*《ディメンション・マジック/Magical Dimension》 [#b941c5b6]
 速攻魔法
 自分フィールド上に魔法使い族モンスターが存在する場合、
 自分フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
 選択した自分のモンスターをリリースし、
 手札から魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する。
 その後、フィールド上のモンスター1体を選んで破壊できる。

 [[STRUCTURE DECK−遊戯編− Volume.2]]で登場した[[速攻魔法]]。~
 [[手札]]の[[魔法使い族]]を[[特殊召喚]]する[[効果]]に加え、[[モンスター]]を1体[[破壊]]する事もできる。~

 [[魔法使い族]][[モンスター]]専用の[[サポートカード]]であり、2種の処理を行う希少な[[効果]]を持つ。~
 単純に使用すると[[ディスアドバンテージ]]になるが、使い方次第で大きな効力を発揮する。~
 [[相手]]の[[《次元幽閉》]]等[[対象をとる>対象をとる(指定する)効果]][[カード]]に[[チェーン]]して[[発動]]すれば、それらを[[不発]]にした上で[[モンスター]]を[[破壊]]と、[[相手]]の[[カード]]を2枚消費させることができる。~
 それが[[対象をとらない>対象をとる(指定する)効果]][[カード]]でも、[[《奈落の落とし穴》]]や[[《聖なるバリア −ミラーフォース−》]]といった強力な[[除去]]を回避する事も可能である。~

 [[手札]]消費は激しくなるが、[[魔法使い族]][[モンスター]]の[[攻撃]]後、この[[カード]]で新たに[[特殊召喚]]すれば、[[相手]]に大[[ダメージ]]を与えることも可能である。~
 [[特殊召喚]]する[[モンスター]]に[[レベル]]の制限はないため、[[最上級モンスター]]を呼び出せば、追撃で得られる[[アドバンテージ]]も大きい。~

 とはいえ、[[魔法使い族]]には自身や専用[[サポートカード]]等で比較的容易に[[特殊召喚]]できるものも多く、特に[[闇属性]]・[[光属性]]のものに関しては[[《魔導召喚士 テンペル》]]を経由させたほうが動きやすいことも多い。~
 [[除去]][[効果]]等、独自の利点はあるものの、この[[カード]]が要求する条件は決して軽いものではないため、単に[[特殊召喚]]を狙うならば安定性の高い[[カード]]とはいえない。~
 前述の動きも「この[[カード]]」「[[手札]]に[[魔法使い族]]」「[[相手]][[フィールド]]に[[破壊]]可能な[[モンスター]]」「[[相手]]の[[除去]]等を受ける[[フィールド]]の[[モンスター]]」まで揃ってようやく[[2:2交換>1:1交換]]であるため、[[カード・アドバンテージ]]を重視するとなるとあまり自由に展開できるものではない。~
 また、この[[カード]]自体が[[サーチ]]しにくいため[[最上級モンスター]]ばかり採用していると[[手札事故]]を招きやすい点にも注意する必要がある。~
 [[《墓守の偵察者》]]等を併用すればどちらの[[リリース]]も確保しやすいが、そういったものほど[[サクリファイス・エスケープ]]による[[ディスアドバンテージ]]の軽減も狙いにくく、また[[手札]]と[[フィールド]]がそれらのみでこの[[カード]]の[[発動]]を余儀なくされた場合の威力も落ちる。~

 それでも[[魔法使い族]]の展開手段としては強力である事に変わりはないので、[[サーチ]]が容易な大型[[魔法使い族]]であったり、[[《氷の女王》]]等、他の[[サポートカード]]に対応しないものを採用する場合には優先させる価値は十分にある。~
 [[破壊]][[効果]]は[[モンスター]]の[[表示形式]]や[[コントローラー]]を問わないので、[[《氷の女王》]]を採用する際は自身の[[破壊]]も選択肢の1つとして覚えておきたい。~
 これらを扱う場合、[[サクリファイス・エスケープ]]は期待できないが、[[手札]]に[[魔法使い族]]を確保しやすく、[[リリース]]・[[特殊召喚]]どちらの側に回っても不利益になりにくい[[《墓守の召喚師》]]を採用しておくと良いだろう。~

