*《ネフティスの&ruby(ほうおうしん){鳳凰神};/Sacred Phoenix of Nephthys》 [#cac3b603]
 効果モンスター
 星8/炎属性/鳥獣族/攻2400/守1600
 このモンスターがカードの効果によって破壊された場合、
 次の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードを特殊召喚する。
 この方法で特殊召喚に成功した場合、フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。

 [[FLAMING ETERNITY]]で登場した[[炎属性]]・[[鳥獣族]]の[[最上級モンスター]]。~
 [[攻撃力]]は[[上級モンスター]]の標準値である2400と、[[最上級モンスター]]としては低めだが、自他に関わらず[[効果]]で[[破壊]]され[[墓地に送られた>墓地に送る]]次の[[スタンバイフェイズ]]に[[自己再生]]する[[誘発効果]]と、その[[特殊召喚]]が成功したときに[[魔法・罠ゾーン>魔法&罠カードゾーン]]を一掃する[[誘発効果]]を持つ。~

 [[自己再生]]能力を備え、更に[[《大嵐》]][[効果]]を併せ持つ。~
 [[除去]]する手段が少なく、[[下級モンスター]]の大半を超える[[攻撃力]]で[[戦闘]]を制し、更に[[魔法・罠ゾーン>魔法&罠カードゾーン]]を壊滅させることもできる。~
 [[墓地]]から復活する時の全[[魔法・罠カード]]を[[破壊]]でき、[[ロック]][[デッキ]]や[[フィールド魔法]]を用いる[[デッキ]]にとっては天敵とさえ呼べる。~
 ただし、[[鳥獣族]]専用カードである[[《ゴッドバードアタック》]]は対象の[[モンスター]]を「[[生け贄に捧げる]]」ため相性が悪い。~

 [[《ヴァンパイア・ロード》]]とは異なり、[[自分]]の[[コントロール]]する[[カードの効果]]によって[[破壊]]されても[[自己再生]]される。~
 加えて、[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]等によって[[フィールド]]以外で[[破壊]]された場合も[[墓地]]から[[特殊召喚]]することができる。~
 [[《激流葬》]]等の[[全体除去]]カードと[[コンボ]]する事で、全[[魔法・罠カード]]を[[破壊]]する[[効果]]を自発的に[[発動]]させることもできる。~

 高速[[召喚]]が容易な[[最上級モンスター]]である点も非常に大きい。~
 [[《ネフティスの導き手》]]という強力な[[召喚]][[サポートカード]]により、他に1体の[[モンスター]]が存在すれば、[[デッキ]]から[[特殊召喚]]できる。~
 [[《ネフティスの導き手》]]の[[効果]]ならば通常の[[生け贄召喚]]に使えない[[《スケープ・ゴート》]]からの[[羊トークン]]や[[《きつね火》]]等も利用可能。~
 [[《切り込み隊長》]][[《デビルズ・サンクチュアリ》]][[《洗脳−ブレインコントロール》]][[《黄泉ガエル》]]等で[[生け贄]]を確保すれば、瞬時に[[召喚]]できる。~
 [[《見習い魔術師》]][[《ドラゴンフライ》]]を複数投入[[デッキ]]に[[《ネフティスの導き手》]]と共に投入すれば即時[[召喚]]でき、活躍が期待できる。~

 [[《スキルドレイン》]]との相性も非常に良く、その際には[[《ヴァンパイア・ロード》]]と並んで投入される。~
 [[《スキルドレイン》]]の影響下では[[自己再生]][[効果]]だけが[[発動]]し、[[魔法・罠カード]]を[[破壊]]する[[効果]]は[[無効]]化される。~
 ⇒[[【スキルドレイン】]]参照~

 一方で、[[【アンデット族】]]を[[相手]]にした場合はすこぶる相性が悪い。~
 [[《ピラミッド・タートル》]]や[[《ミイラの呼び声》]]から[[特殊召喚]]される[[《龍骨鬼》]]や[[《闇より出でし絶望》]]等に簡単に[[殴り倒されてしまう>戦闘破壊]]事も珍しくなく、[[墓地]]に送られた後は[[蘇生]]する前に[[《生者の書−禁断の呪術−》]]によって[[除外]]されてしまう。~
~
 このカードを主力にするなら、[[《収縮》]][[《鎖付き爆弾》]]等できっちり[[戦闘破壊]]から守ってやりたい。~
 特に[[《鎖付き爆弾》]]は低めの[[攻撃力]]を2900に強化でき、さらに[[相手]]の[[伏せ除去]]に[[チェーン]]し[[破壊]][[効果]]を狙える。~
 敢えてこのカードを[[破壊]]することで能動的に[[《大嵐》]][[効果]]を発動させたり、逆にこの[[《大嵐》]]効果にチェーンして[[モンスター]]を除去したりと、非常に相性が良く応用が利く。~
~
 [[戦闘ダメージ]]と、[[ゲームから除外する>ゲームから除外する(取り除く)]][[効果]]に気を付けたい。~
 [[戦闘で破壊>戦闘破壊]]されても[[除外]]されても[[自己再生]]できないからである。~
 [[戦闘]]での[[破壊]]をサポートする[[《収縮》]]に対しては、[[《ポールポジション》]]等で対策を講じるのも良い。~
 [[除外]]に関しては、[[《王宮の鉄壁》]]を投入し[[ゲームから除外する>ゲームから除外する(取り除く)]][[効果]]を持つ[[カード]]を[[腐らせる>腐る]]事もできるが、[[自己再生]]時の[[《大嵐》]][[効果]]との[[シナジー]]がとても悪く、あまり有効な手段ではない。~
 また、大半の状況で[[相手]]の[[モンスター除去]]カードを死に札に出来るが、一時的とはいえ[[フィールド]]上から離れてしまうことを軽視しないように。~
 一瞬のタイムラグの間に[[除外]]されたり、[[直接攻撃]]を受けてライフが0になることもあるのだ。

