遊戯王カードWiki - 《ターボ・ウォリアー》のバックアップ(No.115)

《ターボ・ウォリアー/Turbo Warrior》 †

シンクロ・効果モンスター
星６/風属性/戦士族/攻2500/守1500
「ターボ・シンクロン」＋チューナー以外のモンスター１体以上
レベル６以上のシンクロモンスターを攻撃対象としたこのカードの攻撃宣言時、
攻撃対象モンスターの攻撃力をダメージステップ終了時まで半分にする。
フィールド上のこのカードはレベル６以下の効果モンスターの効果の対象にならない。

　CROSSROADS OF CHAOSで登場した風属性・戦士族のシンクロモンスター。
　レベル６以上のシンクロモンスターに攻撃する時にその攻撃力を弱体化させる対象をとらない誘発効果、レベル６以下の効果モンスターの効果の対象にならない永続効果を持つ。

　指定チューナーである《ターボ・シンクロン》がレベル１なので、他のモンスターはレベル５になる組み合わせでなければならない。
　シンクロ素材を２体で済ませる場合は《サイバー・ドラゴン》などの自己特殊召喚効果を持つレベル５モンスターや、《簡易融合》や《簡素融合》で特殊召喚できる融合モンスターに頼る事になる。
　《クイック・シンクロン》であれば、もう片方はレベル１で良くなるため、格段にシンクロ召喚しやすい。
　《ジャンク・アンカー》を使用する場合は《ジャンク・サーバント》が有効で、通常のシンクロ召喚と効果による特殊召喚の両方が狙える。

　１つ目の効果は、レベル６以上のシンクロモンスターの攻撃力を半減させる効果。
　しかし、あくまで自分から攻撃した場合しか機能しない上に、シンクロモンスター限定という範囲の狭さがネック。
　シンクロ召喚を使わないデッキも増えており、相手によっては全く発動できない場合がある。
　肝心のシンクロモンスターであっても、《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》など対処できない相手が多いため、使いどころが限られる。

　２つ目の効果は一部のモンスター効果に対する耐性で、帝や《スナイプストーカー》等に対して真価を発揮する。
　下級・特殊召喚した上級モンスターで除去を行うデッキも多く、強制効果ならば自爆させる事すら可能。
　何かしら採用されていると言って過言でない手札誘発能力持ちのモンスターも大半が低レベルなので、その一部とはいえ無視できるのは頼もしい。
　ただし、最上級モンスターやレベルを持たないエクシーズモンスター及びリンクモンスターの効果、《Ｎ・グラン・モール》・《Ａ・Ｏ・Ｊカタストル》などの対象をとらない効果は防げず、魔法・罠カードに対しても無力である。
　また、永続効果であるため墓地や裏側表示では対象になってしまう。
　《デビリアン・ソング》や《妖怪のいたずら》などで範囲を広げることも可能ではある。

　どちらの効果も活用できるかは相手のデッキや環境に大きく左右される。
　《クイック・シンクロン》から狙う場合も、同レベルには最初から相手の除去の回避を狙える《ドリル・ウォリアー》もおり、枠の取り合いになりがち。

数値半減は攻撃宣言時に発動する効果であるため、巻き戻しによる攻撃対象の変更では発動しない。

当時はシンクロ素材として扱えるモンスターも少なく、シンクロ素材である《ターボ・シンクロン》もレベル１で効果も攻守もかなり低いことからシンクロ召喚が難しく、評価は低かった。
《クイック・シンクロン》というサポートが登場したものの、同レベルにサルベージなどが可能な《ドリル・ウォリアー》の後塵を拝する形でエクストラデッキにはいてもなかなか前線には出してもらえなかった。
だが、2010年世界チャンピオンのデッキには《ドリル・ウォリアー》を差し置いて採用されていた。
現在ではリンクモンスターとの枠争いもあり、《クイック・シンクロン》の相方に等しかった《ダンディライオン》も禁止カードになるなど、一層厳しい状況に置かれている。

原作・アニメにおいて―
アニメ5D'sにおいて遊星が使用するシンクロモンスターの１体。
初登場は「遊星vs牛尾」（３戦目）で、《緊急同調》によって《ターボ・シンクロン》・《ロードランナー》・《ボルト・ヘッジホッグ》・《スピード・ウォリアー》をシンクロ素材としてバトルフェイズ中にシンクロ召喚される。
《シンクロ・ストライク》によって攻撃力4500まで強化し、自身の効果により攻撃力を半減させた《ゴヨウ・ガーディアン》を戦闘破壊してフィニッシャーとなった。
「遊星＆クロウvsセキュリティ」戦では、《ターボ・シンクロン》と《レベル・リチューナー》によりレベル５となった《ＢＦ－アーマード・ウィング》をシンクロ素材としてシンクロ召喚される。
《ＢＦ－アーマード・ウィング》の効果により守備力が０となった《ゲート・ブロッカー２》を戦闘破壊し、《ブラック・アロー》による貫通とバーンで大ダメージを与えてフィニッシャーとなった。
「遊星vsシェリー」戦では、《ターボ・シンクロン》と《ジャンク・ウォリアー》をシンクロ素材としてシンクロ召喚される。
通常罠《シンクロ・アウト》と《緊急同調》をコピーした《ジャンク・コレクター》の効果を利用した連続攻撃で、《フルール・ド・シュヴァリエ》を戦闘破壊した。
「遊星vsジャック」（４戦目）では、《ターボ・シンクロン》と《スニーク・ジャイアント》をシンクロ素材にシンクロ召喚され、《エクスプロード・ウィング・ドラゴン》を戦闘破壊したが、返しのターンで《クリムゾン・ブレーダー》に戦闘破壊された。
攻撃名は「アクセル・スラッシュ」、効果名は「ハイレート・パワー」。

シンクロ召喚時の口上は「集いし絆が更なる力を紡ぎだす。光さす道となれ！シンクロ召喚！轟け、《ターボ・ウォリアー》！」
第12話では「轟け」が「いでよ」、第31話では「絆」が「星」となっていた。

アニメ初期のテキストでは、攻撃力を半分にする効果の対象はシンクロモンスターに限定されていなかった。
「遊星＆クロウvsセキュリティ」戦では、「残念だが、《ターボ・ウォリアー》はレベル６以下のモンスター効果を受けない。」と遊星が発言している。
また、アニメのイラストは、実際のOCGのものとはイラストが異なっていた。
第５期OPのイラストにはアニメ初登場時のものが使用されている。

シンクロキラーである機皇帝の吸収効果が通用しないシンクロモンスターだったせいかアニメでの登場が減少した。
また、遊星も機皇帝に対抗するためのカードを模索していた時期にこのカードの存在を完全にスルーしていた。
もっともアニメの機皇帝の強さはシンクロ吸収以上に、豊富なパーツの換装による効果の追加で生半端な対策を突破してくる事であり更に《機皇帝グランエル∞》のように純粋なパワースペックを誇るモンスターも存在する為、劇中で対策として使われていたとしても通用したかは疑問符が残る。

余談だが、アニメで遊星が使用するウォリアーの中で、唯一《クイック・シンクロン》でシンクロ召喚されたことが一度もない。

コナミのゲーム作品において―
TAG FORCE 5では、シンクロンがシンクロ素材のシンクロモンスターの中で、何故かこのカードだけシンクロ召喚時の専用ボイスが用意されていない。
また、《ニトロ・ウォリアー》の口上の前半がこのカードのものになっている。
このセリフは他の専用ボイスがないシンクロモンスターにも使用されている。
6にてついに専用ボイスが収録され、また攻撃時にも専用台詞が追加された。