《マインドクラッシュ/Mind Crush》

通常罠(準制限カード)
カード名を1つ宣言して発動する。
宣言したカードが相手の手札にある場合、
相手はそのカードを全て墓地へ捨てる。
宣言したカードが相手の手札に無い場合、
自分は手札をランダムに1枚捨てる。

 SOUL OF THE DUELISTで登場した通常罠
 カード名宣言型の手札破壊カード。
 通常魔法《異次元の指名者》相互互換関係にある。

 一見、不確定要素の大きい手札破壊カードに見える。
 しかしその実はピーピング効果を持つカードと組み合わせることで百発百中の手札破壊となる強力なカードである。
 《魔のデッキ破壊ウイルス》《天変地異》《ダスト・シュート》とは好相性。

 また、相手サーチサルベージ後を狙い、相手手札にあるカードが解っている状態で使用すれば確実に1:1交換となる。
 さらにピーピングによって情報アドバンテージを得られるため、状況によっては《押収》以上の働きをする点も見逃せない。
 極稀に1:2交換、さらには1:3交換になる可能性もあるが、これにはほとんど期待しないほうがいい。
 2枚落ちれば儲け物といった程度に考えておきたい。

 登場した頃は、スピリットモンスターを落とすくらいにしか使用されず、あまり注目されないカードだった。
 しかし、環境の変化に伴い使用者が急増し、《ダスト・シュート》との凶悪な手札破壊コンボまで発覚したため一時は制限カードにまで指定されるカードとなった。
 主な使用法を記す。

  1. 各種「ガジェット」や《黒い旋風》《六武の門》への対抗策として有効。
    容赦なく後続を狙えるのでサーチの連鎖を断ち切れるが、相手墓地を肥やしてしまう点には注意。
    この際は、《貪欲な壺》発動を促してしまったり、《リビングデッドの呼び声》等で蘇生されてしまう恐れがある。
  2. 1ターンキル相手にした時などに、トリッキーな使い方で役に立つ。
    例えば【デミスドーザー】の場合、《高等儀式術》を使われたタイミングで《終焉の王デミス》宣言すると非常に強力である。
    多くの場合、相手の一撃必殺コンボを阻止した上に、そのカードを墓地送りにする事ができる。
    同様に、パターンさえわかっていれば殆んどの1ターンキルに対処する事ができる。
  3. 《クリッター》《強欲で謙虚な壺》などのサーチサルベージカードへのメタとしても存分に機能する。
    手札に加えたカードを即、叩き落すことが可能。
  4. 《N・グラン・モール》などの厄介なバウンスカードを対処することができる。
  5. 二つ目の効果が見落とされがちだが、このカードもれっきとした自分手札捨てる効果を持つカードである。
    ゆえに【暗黒界】の強力なサポートカードとなる。
    発動タイミングを自分で選べる事は長所となるが、捨てる手札を選びにくいという欠点もある。
    もちろん【暗黒界】であっても、一つ目の手札破壊効果を狙える。
    《魔のデッキ破壊ウイルス》《墓穴の道連れ》とも相性がいい。
  6. 相手手札が把握できていない状態でも、《冥府の使者ゴーズ》《オネスト》《BF−月影のカルート》宣言することで安全に攻撃できる。
    【光属性】相手にしたときに、相手が明らかに勝てない戦闘を仕掛けてきたなら攻撃宣言のタイミングで発動《オネスト》宣言してやろう。
  7. 儀式魔法チェーン儀式モンスター宣言すれば、儀式召喚を妨害できる。
    同様に、《融合》や類似のカードにチェーンして融合素材宣言することもできる。
    ただし、【E・HERO】のようなデッキ相手の場合は狙いが絞りきれないので難しい。

 このカードを使うに当たって気をつけたいのは、相手ターンに使用する場合、間違っても速攻魔法宣言してはならないということ。
 多くの場合このカードチェーンされて速攻魔法を使われ、自分はこのカードを無駄にし、さらに手札を1枚失うからである。
 しかし、それを逆手にとってわざと相手速攻魔法を無駄打ちさせ、自分手札暗黒界モンスター特殊召喚させるという高度なプレイングも一応存在する。
 また、魔法カード罠カードを宣言した際に《砂塵の大竜巻》チェーンされセットする効果手札破壊を回避される場合もある。

