遊戯王カードWiki - 《ブロック・スパイダー》のバックアップ(No.20)

《ブロック・スパイダー/Block Spider》 †

効果モンスター
星１/地属性/昆虫族/攻   0/守 100
「ブロック・スパイダー」の(2)の効果は１ターンに１度しか使用できない。
(1)：このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手は他の昆虫族モンスターを攻撃対象にできない。
(2)：このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ブロック・スパイダー」１体を特殊召喚する。

　ネクスト・チャレンジャーズで登場した地属性・昆虫族の下級モンスター。
　他の昆虫族モンスターへの攻撃を制限する永続効果、特殊召喚に成功した時にデッキから同名カードを特殊召喚できる誘発効果を持つ。

　(1)の効果は昆虫族への攻撃を封じる効果。
　自身も昆虫族であるため、《切り込み隊長》のように２体を並べることで、相手の攻撃をロックできる。
　他の昆虫族を戦闘から守れるが、ステータスが低く、使い切りで昆虫族を守るだけならば《砂漠の守護者》も存在する。
　(2)の効果と併用し、ロックを狙っていく用途で運用するのが基本となるだろう。

　(2)の効果はデッキからの同名カードのリクルート。
　(1)の効果とはシナジーがあり、特殊召喚に成功するだけで同名カードを展開できるため、ロックが完成する。
　何らかの手段で特殊召喚に成功しなければ効果の発動はできないが、低ステータス且つその種族・属性から特殊召喚手段は非常に豊富。
　《共鳴虫》が戦闘破壊されるだけでロックが完成し、後続の攻撃を防いでくれる。

　ただし、攻撃を防ぐだけでは勝利には繋がらず、効果耐性もないため除去によってすぐにロックが瓦解してしまう事も多く、過信は禁物。
　基本的には一時の時間稼ぎとして運用し、状況に応じてシンクロ素材やエクシーズ素材・リンク素材にしていくこととなる。
　地属性なので同名カードのリクルートを行えば《ミセス・レディエント》をリンク召喚出来る。

　【昆虫族】ならば墓地に落ちた後も《デビルドーザー》のコストとして無駄なく有効活用できる。
　また、同名カードの特殊召喚はデッキからのみであるため、手札に来てしまうと腐る可能性が高い。
　余裕があればデッキに戻す手段も用意しておけるとよいだろう。

　ロック以外にもレベル１のエクシーズ素材としての活用にも期待できる。
　《金華猫》とは特に相性が良く、墓地のこのカードを《金華猫》で蘇生し同名カードをリクルートすれば、即座に３体素材のランク１エクシーズモンスターを呼び出す事ができる。

原作・アニメにおいて―
アニメARC-Vの「遊矢vs沢渡」（１戦目）で遊矢が使用。
召喚後に《モノマネンド》で守備表示となり、このカードと同じ効果を得た《モノマネンド》とでロックを仕掛ける。
このロックは次のターンで《モノマネンド》が無効にされた事であっさりと崩れてしまうが、《ドロー・マッスル》で守備力を上昇した上で戦闘破壊耐性を得て沢渡の攻勢を凌いだ。
最終的に、《ＥＭヒックリカエル》の効果で攻撃力と守備力を入れ替えて、直接攻撃でフィニッシャーになった。
効果名は「ブロックロック」。

元々は沢渡が所有していたカードだが、「クズカード」と評して《モリンフェン》等と共に遊矢の目の前でバラ撒いている。
沢渡に奪われた《星読みの魔術師》・《時読みの魔術師》の代わりに、遊矢はこのカードをデッキに投入していた。
沢渡は、自らが貶していたこのカードでトドメを刺されるという皮肉な結果を迎えることとなった。

アニメでは(2)の効果がなく、OCG化の際に強化されており、アニメでクズカードと評されたのとは違いなかなかの性能を誇っている。

上記の通り沢渡から渡されたカードではあるが、アニメにおいて遊矢が召喚したメインデッキのモンスターの内、唯一特定のカテゴリに属していないモンスターである。
（なお魔術師はOCGではペンデュラムモンスターのみが該当するカテゴリであるが、アニメARC-Vには魔術師モンスター全般をサポートするカードが登場している）