*《ホワイト・ホーンズ・ドラゴン/White-Horned Dragon》 [#top]
 効果モンスター
 星6/闇属性/ドラゴン族/攻2200/守1400
 (1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、
 相手の墓地の魔法カードを5枚まで対象として発動する。
 そのカードを除外し、このカードの攻撃力は
 その除外したカードの数×300アップする。

 [[Vジャンプ(2005年11月号) 付属カード>書籍付属カード#VJ2005]]で登場した[[闇属性]]・[[ドラゴン族]]の[[上級モンスター]]。~
 [[相手]]の[[墓地]]の[[魔法カード]]を[[除外]]して[[自己強化]]する、[[強制効果]]の[[誘発効果]]を持つ。~

 [[元々の攻撃力]]は高くはないが、[[自己強化]]により最大で3700まで上がるため[[《お注射天使リリー》]]や[[《超伝導恐獣》]]をも上回り、[[上級モンスター]]としては単体ではトップクラスの[[攻撃力]]となりえる。~
 [[相手]]依存ではあるが、[[魔法カード]]を使用しない[[デッキ]]は[[【フルモンスター】]]等のごく一部のみのため、最大値に拘らなければ大きな問題は無い。~
 むしろ、最近の[[環境]]では序盤から[[サーチ]]系の[[魔法カード]]を多用する[[デッキ]]が少なくないため、2〜3枚程度ならすぐにでも達成できる事が多い。~

 [[相手]][[墓地]]の[[魔法カード]]を[[除外]]するため、[[墓地]]の[[魔法カード]]を[[サルベージ]]して使いまわす[[【シャドール】]]・[[【ジェムナイト】]]・[[【コアキメイル】]]、[[墓地]]の[[魔法カード]]の数を参照とする[[【閃刀姫】]]などへの[[メタ]]となる。~
 また、近年では[[《ギャラクシー・サイクロン》]]や追加[[効果]]付きの[[儀式魔法]]などの「[[墓地から除外することで効果を発動する魔法カード>除外#card7]]」が増加し、特定の[[テーマ>テーマデッキ]]や[[カテゴリ]]でそういった[[サポートカード]]を抱えている[[デッキ]]も少なくないため、それらへの妨害能力が期待できる。~
//とは言え[[サルベージ]]しないタイプの[[デッキ]]も多いため、これはあくまでオマケ程度に考えておくべきか。~

 その他、[[闇属性]]であるため、[[《ライトパルサー・ドラゴン》]]・[[《ダーク・クリエイター》]]の[[モンスター効果]]で[[蘇生]]でき、また[[ウイルス]]系[[カード]]の[[媒体]]にもできる。~
 [[闇属性]]の[[ドラゴン族]]は層が薄いため、打点しか[[強化]]できず[[特殊召喚]][[効果]]等もないとはいえ3000を超える[[攻撃力]]を容易に作り出せるこの[[カード]]はなかなか有用である。~
 自身を[[発動]][[コスト]]にできる上、[[相手]]の[[魔法カード]]を大量に[[墓地へ送る]]事ができる[[《闇のデッキ破壊ウイルス》]]との[[シナジー]]は抜群である。~
 [[特殊召喚]]の際にも[[発動]]できるため、[[《竜魔人 キングドラグーン》]]などの[[特殊召喚]]候補に入る。~
//[[《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》]]・

-[[除外]]した[[魔法カード]]を再利用できるチャンスを[[相手]]に与えてしまう[[《ネクロフェイス》]]・[[《アルマの魔導書》]]には注意したい。~
後者は直接回収するので、[[【魔導書】]]と戦う際には特に気をつけたい。~
また、[[《ハネクリボー LV9》]]とも[[自分]]・[[相手]]のどちらが使う場合でも相性が悪い。~
他、滅多に遭遇はしないが[[《原初の種》]]の存在も忘れてはいけない。~

-[[《影依融合》]]や[[《ジェムナイト・フュージョン》]]などの繰り返し[[サルベージ]]する[[魔法カード]]を相手にした場合、[[ターン]]終了前に[[サルベージ]]してなるべく[[墓地]]に置かないプレイングで対抗してくることが予想される。~
そのような場合[[《マインドクラッシュ》]]や[[《闇のデッキ破壊ウイルス》]]などの無理なく搭載できる[[カード]]で叩き落としてからの[[除外]]、あるいは下記のような[[相手]][[ターン]]での[[特殊召喚]]で対応できれば理想的である。

