*《ネクロフェイス/Necroface》 [#jfe1ac29]
 効果モンスター(準制限カード)
 星4/闇属性/アンデット族/攻1200/守1800
 このカードが召喚に成功した時、
 ゲームから除外されているカード全てをデッキに戻してシャッフルする。
 このカードの攻撃力はこの効果でデッキに戻したカードの枚数×100ポイントアップする。
 このカードがゲームから除外された時、
 お互いはデッキの上からカードを5枚ゲームから除外する。

 [[ザ・ヴァリュアブル・ブック9 付属カード>書籍付属カード#f2292945]]で登場した、[[闇属性]]・[[アンデット族]]の[[下級モンスター]]。~
 [[お互い]]の[[除外]]された[[カード]]全てを[[デッキ]]に戻し、自身の[[攻撃力]]を上昇する[[誘発効果]]と、[[お互い]]の[[カード]]を[[デッキ]]から直接[[除外]]する[[誘発効果]]を持つ。

 かなり特異な[[効果]]であり、[[除外]]されている[[カード]]も[[デッキ]]に戻してしまうので、[[相手]]の[[デッキ]]によってはすさまじい被害を与えた上で高い[[攻撃力]]を得ることになる。~
 [[除外]]対策として[[【アンデット族】]]に採用される例もあるが、あまり効果的ではない。~
 [[【アンデット族】]]の強みは度重なる[[墓地]]からの[[蘇生]]であり、[[デッキ]]に戻してもあまり意味がないのである。~
 また、[[デッキ]]に戻した[[《ピラミッド・タートル》]]で[[《龍骨鬼》]]等の[[上級モンスター]]を[[特殊召喚]]しようとしても、再び[[《マクロコスモス》]]等で[[除外]]されてしまう可能性が高い。~
 この[[カード]]は[[《ピラミッド・タートル》]]などによる[[特殊召喚]]では[[効果]]が[[発動]]せず、[[《ゴブリンゾンビ》]]による[[サーチ]]には対応していないため、活用は難しいのが難点である。

 むしろ、後半の「この[[カード]]が[[除外]]されたとき[[デッキ]]を上から5枚[[除外]]」という[[効果]]によって[[除外]][[デッキ]]においても強力な[[カード]]として機能する。~
 「どこから[[除外]]されても[[発動]]する」ため、[[フィールド]]を介さなくてもいいのが最大の特徴。~
 上手く使えば[[デッキ破壊]]としては最大級の威力といえる。~
 主な[[除外]]([[デッキ破壊]])戦術を以下に示す。

