遊戯王カードWiki - 《ナチュル・ビースト》のバックアップ(No.96)

《ナチュル・ビースト/Naturia Beast》 †

シンクロ・効果モンスター
星５/地属性/獣族/攻2200/守1700
地属性チューナー＋チューナー以外の地属性モンスター１体以上
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
デッキの上からカードを２枚墓地へ送る事で、
魔法カードの発動を無効にし破壊する。

　良質なルール介入型の効果を持ち、このモンスターがいるだけで相手の戦略を大きく狭められる。
　《マクロコスモス》等には注意が必要だが、要求されるコストは極めて小さく、相手は魔法カードを発動不能も同然の状態となる。
　一般的なデッキには多くの魔法カードが投入されており、更に魔法カードには制限カードやパワーカードが多い。
　このカードへのモンスター除去はもちろん、魔法・罠除去からドローソース、コンボのキーカードなどを根こそぎ無力化できる。
　さらにペンデュラムゾーンへの設置も魔法カードの発動として扱われるので、ペンデュラム召喚に対しても抑止力として機能する。
　先攻１ターン目にこのカードをシンクロ召喚しておけば、相手のデッキ次第では詰みに等しい苦しい展開を強いる事が可能であり、【リチュア】や【魔導書】にとっては、非常に疎ましい存在だといえる。

　シンクロ素材が二重に限定されており、【地属性】に近い構築が要求される。
　地属性はチューナー・非チューナー共に数が多く、シンクロ召喚できる組み合わせは数多い。
　《レスキューキャット》から地属性チューナーと非チューナーを展開すれば容易に出せる。

　ただし、レベルの割に攻撃力が低めである点に注意。
　《サイバー・ドラゴン》クラスなら戦闘破壊されないが、上級モンスターの2400ラインには戦闘破壊される。
　このカードが健在なうちは《サイクロン》も《ハーピィの羽根帚》も使われることはないので、魔法・罠カードで戦闘を補助、あるいはモンスターを除去していくのが好ましい。
　《地竜星－ヘイカン》で戦闘破壊耐性を持たせればこの点は解消しやすく、《禁じられた聖衣》等でモンスターからの除去も防ぎやすくなるので狙ってみるのもいいだろう。

　他にも、《閃光の追放者》等の全体除外効果が適用されている時には、コストが払えず発動できない。
　《次元要塞兵器》の効果があってもデッキから墓地へ送る事ができなくなり、無効化は不可能である。
　《超融合》を扱うデッキにも注意が必要である。
　無論、罠カードや除去効果を持つ効果モンスターに対しても無力なので、総じて過信は禁物である。

コストで墓地を肥やすので、効果よりも確実であり一見墓地肥やし戦術に長ける様に見える。
しかし、実際にはセットカードと違い無効にされる事が明白なので、相手が率先して魔法カードを使ってくる事はない。
相手が魔法カードを使うのは、自分のデッキがデッキ切れを狙える程に少ない場合や、このカードの効果を《天罰》で無効にしようと目論んでいる場合等に限られる。
逆に、適当な魔法カードを「自分のデッキトップの２枚を墓地へ送る」カードにする事もできる。

DUEL TERMINAL出身故に入手しにくいカードだったが、GOLD SERIES 2013にNormalで再録され、入手難度は大きく下がった。
同作には、《ナチュル・パルキオン》・《ナチュル・ランドオルス》との投票を経て収録が決定した。

コナミのゲーム作品において―
DUEL TERMINAL NEXTのアドベンチャーモードの「DT世界編」、「反撃のジャスティス！！」に中ボスとして登場。
争いが起こる《端末世界》を嘆くが、勝利すると「この惑星の子どもたちをまもってほしい」と言われ、ゴール地点への鍵が開く。
「マジック・ジャマー」が多数搭載されているが、他のボスよりはステータスもコマンドも平均的な上に無駄に連発してくるのであまり強くはない。