 この[[カード]]の性質そのものとしては、ある程度の[[攻撃力]]を有する[[アタッカー]]が供給しやすい[[デッキ]]に向くといえる。~
 ただ肝心の[[魔法使い族]][[下級モンスター]]側は、[[特殊召喚]]で[[アドバンテージ]]を得られるものが少なく、[[通常召喚]]で自身の[[効果]]を[[適用]]させたり、[[魔導書]]等、他の[[サポートカード]]で維持を狙ったほうが安定するものも多い。~
 ただ[[攻撃]]に制約のある[[《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》]]や、[[直接攻撃]]が狙える事で威力の増す[[《お注射天使リリー》]]・[[《霊滅術師 カイクウ》]]といったものも存在するので、うまく使いこなせれば、表面的な[[カード・アドバンテージ]]以上の威力を発揮する。~
 [[《一族の結束》]]や[[《オレイカルコスの結界》]]等を用いて、[[サクリファイス・エスケープ]]を狙いやすくしつつ、追撃の威力を高めるといった構築を行うのも面白いか。~

 [[効果]]の流れとして、下記の順で処理が行われる。~
>
+[[効果発動時]]に[[リリース]]する[[モンスター]]を[[対象にとる>対象をとる(指定する)効果]]。~
[[手札]]に[[特殊召喚]]可能な[[魔法使い族]]がいること、および[[自分]][[フィールド]]上に[[表側表示]]の[[魔法使い族]]がいることが[[発動条件]]となる。~
+[[効果解決時]]、[[モンスター]]を[[リリース]]する。~
このタイミングで[[魔法使い族]]がいなくても、選択した[[モンスター]]がいれば、その[[カード]]を[[リリース]]して処理が続行される。~
選択した[[モンスター]]が[[効果解決時]]に存在しない場合は[[不発]]となる。
[[リリース]]は[[トークン]]でもよいが、[[《召喚僧サモンプリースト》]]等の[[リリース]]できない[[モンスター]]は[[リリース]]不可能。~
また、[[儀式魔法]]と同じ「[[効果]]による[[リリース]]」のため、[[魔法カード]]の影響を受けない[[モンスター]]も[[リリース]]不能。~
+次に[[手札]]の[[魔法使い族]]を[[特殊召喚]]する。~
[[特殊召喚]]する[[魔法使い族]]に[[レベル]]等の制限はない。~
当然[[特殊召喚モンスター]]を[[特殊召喚]]することは出来ない。~
[[効果解決時]]、[[手札]]に[[特殊召喚]]できる[[魔法使い族]]がいない場合は[[不発]]となる。~
+最後に[[モンスター]]を[[破壊]]するか否かを選択する。~
--[[破壊]]を選択しなかった場合、処理終了。~
[[チェーン]]1でこの[[カードを発動>カードの発動]]している場合、直後に[[特殊召喚]]成功のタイミングが訪れる。~
---「[[特殊召喚]]成功のタイミング」なので[[《奈落の落とし穴》]]が[[発動]]できる。~
---[[《混沌の黒魔術師》]]等の[[任意>任意効果]]の[[誘発効果]]を[[発動]]することが出来る。~
--[[破壊]]を選択した場合、[[モンスター]]を選択し[[破壊]]する。~
この[[破壊]][[効果]]も[[効果解決時]]に[[破壊]]対象を選択するため、[[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]ではない。~
[[《オベリスクの巨神兵》]]や[[《無敗将軍 フリード》]]等も問題なく[[破壊]]できる。~
[[フィールド]]上のどの[[モンスター]]も[[破壊]]可能であり、[[裏側守備表示]]の[[カード]]であっても[[自分]]の[[モンスター]]であっても[[破壊]]することができる。~
[[効果解決時]]に[[破壊]][[効果]]を使うかどうか選択する[[効果]]である。~
故に[[効果発動時]]には「[[フィールド上のカード]]を[[破壊]]する[[効果]]」として扱われない。~
このため、[[《我が身を盾に》]]や[[《スターダスト・ドラゴン》]]、[[《マテリアルドラゴン》]]で[[無効]]化することはできない。~
この[[モンスター]][[破壊]][[効果]]を使用した場合、「[[特殊召喚]]が成功したタイミング」が失われるので、このタイミングで[[発動]]できる[[カード]]は[[タイミングを逃す]]。~
---[[《奈落の落とし穴》]]や[[《激流葬》]]を[[発動]]することは出来ない。~
---[[《混沌の黒魔術師》]]等の[[任意>任意効果]]の[[誘発効果]]は[[発動]]できない。~

