*《ホルスの&ruby(こくえんりゅう){黒炎竜}; &ruby(レベル){LV};8/Horus the Black Flame Dragon LV8》 [#c000c4f3]
 効果モンスター
 星8/炎属性/ドラゴン族/攻3000/守1800
 このカードは通常召喚できない。
 「ホルスの黒炎竜 LV6」の効果でのみ特殊召喚できる。
 このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
 魔法の発動と効果を無効にし破壊する事ができる。

 [[SOUL OF THE DUELIST]]で登場した[[炎属性]]・[[ドラゴン族]]の[[特殊召喚モンスター]]。~
 3000と高い[[攻撃力]]と、[[魔法カード]]の[[カードの発動]]とその[[効果]]を[[無効]]にするという[[誘発即時効果]]を持つ。~
 [[ホルスの黒炎竜]]の第3段階であり、下位として[[LV4>《ホルスの黒炎竜 LV4》]]と[[LV6>《ホルスの黒炎竜 LV6》]]が存在する。~

 ゲームプレイを成り立たせている要素の一つである「[[魔法カード]]」の[[カードの発動]]を、[[特殊召喚]]と同時に一方的に阻害する[[魔法>魔法カード]]封じ。~
 [[《王宮のお触れ》]]や[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]が環境で猛威をふるっているからこそ、この[[カードの効果]]は際立っている。~
 それは「ほとんどの[[デッキ]]は[[魔法カード]]に比重を置いている」ということの裏付けであり、構築次第では半分近い[[カード]]を無力化できることの証明である。~
 [[《王宮のお触れ》]]や[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]など、[[罠カード]]を封じることのできる[[カード]]は数あれど[[魔法カード]]を封じることができる[[効果]]は珍しい。~
 [[魔法カード]]を使わない[[デッキ]]はほぼ皆無であり、この[[カード]]が存在するだけで相手の[[カード]]を多数腐らせることができる。~
 [[【正規融合】]]などの[[魔法カード]]を軸とする[[デッキ]]や、[[除去]]を[[魔法カード]]に頼っている[[デッキ]]にとってはかなりの脅威になりうる。~

 ただし、[[《マジック・キャンセラー》]]とは異なり、既に[[発動]]してしまっている[[装備魔法]]・[[永続魔法]]の[[効果の適用]]及び[[効果の発動]]は止められない。~
 よって、[[《ブレイズ・キャノン》]]の[[効果]]で[[破壊]]され、既に場に出ている[[《波動キャノン》]]の[[効果の発動]]は[[無効]]にできず[[ダメージ]]を受けてしまう。~
//下に同じようなことが書いてあります
//波動キャノンのような「手札からの発動」「場に出た後の発動」と分かれているものに対する解説は不十分だね。↓には前者しか書いてない。

 この[[効果]]は[[チェーンブロック]]をつくり、同一[[チェーン]]上で複数回[[発動]]することが出来る。~
 同一[[チェーン]]では一度しか[[発動]]できない[[《光と闇の竜》]]の[[効果]]と混同しないように注意。

 また他の[[最上級モンスター]]と比べても[[特殊召喚]]が簡単なのも、この[[カード]]の強さの一つ。~
//また他の[[最上級モンスター]]と比べても[[特殊召喚]]が簡単なのも、この[[カード]]の強さの一つ。~
 基本的に[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]の[[効果]]以外では[[特殊召喚]]できないが、逆に言えば実質的に必要な[[生け贄]]は「最大でも1体」と考えて差し支えない。~
 (他の手段としては、[[《レベルアップ!》]][[《レベル調整》]]がある)~
 そしてレベルアップの条件は、「[[モンスター]]を[[戦闘で破壊>戦闘破壊]]」することであり、[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]のステータスならば簡単に満たすことができるだろう。~
 なお、[[墓地]]へ送る必要がないため[[破壊]]するのは[[トークン]]でも問題ない。~

 目立った弱点は[[特殊召喚]]の条件が定められている事である。~
 つまり、[[墓地]]に落ちてしまったら[[《早すぎた埋葬》]]等では[[蘇生]]できないことである。~
 その際は[[《貪欲な壺》]]や[[《転生の予言》]]等を駆使して[[デッキ]]に戻し、[[《レベルアップ!》]]等で迅速に立て直したい。~
 ただし[[特殊召喚]]の条件が定められてしまっているため、[[墓地]]に落ちてしまったら[[《リビングデッドの呼び声》]]・[[《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》]]等では[[蘇生]]できないのが惜しいところ。~
 [[除去]]された場合は[[《貪欲な壺》]]や[[《転生の予言》]]等を駆使して[[デッキ]]に戻し、[[《レベルアップ!》]]等で迅速に立て直したい。~

