*《パワー・ボンド/Power Bond》 [#top]
 通常魔法
 (1):自分の手札・フィールドから、
 機械族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
 その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
 この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は、その元々の攻撃力分アップする。
 このカードを発動したターンのエンドフェイズに自分は
 この効果でアップした数値分のダメージを受ける。

 [[CYBERNETIC REVOLUTION]]で登場した[[通常魔法]]。~
 [[機械族]][[融合モンスター]]を[[融合召喚]]し、[[融合モンスター]]の[[攻撃力]]をその[[元々の攻撃力]]分[[強化]]する[[効果]]を持つ。~
 また、[[発動]][[ターン]]の[[エンドフェイズ]]時、[[自分]]はその[[攻撃力]]を[[強化]]した数値分だけ[[ダメージを受ける]][[残存効果]]を持つ。~

 破格の[[攻撃力]]を得ることができるが、その代償も大きくハイリスク・ハイリターンな性質を持つ。~
 [[《融合》]]と違い能動的な[[サーチ]]・[[サルベージ]]手段が乏しく、[[機械族]][[融合モンスター]]を[[使用]]する[[デッキ]]においても、こちらを手放しに採用できるわけではない。~

 この[[カード]]で[[融合召喚]]することで[[アドバンテージ]]を得やすい[[融合モンスター]]は多く存在する。~
 [[《サイバー・ドラゴン》]]を[[融合素材]]とする[[モンスター]]は[[強化]]と相性が良く、特に[[《サイバー・ツイン・ドラゴン》]]・[[《キメラテック・ランページ・ドラゴン》]]であれば、高[[攻撃力]]による[[連続攻撃]]が可能になる。~
 [[《古代の機械究極巨人》]]も[[攻撃力]]8800となり、[[貫通]]及び[[攻撃]]時に[[魔法・罠カード]]の[[発動]]を封じる[[効果]]もあって[[1ターンキル]]を狙いやすくなる。~
 [[《ユーフォロイド・ファイター》]]も[[融合素材]]となった[[モンスター]]の[[攻撃力]]を合計するという性質上、この[[カード]]で[[攻撃力]]を倍化させる[[メリット]]は大きい。~
 [[直接攻撃]]できる[[《ペアサイクロイド》]]とも相性が良く、[[元々の攻撃力]]が低いため[[エンドフェイズ]]に受ける[[ダメージ]]も少なく済む。~

 [[融合モンスター]]の[[攻撃力]]が上がって、大きな[[効果]]を発揮すればするほど、[[エンドフェイズ]]に受ける[[ダメージ]]量が増えることになる。~
 [[相手]]の[[伏せカード]]による妨害はもちろん、[[手札誘発]]の[[《バトルフェーダー》]]等で[[攻撃]]を防がれると[[デメリット]]しか残らない。~
 [[使用]]した[[ターン]]以降も[[攻撃力]]は元に戻らないが、リスクを回避するためにも、その[[ターン]]内に勝負を決めるように心がけたい。~

 [[デメリット]]は「[[ダメージを受ける]]」なので[[《ハネワタ》]]や[[《ピケルの魔法陣》]]で回避でき、[[《レインボー・ライフ》]]、[[《DDD神託王ダルク》]]ならば[[メリット]]に変換できる。~
//[[《チキンレース》]]を用いる場合は[[デメリット]]の回避に加えて[[ドロー]]加速も可能になるが、[[エンドフェイズ]]時まで[[《チキンレース》]]を死守しなければならない。~
//相手のライフを削りきれなかったり、相手自身のライフロスなどがあるとデメリットが回避できない
 また、[[《DDD反骨王レオニダス》]]・[[《ダメージ・メイジ》]]・[[《ガード・ペンギン》]]が[[手札]]にあれば受けた[[ダメージ]]を[[回復]]しつつ[[特殊召喚]]できる。~
 [[エンドフェイズ]]での[[特殊召喚]]なので[[エクシーズ素材]]等には使えないが、[[攻撃]]に失敗した[[《古代の機械究極巨人》]]の大[[ダメージ]]を手軽に[[回復]]できるのは有り難い。~