+[[《封印の黄金櫃》]]でこの[[カード]]を[[除外]]して[[お互い]]の[[デッキ]]を上から5枚[[除外]]する。~
その5枚の中に《ネクロフェイス》があればさらにまた5枚[[除外]]することが可能である。~
[[《封印の黄金櫃》]]で[[除外]]した《ネクロフェイス》は黄金櫃の[[効果]]によって暫く後に手札に加わるので、それも[[除外]]出来れば[[《封印の黄金櫃》]]一枚で最大15枚の相手カードを[[除外]]出来る。~
+[[《異次元からの帰還》]]で[[除外]]されている《ネクロフェイス》を[[フィールド]]に[[特殊召喚]]する。~
[[特殊召喚]]では[[除外]]された[[カード]]を[[デッキ]]に[[戻す]][[効果]]は起動しないのだが、テキスト後半の[[除外]]された時の[[効果]]は問題なく起動する。~
ゆえに、[[エンドフェイズ]]に[[お互い]]の[[デッキ]]から大量の[[カード]](《ネクロフェイス》の枚数×5)が吹き飛ぶことになる。~
[[《魂吸収》]]がない場合は[[ライフコスト]]がきついので、[[《闇次元の解放》]]を使うと手軽。~
+[[フィールド]]を介さない場合は、[[除外]]されているこのカードを[[《異次元からの埋葬》]]などで[[墓地]]に戻し、それを[[《魂の解放》]]などで再び[[除外]]するという方法もある。~
+[[《封印の黄金櫃》]]や[[ドロー]]などで[[手札]]に来てしまったこのカードも、[[手札]]から直接(もしくは[[墓地]]経由で)[[除外]]することでさらに[[デッキ破壊]]を加速させることができる。~
[[《エレメンタル・アブソーバー》]]の[[コスト]]にするのが簡単だが、[[《マクロコスモス》]][[《次元の裂け目》]]等を張ったうえで[[《手札抹殺》]]というのもコンセプトに沿った方法。~
[[リバース]]してもなんら問題なく、[[守備力]]がそこそこ高いので、一度[[フィールド]]に[[セット]]して[[相手]]に[[墓地]]に送ってもらうのもいいだろう。~
同時に[[デッキ切れ]]という笑えない事態を防ぐための[[デッキアドバンテージ]]稼ぎに使える。~
もちろん、[[殴り勝てる>ビートダウン]]状況であれば、[[フィニッシャー]]とすべく[[通常召喚]]すればよい。~
+[[《魂吸収》]]を張っておけば破格の[[ライフゲイン]]をもたらしてくれる。~
上記の[[コンボ]]1回で数千ポイントは余裕で回復できるので、[[【次元帝】]]以上に相性がよい。~
専用[[デッキ]]を組めば複数回[[発動]]するのも容易である。~
[[《デビル・フランケン》]]((ただし、現在は[[禁止カード]]))や[[《お注射天使リリー》]]の[[効果]]が複数回[[発動]]できるほどのライフを得られるだろう。~
//+[[お互い]]の[[デッキ]]の枚数は常に気を配っておきたい。~
//[[デッキ]]が切れそうになったら、[[手札]]のこのカードを[[通常召喚]]し、[[デッキ]]を回復させつつ、その[[攻撃力]]で[[殴り勝ち>ビートダウン]]にいってもよい。
//記述がかぶってないか?

 立派な[[除外]][[メタ]]でもあるので[[除外]]目的で使う場合は諸刃の剣である。~
 [[相手]]が対策に投入してくることもあり、[[通常召喚]]されると一気に戦略が崩されてしまう。~
 また、あまり見ない[[カード]]だが、[[手札]]を直接奪う[[《エクスチェンジ》]]や[[《アマゾネスの鎖使い》]]には注意しないといけない。~

 この[[カードの効果]]をコンセプトにしてる[[デッキ]]では、[[お互い]]均衡状態となってしまい、[[デュエル]]が長引く事もしばしば見られる。~
 条件さえ揃っていれば短時間で勝負を決める事も可能だが、[[除外]]と[[デッキ]]の回復と[[攻撃力]]を上昇させる[[効果]]を繰り返し交互に使用するのはなるべく避けたい。

-間違えやすいが[[《ニードルワーム》]]や《ネクロフェイス》の[[効果]]を受けて[[デッキ]]枚数が0枚になってもその時点で負けることは無い。~
しかし、[[《メタモルポット》]]の[[効果]]で[[ドロー]]できなかった場合は即座に敗北となる。~
あくまで敗北は[[ドロー]]できなかった時のみである。~
詳しくは[[デッキ切れ]]参照。

-[[反転召喚]]及び[[特殊召喚]]では[[デッキ]]に戻す[[効果]]は[[発動]]しない。

-性質上、[[ミラーマッチ]]では恐ろしいことになる。~
開始1[[ターン]]目にして、1枚の[[《封印の黄金櫃》]]から《ネクロフェイス》が連鎖して[[お互い]]の[[デッキ]]が10枚以下になる可能性もある。~
[[無制限カード]]時代の[[ミラーマッチ]]ではよく見られた光景で、[[《魂吸収》]]を張っていたなら[[ライフポイント]]が20000を超えることも珍しくなかった。~

-[[08/03/01>禁止・制限カード/2008年3月1日]]の[[制限改訂]]において[[準制限カード]]に指定される。~
[[《魂吸収》]]との[[コンボ]]等、ハマればケタ違いの数字を叩き出すカードなので、その辺りが考慮されての規制強化かもしれない。~
//[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]の[[制限改訂]]にてこの[[カード]]は[[無制限カード]]のままだが、肝心の[[《封印の黄金櫃》]]が[[制限カード]]に指定される。~
//[[《おろかな埋葬》]](+除外[[カード]])や[[《ヘル・テンペスト》]]といったギミックが必須になってくるだろう。