-[[特殊召喚]]時にも[[効果]]は[[発動]]するが、[[チェーン]]処理の都合上、[[相手]]の[[魔法カード]]の[[サルベージ]]を妨害する目的で使うには一工夫必要である。~
例えば[[《D.D.クロウ》]]らと同じ感覚で、[[《魔法石の採掘》]]の[[効果]]に[[チェーン]]して[[《リビングデッドの呼び声》]]を[[発動]]し[[蘇生]]させても、妨害はできない。~
「[[チェーン]]2:[[《リビングデッドの呼び声》]]で[[蘇生]]」「[[チェーン]]1:[[《魔法石の採掘》]]の[[サルベージ]]」と逆順[[チェーン]]処理が終了してから[[魔法カード]]の[[除外]]が発生するためである。~
しかし、[[通常魔法]]の[[発動]]や[[モンスターの召喚]]を行う前には[[お互い]]に[[クイックエフェクト]]の[[発動]]の有無を確認するタイミングがあるので、その時に[[《リビングデッドの呼び声》]]などを[[発動]]すれば、[[スペルスピード]]1の[[墓地]][[発動]]や[[サルベージ]]であれば[[発動]]する前に対処できる。
--[[発動]]されてしまった場合は[[チェーン]]して止めることができない以上、この[[クイックエフェクト]]の[[発動]]タイミングを見逃すと不利になるケースもある。~
欲張って1度に大量の[[魔法カード]]を[[除外]]せず、[[キーカード]]が[[墓地]]に落ちたら即座に[[除外]]を狙うのも堅実だろう。~
[[巻き戻し]]が発生しやすいプレイングでもあるため、それに伴うトラブルにならないよう注意が必要である。~
逆にこの[[カード]]の存在をちらつかせることで、[[墓地]]にそれらを落すことを躊躇させる[[効果]]もあるかもしれない。~
//--「この[[カード]]を[[特殊召喚]]する[[効果]]」を[[相手]]の[[効果]]に[[チェーン]]した場合、[[発動]]した段階では[[除外]]したい[[墓地]]の[[魔法カード]]を[[対象]]にとる必要がない。~
//そのため、[[相手]]が「[[墓地]]で[[発動]]する[[魔法カード]]」を[[フィールド]]で[[発動]]した場合、[[《リビングデッドの呼び声》]]などを[[チェーン]]してからさらに[[《サイクロン》]]などを[[チェーン]]することで、[[相手]]が[[発動]]した[[魔法カード]]を即座に[[除外]]する荒業も可能である。~
//もちろん[[魔法カード]]の[[発動]]自体は止められないうえに[[ディスアドバンテージ]]もあるのだが、[[《汎神の帝王》]]や[[《ジェムナイト・フュージョン》]]などは[[墓地]]で[[発動]]された場合どのみち[[アドバンテージ]]を稼がれてしまうため、覚えておいて損はない。~

-名前が銀色で印刷された[[エラーカード]]が存在する。~

-[[DUEL TERMINAL −星の騎士団 セイクリッド!!−]]にて再録された。~
おそらく、[[ストラクチャーデッキ−ドラゴニック・レギオン−]]との[[シナジー]]を考慮されたのだろう。~
//その後[[デッキカスタムパック01]]にも再録された。~