-日本語名は「次元魔法」だが、[[英語名]]は「魔法の次元」。~
一見似ている様で、実際には意味がだいぶ違う。~

-原作・アニメにおいて―~
原作の「バトルシティ編」の「闇遊戯vs闇マリク」において遊戯が使用。~
原作では以下の[[効果]]だった。~
 場に魔法使い族がいる時、モンスターを2体生贄に捧げ、
 手札より魔術師を1ターンのみ特殊召喚できる。
 このターン魔術師の連係攻撃によってモンスター1体を破壊する。
[[3:1交換>1:1交換]]となり、2体の[[モンスター]]と[[魔法使い族]]がいなくては[[発動]]できず、実物のと比べると明らかに使いづらさが目立つが、どんな[[モンスター]]であっても確実に[[破壊]]できる[[効果]]を持っていた。~
そのため、[[《ラーの翼神竜》]]を倒す切り札として[[デッキ]]に入れていたのだろう。~
[[神>三幻神]]は[[魔法カード]]では[[破壊]]できないはずだが、それが可能だったのは連係「[[攻撃]]」だった為か、Rで言うところの「上級呪文」だった為だろう。~
この[[効果]]で[[特殊召喚]]された魔術師師弟の連携[[攻撃]]により、[[《ラーの翼神竜》]]の[[破壊]]に成功した。~
[[《ブラック・マジシャン》]]と[[《ブラック・マジシャン・ガール》]]の連携魔法[[攻撃]]の技名は、「ブラック・バーニング・マジック」。~

--アニメでは辻褄合わせのため《マジカルディメンション》に名前が変更され、原作の[[効果]]から[[破壊]][[効果]]がなくなった。~
そして、[[モンスター]]完全[[破壊]][[効果]]は、[[速攻魔法]]《&ruby(ラグナロク){神々の黄昏};》([[OCGの通常魔法>《神々の黄昏》]]とは別物)に差し替えられた。~

--遊戯王Rの最終[[デュエル]]「闇遊戯vs夜行」戦でも原作[[効果]]で闇遊戯が使用し、[[《ブラック・マジシャン》]]師弟の連携攻撃で[[《獣神機王バルバロスUr》]]を[[破壊]]し決定打となった。~
なお、Rでは「連携[[攻撃]]」はこの[[カードの効果]]によるもので、この[[カード]][[使用]]後に[[《ブラック・マジシャン・ガール》]]で通常の[[バトルフェイズ]]を行っている。~
第1話はマリクを倒した回想シーンから始まったため、遊戯王Rは《ディメンション・マジック》に始まり《ディメンション・マジック》に終わったとも言える。~

--アニメGXのラスト[[デュエル]]「十代vs遊戯」戦において登場。~
実物の[[効果]]で使用され、[[《ホーリー・エルフ》]]を[[生け贄]]に[[《ブラック・マジシャン》]]を[[特殊召喚]]し[[《E・HERO フレイム・ウィングマン》]]を[[破壊]]した。~
なお、原作では[[イラスト]]の人型の棺は[[発動条件]]となる[[魔法使い族]]と[[特殊召喚]]する[[魔法使い族]]が入る物だったが、この時は[[破壊]]する[[相手]][[モンスター]]を入れる物として使われている。~
類似例にアニメ5D'sでの[[《悪夢の鉄檻》]]が存在する。~

**関連カード [#c730db83]
-[[《突撃指令》]]

-[[《キャトルミューティレーション》]]
-[[《地霊術−「鉄」》]]

**収録パック等 [#j2fbce78]
-[[STRUCTURE DECK−遊戯編− Volume.2]] SY2-022 &size(10){[[Ultra]]};
-[[ストラクチャーデッキ−魔法使いの裁き−]] SD6-JP029
-[[ストラクチャーデッキ−ロード・オブ・マジシャン−]] SD16-JP031
-[[GOLD SERIES 2013]] GS05-JP015 &size(10){([[Gold]])};

