*《タイラント・ドラゴン/Tyrant Dragon》 [#i2916622]
 効果モンスター
 星8/炎属性/ドラゴン族/攻2900/守2500
 相手フィールド上にモンスターが存在する場合、
 このカードはバトルフェイズ中にもう1度だけ攻撃する事ができる。
 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
 このカードを対象にする罠カードの効果を無効にし破壊する。
 このカードを他のカードの効果によって墓地から特殊召喚する場合、
 そのプレイヤーは自分フィールド上に存在する
 ドラゴン族モンスター1体をリリースしなければならない。

 [[Struggle of Chaos −闇を制する者−]]で登場した[[炎属性]]・[[ドラゴン族]]の[[最上級モンスター]]。~
 限定条件下で[[2回攻撃]]できる[[永続効果]]と、この[[カード]]を[[対象にとる>対象をとる(指定する)効果]][[罠カード]]を[[無効]]にする[[永続効果]]、[[蘇生]]に関する[[ルール効果]]を持つ。~

 [[耐性]]を持つが、[[《青氷の白夜龍》]]や[[《ジュラック・タイタン》]]のそれよりも範囲が狭く、これだけをあてにするにも弱い。~
 特に前者は、[[蘇生]]に制限もないうえ[[攻撃力]]でも上回っており、[[【ドラゴン族】]]では競合が起こりうる。~

 もう一方の[[連続攻撃]]は高い[[攻撃力]]と相まって確かに強力だが、条件がやや厳しく、[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]のような[[ライフ・アドバンテージ]]獲得能力に欠ける。~
 [[《竜の逆鱗》]]等を使えば凄まじい威力を発揮する事は間違いないのだが、[[最上級モンスター]]かつ[[蘇生]]に[[リリース]]を要求するという重さから容易に扱えるものではない。~
 [[攻撃]]を通しやすいという点で[[耐性]]との[[シナジー]]はあるのだが、[[手札事故]]の危険を冒し、展開用の[[カード]]を消費してまで[[戦闘破壊]]の数を増やしたいかと言われれば微妙なところである。~

 この[[カード]]を採用するならば、制限のかかっていない[[墓地]]以外からの[[特殊召喚]]手段を確保して、然るべきタイミングでその奇襲性を活かせるよう構築したい。~
 [[《焔征竜−ブラスター》]]を自己[[特殊召喚]]した後、[[《トランスターン》]]を用いる事で[[デッキ]]から直接展開できる。~
 [[墓地]]へ送られた後は気兼ねなく[[自己再生]][[コスト]]に回せるため、実質的な負担は通常の手順よりも大きく軽減される。~
// [[手札]]に来ても処理でき、また[[《炎征竜−バーナー》]]からの場合はそのまま追撃も行えるなど、合わせる[[メリット]]は意外と小さくない。~
 [[《焔征竜−ブラスター》]]自体が、[[《デモンズ・チェーン》]]・[[《強制脱出装置》]]などを使われにくい性質があるため、展開前後で隙を与えにくいという点もありがたい。~
 スムーズに[[除外]]が行えるので、[[《異次元からの帰還》]]や[[《D・D・R》]]での[[帰還]]を狙うのも良いだろう。~
 [[《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》]]ならば[[手札]]から[[特殊召喚]]したり、最悪自身と入れ替えで[[蘇生]]できるので、[[《エクリプス・ワイバーン》]]等を組み合わせる場合はこれも[[特殊召喚]]の経路として利用しやすい。~

 なお[[《青氷の白夜龍》]]と異なり[[対象にとる>対象をとる(指定する)効果]][[罠カード]]の[[発動]]に加え[[効果]]を[[無効]]にして[[破壊]]できる。~
 [[相手]]の[[カード]]で見ると[[《サイバネティック・ヒドゥン・テクノロジー》]]程度なので大した違いはないのだが、[[リリース]]さえ支払えば[[《リビングデッドの呼び声》]]で[[完全蘇生]]できる。~
 [[チェーン]]1で[[《竜魂の城》]]の[[強化]][[対象]]に選択すれば、あちらを[[破壊]]して[[帰還]][[効果]]を利用する事も可能。~
 上記[[《焔征竜−ブラスター》]]との相性も良いので、あわせて採用するのも良いだろう。~

 なお[[コントロール奪取]]されてしまった場合[[対象を取る>対象をとる(指定する)効果]][[罠カード]]ではこの[[カード]]を[[破壊]]することができないため、注意を払いたい。~
 自身の[[効果]]により[[相手]]から[[《死者蘇生》]]などを受ける場合も[[コスト]]を要求するため、[[蘇生]]カードによる[[コントロール奪取]]をされることはあまりないが、[[モンスター効果]]などはそれなりに多い。~
 [[連続攻撃]]もあって敵にまわると[[フィールド]]を荒されやすいので、これが多い[[環境]]であれば、展開した[[ターン]]に決着をつけるか、他の防御手段を確保しておきたいところ。~