 《異次元の指名者》と比較して劣るのは、墓地から再利用されてしまう恐れがある点と、無効化されやすい点。
 一方、勝るのは発動タイミングを選ばない点と、複数枚を捨てさせられる可能性がある点。

関連カード

収録パック等

FAQ

Q:カード名宣言したとき、一字一句でもカード名を間違えると不発に終わりますか?
A:名前を間違えた場合、大会などではジャッジの判断を仰ぐことになります。
  詳しくは「宣言」の項を参照。

Q:相手宣言したカードを持っていなかった場合、本当に持っていないか相手手札確認できますか?
A:はい、できます。その後、自分手札を1枚捨てます。

Q:宣言したカード相手手札から1枚捨てた場合、2枚目を持っているかどうか確認できますか?
A:「制限カードである」「墓地に既に2枚ある」など、無いことが明確な場合を除き確認できます。

Q:宣言したカードを持っているかどうかの確認をジャッジに行ってもらうことは可能ですか?
A:いいえ、無いことが明確な場合を除き相手プレイヤーに手札を全て公開し確認を行う必要があります。(11/08/18)

Q:カード名宣言するのは発動時ですか?それとも効果解決時ですか?
A:発動時です。

Q:自分手札がない時に発動する事ができますか?
A:いいえ、発動できません。(10/06/11)

Q:チェーンの結果効果解決時自分手札がない場合、相手手札捨てる処理を適用する事ができますか?
A:はい、できます。
  この場合、相手手札宣言したカードがある場合はそれを捨てさせ、ない場合は特に何も行いません。(10/06/11)

Q:このカード効果解決時相手手札が0枚になったことにより宣言したカード相手手札に存在しない場合でも、自分手札をランダムに捨てる処理を行ないますか?
A:はい、その場合でも行ないます。(10/07/14)

Q:ターンプレイヤー《増援》《混沌の黒魔術師》等で手札に加えた後にそのカードを発動召喚する前に《マインドクラッシュ》で捨てさせる事ができますか?
A:はい、可能です。一連のチェーン処理終了直後にはターンプレイヤー優先権があります。
  しかし、クイックエフェクト以外の発動などは一度優先権を放棄する必要があるのでそこで《マインドクラッシュ》を発動できます。
  ただし、速攻魔法などクイックエフェクトに関しては、チェーン処理終了のタイミングで優先権で発動できるのでその限りではありません。

Q:自分《サイクロン》効果発動して相手カードの発動確認をし、相手は何もカード発動しませんでした。
  その後自分《サイクロン》の処理後のタイミングで相手カードの発動確認を聞かずに手札から《サイバー・ドラゴン》特殊召喚しました。
  《サイクロン》発動のタイミングではチェーン確認はしたものの、カードの処理後の発動確認をしていないので相手はこれについて異議を唱えて《サイクロン》の処理後のタイミングまで巻き戻し、《マインドクラッシュ》を発動して《サイバー・ドラゴン》宣言することはできますか?
A:その場合、処理後のタイミングまで巻き戻して《マインドクラッシュ》を発動する事ができます。
  なお、公式大会では当日の審判にご相談ください。(08/11/30)

Q:《ハーピィの羽根帚》等の禁止カードを指名して発動する事は出来ますか?
A:はい、可能です。(11/07/27)
  ただし、この場合相手プレイヤー手札確認できるかどうかは調整中。(11/08/18)

Q:《海》を指名して発動した場合に《伝説の都 アトランティス》を捨てさせる事は出来ますか?
A:《伝説の都 アトランティス》《海》として扱われるのはルール効果であるため可能です。

Q:《オシリスの天空竜》宣言できますか?
A:公認大会で宣言する事はできません。
  なお、公認大会等とは別に、自由に対戦を楽しまれる際には、お互いのプレイヤー同士で《オシリスの天空竜》等を使用する事を決めたのであれば、《マインドクラッシュ》の発動時に宣言して良いかどうかもお互いのプレイヤーでお決め頂き、対戦をお楽しみ下さい。
  なお、日本未発売カードも同様です。(10/07/07)

Q:融合モンスター及びシンクロモンスター宣言できますか?
A:できません。(10/07/07)