遊戯王カードWiki - 《ダウナード・マジシャン》のバックアップ(No.42)

《ダウナード・マジシャン/Downerd Magician》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク４/闇属性/魔法使い族/攻2100/守 200
魔法使い族レベル４モンスター×２
このカードは自分メインフェイズ２に、
自分フィールドのランク３以下のＸモンスターの上に重ねてＸ召喚する事もできる。
(1)：このカードの攻撃力は、このカードのＸ素材の数×２００アップする。
(2)：このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(3)：このカードが戦闘を行ったダメージ計算後に発動する。
このカードのＸ素材を１つ取り除く。

　LEGACY OF THE VALIANTで登場した闇属性・魔法使い族のエクシーズモンスター。
　ランク３以下のエクシーズモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚できる効果外テキスト、エクシーズ素材の数だけ自己強化する永続効果、貫通ダメージを与える永続効果、戦闘を行った際にエクシーズ素材を取り除く誘発効果を持つ。

　(1)(2)の効果により攻撃力2000代半ばの貫通持ちとして運用できるが、戦闘を行う度に(3)により弱体化していってしまう。
　そもそも正規の召喚法で出すのならばより高い戦闘力を持つランク４は他に複数存在し、大概はそちらを優先した方が良い。
　種族縛りのあるこちらを採用してまで貫通が欲しい場面というのはそうは起こるものではなく、この運用法は現実性が薄いと言える。

　従って、自身の効果外テキストによるメインフェイズ２にランク３以下に重ねて出すことが基本となる。
　攻撃に参加できるのは次のターンからとなるが、それなり程度のステータスと耐性の無いこのカードが生き残る確率は低い。
　故に戦闘要員以外の使い方を求めて採用すべきだろう。

　現状で最も効果的な使い方は《天霆號アーゼウス》への中継点としての運用であろう。
　エクシーズ素材を２つ持ったランク３以下にこのカードを経由する形で《天霆號アーゼウス》を重ねればエクシーズ素材が４つとなり、全体除去を２回発動できる。
　特に、エクシーズ素材を消費せずに直接攻撃が可能な《ＬＬ－アセンブリー・ナイチンゲール》や、永続効果での戦闘破壊耐性を持つ《神騎セイントレア》等はこの状況を作りやすい。
　また、蘇生や帰還などでエクシーズ素材を持たないランク３以下でも、このカードを経由すれば《天霆號アーゼウス》の除去効果が発動できるようになる。
　《天霆號アーゼウス》の重ねる条件がこちらのメインフェイズ２という指定と合致する点でも噛み合いが良いと言える。

　何らかのカードの効果やコストに闇属性・魔法使い族が必要な場合にも白羽の矢が立つ。
　例えばランク１～３を出すデッキでウイルスカードを採用したい場合、フィールドに出しやすいこのカードはコストとして適する。
　【魔法使い族】では採用された種族サポートを共有でき、フィールドに魔法使い族を維持したい【魔法族の里】では出すだけでも価値がある。
　逆に、相手が《魔法族の里》を採用している場合にこのカードを出すことでロックを突破するという事も起こり得る。
　その他、《ジェスター・コンフィ》や《青き眼の乙女》用に《ワンダー・ワンド》を採用している場合、それらをエクシーズ素材に使用してもこれを腐らせずに利用できる。

　また、《精神操作》などで相手のランク３以下を一時的にコントロール奪取した場合、このカードを重ねる事で完全除去として機能する。
　もっとも相手依存になる上に、その運用ならばリンク召喚でもよいので可能性の一旦程度に考えておくと良い。
　上記の《天霆號アーゼウス》も採用しているのならば、上手くいけばコントロール奪取カード１枚で多大なリターンを得る事もあり得るだろう。

　変わった所では《エクシーズ・シフト》で《ガガガガマジシャン》を特殊召喚し、《ＦＮｏ.０未来皇ホープ》⇒《ＦＮｏ.０未来龍皇ホープ》へと繋げることも可能。

エクシーズ素材を効果で取り除き、その後の処理がないため一部モンスター効果を利用できる。
戦闘を経由する必要があるので安定はしないが、《トリック・デーモン》などを利用して、コンボ不可なエクシーズモンスターにつないだ場合などに有効。

《天霆號アーゼウス》の登場以降は上記の運用により評価が上昇している。
《星守の騎士プトレマイオス》の現役時代における《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》の様に、エクシーズ素材の中継点として評価される珍しい事例である。

《シャイニート・マジシャン》とはステータスと属性が逆になっている。
無論《シャイニート・マジシャン》からそのまま重ねてエクシーズ召喚する事も可能。

カード名は、「ダウナー(downer)」と「ナード(nerd)」を掛け合わせた言葉だろうか。
前者は「うんざりさせる人」、日本では単に性格がネガティブな人間を指す際にも使い、後者は例として「コンピュータ関連の知識が豊富で社交性に乏しい人」、いわゆるオタクの事を指す。
ただし文化の違いなどもあり、英語圏では日本で言うオタク以外にも、勉強ができる人物やスポーツに興味がなく所属しない人物、体育会系の人々に取り巻かない人物なども総称してこれにまとめられている。
マスターガイド４によると《シャイニート・マジシャン》が《アルケミック・マジシャン》の説得で、魔法薬を個別受注する仕事を始めており、その薬を作っている姿のようである。

イラストの左下には《ドーピング》のイラストにも描かれているフラスコと赤い液体が描かれている。
マスターガイド４によると《ダウナード・マジシャン》が《ドーピング》の薬を作ったようで、後の反応は凄いけど一気に元気になれて大人気であるとの事。
このカードの強化後に弱体化する効果は《ドーピング》を意識しているのだろうか。
また、元が元であるからか動くと疲れてしまう様だ。