-[[無効]]化する[[効果]]は[[永続効果]]。~
[[罠カード]]の[[効果解決時]]に[[チェーンブロック]]を作らず[[無効]]化する。~
[[スペルスピード]]に関わらず[[無効]]化するため[[《攻撃の無力化》]]のような[[カウンター罠]]も[[無効]]化できる。~
ただし、[[《火霊術−「紅」》]]等は[[コスト]]として《タイラント・ドラゴン》を[[リリース]]とするので有効である。~

-条件を満たしているならば、1回目の[[攻撃]]の後に別の[[モンスター]]で[[攻撃]]した後でも2回目の[[攻撃]]を実行できる。~

-[[蘇生]]に関する[[ルール効果]]は[[デメリット]]でしかなかったが、[[《ウィクトーリア》]]などで奪われる際に[[相手]]に[[コスト]]を要求できるという[[メリット]]も現れた。~
また、[[《死者蘇生》]]が[[制限復帰]]した現在でも、[[ドラゴン族]]を投入していない[[相手]]への抑止効果としても働く。~

-この[[カード]]は[[自己再生]][[効果]]を持ち合わせていないため、[[テキスト]]の「他の[[カードの効果]]によって」の部分は蛇足になっている。~

-「タイラント(Tyrant)」は「暴君」を意味し、ティラノサウルスの名前も和訳すれば「暴君竜」を意味する。~
[[フィールド]]に留まり続ければ、[[攻撃力]]と[[連続攻撃]]によりその名に恥じぬだけの働きが期待できる。~
戦っている相手である[[《無敗将軍 フリード》]]らと関わりのある[[暴君]]とは、特につながりはない。~

-他の同パックの目玉と比べ、こちらもそこそこ他の[[イラスト]]には登場しているが、この[[カード]]単体のみしか写っていないものが多く、[[ハ・デス軍>《冥界の魔王 ハ・デス》]]や[[フリード軍>《無敗将軍 フリード》]]等に比べ、[[ドラゴン族]]内での繋がり等が分かりにくい。~
そのため彼らと[[戦闘]]を行っている[[イラスト]]も少なく、それらと比べてドラゴン軍は影が薄くなっている。~
後に[[《竜魂の城》]]が出た事により、彼らの軍勢も一部が明らかとなった。~

-一般的なTCGのみならず、遊戯王OCGにおいても数少ない王道タイプのドラゴンの[[イラスト]]ということもあってか、多少の使いづらさはあるものの人気がある[[モンスター]]である。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメオリジナルの「ドーマ編」における「城之内vs竜崎」にて竜崎が使用。~
《ジャイアント・レックス》と[[《俊足のギラザウルス》]]を[[生け贄]]に[[召喚]]した。~
高い[[攻撃力]]で[[《真紅眼の黒竜》]]を撃破し、[[罠カード]]《冥界の鎖》で[[蘇生]]させた[[《真紅眼の黒竜》]]に2度目の[[攻撃]]を行おうとするが、[[罠カード]]《誕生の祝福》により失敗する。~
最後は[[《剣聖−ネイキッド・ギア・フリード》]]の[[モンスター効果]]で[[破壊]]された。~
海外版では[[攻撃]]名が存在する。~
[[攻撃]]名は「ドラゴン・フレイム・ブラスト」。~

--同じ「ドーマ編」の「海馬vsアメルダ」(2戦目)では、海馬がこの[[カードの効果]]を意識したような[[罠カード]]《タイラント・ウイング》を使用した。~
この[[カード]]は「[[装備モンスター]]の[[攻撃力]]を400ポイントアップし、一回の[[バトルフェイズ]]に二度の[[攻撃]]を可能にさせる」という[[効果]]であり、[[イラスト]]にも酷似したドラゴンが描かれている。~
//[[《青眼の白龍》]]に装備し、[[攻撃宣言]]した《魔空要塞ジグラート》を返り討ちにした。~
//その後、《クリティウスの牙》で《タイラント・バースト・ドラゴン》へ進化させ、[[《青眼の白龍》]]と合体した。~
//ちなみに英語版のアニメでは、《タイラント・バースト・ドラゴン》と[[《青眼の白龍》]]が合体した[[モンスター]]を、《ブルーアイズ・タイラント・ドラゴン》と呼んでいた。

-コナミのゲーム作品において―~
[[DUEL TERMINAL]]では、この[[カード]]をスキャンすると隠し[[デッキ]]「タイラント・ドラグーン」が使用できる。~
なぜか[[《真紅眼の飛竜》]]が入っている。確かに彼の軍の一員なのだが……。~
オーバーレイガイドには、[[《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》]]を一緒にスキャンしようと書かれている。~

**関連カード [#fe194993]
-[[《古代の機械工兵》]]

-[[《デス・デーモン・ドラゴン》]]

-[[《ヘルカイザー・ドラゴン》]]

-[[《The tyrant NEPTUNE》]]

―《タイラント・ドラゴン》の姿が見られる[[カード]]
-[[《火竜の火炎弾》]]
-[[《巨竜の羽ばたき》]]
-[[《スタンピング・クラッシュ》]]

-[[《オーバーウェルム》]]
-[[《ドラゴンの宝珠》]]
-[[《竜魂の城》]]