-[[イラスト]]が非常に不気味でグロテスクなカード。~
例えるなら、キューピー人形の頭が割れて、そこから触手が生えているようなものか。~
[[遊戯王デュエルモンスターズ World Championship 2008>http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_wcs2008/]]では[[《白魔導士ピケル》]]にあげると当然彼女に嫌われてしまう。

-原作・アニメにおいて―~
「遊戯vs闇獏良」戦で闇獏良が[[壁]]として使用。~
特に[[効果]]は発揮されておらず、[[通常モンスター]]だったようである。~
おそらくこの[[効果]]はその決闘にて使用された[[デッキ破壊]]の[[永続魔法]]《死札相殺》の[[効果]]をイメージした物ではないかと推察される。

//バクラの[[デッキ]]は本来は[[《ダーク・ネクロフィア》]]を基調としたオカルト[[デッキ]]のはずなのだが、[[《ゴブリンゾンビ》]]あたりから[[アンデット族]]になっている。~
//(原作で「これがアンデッド[[ロック]][[デッキ]]だ…」と言っていたのが明確な証拠)~
//この[[カード]]などは「ネクロ」つながりなのに[[《ダーク・ネクロフィア》]]のコストにできない。~
//そもそも原作では「オカルトデッキ」は悪魔族でもアンデット族でもなく、ただグロテスクなモンスターを集めたモンスター。悪魔族とは一切表記されていない。

-コナミのゲーム作品において―~
[[遊戯王デュエルモンスターズ World Championship 2007>http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_wcs2007/]]では対戦相手として登場。~
使用[[デッキ]]はやはり[[【ネクロフェイス】]]。~
だが、自分のデッキの方が多い、少ないに関わらず《ネクロフェイス》を[[攻撃表示]]で出してくることもある。~
[[遊戯王デュエルモンスターズ World Championship 2008>http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_wcs2008/]]で配信されている特殊な[[禁止・制限カード]]リストでも[[準制限カード]]に指定されている。~

**関連カード [#h70617d8]
-[[《E・HERO エリクシーラー》]]

―[[イラスト]]関連
-[[《ダーク・ネクロフィア》]]

**このカードを使用する代表的な[[デッキ]] [#p4adf40b]
-[[【ネクロフェイス】]]

**収録パック等 [#i8235faf]
-[[ザ・ヴァリュアブル・ブック9 付属カード>書籍付属カード#f2292945]] VB09-JP001 &size(10){[[Ultra]]};

**FAQ [#s57dd66c]
Q:「この[[カード]]が[[除外]]されたとき[[デッキ]]を上から5枚[[ゲームから除外する(取り除く)]]」の[[効果発動時]]、[[自分]]と[[相手]]の[[デッキ]]の枚数が両方5枚未満だったとき、引き分け、あるいは枚数の差によって勝敗は変わりますか?~
A:いいえ、[[お互い]]に[[デッキ]]が0枚でも[[ドローフェイズ]]に[[ドロー]]を行うことができない[[プレイヤー]]が負けとなります。

Q:この[[カード]]を、[[《タイムカプセル》]]の[[効果]]で[[裏側表示]]のまま[[デッキ]]から[[除外]]した場合、《ネクロフェイス》の「[[デッキ]]の上から5枚を[[除外]]する[[効果]]」は[[発動]]しますか?~
A:いいえ、[[発動]]しません。

Q:この[[カード]]を[[召喚]]し、誘発される[[効果]]に[[チェーン]]してこの[[カード]]を[[除外]]した場合、この[[カード]]は[[デッキ]]に戻りますか?~
A:はい、戻ります。逆順処理でまず《ネクロフェイス》を[[除外]]し、その後《ネクロフェイス》の[[効果]]を処理するため[[デッキ]]に戻ります。~
その後「[[除外]]されたとき[[デッキ]]を上から5枚[[ゲームから除外する(取り除く)]]」の[[効果]]が[[発動]]します。

//質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//質問だけの投稿はお止めください。
//ルールやカードの処理等についての質問がございましたら遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。~