-「[[効果]]で[[破壊]]され」「[[墓地に送られた]]とき」のみ[[自己再生]]する。~
[[生け贄]]に捧げられたり、[[破壊]]ではなく「[[墓地に送る]]」[[効果]]では[[自己再生]]しない。~
また、テキストからは読み取れないが、「[[破壊]]され[[除外]]」された場合も[[自己再生]]しない。よって[[《奈落の落とし穴》]][[《破壊竜ガンドラ》]]には無力である。~
「[[破壊]]され[[除外]]」された後で[[《異次元からの埋葬》]]により墓地に戻したとしても、やはり[[自己再生]]しない。(「[[破壊]]され[[墓地に送られた]]」訳ではない為)
~

-[[召喚]]が簡単な上に場持ちが良いという強力な切り札である。~
種々様々な利点を持って生まれた宿命か[[05/03/01>禁止・制限カード/2005年3月1日]]付けで[[制限カード]]の仲間入りを果たしてしまった。~
凄まじい[[フィールド]]制圧力を誇っていたために、複数枚積んで組まれた専用[[デッキ]][[【ネフティス】]]はかなりの強さを有していたのだが。~
しかし、[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]でいきなりの[[制限解除]]。~
これにより、[[《ヴァンパイア・ロード》]]を投入しない[[デッキ]]も再び台頭するだろう。

-あまり環境と噛み合わなかった不運なカードとも言える。~
初登場時の[[04/09/01>禁止・制限カード/2004年9月1日]]の環境では[[無制限カード]]であった[[《異次元の女戦士》]]に片っ端から[[除外]]され有効性は薄かった。~
更に、次の[[05/03/01>禁止・制限カード/2005年3月1日]]の[[制限改訂]]では[[制限カード]]となり、専用[[デッキ]]を組むことが困難になった。~
特性を生かした相棒の[[《ヴァンパイア・ロード》]]が[[《サイバー・ドラゴン》]]には[[殴り倒され>戦闘破壊]]、[[《D.D.アサイラント》]]には[[除外]]され、[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]には揃って[[自己再生]]を阻害される…という不遇な位置にある。~
後の[[《次元の裂け目》]][[《マクロコスモス》]]には問答無用で[[除外]]され[[蘇生]]不可能となってしまう。~
~
[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]で[[制限解除]]されたものの、[[STRIKE OF NEOS]]で登場した[[《D.D.クロウ》]][[《転生の予言》]]によって[[自壊]]⇒[[蘇生]]⇒[[伏せ除去]]がしづらくなってしまった。~
[[《風帝ライザー》]][[《邪帝ガイウス》]]には簡単に[[除去]]されてしまうし、その他の[[帝]]や2400ラインのモンスターにも相殺されてしまう。~
さらに、[[《次元幽閉》]]の存在から最早安心して[[殴り>殴る]]に行くこともできなくなり、立場がなくなりつつある。~
ただ、[[パワーカード]]の[[《冥府の使者ゴーズ》]]が[[制限カード]]になり、対[[【宝玉獣】]]では力を発揮するため、それらの枠に収まる程度にはなるか。

-[[ホルスの黒炎竜]]と背景が同じである。~

-「神」の名を持つこの[[モンスター]]が、まさか[[ダーク化>《ダーク・ネフティス》]]してしまうとは・・・。~

-神話・伝承において―~
ネフティスとはエジプト神話における、[[破壊]]の邪神『セト』の双子の妹にして妃である女神の名前である。~
また、兄である[[オシリス>《オシリスの天空竜》]]を誘惑して身ごもり、葬儀と死の裁判官[[アヌビス>《エンド・オブ・アヌビス》]]を生んだともされる。

-コナミのゲーム作品において―~
[[遊戯王デュエルモンスターズGX SPIRIT SUMMONER>http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_ss/index.html]]では、何故か、[[【恐竜族】]][[デッキ]]使いの「ティラノ剣山」がストーリークリア後に[[【ネフロード】]]を使用してくる事がある。[[恐竜>恐竜族]]から[[鳥>鳥獣族]]に進化したのだろうか。~
また、GBAソフト 遊戯王エキスパート2006ではLV5の対戦相手に出現し[[【ネフロード】]]を使う。~
遊戯王ワールドチャンピオンシップ2007、2008でも出現するが、こちらでは[[【ネフティス】]]を使う。~

