*《ゾンビキャリア/Plaguespreader Zombie》 [#pd33e3b5]
 チューナー(効果モンスター)(制限カード)
 星2/闇属性/アンデット族/攻 400/守 200
 手札を1枚デッキの一番上に戻して発動する。
 墓地に存在するこのカードを自分フィールド上に特殊召喚する。
 この効果で特殊召喚されたこのカードは、
 フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。

 [[CROSSROADS OF CHAOS]]で登場した[[闇属性]]・[[アンデット族]]の[[下級モンスター]]の[[チューナー]]。~
 [[手札]]1枚を[[デッキトップ]]に[[戻す]]事で[[墓地]]から[[自己再生]]する[[起動効果]]と、それに付随した「自身の[[効果]]で[[蘇生]]した場合[[フィールド]]上から[[離れる]]時に[[除外]]される[[効果]]」を持つ。~
 [[《デスカイザー・ドラゴン》]]と[[《蘇りし魔王 ハ・デス》]]、[[《アンデット・スカル・デーモン》]]の専用[[シンクロ素材]]であり、[[アンデット族]]初にして唯一の[[チューナー]]。

 以下の利点から、[[チューナー]]として非常に便利で優秀な[[モンスター]]であると言える。~
+自身の[[効果]]で[[特殊召喚]]できるため、[[モンスター]]を[[通常召喚]]後に[[蘇生]]させれば、即[[シンクロ召喚]]につなげることができる。~
+[[《終末の騎士》]]等の[[闇属性]][[モンスター]][[サポートカード]]が使用できる。~
+[[攻撃力]]が1500以下である。~
+[[サーチ]]・[[特殊召喚]]手段が豊富な[[アンデット族]]である。~

 この[[カードの効果]]を最大限に生かすのであれば、[[【アンデット族】]]に採用するべきだろう。~
 [[《ピラミッド・タートル》]]や[[《ゴブリンゾンビ》]]で簡単に[[デッキ]]から[[サーチ]]できる。~
 自身の[[効果]]でも[[蘇生]]可能だが、[[アンデット族]]は[[蘇生]]手段が豊富なため、[[《ゾンビ・マスター》]]をはじめとする[[蘇生]][[カード]]で何度も[[特殊召喚]]し[[シンクロモンスター]]を大量展開することも可能。~
 そのギミックこそが後の[[【シンクロアンデット】]]へと繋がった。~
 [[【アンデット族】]]以外としては、[[【帝コントロール】]]の[[リリース]]要員として使用するのも良いだろう。~

 [[手札]]1枚を[[デッキトップ]]に[[戻す]]という行為は[[コスト]]であり、次の[[ドロー]][[カード]]を固定してしまうので、実質[[ドロー]]できないこととほぼ同意義であると言える。~
 [[ドロー]]できない[[デメリット]]を持つ[[《死者への供物》]]と比較すると、こちらは[[手札]]が存在しない時はこの[[起動効果]]を[[発動]]できない。~
 非常に痛い[[デメリット]]ではあるが、[[《生還の宝札》]]が[[発動]]していれば[[コスト]]は実質不要になる。~
 損失は補えないが、[[《クリッター》]]や[[《ピラミッド・タートル》]]等の[[効果]]を[[発動]]させ[[デッキ]]を[[シャッフル]]することで、[[ドローロック]]を回避するという手段も有効だろう。~
 手札にダブついた[[ガジェット]]をこの[[カード]]のコストとして[[デッキ]]に戻せば[[ディスアドバンテージ]]を軽減できる。~

 普通の[[デッキ]]に[[チューナー]]として使用する場合は、[[ドローロック]][[効果]]は非常に痛い[[デメリット]]となるが、逆に[[デッキトップ]]を操作することで[[メリット]]に転換させることもできる。~
 [[《大逆転クイズ》]]と組み合わせることで、確実に当てることが可能となる。~
 [[《モンスターゲート》]]とのコンボも凶悪で、[[デッキトップ]]に[[モンスター]]を置いて[[特殊召喚]]したこの[[モンスター]]を[[リリース]]すれば、上級モンスターを即座に場に出すことも可能。~
 同様の理屈で[[《アームズ・ホール》]]や[[《E・HERO プリズマー》]]とも好相性であり、前者は[[《D・D・R》]]をサーチすれば[[除外]]されるデメリットもほぼ消えるうえに後者は更に[[墓地]]を肥やせる。~
 [[《おジャマ・デルタハリケーン!!》]]等を[[デッキトップ]]に置き、[[《D−HERO ダイヤモンドガイ》]]の[[効果]]を[[発動]]すれば、簡単に[[全体除去]]を行うことができる。~
 [[《D−HERO ダッシュガイ》]]が[[墓地]]にある状態で、[[手札]]の[[最上級モンスター]]を[[デッキトップ]]に置けば、事故を回避しつつ[[特殊召喚]]を行うことができる。~
 [[《D−HERO ディアボリックガイ》]]との相性の良さは言うまでもない。~
 以上のこともあり、[[【D−HERO】]]とは非常に相性がいいと言える。~
 しかし[[墓地]]で発動する[[効果]]であるため、[[《エンド・オブ・アヌビス》]]には無力であり[[《D.D.クロウ》]]に非常に狙われやすいというデメリットもある。~
 特に後者は[[蘇生]][[効果]]に対して使用されることが多く、ピンポイントに使用されると[[ドロー]]を1回無駄にしてしまうことになる。

