《ダスト・シュート/Trap Dustshoot》 †
通常罠(制限カード)
相手の手札が4枚以上の場合に発動する事ができる。
相手の手札を確認してモンスターカード1枚を選択し、
そのカードを持ち主のデッキに戻す。
Pharaonic Guardian −王家の守護者−で登場した通常罠。
ピーピングと手札破壊を行う。
ノーコストで相手の手札を見ることができ、更にデッキに戻すという効果は、《強引な番兵》を見れば判る通りかなり強力である。
ただし、禁止カードである《強引な番兵》と比べてしまうと以下の点から汎用性では大きく劣る。
- 罠なので引いたターンに使用できない。
- 相手の手札が4枚以上の時にしか発動できない。
- 戻すカードがモンスターに限定される。
それでも、ピーピングと手札破壊が同時に行えるのは強力。
腐る可能性があっても投入する価値のあるカードと言える。
《マインドクラッシュ》との相性も良く、共に無制限だった頃は両者をデッキにフル投入し、相手の手札をズタズタにする戦略が流行した。
→【指名ハンデス】
しかし、勝負の後半でこのカードを引いてしまった場合は使い道がなく紙になる可能性も充分にあるため、過信は禁物である。
このカードの効果を最大限に有効活用したいならば、《ペンギン・ソルジャー》や《守護者スフィンクス》等のバウンスカードを併用すればゲームの後半でも発動条件は満たしやすい。
- ダストシュートとは、高層ビルなどに設置されるゴミ収集機能の1種。
壁に郵便ポストの様な穴が開いており、ここにゴミを捨てると壁の中に設置された管を落下し、1階や地下にあるゴミ集積場に集まるようにできている。
各階のゴミを集めて回る必要がないためゴミ収集の手間を大きく省けるが、分別収集に向かないために環境意識の高まった近年では廃れてきている。
- 英語名は「Trap Dustshoot」であるが、直訳すると「罠のゴミ発射」というよくわからない代物になってしまっている。
そもそもダスト・シュートという言葉は和製英語である上、「シュート」は「shoot」ではなく「物を落とす穴」を意味する「chute」である。
なお、ダスト・シュートは英語では本来「Garbage chute(ガベージシュート)」または「Rubbish chute(ラビッシュシュート)」と表現される。
- ちなみに、海馬コーポレーションにもダストシュートが設置されており、遊戯王Rではマシンナーズ使いのカーク・ディクソンが落下している。
- カードのイラストにはピラミッド内と思しき場所が描かれ、《黒蠍−罠はずしのクリフ》が床に設置された落とし穴に落ちそうになっている。
人の住まないピラミッドにダストシュートが必要なはずはないので、このカード自体は落とし穴の形状をダストシュートに例えたネーミングであろう。
この落とし穴の罠とよく似た罠は《無謀な欲張り》のイラストにも描かれている。
- 原作・アニメにおいて―
アニメZEXALの「遊馬&凌牙vs陸王&海王」戦において、陸王が類似した効果を持つ通常罠《灼熱の淵−ヴォルカ・アビス》を使用している。
あちらの発動条件は、効果ダメージを受けた時であった。
関連カード †
―イラスト関連
収録パック等 †