**FAQ [#e22936f4]
Q:《ディメンション・マジック》の[[リリース]]は[[対象をとり>対象をとる(指定する)効果]]ますか?~
A:《ディメンション・マジック》は、[[リリース]]する[[モンスター]]1体を[[対象にとる効果>対象をとる(指定する)効果]]となります。(12/04/29)

Q:[[自分]]の[[フィールド]]に[[《ホーリー・エルフ》]]と[[《クリッター》]]がいる時に、この[[カード]]を[[発動]]し、[[リリース]]として[[《クリッター》]]を指定しました。~
  この[[カード]]に[[相手]]が[[チェーン]]し、[[《死者への供物》]]で[[《ホーリー・エルフ》]]を[[破壊]]しました。~
  この場合、この[[カード]]は[[不発]]になりますか?~
A:[[《クリッター》]]を[[リリース]]し、この[[カードの効果]]が[[適用]]されます。(08/05/10)

Q:この[[カードの発動]]に[[チェーン]]して[[《生贄封じの仮面》]]が[[発動]]された場合、処理はどのようになりますか?~
A:いかなる[[リリース]]も不可能となるため、[[モンスター]]を[[リリース]]する事ができず[[特殊召喚]][[効果]]及び[[破壊]][[効果]]の[[適用]]は行われなくなります。(09/05/01)
//http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=12847&keyword=&tag=0

Q:《ディメンション・マジック》を[[発動]]する際に、[[《禁じられた聖槍》]]等の[[効果]]が[[適用]]され、[[魔法カード]]の[[効果]]を受けない[[モンスター]]を[[対象]]として選択し、[[リリース]]する事はできますか?~
A:[[自分]][[フィールド]]上に存在する[[モンスター]]が[[魔法カード]]の[[効果]]を受けない[[モンスター]]のみの場合でも、[[自分]][[フィールド]]上に[[魔法使い族]][[モンスター]]が存在するのであれば、《ディメンション・マジック》を[[発動]]する事ができます。~
  なお、《ディメンション・マジック》の[[対象]]として選択した[[モンスター]]が[[《禁じられた聖槍》]]等の[[効果]]によって[[魔法カード]]の[[効果]]を受けない[[モンスター]]だった場合には、《ディメンション・マジック》の[[効果]]処理による[[モンスター]]の[[リリース]]はできず、[[効果]]は[[適用]]されません。(13/07/04)~
  (「[[手札]]から[[魔法使い族]][[モンスター]]1体を[[特殊召喚]]する」処理、「その後、[[フィールド]]上の[[モンスター]]1体を選んで[[破壊]]できる」処理も[[適用]]できません。) 
//http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=12847&keyword=&tag=0

Q:この[[カードの発動]]に[[チェーン]]して[[《虚無空間》]]が[[発動]]された場合、処理はどのようになりますか?~
A:[[調整中]](13/12/04)

Q:[[《クロス・ソウル》]]の[[効果]]で[[リリース]][[対象]]に選択した[[相手]][[モンスター]]を、この[[カードの効果]]で[[リリースする]]ことは可能ですか?~
A:可能です。(08/06/30)

Q:《ディメンション・マジック》で[[《代打バッター》]]や[[《フォーチュンレディ・ライティー》]]を[[リリース]]しました。~
  [[魔法使い族]][[モンスター]]を[[特殊召喚]]した後[[破壊]][[効果]]を使わない場合、このような[[モンスター]]たちの[[効果]]は使うことができますか?~
A:この[[カードの効果]]によって、[[《代打バッター》]]や[[《フォーチュンレディ・ライティー》]]を[[リリース]]した場合、[[魔法使い族]][[モンスター]]を[[特殊召喚]]する[[効果]]処理が続くため([[リリース]]と[[特殊召喚]]を行う処理は同時ではないので)、[[《代打バッター》]]等の[[効果]]を[[発動]]する事はできません。(10/01/02)

Q:この[[カードの発動]]に[[チェーン]]して[[発動]]された[[カード]]により[[特殊召喚]]が行えなくなった場合、どのように処理しますか?~
A:この場合[[リリース]]が行われるか行われないか、行われる場合最後の処理は[[リリース]]になるか[[リリース]]の後に別の処理が入る扱いかすべて含めて[[調整中]]です。(13/12/04)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。