*《ソウルテイカー/Soul Taker》 [#top]
 通常魔法
 相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。
 その後、相手は1000ライフポイント回復する。
//15AYより
 (1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
 その相手の表側表示モンスターを破壊する。
 その後、相手は1000LP回復する。

 [[LIMITED EDITION 5>LIMITED EDITION#LE5]]で登場した[[通常魔法]]。~
 [[モンスターを指定して>対象をとる(指定する)効果]][[単体除去]]する代わりに、[[相手]]の[[ライフ回復]]を行う。~
 [[対象にしたモンスター>対象をとる(指定する)効果]]1体を[[破壊]]し、[[相手]]の[[ライフ回復]]を行う[[効果]]を持つ。~

 単純に[[除去]]を行う場合、[[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]に対する[[耐性]]や[[サクリファイス・エスケープ]]などの影響を受けにくく、[[デメリット]]もない[[《地砕き》]]が優先される。~
 登場当時は貴重な[[除去]][[カード]]であり、後述するように類似[[カード]]の規制が厳しかった時期は[[相互互換]]として注目された。~

 ただしこの[[カード]]の場合、[[破壊]]と[[回復]]は[[一連の効果]]扱いであり、同時ではない点が他にない[[メリット]]となる。~
 [[破壊された]]時を[[トリガー]]とする一部の[[任意効果]]は[[タイミングを逃す]]ため、そういった[[効果]]を回避しつつ[[除去]]できる。~
 しかし、現在は[[対象をとらず>対象をとる(指定する)効果]][[全体除去]]が行える[[《ブラック・ホール》]]が[[無制限カード]]、[[《サンダー・ボルト》]]が[[準制限カード]]であるため、あえてこちらを優先する意義は乏しい。~
 前者と比べ、[[自分]][[フィールド]]の[[モンスター]]を巻き込まない点は明確な優位点だが、[[通常魔法]]での[[モンスター除去]]が必要な局面では[[除去]]可能な数が多い方が優先されるケースが多い。~
 そもそも現[[環境]]では高速化により[[通常魔法]]での[[除去]]自体が軽んじられがちで、また[[耐性]]が強固になっており[[対象]]を取る[[破壊]]の頼りなさも目立つ。~

 具体的には[[《ユベル》]]・[[《蛇神降臨》]]などの[[モンスター]]を展開する[[効果]]や、[[《E・HERO The シャイニング》]]・[[《ドラグニティアームズ−レヴァテイン》]]といった繰り替えしの利用が懸念されるものがターゲットとなる。~
 [[キーカード]]になる[[カード]]も多いので、[[ライフ回復]]と引き換えにそれらを無力化できれば、儲けものだろう。
 [[《ミラクル・フリッパー》]]を活用したり、[[《超魔神イド》]]を[[送りつけ]]たり[[《威光魔人》]]等を維持して[[ロック]]をかける[[デッキ]]であれば、[[《ブラック・ホール》]]より優先して採用する意義はある。~
 これらの[[モンスター]]を巻き込まず、邪魔な[[モンスター]]だけを選択して[[破壊]]できる。~
 ささやかながら、[[破壊]]と[[回復]]が同時でないため、[[破壊された]]時を[[トリガー]]とする一部の[[任意効果]]の[[タイミングを逃す]]ことができるという利点もある。~

 あわせて、特定の[[カード]]に有効という性質があり、[[サイドデッキ]]向けの[[カード]]と言える。~
 なお即効性と[[除去]]対象の制御の両立に加え、[[任意効果]]を封じる事のできる[[カード]]として、[[《死者への供物》]]が存在する。~
 あちらの場合、[[速攻魔法]]ゆえの利便性はあるが、[[任意効果]]に対しては[[チェーン]]2以降での[[発動]]に限られ、また[[発動]]後は1枚分の[[ディスアドバンテージ]]を負う。~
 それぞれ得手不得手だけでなく[[デッキ]]との相性もあるため、[[サイドデッキ]]においても使い分けを意識したい。~
 1000[[ライフ回復]]については、良くも悪くも些末な問題である。~
 [[【シモッチバーン】]]や[[《活路への希望》]]を使う[[特殊勝利]][[デッキ]]等では[[メリット]]になるため、むしろ現在ではこの部分こそがこの[[カード]]に採用理由を残している面すらある。~
 ただ、この用途でも[[エクストラデッキ]]の[[モンスター]]しか[[除去]]できない代わりに[[対象]]を取らず、[[回復]]量も基本的に多くなる[[《サイコ・イレイザー》]]の方が優先されやすい。~

 [[ライフ回復]]を逆に利用できる[[【自爆スイッチ】]]や[[【シモッチバーン】]]では、元々の[[汎用性]]自体が低くない事もあってか、優秀な[[除去]]として扱える。~
 [[ライフ]]自体が不要である[[【デッキ破壊】]]・[[【終焉のカウントダウン】]]・[[【エクゾディア】]]といった[[デッキ]]でも使用できるが、特別[[ライフ回復]]が有利に働いている訳でもないので、明確に[[除去]]すべき[[モンスター]]を想定しないのならば[[メインデッキ]]から採用する意義は薄い。~
 一応[[《活路への希望》]]による[[ドロー]]促進が狙えるようになるが、[[《成金ゴブリン》]]などと比較し、確実性がない点は留意しなければならない。
// しかしそれでも、使い勝手の良い[[《強制脱出装置》]]が存在するため、こちらを優先して良いかは考えどころ。~
// 即効性がある点でこちらにも分はあるが、昨今の[[環境]]の高速化を考えると[[《強制脱出装置》]]にしておいた方が無難である。~
//魔法カードと罠カードじゃ比較できないし、そもそも高速化を考えれば寧ろ引いてすぐ使える魔法カードのこちらに分がある

