるデメリットは大きく、大量展開から即座にビートダウン系1ターンキルを行う事はできない。
更に、相手に蘇生したモンスターを処理したり魔法・罠カードを準備させる時間を与えてしまうため、どんな場面でも考えなしに使えるようなカードではない。
使うのであれば、1ターンの隙を埋めるための何らかのギミックを用意できるデッキか、そもそも攻撃を必要としないバーン・特殊勝利等戦闘の関わらないコンボのために使用するべきだろう。
隙を埋めるなら、《魔王龍 ベエルゼ》や《神竜騎士フェルグラント》などの除去されにくいモンスターや、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》などの高い制圧力を持つモンスターの召喚に繋ぐのが理想的である。
【アドバンス召喚】であればこれ一枚でアドバンス召喚に必要なリリース素材を揃えられるため、一般的な上級モンスターはもちろん、アドバンス召喚に条件があるモンスターを運用する上でも大いに役立つ。
特に、《オシリスの天空竜》、《オベリスクの巨神兵》及び《ラーの翼神竜》のアドバンス召喚に必要なリリース3体、あるいは墓地へ送られた状態の前者二枚を一度に特殊召喚できるので、《光の創造神 ホルアクティ》による特殊勝利にも大いに役立つ。
【シンクロ召喚】であれば、シンクロ召喚に使った素材をそのまま蘇生させる事で、即座に二体目の同レベルシンクロモンスターを展開するといった使い道もできる。
それ以外にも、同名のシンクロモンスターをシンクロ召喚して効果を再利用したり、特殊召喚が難しい強力なシンクロモンスターを同時に展開することも可能になるため、応用も利きやすい。
【コンタクト融合】であれば、《コンバート・コンタクト》等で墓地に送ったネオスペーシアン?を大量展開する事で、《スペーシア・ギフト》で大量ドローを狙う使い方もできる。
こちらの場合、失ったライフポイントを《N・エア・ハミングバード》で補填したり、《E・HERO エアー・ネオス》の攻撃力上昇に利用することもできる。
以上のようにさまざまなデッキに大きな可能性を与えうる優秀なカードだが、その分ライフコストは嵩み、墓地肥やしの要素もある程度必要になるため、状況次第では腐る危険も高く、デッキを選ぶカードでもある。
ライフポイントが豊富で攻撃宣言を行えない先攻1ターン目に発動するのが理想だが、《炎熱伝導場》等の質と量を兼ね備えた墓地肥やしカードを採用しない限り難しい。
墓地肥やし速度が高く制圧力の高いカードを有する【ラヴァル】や【インフェルニティ】では疑似《真炎の爆発》、《インフェルニティガン》としての採用も可だろう。
エンドカードとしての役割は期待せず、1〜2体程度を蘇生できる簡易な蘇生カードとして採用すると、あまりコンボや墓地肥やしを意識しないで済む分扱いやすくなるだろう。
局面にもよるが、バトルフェイズ、ライフ2000程度+1枚の消費でエクシーズ召喚等に繋げるのであれば悪くはない取引である。
エクシーズ召喚をするのであれば、相手にダメージを与えられないデメリットが重複する《励輝士 ヴェルズビュート》辺りが狙い目か。
展開力の低いデッキはもちろん、《召喚僧サモンプリースト》等を採用するデッキではピン挿しする価値はある。
Q:自分ライフが1000のとき、2体以上のモンスターを対象としてこのカードを発動できますか?
A:発動できます。なお、この効果で2体以上特殊召喚した場合、ライフポイントを2000以上失いデュエルに敗北します。(14/05/28)
Q:特殊召喚する処理とライフポイントを失う処理は同時に行う扱いですか?
A:はい、同時に行う扱いになります。(14/07/01)