 [[1ターンキル]]に特化するため、[[速攻魔法]]とは相性が良い。~
 [[《リミッター解除》]]で高い[[攻撃力]]をさらに倍加でき、[[《融合解除》]]ならば[[攻撃]]後にさらなる追撃を仕掛けることも可能である。~

-[[融合召喚に成功した]]時点で[[強化]]されている扱いであるため、[[《融合》]]で[[融合召喚]]した場合と同じく[[《奈落の落とし穴》]]などには引っかかってしまう。

-[[元々の攻撃力]]分[[攻撃力]]を「アップする」[[効果]]であり「倍になる」[[効果]]とは異なる。~
この違いにより[[《あまのじゃくの呪い》]]を[[発動]]されると[[攻撃力]]は0になる。~

-受ける[[ダメージ]]を参照する数値が[[エラッタ]]により、「[[特殊召喚]]した[[モンスター]]の[[元々の攻撃力]]分」から「この[[カードの効果]]でアップした数値分」に変更されている。~

-勘違いしがちだが、''[[融合モンスター]]が[[機械族]]であれば、[[融合素材]]に[[機械族]][[モンスター]]を一切含まない組み合わせでも[[融合召喚]]できる。''~
以下のような[[カード]]を用いた[[融合召喚]]で可能だが、いずれも実戦的な活用はあまり見られないだろう。~
--[[《召喚獣メルカバー》]]の[[融合素材]]に[[機械族]]以外の[[光属性]][[モンスター]]を用いる
--[[《エルシャドール・シェキナーガ》]]の[[融合素材]]に[[機械族]]以外の[[シャドール]][[モンスター]]を用いる
--[[《サイバー・ダーク・クロー》]]・[[《サイバー・ダーク・カノン》]]のみを素材として[[《鎧獄竜−サイバー・ダークネス・ドラゴン》]]を[[融合召喚]]する
--[[融合素材代用モンスター]]の利用([[《メカ・ザウルス》]]、[[《メタル・ドラゴン》]]で可能)
//ユーフォロイドファイターは正規素材のみ
--[[《DNA改造手術》]]などの[[種族]]変更の[[効果の適用]]

-[[機械族]]の[[融合召喚]]に限定されることや、[[イラスト]]からすると、[[カード名]]の「ボンド(Bond)」とは「溶接」の意味だろう。~
アニメGXでの描かれ方を踏まえると、「絆」ともかけているのかもしれない。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメGXにおいて、丸藤兄弟が持つ[[カード]]。~
幼少期の翔は、貰ったばかりのこの[[カード]]を引いただけで自身の勝ちを確信したが、亮にその驕りを咎められ封印するように命じられた事から、彼自身の物語は始まった。~
[[デュエル]]での初登場は「十代vs翔」(第1戦目)であったが、上記の理由によって翔は[[ドロー]]したこの[[カード]]を使用できなかった。~
「十代vsカイザー亮」(1戦目)で亮が初めて使用。~
[[《サイバー・ドラゴン》]]3体を[[融合素材]]に[[《サイバー・エンド・ドラゴン》]]を[[融合召喚]]した。~
翔が初使用したのは「十代&翔vs迷宮兄弟」戦。~
[[《ユーフォロイド・ファイター》]]を[[融合召喚]]し、実質的な[[フィニッシャー]]となっている。~
以降も兄弟を象徴する[[カード]]として2人の重要な局面において使用されている。~
最後の登場は「翔vs猪爪」戦であり、3種の[[サイバー・ダーク]]を[[《鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン》]]へと[[融合]]し[[デュエル]]の決着をつけた。~

--アニメでは「[[カード名]]を[[《融合》]]として扱う」[[ルール効果]]を持ち、[[元々の攻撃力]]を倍にする[[効果]]で、[[エンドフェイズ]]に[[融合召喚]]した[[モンスター]]を[[コントロール]]する[[プレイヤー]]が[[ダメージ]]を受ける[[効果]]だった。~
--アニメでは「[[カード名]]を[[《融合》]]として扱う」[[効果外テキスト]]を持ち、[[元々の攻撃力]]を倍にする[[効果]]で、[[エンドフェイズ]]に[[融合召喚]]した[[モンスター]]を[[コントロール]]する[[プレイヤー]]が[[ダメージ]]を受ける[[効果]]だった。~

