通常魔法 相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。 その後、相手は1000ライフポイント回復する。
LIMITED EDITION 5で登場した通常魔法。
モンスターを指定して単体除去する代わりに、相手のライフ回復を行う。
単純に除去を行う場合、対象をとる効果に対する耐性やサクリファイス・エスケープなどの影響を受けにくく、デメリットもない《地砕き》が優先される。
こちらが優先される条件の一つとしては、狙ったモンスターをフィールドから離す事を目的とした場合が挙げられる。
《閃光の追放者》や《インヴェルズ・ローチ》など特定のカードに強い影響力を持つものに関しては、確実な除去を優先させなければ致命傷となる場合もある。
もう一つは破壊をトリガーとする一部の任意効果を封じたい場合。
破壊と回復は一連の効果扱いであり、同時ではないので、これによって相手の該当効果はタイミングを逃す事になる。
具体的には《ユベル》・《蛇神降臨》といった切り札級のものや、《E・HERO The シャイニング》・《ドラグニティアームズ−レヴァテイン》といった繰り替えしの利用が懸念されるものなど。
破壊できなかった場合は、回復も発生しないという欠点もあるが、この手のカードにはキーカードになるカードも多いので、ライフ回復と引き換えにそれらを無力化できれば、儲けものだろう。
あわせて、特定のカードに有効という性質があり、サイドデッキ向けのカードと言える。
なお即効性と除去対象の制御の両立に加え、任意効果を封じる事のできるカードとして、《死者への供物》が存在する。
あちらの場合、速攻魔法ゆえの利便性はあるが、任意効果に対してはチェーン2以降での発動に限られ、また発動後は1枚分のディスアドバンテージを負う。
それぞれ得手不得手だけでなくデッキとの相性もあるため、サイドデッキにおいても使い分けを意識したい。
ライフ回復を逆に利用できる【自爆スイッチ】や【シモッチバーン】では、元々の汎用性自体が低くない事もあってか、優秀な除去として扱える。
ライフ自体が不要である【デッキ破壊】・【終焉のカウントダウン】・【エクゾディア】といったデッキでも使用できるが、特別ライフ回復が有利に働いている訳でもないので、明確に除去すべきモンスターを想定しないのならばメインデッキから採用する意義は薄い。
一応《活路への希望》によるドロー促進が狙えるようになるが、《成金ゴブリン》などと比較し、確実性がない点は留意しなければならない。
Q:モンスターの破壊とライフ回復は同時ですか、それとも順番にですか?
A:破壊した後にライフ回復を行うので、同時ではありません。(08/09/16)