《ネクロの魔導書(まどうしょ)/Spellbook of Life》

装備魔法
自分の墓地の魔法使い族モンスター1体をゲームから除外し、
このカード以外の手札の「魔導書」と名のついた
魔法カード1枚を相手に見せて発動できる。
自分の墓地の魔法使い族モンスター1体を選択して
表側攻撃表示で特殊召喚し、このカードを装備する。
また、装備モンスターのレベルは、
このカードを発動するために除外した
魔法使い族モンスターのレベル分だけ上がる。
「ネクロの魔導書」は1ターンに1枚しか発動できない。

 RETURN OF THE DUELISTで登場した装備魔法
 魔法使い族専用の《早すぎた埋葬》に近い性能を持つ。

 効果自体は《早すぎた埋葬》同様だが、墓地魔法使い族除外手札魔導書公開発動条件として存在する。
 しかし、手札魔導書相手に見せるだけなので、直後に使用すれば情報アドバンテージの損失が無くなり、実質的な消費は墓地リソースのみとなる。
 一方、墓地から除外した魔法使い族の分だけレベルが上昇するため、そちらはうまく計算し運用する必要がある。
 除外帰還などとの単純な相性よりも、蘇生したいモンスターに応じレベルを選べる構築を意識したい。
 この効果は主にエクシーズ召喚に活用することになるが、《拡散する波動》の範囲拡大などのコンボにも利用できる。

 また、このカードシンクロエクシーズの架け橋となる性質がある。
 墓地に揃う魔法使い族チューナー魔法使い族モンスターをこのカード蘇生するとこの2体でシンクロ召喚したモンスターとレベルが等しくなるのである。
 別の種族が混じると不可能だが、効果使用済み《アーカナイト・マジシャン》をスムーズに利用できる点などは見逃せない。

 このカードの性質として、デッキ構築の時点で生み出しやすいレベルの数値が決まってくる。
 また、全てのデッキタイプにおいて《魔導書士 バテル》は簡単に墓地に確保できるためコストに利用しやすいのも嬉しい。
 魔法使い族なら殆ど蘇生は行えるので、多くの【魔法使い族】に投入が検討できる。
 レベルの変化は無視しても、単純に蘇生カードとして便利なのである。

 【ジュノンビート】において、このカード《魔導法士 ジュノン》を何度も戦線に復帰させる事ができる蘇生カードとして活躍する。
 《魔導召喚士 テンペル》蘇生した場合、魔導書発動という条件がそのまま満たされる点も見逃せない。
 上記2体との組み合わせでレベル5・9・10が用意しやすいものの、このデッキタイプにおいてはレベルは無視してしまう事が多い。
 変わった所では《トラゴエディア》とのエクシーズが狙える。

 【ヒュグロビート】・【魔力カウンター】においては、レベル4が多い性質からレベル6としての蘇生が容易で、《魔導戦士 フォルス》なら自身で7にもなれる。
 効果的に墓地に送れるレベルチューナー《エフェクト・ヴェーラー》の存在もあり、《マジカル・コンダクター》《アーカナイト・マジシャン》のコンビ成功率を飛躍的にアップしてくれる。
 サーチが容易であるという点が嬉しく、《簡易融合》等が一緒に手札に来ないとできないというネックを解消してくれた。
 《マジカル・コンダクター》が来たらすぐに大暴れを開始できるため、デッキの軸にできる。
 別の方法では、7として蘇生して効果使用済み《アーカナイト・マジシャン》エクシーズ召喚しやすいのも魅力。
 また、こちらも単純に蘇生カードとして便利で、墓地《アーカナイト・マジシャン》蘇生し、フィールドに生まれる魔力カウンターで即座に破壊する、という芸当も可能である。

 【魔導フォーチュン】においては、蘇生したフォーチュンレディの大幅なステータス上昇が見込め、たった手札1枚の消費から驚異的な攻撃力を叩き出せる。
 それに加え《フォーチュンフューチャー》の発動条件も満たしドローに転用できるため一石二鳥以上の素晴らしい役割を果たす。
 またまたこちらも蘇生カードとして便利で、《フォーチュンレディ・ウォーテリー》など並べる必要がある効果を狙いやすくしてくれる点も嬉しい。