 最大限に活用するなら[[効果モンスター]]と[[罠カード]]の[[効果]]を対策をするのが最も堅実か。~
 [[ロック]]に都合が良い[[《我が身を盾に》]][[《王宮のお触れ》]]や[[《レインボー・ヴェール》]]、[[レベルアップモンスター]]の強力サポート[[《レベルダウン!?》]]が筆頭候補。~
 [[《天罰》]][[《落とし穴》]][[《盗賊の七つ道具》]][[《神の宣告》]]等を使っても良い。~
 [[【炎属性】]]に於いて[[相手]]の[[除去]]に[[チェーン]]し、[[《火霊術−「紅」》]]で飛ばして3000[[ダメージ]]与えるのも強力。
 [[罠カード]]の対策については[[永続罠]]である[[《王宮のお触れ》]]が最も手軽かつ強力である。~
 [[《王宮のお触れ》]]で[[罠カード]]を封じ、この[[カード]]で[[魔法カード]]を封じることで強力な[[ロック]]が完成する。~
 (→[[【お触れホルス】]])~
 一方で[[効果モンスター]]対策はかなりの悩みどころである。~
 [[《王宮のお触れ》]]との相性が悪いため[[《天罰》]]などは入れにくい。~
 [[罠カード]]以外では[[《我が身を盾に》]]・[[《レインボー・ヴェール》]]のほか、[[レベルアップモンスター]]の強力サポート[[《レベルダウン!?》]]などが候補に挙がる。~

-それらのことを全て踏まえて―~
この[[カード]]を戦術の根幹に据えた[[【お触れホルス】]]は非常に強力と言える。~
(詳細は、[[【お触れホルス】]]を参照のこと)

-前述のとおり、「全ての魔法に対して無敵」という訳ではないことに注意。~
ここでもう一度まとめておくと…~
--すでに[[発動]]済みの[[永続魔法]]・[[装備魔法]]・[[フィールド魔法]]は[[無効]]化できない。~
新たに[[魔法カード]]の「[[カードの発動]]」がなされたのならば、その[[発動]]時に[[チェーン]]して[[破壊]]できる。
--[[効果の適用]]だけでなく、「[[永続魔法]]・[[装備魔法]]・[[フィールド魔法]]の[[効果の発動]]」にも無力。~
例:「[[《黒いペンダント》]]が[[墓地]]に落ちたときの[[誘発効果]]」「既に[[フィールド]]に存在する[[《波動キャノン》]]を[[墓地に送る]][[起動効果]]」~

-[[発動]]に対して[[モンスター効果]]・[[魔法>魔法カード]]・[[罠>罠カード]]を[[チェーン]]させない[[《超融合》]]にも警戒すべき。~
[[融合モンスター]]なら[[攻撃力]]でこのカードを上回る[[モンスター]]は多数存在し、[[ドラゴン族]]であるため[[《F・G・D》]]の[[融合素材]]に使われることもある。~
上記の制限により、[[《超融合》]]に対し[[誘発即時効果]]で対応できないのだ。

-また、[[相手]]が[[発動]]した[[《歯車街》]]を無闇に[[破壊]]しても、[[《古代の機械巨竜》]]の[[特殊召喚]]を手助けするだけになり、かえって危険である。~
あえて[[破壊]]しなかった場合も、次の[[ターン]]に[[《古代の機械巨竜》]]や[[《古代の機械巨人》]]を[[召喚]]されて不利な状況に陥ってしまう。
[[《歯車街》]]を3枚積みした[[【古代の機械】]]や[[【デミスギアタウン】>【デミスドーザー】#q83bb3ff]]を相手にした場合は少々辛いかもしれない。

-[[デメリット]]が多い[[《レベル調整》]]も活用しやすい[[モンスター]]。~
[[《王宮のお触れ》]]との[[ロック]]を再び開始できるのなら、[[相手]]の2枚の[[ドロー]]程度は飲み込める範疇。~

-なおこの[[モンスター]]は、[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]と違い、''[[魔法カードの>魔法カード]][[効果を受ける>効果]]''。~
さらに、あちらが[[永続効果]]であるのに対し、こちらは[[誘発即時効果]]である。~
そのため、[[《エンジェルO7》]]や[[《The splendid VENUS》]]に対しては、逆に弱体化しているとも言える。

-実際に[[効果]]を使う機会は希であろう。~
例外的な場合を除いて、相手がわざわざ[[無効]]されるために[[魔法カード]]を[[発動]]しないからである。

-原作・アニメにおいて―~
アニメGXにおける「十代vs空野」戦で、空野が[[【お触れホルス】]]を使用している。~
[[《レベルアップ!》]]の[[効果]]で[[特殊召喚]]した[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]によって、後攻1[[ターン]]目でこの[[モンスター]]の[[特殊召喚]]に成功した。~
[[融合]]を主体とする十代の[[デッキ]]との相性は抜群かと思われたが、[[《融合》]]を必要としない[[コンタクト融合]]によって[[特殊召喚]]された[[《E・HERO フレア・ネオス》]]によって倒された。~
その後、「剣山vs空野(ミスターT)」戦においても空野が使用。~
[[《ハイパーハンマーヘッド》]]の[[自爆特攻]]により[[バウンス]]されるが、[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]に[[《レベルアップ!》]]を使うことで再び場に登場し[[フィニッシャー]]となった。~
しかしこの時、[[《レベルアップ!》]]を使わなくても十分[[ライフポイント]]を削り切ることが出来た。~
[[攻撃]]名は「ブラック・メガフレイム」。~