---GX初期では何故か「[[光属性]]専用の[[融合]][[カード]]だ」という説明がされていた。~
[[《スチームジャイロイド》]]を[[融合召喚]]できることが示唆されているため、[[効果]]が違っていたというわけでもない。~
ただし、テキストには[[機械族]]と指定があり、[[《スチームジャイロイド》]]を[[融合召喚]]できることも示唆されているため、[[効果]]が違っていたというわけでもない。~

--「ヘルカイザー亮vsヨハン([[ユベル>《ユベル》]])」戦では、亮は「俺の信じる究極の[[融合]][[カード]]」と明言している。~
同時に「力ある[[カード]]には[[リスク>ダメージを受ける]]が伴う」とこの[[カード]]の特性を表現している。~


-コナミのゲーム作品において―~
[[DUEL TERMINAL]]では、[[融合モンスター]]が使用可能となった[[第5弾>DUEL TERMINAL −混沌の覇者!!−]]からEXステージのカイザー亮が[[デッキ]]に投入しており、専用ボイスも用意されている。~
[[《サイバー・ツイン・ドラゴン》]]等を[[融合召喚]]してくるが、初期[[ライフ]]4000のスピードデュエルでは諸刃の剣であり、[[モンスター]]の[[攻撃]]を凌げば[[効果ダメージ]]で自滅することがある。~
またカイザー亮がこの[[効果]]で[[ダメージ]]を受け敗北する時、「嫌だ……俺は……負けたくなぃい!」という[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]登場回の台詞を叫ぶ演出がある。~

--デュエルリンクスでは、亮が[[自分]]の[[ライフポイント]]が1000以下の場合に[[通常のドロー]]の代わりにこの[[カード]]を[[デッキ]]外から[[手札]]に加えるスキル「オレに介錯はいらん!」を使用できる。~
なお、このスキル名は亮がアニメ内で最後にこの[[カード]]を使用した「vsヨハン([[ユベル>《ユベル》]])」戦における[[《サイバネティック・ゾーン》]][[発動]]時の台詞からとられている。~

**関連カード [#card]
-[[《融合》]]

-[[攻撃力を倍にする効果を持つ魔法カード>《巨大化》#list]]

―[[サポートカード]]
-[[《サイバー・ファロス》]]

―《パワー・ボンド》が見られる[[カード]]
-[[《スリーカード》]]

***この[[カード]]で[[融合召喚]]できる[[機械族]]の[[融合モンスター]] [#list]
-[[効果]]付き[[融合モンスター]]
#taglist(機械族^効果モンスター^融合モンスター-融合召喚不可)

-[[効果]]なし[[融合モンスター]]
#taglist(機械族^融合モンスター-効果モンスター)

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【サイバー・ドラゴン】]]
-[[【古代の機械】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[CYBERNETIC REVOLUTION]] CRV-JP037 &size(10){[[Ultra]],[[Ultimate]]};
-[[デュエリストパック−ヘルカイザー編−]] DP04-JP020 &size(10){[[Rare]]};
-[[EXPERT EDITION Volume.4]] EE04-JP037 &size(10){[[Super]]};
-[[ストラクチャーデッキ−機光竜襲雷−]] SD26-JP022
-[[デュエリストパック−レジェンドデュエリスト編3−]] DP20-JP022

**FAQ [#faq]
Q:この[[カードの効果]]を[[《光の追放者》]]の[[効果]][[適用]]時に[[発動]]する事ができますか。~
A:はい。[[発動]]する事ができます。(05/05/26)

Q:この[[カード]]の[[ダメージ]]を与える[[効果]]は[[チェーンブロック]]を作りますか。~
A:いいえ。[[チェーンブロック]]を作りません。(05/05/26)