-[[効果処理時]]に、[[対象]]の[[モンスター]]が[[裏側守備表示]]になっていると[[破壊]]できず[[不発]]となる。~
よって、この[[カード]]を[[発動]]された場合[[《月の書》]]を[[チェーン]]するなどすれば[[除去]]を回避できる。

-[[07/09/01>禁止・制限カード/2007年9月1日]]に[[《地砕き》]]と[[《地割れ》]]が制限指定され、[[【除去ガジェット】]]での[[単体除去]]として注目された事がある。~
[[破壊耐性>破壊されない]]や[[対象]]をとる[[カード]]に対する[[耐性]]が少なかった当時、[[ライフ]]1000の献上で[[破壊]][[対象]]を指定できるこの[[カード]]は互換[[カード]]の中でも優秀であった。~
しかし当時は[[絶版]]であり、[[ストラクチャーデッキ−アンデットワールド−]]にて再録されるまで入手が難しかった。~
さらに入手が容易になった後には両[[カード]]が[[制限解除]]されたため、一般的な[[単体除去]]としての優先順位はかなり下がってしまった。~
やがて[[《地砕き》]]すら採用から遠ざかっていくこととなり、あとは前述の通りである。~

-原作・アニメにおいて―~
「バトルシティ編」の「闇遊戯vs闇マリク」戦にて遊戯が使用。~
原作での[[効果]]は、「[[相手]]の[[ライフ]]を1000[[回復]]させる代わりに、[[相手]]の[[モンスター]]1体を[[生け贄]]にできる」というもの。~
言わばOCGにおける[[《クロス・ソウル》]]の[[相互互換]][[カード]]であった。~
マリクの不死の[[壁]][[モンスター]]《&ruby(ゴッド){神};・スライム》を[[生け贄]]にし、[[《オベリスクの巨神兵》]]の最上級[[効果]]「ゴッド・ハンド・インパクト」を[[発動]]させる。~
だが、神のランクが上回る[[《ラーの翼神竜》]]を[[破壊]]する事はできなかった。~
なおアニメでは、原作との辻褄合わせのため[[速攻魔法]]となっていた。また、[[《ラーの翼神竜》]]を[[破壊]]できなかった理由が、マリクが[[発動]]した[[速攻魔法]]《階級制度》によるものだった(この[[カード]]は戦闘時に[[相手]][[モンスター]]の[[レベル]]が[[自分]]の[[モンスター]]の[[レベル]]を上回っていない場合、その攻撃および[[効果]]を[[無効]]にできるというもの)。~
[[《神・スライム》]]を対象にし、[[《オベリスクの巨神兵》]]の最上級[[効果]]「ゴッド・ハンド・インパクト」の[[生け贄]]にさせた。~

--原作では、「[[相手]]の[[ライフ]]を1000[[回復]]させる代わりに、[[相手]]の[[モンスター]]1体を[[生け贄]]にできる」という[[効果]]だった。~
言わば[[OCG]]における[[《クロス・ソウル》]]の[[相互互換]][[カード]]であった。~

--アニメ版DMで、戦いの儀の前に海馬が遊戯に差し出したジュラルミンケースの中に入っていた[[カード]]の1枚(この時[[速攻魔法]]の[[アイコン>効果アイコン]]は無かった)。~
//アニメでは、原作との辻褄合わせのため[[速攻魔法]]となっていた。~
//アニメでの登場の方がOCGより先
--[[ライフ]]1000[[回復]]はマリクの[[《ラーの翼神竜》]]の[[攻撃力]]を上げるための辻褄合わせなのだろう。~
[[ライフ回復]]がなければ[[攻撃力]]は3899となり、[[《オベリスクの巨神兵》]]を倒せなかったためである。~

--アニメ版DMで、戦いの儀の前に海馬が遊戯に差し出したジュラルミンケースの中に入っていた[[カード]]の1枚に確認できる。~
なお、この時[[速攻魔法]]の[[アイコン>効果アイコン]]は無かった。~

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#card]
-[[《地砕き》]]
-[[《地割れ》]]
-[[《最古式念導》]]

-[[《死者への供物》]]
**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【シモッチバーン】]]

-[[《死者への手向け》]]
-[[《ブラック・コア》]]

-[[《最古式念導》]]

**収録パック等 [#pack]
-[[LIMITED EDITION 5>LIMITED EDITION#LE5]] LE5-003 &size(10){[[Ultra]]};
-[[ストラクチャーデッキ−アンデットワールド−]] SD15-JP019
-[[決闘王の記憶−決闘都市編−]] 15AY-JPB25
-[[スピードスタートデッキ シンクロ編>プロモカード#JF19]] SSD2-JP013
-[[デュエルロワイヤル デッキセットEX]] DR01-JPA20

**FAQ [#faq]
Q:[[モンスター]]の[[破壊]]と[[ライフ回復]]は同時ですか、それとも順番にですか?~
A:[[破壊]]した後に[[ライフ回復]]を行うので、同時ではありません。(08/09/16)

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//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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