遊戯王カードWiki - 《ヘクサ・トルーデ》のバックアップ(No.17)

《ヘクサ・トルーデ》 †

効果モンスター
星８/闇属性/魔法使い族/攻2600/守2100
(1)：フィールドゾーンに「シュトロームベルクの金の城」が存在する場合、
このカードはリリースなしで召喚できる。
(2)：１ターンに１度、フィールドゾーンに「シュトロームベルクの金の城」が存在する場合、
このカード以外のフィールドのカード１枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、このターンこのカードは１度のバトルフェイズ中に２回までモンスターに攻撃できる。
(3)：このカードが戦闘でモンスターを破壊した時、
自分フィールドの表側表示モンスター１体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は４００アップする。

　COLLECTORS PACK 2018で登場した闇属性・魔法使い族の最上級モンスター。
　特定条件下でリリースなしで召喚できる召喚ルール効果、フィールドのカード１枚を破壊しモンスターを２回攻撃できるようにする起動効果、相手モンスターを戦闘破壊した時に自分のモンスター１体の攻撃力を上げる誘発効果を持つ。

　(1)によりリリースを無視して召喚できる。
　ただ、《シュトロームベルクの金の城》のリクルート効果を使うとそのターンは通常召喚できなくなるため、ややかみ合わせは悪い。
　こちらの効果で召喚を狙うよりは、《シュトロームベルクの金の城》のリクルート効果を使う方が良い。
　とはいえ、手札に来てしまった場合を考慮すればあって困る効果ではない。
　《虚無空間》などで特殊召喚を封じられた場合にも展開でき、(2)の効果で破壊することができるので突破口となり得る。

　(2)は１枚破壊＋モンスター限定の２回攻撃能力付与。
　プレイヤー・カードの種類を問わず破壊できる。
　場合によっては大量の維持コストを要する《シュトロームベルクの金の城》を破壊してしまってもよいか。
　《盆回し》で相手フィールドに《歯車街》などの破壊された場合の効果を持つカードをセットし、自分は《シュトロームベルクの金の城》をセット、リクルート効果でこのカードを出すことでそのカードを破壊し効果を利用することもできる。

　(3)は相手モンスターを戦闘破壊した時の単体強化。
　上昇幅は400とそれほど大きくないものの、このカードに使えば攻撃力3000と十分な値に達し、(2)の連続攻撃との相性も良い。
　強化対象はこのカードでなくてもよく、強化は永続であるため次のターン以降も持続する。

モチーフは『グリム童話』に収録されている童話「トゥルーデおばさん」だろう。
ふしだらな少女が両親と大喧嘩し、当てつけの様に（会いに行ってはいけないと教え込まれていた）トゥルーデという女性に会いに行くという話である。
非常に短い内容ながら意味深な描写が多く、トゥルーデおばさんの正体も魔女（ヘクサ）のようではあるがはっきりとしないまま物語は終わる。
最終的にトゥルーデおばさんは少女を薪に変えて火にくべる事で暖を取っており、他のカードを破壊して自身の強化に繋げる(2)や(3)の効果はそれをモチーフにしたのだろう。

原作・アニメにおいて―
アニメオリジナルKCグランプリ編での「闇遊戯vsレオン」戦でレオンが使用。
《シンデレラ》と《カボチャの馬車》を生け贄にして召喚され、《ロイヤル・ストレート・スラッシャー》を戦闘破壊した事で攻撃力を3000にした。
返しのターンに速攻魔法《ネクロマンシー》と《拡散する波動》のコンボにより攻撃力を600まで下げられ、《ブラック・マジシャン》に戦闘破壊されレオンは敗れた。
攻撃名は「デスティニー・クラッシュ」。