 実質完全蘇生である点も見逃せない。
 《早すぎた埋葬》と異なり、装備した後であればこのカードフィールドを離れてもモンスターは道連れにならず、レベルが元に戻るだけである。
 レベルを上げる効果は装備状態で適用されるものであるため、バウンスなどによりレベルを戻しつつ更なる蘇生を行うことが可能。
 《聖なる解呪師》蘇生すると単独でカードの再利用が狙えるが、魔導書魔力カウンターの要素を混ぜた構築が必要となる。

 見せるための魔導書としては同名カードや、このカードサーチ可能な《グリモの魔導書》が候補となる。
 魔導書相手に見せる機会が多いため、一度見せた魔導書をもう一度相手に見せれば無駄がない。
 《ヒュグロの魔導書》も即座に戦闘補助として消費できるが、《トーラの魔導書》の場合は速攻魔法の利点を潰すため相性が悪いか。
 もっとも、あえて《トーラの魔導書》を見せた後に別のカードをセットすれば、相手は迂闊に魔法カード罠カードを使えなくなるため、心理戦に持ち込むこともできる。
 見せた魔法カードコストとして利用できる《召喚僧サモンプリースト》とは相性がよい。
 ただし、このカード蘇生した《召喚僧サモンプリースト》レベルが上昇し、そのままではランク4のエクシーズ召喚レベル8のシンクロモンスターは狙いにくい。
 そこからもう1体の《召喚僧サモンプリースト》《ガガガマジシャン》リクルート、残した通常召喚権を利用する等の工夫が必要となる。

関連カード

イラスト関連

収録パック等

FAQ

Q:発動時に蘇生する対象をとりますか?それとも効果処理で対象を選択しますか?
A:発動時に対象をとります。(12/04/25)

Q:魔法使い族エクシーズモンスター除外して発動できますか?
A:できません。(12/04/14)

Q:魔法使い族エクシーズモンスター特殊召喚できますか?
A:できません。(12/04/14)

Q:《ネクロの魔導書》で特殊召喚した《フォーチュンレディ・アーシー》の「このカードレベルが上がった時、相手ライフに400ポイントダメージを与える。」効果発動しますか?
A:発動しません。(12/04/19)

Q:《ネクロの魔導書》で《魔導法士 ジュノン》特殊召喚しました。この特殊召喚《奈落の落とし穴》発動することはできますか?
A:装備と特殊召喚するタイミングは同時なので発動することができます。(12/04/25)

Q:《ネクロの魔導書》の発動チェーンし、《サイクロン》破壊されました。この場合、選択したモンスター特殊召喚されますか?
A:されません。(12/05/05)

Q:《ネクロの魔導書》の発動チェーンし、《サイクロン》破壊されました。この場合、もう一度手札から《ネクロの魔導書》を発動することはできますか?
A:発動はしているのでもう一度発動することはできません。(12/04/25)

Q:墓地レベル3以上の魔法使い族モンスター除外し、墓地からレベル2の魔法使い族効果モンスター特殊召喚してそのモンスターレベルが5以上になる場合、《深黒の落とし穴》発動できますか?
A:はい、発動できます。(12/05/06)

Q:墓地レベル7以上の魔法使い族モンスター除外し、墓地から《フォーチュンレディ・アーシー》特殊召喚する場合、レベルの合計が13以上になりますが、特殊召喚できますか?
A:はい、特殊召喚できます。《フォーチュンレディ・アーシー》の(最大レベル12まで)とは自身の効果で上がるレベルの上限にすぎませんので、その場合レベルは13以上となります。(12/05/09)

Q:《ネクロの魔導書》の効果レベルが13以上になった《フォーチュンレディ・アーシー》スタンバイフェイズに自身のレベルを上げる効果発動しますか?
A:いいえ、発動しません。(12/05/09)