Q:この[[カード]]の[[ダメージ]]を与える[[効果]]に[[《地獄の扉越し銃》]]を[[発動]]できますか。~
A:いいえ。[[チェーンブロック]]を作らないため[[発動]]できません。

Q:この[[カードの効果]]で[[融合召喚]]した[[融合モンスター]]を[[裏側表示]]にしてから[[表側表示]]にしたり、ゲームから[[除外]]してから[[フィールド]]上に戻したりした場合、その[[融合モンスター]]の[[攻撃力]]はいくつになりますか。~
A:その[[融合モンスター]]に書かれている[[元々の攻撃力>元々の攻撃力(守備力)]]になります。(05/06/02)

Q:この[[カード]]の[[効果処理時]]に[[融合素材代用モンスター]]を[[墓地へ送る]]事ができますか?~
A:はい、[[墓地へ送る]]事ができます。

Q:[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]や[[《ユーフォロイド・ファイター》]]のような[[攻撃力]]・[[守備力]]が?の[[モンスター]]も《パワー・ボンド》で[[召喚]]できるようですが、その[[攻撃力]]や、[[ダメージ]]はどうなるのですか?~
A:いずれの[[モンスター]]も、[[元々の攻撃力>元々の攻撃力(守備力)]]を決定する[[効果]]なので、その計算後の値を[[元々の攻撃力>元々の攻撃力(守備力)]]としてその分だけアップします。~
  [[ダメージ]]もその数値を受けることになります。

Q:《パワー・ボンド》で[[融合召喚]]した[[モンスター]]が[[フィールド]]を離れていたり、[[裏側守備表示]]になっていたりした場合、[[エンドフェイズ]]の[[ダメージ]]は受けませんか?~
A:いいえ、受けます。~
  [[モンスター]]を[[融合召喚]]したときに[[ダメージ]]を受けることが確定し受ける[[ダメージ]]もこの時に決定します。~

Q:《パワー・ボンド》で[[融合召喚]]した[[《サイバー・エンド・ドラゴン》]]に[[《巨大化》]]や[[《収縮》]]を[[発動]]したらどうなりますか?~
A:[[《巨大化》]]の場合はこの[[カード]]の[[効果]]による[[攻撃力]]アップが[[適用]]されなくなり、[[攻撃力]]は8000または2000になります。~
  [[《収縮》]]の場合、[[《収縮》]]によって変化した2000から《パワー・ボンド》の[[効果]]によって4000ポイントアップし6000となります。(13/07/20)~

//Q:《パワー・ボンド》で[[融合召喚]]した[[モンスター]]に[[《巨大化》]]や[[《収縮》]]を[[発動]]したらどうなりますか?~
//A:《パワー・ボンド》の[[効果]]によって[[特殊召喚]]された[[モンスター]]に、[[《巨大化》]]や[[《収縮》]]の[[効果]]が[[適用]]された場合、[[元々の攻撃力]]を倍または半分にした数値になります。~
//その後、《パワー・ボンド》の[[効果]]によって、[[攻撃力]]が倍になる[[効果]]は[[適用]]されません。~
//また、《パワー・ボンド》の[[効果]]によって[[エンドフェイズ]]時に受ける[[ダメージ]]は、[[特殊召喚]]された[[モンスター]]の[[カード]]に記載されている、[[元々の攻撃力]]分になります。(10/03/06)

Q:[[《D−HERO ダイヤモンドガイ》]]で[[墓地]]に[[落とした>落とす]]《パワー・ボンド》を[[発動]]することができ、この[[効果]]を[[発動]]した場合、[[エンドフェイズ]]に[[ダメージ]]を受けますか?~
A:[[発動]]することはできます。~
  しかし、この場合《パワー・ボンド》の[[カードの発動]]がされたわけではないので[[ダメージ]]は受けません。(08/07/23)

Q:[[《スキルドレイン》]][[適用]]中に「[[攻撃力]]2400になるはずの[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]」を[[融合召喚]]した場合、[[ダメージ]]を受けますか?~
A:この場合、[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]の[[攻撃力]]は0になり、[[ダメージ]]も受けません。(16/09/24)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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