//-この[[カード]]と[[《プリーステス・オーム》]]等の[[射出]]系[[カード]]、[[《王宮の鉄壁》]]、[[《生還の宝札》]]を使用し、以下の手順で[[無限ループ]]を発生させることができる。

<
//+[[墓地]]に[[《ゾンビキャリア》]]、[[フィールド]]に[[《プリーステス・オーム》]]、[[《王宮の鉄壁》]]、[[《生還の宝札》]]があり、[[手札]]が一枚以上存在する状態にする。
//+《ゾンビキャリア》の[[効果]]を[[発動]]、[[《ゾンビキャリア》]]を[[フィールド]]上に[[特殊召喚]]し、その[[コスト]]で[[デッキ]]に戻した[[手札]]を[[《生還の宝札》]]の[[効果]]で[[ドロー]]する。
//+[[《プリーステス・オーム》]]の[[効果]]で《ゾンビキャリア》を[[リリース]]し、[[相手]]に800ポイントの[[ダメージ]]を与える。~
//このとき、[[《ゾンビキャリア》]]は[[《王宮の鉄壁》]]の[[効果]]で[[除外]]されず、[[墓地]]に送られる。
//+1〜3の繰り返しで勝利。~

<
//さらに、[[《王宮の鉄壁》]]、[[《生還の宝札》]]とこの[[カード]]に加え、[[墓地]]に[[《ボルト・ヘッジホッグ》]]が2枚以上存在すれば、[[レベル]]6の[[シンクロモンスター]]が[[シンクロ召喚]]し放題となる。~
//こちらも、[[《氷結界の龍 ブリューナク》]]、[[《ゴヨウ・ガーディアン》]]、[[《大地の騎士ガイアナイト》]]、最後にもう一度《ゾンビキャリア》を[[特殊召喚]]し、[[《生還の宝札》]]で得た[[手札]]を[[《氷結界の龍 ブリューナク》]]の[[効果]]の[[コスト]]にすることで[[相手]]の[[フィールド]]を一掃後、総攻撃で決着をつけることができる。~
//(2300+2800+2600+400=8100で[[1ターンキル]]圏内)~

-[[手札]]を[[デッキ]]に[[戻す]]行為は[[コスト]]であり、他には[[《カードトレーダー》]]と、[[《バスター・テレポート》]]が[[コスト]]で[[デッキ]]に[[戻す]]裁定である。~
//この[[カード]]の場合、「〜して[[発動]]する」と、[[コスト]]であることがしっかり明記されているが。~
//([[《打ち出の小槌》]][[《パリィ》]]などはいずれも[[効果]]で[[デッキ]]に[[戻す]]。)

-以上のように、[[デメリット]]こそあれど非常に優秀な[[チューナー]]であったため、[[シンクロモンスター]]の大量展開を助長してしまった。~
現に[[【シンクロアンデット】]][[【シンクロダーク】]]は瞬く間に環境を支配したほどである。~
[[レアリティ]]も[[レア>Rare]]だったため、パックさえ買えば手に入れられるのも優良だった。~
このため、[[2009/03/01>禁止・制限カード/2009年3月1日]]をもって[[チューナー]]では初となる[[制限カード]]に指定される事となった。~
[[《デスカイザー・ドラゴン》]][[《蘇りし魔王 ハ・デス》]][[《アンデット・スカル・デーモン》]]にとっては大きなとばっちりと言える。~
しかも、このカードと相性が良い[[《生還の宝札》]]が[[2009/09/01>禁止・制限カード/2009年9月1日]]で禁止カードになったため、このカードも弱体化してしまった。~

-自身の[[効果]]で[[特殊召喚]]した場合、[[墓地に送る]][[コスト]]としては使えなくなることに注意。~
最上級[[アルカナフォース]]などの[[特殊召喚]]のサポートには使用できない。