-原作・アニメにおいて―~
遊戯王Rの「海馬vsウィラー・メット」戦にてウィラーが使用。~
ウィラーは自身の切札であるこの[[カード]]と、最強の[[ドラゴン族]]とされる[[《青眼の白龍》]]の力比べを望んでいた。~
[[《青眼の白龍》]]の[[攻撃]]時に[[罠カード]]《遅れた召喚劇》の[[効果]]により、[[《アックス・ドラゴニュート》]]と[[《ランサー・ドラゴニュート》]]の2体を[[生け贄]]に[[生け贄召喚]]された。~
その[[効果]]で[[《青眼の白龍》]]の[[攻撃力]]を吸収して[[攻撃力]]5200となり、[[《青眼の白龍》]]を倒そうとした。~
だが、海馬が[[罠カード]]《機械じかけのマジックミラー》によってウィラーの[[墓地]]にある[[魔法カード]]《シンクロニック・アビリティ》を[[発動]]し、この[[カード]]の[[効果]]を[[《青眼の白龍》]]へコピーさせて[[攻撃力]]を吸収して[[攻撃力]]8200にされてしまい続く[[攻撃]]で倒された。~
//《機械じかけのマジックミラー》の「じかけ」はひらがな表記が正しい
この事から、この[[カード]]の[[攻撃]]も魔法攻撃である事がわかる。~
[[攻撃]]名は「ホーン・ドライブバスター」。~

--原作での能力をOCG風に記すと以下の通り。~
一度だけの[[攻撃]]抑制と、[[攻撃力]]上昇能力を兼ね備えた[[モンスター]]であった。~
 効果モンスター
 星6/?属性/ドラゴン族/攻2200/守1400
 このカードに攻撃した相手モンスターの魔法攻撃を無効にし、
 このカードの攻撃力は、攻撃モンスターの攻撃力分アップする。
 このカードが攻撃したダメージ計算後に、効果で得られた攻撃力は失われる。
 この効果は、フィールドにいる限り1回しか使えない。

--使用者の「オレに言わせりゃ[[青眼の白龍>《青眼の白龍》]]なんて [[実戦では使えない>紙]]単なる観賞用の[[カード]]だね」という台詞は印象的。~
実際、当時は有用な[[サポートカード]]がほとんどなく、そのように言われても仕方がない状況であった。~
しかし、[[ドラゴン族]][[サポートカード]]や関連[[カード]]の充実によって[[【青眼の白龍】]]は[[環境]]で結果を残すほどの強さになり、また[[環境]]のインフレや高速化も相まって「今では《ホワイト・ホーンズ・ドラゴン》の方が実戦では使えない単なる観賞用の[[カード]]だ」と[[ネタ]]にされることもある。~
もっとも、この[[カード]]自体はサポートの豊富な[[闇属性]]・[[ドラゴン族]]であり、[[召喚制限]]のない[[モンスター]]の中でも高い[[攻撃力]]を得られる点は変わっていない。~
また、上記のように[[メタ]]対象となる[[魔法カード]]や[[デッキ]]も増えたことにより、現在でも「実戦では使えない単なる観賞用の[[カード]]」に甘んじているとは言えない。~

--魔法[[攻撃]]という区分を[[OCG]]で再現するのはさすがに無理があったのか、[[OCG]]化に際して全く別物の[[効果]]となっている。~
しかし「[[相手]]の魔法を1度だけ[[吸収]]して[[攻撃力]]を上げる」という点でイメージは保たれている。~

**関連カード [#card]
-[[《呪符竜》]]

-[[《ハネクリボー LV9》]]

-[[《ガーディアン・エアトス》]]

//**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
//-[[【】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[Vジャンプ(2005年11月号) 付属カード>書籍付属カード#VJ2005]] VJC-JP012 &size(10){[[Ultra]]};
-[[DUEL TERMINAL −星の騎士団 セイクリッド!!−]] DT13-JP009 &size(10){[[Rare]]};
-[[デッキカスタムパック01]] DC01-JP010 &size(10){([[N-Parallel]],[[Parallel]])};

**FAQ [#faq]
Q:[[相手]]の[[墓地]]に[[魔法カード]]がない状況で[[召喚・特殊召喚に成功した]]場合、[[効果]]は[[発動]]しますか?~
A:[[強制効果]]のため[[発動]]しますが、[[対象]]が存在しないため処理を行うことができず、[[適用]]されません。(14/05/08)~

Q:[[除外]]する[[魔法カード]]を選択できるのは[[効果発動時]]ですか、[[効果処理時]]ですか?~
A:[[効果発動時]]に選択します。(08/05/29)

Q:[[除外]]する[[効果]]は[[対象]]をとりますか?~
A:[[対象]]をとります。(08/05/29)
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