**収録パック等 [#f8c49b49]
-[[Struggle of Chaos −闇を制する者−]] SC-34 &size(10){[[Ultra]],[[Parallel]]};
-[[DUELIST LEGACY Volume.5]] DL5-032 &size(10){[[Super]]};
-[[BEGINNER'S EDITION 2]] BE2-JP151 &size(10){[[Ultra]]};
-[[ストラクチャーデッキ−巨竜の復活−]] SD13-JP007
-[[モンスターフィギュアコレクション Volume 3 付属カード>パックパッケージ#rc119c8E]] MFC3-JP003
-[[BEGINNER'S EDITION 2(第7期)]] BE02-JP120 &size(10){[[Ultra]]};

**FAQ [#lc653db3]
Q:[[蘇生]]時の[[リリース]]は、いつ払いますか?~
A:「[[蘇生]]を含む[[効果]]の[[効果解決時]]」です。~
  [[チェーン]]が積まれるなどしてこの時点で[[リリース]]する事ができない場合、[[蘇生]]は[[不発]]になります。

Q:[[《サファイアドラゴン》]]が場に存在する時、[[《死者蘇生》]]を[[発動]]しました。~
  [[《サファイアドラゴン》]]のいる場所に《タイラント・ドラゴン》を[[特殊召喚]]できますか?~
A:はい、[[リリース]]した後で《タイラント・ドラゴン》を場に出すため、同じ場所に出す事ができます。(12/07/30)

Q:[[《リビングデッドの呼び声》]]で[[蘇生]]した場合、[[《リビングデッドの呼び声》]]はどうなりますか?~
A:[[蘇生]]後[[チェーン]]を作らず《タイラント・ドラゴン》の[[効果]]で、[[《リビングデッドの呼び声》]]を[[無効]]にし[[破壊]]します。~
  この際、[[《リビングデッドの呼び声》]]の「[[対象]][[モンスター]]を[[破壊]]する」[[効果]]は[[無効]]なので《タイラント・ドラゴン》は[[破壊]]されず、[[フィールド]]に残ります。

Q:[[帰還]]した場合にも[[リリース]]は必要ですか?~
A:[[リリース]]が必要なのは「[[墓地]]からの[[特殊召喚]]」のみです。~
  [[除外]]状態・[[手札]]・[[デッキ]]から[[特殊召喚]]する場合は[[リリース]]不要です。

Q:[[裏側守備表示]]で[[墓地]]から[[特殊召喚]]した場合にも[[リリース]]は必要ですか?~
A:必要です。[[墓地]]から[[特殊召喚]]する直前に[[リリース]]するため[[召喚]]後が表向きか裏向きかは関係ありません。~

Q:《タイラント・ドラゴン》に[[《流星の弓−シール》]]を装備し、[[相手]][[プレイヤー]]への[[ダイレクトアタック]]に成功しました。~
  この時[[相手]]場に[[モンスター]]がいる場合続けて[[ダイレクトアタック]]を行うことは可能ですか?~
A:はい、可能です。

Q:[[相手]]の場に[[モンスター]]がいない時、《タイラント・ドラゴン》で[[相手]][[プレイヤー]]への[[ダイレクトアタック]]に成功しました。~
  その[[バトルフェイズ]]中([[エンドステップ]]に入る前)に[[相手]]の場に[[モンスター]]が[[特殊召喚]]された場合、《タイラント・ドラゴン》はもう一度[[攻撃]]可能ですか?~
A:はい、可能です。(12/07/30)

Q:自分[[フィールド]]上に[[《デコイドラゴン》]]1体以上を含む5体の[[モンスター]]が存在するときに[[《デコイドラゴン》]]が[[攻撃対象]]に選択された時、[[蘇生]][[対象]]を[[《タイラント・ドラゴン》]]とした場合、[[《デコイドラゴン》]]の[[効果]]は[[適用]]されますか。それとも[[不発]]になりますか?~
A:[[モンスターカードゾーン]]に空きがない時に、[[《デコイドラゴン》]]が[[攻撃対象]]に選択された場合でも、[[墓地]]から[[レベル]]7以上の[[ドラゴン族]][[モンスター]]を[[特殊召喚]]する[[効果]]が[[発動]]しますが、[[特殊召喚]]する事はできません。~
  よって、[[《デコイドラゴン》]]自身で[[ダメージ計算]]を行う事になります。~
  しかしながら、[[特殊召喚]]する[[モンスター]]として、[[《タイラント・ドラゴン》]]を選択した場合、[[フィールド]]上の[[ドラゴン族]][[モンスター]]を[[リリース]]にし、[[モンスターカードゾーン]]に空きができる為、[[《タイラント・ドラゴン》]]を[[特殊召喚]]する事ができます。(08/10/13)

Q:[[自分]]の[[墓地]]にあるこの[[モンスター]]を[[《ギブ&テイク》]]で[[相手]]の場に[[特殊召喚]]する場合、[[自分]]と[[相手]]どちらが[[ドラゴン族]]を[[リリースする]]必要がありますか?~
A:この場合、[[特殊召喚]]を行うのは[[自分]]であるため、[[自分]]が[[ドラゴン族]]を[[リリース]]しなければいけません。(12/09/10)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。