遊戯王カードWiki - 《ヒステリック・サイン》のバックアップ(No.30)

《ヒステリック・サイン/Hysteric Sign》 †

永続魔法
このカードの発動時に、自分のデッキ・墓地から
「万華鏡－華麗なる分身－」１枚を選んで手札に加える。
このカードが手札またはフィールド上から墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時、
デッキからカード名が異なる「ハーピィ」と名のついたカードを３枚まで選んで手札に加える。
「ヒステリック・サイン」の効果は１ターンに１度しか発動できない。

　LORD OF THE TACHYON GALAXYで登場した永続魔法。
　《万華鏡－華麗なる分身－》を手札に加える効果と、手札・フィールドから墓地へ送られたターンのエンドフェイズにカード名が異なるハーピィ３枚をサーチする効果を持つ。

　発動に成功するだけで《万華鏡－華麗なる分身－》を手札に加えて１:１交換が成立するためかなり使い勝手が良い。
　墓地からも加えられるため《万華鏡－華麗なる分身－》の枚数を少なくできる点もよい。

　後半の効果はタイミングこそ遅いが、かなり緩い条件で３枚ものハーピィをサーチできる。
　サーチするのはハーピィであれば魔法・罠カードでもよい。
　《ハーピィの狩場》と《ハーピィ・レディ》を一緒にサーチすれば破壊効果に繋げられるほか、《ハーピィ・チャネラー》ならそのままリクルートを行える。
　自分で破壊してもよいため《ハーピィの狩場》などで破壊対象がいないときの保険にもなる。
　バウンス・除外には対応していないがバウンスであれば再発動すればサーチかサルベージができ、魔法カードを除外できるカードは余り無いのでそれほど気にすることはないだろう。
　また、《ハーピィの羽根帚》をサーチすることもできる。

　ハンデスだけでなく、自分のカードの手札コストに用いた場合でもサーチが行える。
　即効性がない分《おジャマジック》よりもサーチ先の質が高いため、《サンダー・ブレイク》などを積み込んだ構築を行うのも面白い。
　ブラフとしてセットしておけば、相手ターンに破壊されることもあり、サーチしたカードを次の自分のターンにすぐ使うことができる。

　合わせて１枚で最大３枚のアドバンテージを生むためかなり強力なカードといえる。
　ただしフィールド上に存在するときには何も効果の無いカードなので、能動的に墓地へ送れる工夫は必要である。
　上述のように、《ハーピィの狩場》が存在するときに優位を固めるにはうってつけだろう。

　サーチ対象はカード名が異なっている必要があるため、３枚のアドバンテージを得るには３種類以上のカードを採用する必要がある。
　ハーピィにもサーチ・リクルート効果を持つカードがあり、《万華鏡－華麗なる分身－》自体もリクルート効果を持つため、サーチする方がデッキになくなるとアドバンテージを得られる可能性が減ってしまう。
　各カードを複数枚採用すれば回避できるが、手札事故を誘発するため、無理に３枚のアドバンテージを狙う必要はない。
　なお３枚までなので、デッキ内に異なるハーピィが２種類以下でもサーチ効果は有効である。

　注意点として１ターンに１度の制約がそれぞれの効果ではなくカード名に一括してかかっていることである。
　それぞれの効果を同一ターンに使用できないため、発動時を狙った《サイクロン》などには弱い。
　また、サーチした《万華鏡－華麗なる分身－》からハーピィをリクルートし、《ハーピィの狩場》で即座に破壊、というコンボも１ターン待つ必要がある。
　後半の効果を使う場合は発動せずともよいため、《サイクロン》などに狙われても効果が使用できなくなる心配はない。
　そもそも《万華鏡－華麗なる分身－》を入れず、後半の効果のみを目当てにするのも手ではあるが、その場合、このカードをフィールド上に永続魔法として発動するのは空撃ち扱いであることは注意。