**関連カード [#b966f1c2]
-[[《ネフティスの導き手》]]

-[[《ダーク・ネフティス》]]

-[[《ヴァンパイア・ロード》]]

-[[《大嵐》]]

-[[《鳳凰神の羽根》]]

-[[《奈落の落とし穴》]]

-[[《破壊竜ガンドラ》]]

―《ネフティスの鳳凰神》の姿の見られるカード
-[[《鳳翼の爆風》]]

**このカードを使用する代表的な[[デッキ]] [#f460b2e9]
-[[【鳥獣族】]]
-[[【魔法使い族】]]
-[[【ネフティス】]]
-[[【ネフロード】]]
-[[【ビースト】]]
-[[【スキルドレイン】]]

**収録パック等 [#h1aafebb]
-[[FLAMING ETERNITY]] FET-JP005 &size(10){[[Ultra]],[[Ultimate]]};
-[[EXPERT EDITION Volume.3]] EE3-JP125 &size(10){[[Ultra]]};
-[[MASTER COLLECTION>パックパッケージ#w77919d7]] MC1-JP003 &size(10){[[Secret]]};

**FAQ [#ra303e96]

Q:《ネフティスの鳳凰神》の[[特殊召喚]][[効果]]を[[《王宮の弾圧》]]で[[無効]]、[[破壊]]された場合次の[[スタンバイフェイズ]]に再び[[特殊召喚]]できますか?~
A:いいえ、発動しません。[[墓地]]に存在するカードは[[破壊]]できない為、その[[墓地]]の《ネフティスの鳳凰神》は[[破壊]]された事になりません。

Q:《ネフティスの鳳凰神》の[[特殊召喚]][[効果]]を[[《天罰》]]で[[無効]]、[[破壊]]された場合次の[[スタンバイフェイズ]]に再び[[特殊召喚]]できますか?~
A:いいえ、発動しません。[[墓地]]に存在するカードは[[破壊]]できない為、その[[墓地]]の《ネフティスの鳳凰神》は[[破壊]]された事になりません。

Q:《ネフティスの鳳凰神》の[[特殊召喚]]成功後のフィールド一掃の[[効果]]に[[《天罰》]]で[[無効]]、[[破壊]]された場合次の[[スタンバイフェイズ]]に再び[[特殊召喚]]できますか?~
A:はい、発動します。既にフィールドに出て[[破壊]]されているためです。

Q:自分の[[スタンバイフェイズ]]に破壊されました。[[自己再生]]をこの[[スタンバイフェイズ]]に出来ますか?~
A:いいえ、できません。できるのは次の自分の[[スタンバイフェイズ]]です。

Q:[[《大嵐》]]に[[チェーン]]し、[[《リビングデッドの呼び声》]]で[[墓地]]の《ネフティスの鳳凰神》を[[蘇生]]しました。~
 この結果《ネフティスの鳳凰神》は[[破壊]]され[[墓地]]に行きますが、《ネフティスの鳳凰神》の[[自己再生]][[効果]]は[[発動]]しますか?~
A:はい、[[《リビングデッドの呼び声》]]の[[カードの効果]]で[[破壊]]されたので発動します。~

Q:[[相手]]に[[コントロール]]が移った《ネフティスの鳳凰神》を[[《地砕き》]]等で[[破壊]]した場合、[[自己再生]]するのはどちらの[[フィールド]]ですか?~
A:この場合、自分の[[墓地]]に送られ自分の[[墓地]]で[[効果]]が発動します。~
 そのため、次の自分の[[スタンバイフェイズ]]に自分の[[フィールド]]へ[[特殊召喚]]されます。~

Q:[[破壊]]された後に[[除外]]された場合、[[自己再生]]しますか?~
A:[[墓地]]で発動する[[効果]]であるため、[[破壊]]された後[[除外]]されると[[自己再生]]しません。~

Q:[[裏側守備表示]]のこのモンスターが[[効果]]で破壊された場合、[[自己再生]]しますか?~
A:[[墓地]]で発動する[[効果]]であるため、[[自己再生]]します。~

Q:[[生け贄召喚]]を[[《神の宣告》]]で[[無効]]にされた場合、[[自己再生]]しますか?~
A:条件が「[[フィールド]]で[[破壊]]される」ではなく「[[破壊]]される」であるため、[[自己再生]]します。~
 [[召喚]][[無効]]系[[カウンター罠]]で「場に出ることなく[[破壊]]される」扱いでも、「[[破壊]]」さえされれば[[効果]]が適用されます。~

Q:[[装備魔法]]状態のこのカードが効果で[[破壊]]された場合、[[自己再生]]しますか?~
A:いいえ、[[自己再生]]しません。
//テキストが「この‘モンスター’がカードの効果によって〜」と書かれているためと推測されます。~