-コナミのゲーム作品において―~
[[遊戯王EX2006:http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_ex2006/]]においてコンピュータは、最初の[[魔法>魔法カード]]には[[チェーン]]して[[無効]]化をしてくるが、その上に[[チェーン]]する[[魔法>魔法カード]]は[[無効]]化しない。~
よって何か[[魔法>魔法カード]]をかけて[[無効]]化させた後、それに[[チェーン]]して[[《死者への供物》]]をかけると[[破壊]]することが出来る。~
これ以降発売のソフトでは修正されている。~
また、遊戯王デュエルモンスターズ World Championshipでは毎回対戦相手として登場するほど異様なまでに優遇であり、[[【お触れホルス】]]を使用する強敵である。~
それに対し、[[《ホルスのしもべ》]]は異様なまでに不遇である。

-神話・伝承において―~
「[[ホルスの黒炎竜]]」参照。~

**関連[[カード]] [#m37eca66]
-[[《ホルスの黒炎竜 LV4》]]
-[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]

-[[《ダーク・ホルス・ドラゴン》]]

-[[《ナチュル・ビースト》]]

-[[《マジック・ジャマー》]]

-[[《ホルスのしもべ》]]

-[[《サイレント・ソードマン LV7》]]
-[[《マジック・キャンセラー》]]

-[[《メカニカル・ハウンド》]]

-[[《超魔導剣士−ブラック・パラディン》]]

-[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]
-[[《黒の魔法神官》]]

-[[《王宮のお触れ》]]


**このカードを使用する代表的な[[デッキ]] [#s8f87652]
-[[【お触れホルス】]]
-[[【フロフレホルス】]]

**収録パック等 [#y94cc0aa]
-[[SOUL OF THE DUELIST]] SOD-JP008 &size(10){[[Ultra]],[[Ultimate]]};
-[[EXPERT EDITION Volume.3]] EE3-JP008 &size(10){[[Ultra]]};
-[[MASTER COLLECTION>パックパッケージ#w77919d7]] MC1-JP001 &size(10){[[Secret]]};

**FAQ [#p5c6363c]
Q:この[[カード]]の「[[魔法>魔法カード]]の[[発動]]と[[効果]]を[[無効]]にし[[破壊]]する」という[[効果]]に対して、[[《天罰》]]を[[チェーン]]することは出来ますか?~
A:はい、できます。《ホルスの黒炎竜 LV8》の[[効果]]は[[誘発即時効果]]になります。

Q:[[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]に[[《レベルアップ!》]]を使い《ホルスの黒炎竜 LV8》を[[特殊召喚]]した場合[[《昇天の角笛》]]等の[[召喚]][[無効]]化系[[カウンター罠]]で[[無効]]化できますか?~
A:いいえ、できません。[[《昇天の角笛》]]等で[[無効]]にできるのは[[チェーン]]に乗らない[[特殊召喚]]のみです。

Q:[[相手]][[フィールド]]上に一体の《ホルスの黒炎竜 LV8》が出ているとします。~
  このときに[[魔法>魔法カード]]を[[発動]]して《ホルスの黒炎竜 LV8》の[[誘発即時効果]]を[[発動]]、これに[[チェーン]]して[[《死者への供物》]]など[[速攻魔法]]を[[発動]]したとします。~
  この[[《死者への供物》]]にも《ホルスの黒炎竜 LV8》の[[誘発即時効果]]を[[発動]]し[[無効]]化できますか?~
A:はい、[[無効]]にできます。~
  [[誘発即時効果]]は[[スペルスピード]]2なので[[速攻魔法]]に[[チェーン]]可能であり、また同一[[チェーン]]上で複数回[[発動]]も可能です。

Q:[[ダメージステップ]]に[[発動]]する事は可能ですか?~
A:はい、[[発動]]する事が可能です。[[ダメージ計算]]時にも[[発動]]できます。~
  また、この[[カード]]自身が[[戦闘]]を行う場合でも[[発動]]することができます。(09/01/10)

Q:[[自分]][[フィールド]]上に既に[[装備魔法]]の対象となっている[[モンスター]]がいるとき、[[装備魔法]]の[[効果]]を[[無効]]にするかどうか選択できますか?~
A:いいえ、既に[[発動]]している[[魔法>魔法カード]]の[[効果]]に干渉することはできません。~
  《ホルスの黒炎竜 LV8》が存在するときに[[装備魔法]]が新しく[[発動]]される場合は、それを[[無効]]化できます。

Q:[[自分]]の[[魔法カード]]も[[無効]]にされますか?~
A:[[任意効果]]ですので、[[無効]]にする/しないを[[自分]]で決められます。(08/01/27)

Q:効果処理の時点で[[フィールド]]上に[[表側表示]]で存在しない場合、[[発動]]された[[効果]]は[[適用]]されますか?~
A:いいえ。[[不発]]となります。(09/02/18)
//公式データベース参照

//質問だけの投稿はお止めください。