《ブラック・ホール/Dark Hole》 †
通常魔法
(1):フィールドのモンスターを全て破壊する。
Vol.1で登場した通常魔法。
フィールドのモンスターを全て破壊する効果を持つ。
多くの全体除去カードによく見られる発動条件やコスト等が無く、これ1枚で手軽に全体除去ができる。
《サンダー・ボルト》と違い、全くタイミングを選ばない訳ではないが、全体除去をするのは普通は自分が押されている局面であるため、自分フィールド上にモンスターが居ないことが多く、あまり問題にならない。
このカード1枚でモンスター全てを一掃する効果は強力で、相手モンスターが1体だけでも1:1交換を達成し、相手モンスターが複数体居ればアドバンテージを稼げる。
類似効果を持つ《激流葬》に比べると、相手ターン中には使用できないが、こちらは通常魔法であるために発動前に除去される心配が無く、発動条件が存在せず即効性がある点で勝っている。
自分のモンスターを巻き込む点は基本的にデメリットであるが、この点を利用し他のカードとのコンボを狙うことも可能。
《ゴブリンゾンビ》等の墓地へ送られた時に発動するモンスター効果を補助するのに使える。
機皇帝の召喚条件もこのカード1枚で手軽に満たせる。
それ以外だと《ダーク・クリエイター》とは相性が良く、フィールドを一掃した後に一気にラッシュをかける事ができる。
強力なカードだが、通常魔法であるこのカードは相手の展開を妨害するのではなく、相手が展開し終わった後に処理するカードなので、それでは間に合わないことも多くなってきた。
また、高攻撃力でのビートダウンやモンスター効果での除去によって、このカードに頼らずともモンスターを一掃できるデッキも多く存在する。
他にも先攻1ターン目から安定して大量展開し封殺するデッキでは、このカードを入れずに展開パーツを入れることで先攻のデュエルを確実に取り、このカード自体はサイドデッキに回すほうが安定する。
特に最近の環境デッキでは、こうした傾向が顕著となっているためか最早このカード自体がメインデッキに採用されるケースは減っている。
こうした傾向も含め、使用するデッキと併用するほかの除去カードに応じて投入するか否かは考えたい。
- 「ブラックホール」とは、大質量・高密度で非常に強い重力を持ち、光すら脱出できない天体である。
太陽の30倍以上の質量を持つ天体が寿命を迎え、重力崩壊によって超新星爆発を起こした後にできるとされる。
ブラックホールの中心部には密度・重力が無限大になる「重力の特異点」があるとされる。
この繋がりからか、下記アニメに登場したツバインシュタイン博士は《特異点の悪魔》というカードも使用していた。
また、クエーサーの発生源は大質量ブラックホールだと考えられている。
- 対極の存在としてホワイト・ホールが存在するという説もある。
両者はワーム・ホールで繋がっており、ブラックホールに吸い込まれた物体がそこから放出されるという仮説もあるが、物理的・論理的に説明できない矛盾が多く、存在を否定する意見も多い。
- 英語名は、天文用語の「Black Hole」を使わず、《Dark Hole》となっている。
英語で「Black」は「黒人」も意味するので、人種差別の問題があるとされていた時期に出たカードだからであろう。
《ブラック・マジシャン》等のように、初期に登場した「ブラック」の名を持つカードの大半はこの傾向にある。
その後、《おジャマ・ブラック》以降のカードの英語名には、「Black」が使われるようになっている。
- 原作・アニメにおいて―
アニメオリジナル「デュエルクエスト編」において、遊戯が使用しようとするが、《青い忍者》に阻止され失敗した。
実際に使用されたのは、「乃亜編」の「海馬vs乃亜」戦。
この時は乃亜が使用し、海馬が召喚した強力モンスターを除去した。
- アニメ5D'sでは、このカードのSp版と言える、《Sp−ジ・エンド・オブ・ストーム》が登場している。
スピードカウンターが10個以上と使用条件は厳しいが、全体除去に加えて効果ダメージも与えられるようになっている。
「デュエルワンポイントレッスン」では、《ブラック・ホール》が禁止カードである事にも触れている。
「遊星vsアンチノミー」戦とZEXALIIでは、本物のブラックホールが出現した。
遊星、アンチノミー共に本物のブラックホールに飲み込まれたのだが、光をも超えるアクセルシンクロの力とアンチノミーの助けにより、遊星は脱出できた。
関連カード †
―発動条件・コストのある《ブラック・ホール》
―《ブラック・ホール》の姿が見られるカード
収録パック等 †
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