-[[チューナー]]としても[[リリース]]要員としても[[汎用性]]が高いため、低[[レアリティ]]であるにもかかわらず、この[[カード]]のシングル価格は並の[[スーパーレア>Super]]では歯が立たないほど高い時期もあった。~
その[[汎用性]]の高さからか、海外版[[Crossroads of Chaos]]では[[ウルトラレア>Ultra]]に昇格し、かなりの高値で取引されている。~

-キャリア(carrier)とは、英語で「病原菌媒介体、保菌者」という意味である。~
そのためか、この[[カード]]を[[シンクロ素材]]に指定する[[シンクロモンスター]]はいずれも[[リメイク]][[モンスター]]である。~
//[[《真紅眼の不死竜》]]等の[[リメイク]][[モンスター]]の登場を考えると、この[[カード]]は[[モンスター]]をアンデット化させる病原菌を持っているのかもしれない。~
英語名の「Plaguespreader」とは、「疫病」を意味する「plague」と「広める人」を意味する「spreader」を組み合わせた言葉であり、直訳すると「疫病を蔓延させる者」となる。~


//-原作・アニメにおいて―~

-コナミのゲーム作品において―~
タッグフォース3の一般デュエリスト・桐岡麻季の禁止[[デッキ]]に[[《蘇りし魔王 ハ・デス》]]と一緒に3枚積みされている。~
ただし、この禁止[[デッキ]]は彼女が普段使っている[[《冥界の魔王 ハ・デス》]]を主軸にした[[悪魔族]][[デッキ]]と大差なく、[[エクストラデッキ]]に[[《蘇りし魔王 ハ・デス》]]しか存在しないので、[[タッグデュエル]]でない限り《ゾンビキャリア》を[[チューナー]]として使うことはできない。~
//彼女のデッキは[[ネタ]]で[[《ツンドラの大蠍》]]が入ってることもあるが、こちらの場合は[[ネタ]]ではなく単なるミスだろう。
//ツンデレネタは《ツンドラの大蠍》内だけで十分。

-神話・伝承において―~
「ゾンビ」については[[《2人3脚ゾンビ》]]を参照。

**関連カード [#l40281d0]
―《ゾンビキャリア》を必要とする[[シンクロモンスター]]
-[[《デスカイザー・ドラゴン》]]
-[[《蘇りし魔王 ハ・デス》]]
-[[《アンデット・スカル・デーモン》]]

―類似[[効果]]の[[モンスター]]
-[[《ボルト・ヘッジホッグ》]]

-[[《究極封印神エクゾディオス》]]
-[[《混沌の黒魔術師》]]
//―《ゾンビキャリア》の姿の見られる[[カード]]
//他のカードにこのカードのイラストが含まれている場合、そのカードをリンク

**このカードを使用する代表的な[[デッキ]] [#dde238f4]
-[[【シンクロアンデット】]]


**収録パック等 [#mcada9c2]
-[[CROSSROADS OF CHAOS]] CSOC-JP031 &size(10){[[Rare]]};

**FAQ [#kae7b7c9]
Q:自身を[[除外]]する処理は[[チェーンブロック]]を作りますか?~
A:作りません。(08/07/19)

Q:[[手札]]を[[戻す]]のは、[[コスト]]ですか?~
A:[[コスト]]です。(08/07/19)

Q:[[相手]]の[[墓地]]に存在するこの[[カード]]を、[[効果]]で[[自分]][[フィールド]]上に[[特殊召喚]]できますか?~
A:できません。[[墓地]]の[[持ち主]]のみが使えます。(08/07/19)

Q:[[墓地]]にこの[[カード]]が存在するときに、[[手札]]1枚を選択して[[デッキの一番上]]に戻した後、[[墓地]]に存在するこの[[カード]]を[[自分]][[フィールド]]上に[[特殊召喚]]しないことはできますか?~
A:できません。戻したならば[[特殊召喚]]は必須です。(08/07/19)

Q:自身の[[効果]]によって[[特殊召喚]]した後に、[[《神禽王アレクトール》]]によって無効化された場合、
[[フィールド]]を離れるとどうなりますか?~
A:[[除外]]されます。(08/12/26)

Q:[[《王宮の鉄壁》]]適用中に[[発動]]できますか?~
A:[[発動]]できます。その状態で[[フィールド]]を離れる場合、[[墓地]]や[[手札]]など本来送られる場所に送られます。(09/01/09)

//質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//質問だけの投稿はお止めください。
//未発売カードに限り、(A:発売をお待ちください)とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問がございましたら遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。~