*《マインドクラッシュ/Mind Crush》 [#b3d55c3f]
 通常罠(制限カード)
 カード名を1つ宣言する。
 相手は手札に宣言したカードを持っていた場合、
 そのカードを全て墓地へ捨てる。
 持っていなかった場合、自分はランダムに手札を1枚捨てる。

 [[SOUL OF THE DUELIST]]で登場した[[通常罠]]。~
 [[カード名]][[宣言]]型の[[手札破壊]]カード。~
 [[通常魔法]]の[[《異次元の指名者》]]と[[相互互換]]関係にある。~

 一見、不確定要素の大きい[[手札破壊]][[カード]]に見える。~
 しかしその実は[[ピーピング]][[効果]]を持つ[[カード]]と組み合わせることで百発百中の[[手札破壊]]となる強力な[[カード]]である。~
 [[《死のデッキ破壊ウイルス》]]や[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]はもちろん、[[《ダスト・シュート》]]とも好相性。~

 また、[[相手]]の[[サーチ]]・[[サルベージ]]後を狙い、[[相手]]の[[手札]]にあるカードが解っている状態で使用すれば確実に[[1:1交換]]となる。~
 極稀に1:2交換、さらには1:3交換になる可能性もあるが、これにはほとんど期待しないほうがいい。~
 2枚落ちれば儲け物といった程度に考えておきたい。

 登場した頃は、[[スピリット]][[モンスター]]を落とすくらいにしか使用されず、あまり注目されない[[カード]]だった。~
 しかし、[[環境]]の変化に伴い使用者が急増し、[[《ダスト・シュート》]]との凶悪な[[手札破壊]][[コンボ]]まで発覚したため[[制限カード]]にまで指定されるカードに。~
 主な使用法を記す。

+各種「[[ガジェット]]」への対抗策として有効。~
容赦なく後続を狙えるため、弾切れを狙うことが可能。~
しかし、[[相手]]の[[墓地]]を肥やしてしまう点には注意。~
この際は、[[《貪欲な壺》]]の[[発動]]を促してしまったり、[[《リビングデッドの呼び声》]]等で[[蘇生]]されてしまう恐れがある。~
+[[1ターンキル]]を[[相手]]にしたときなどに、トリッキーな使い方で役に立つ。~
例えば[[【デミスドーザー】]]の場合、[[《高等儀式術》]]を使われたタイミングで[[《終焉の王デミス》]]を[[宣言]]すると非常に強力である。~
多くの場合、[[相手]]の一撃必殺[[コンボ]]を阻止した上に、そのカードを[[墓地]]送りにする事ができる。~
同様に、パターンさえわかっていれば殆んどの[[1ターンキル]]に対処することができる。~
+[[《クリッター》]]や[[《聖なる魔術師》]]などの[[サーチ]]・[[サルベージ]]カードへの[[メタ]]としても存分に機能する。~
[[手札]]に加えたカードを即、叩き落すことが可能。~
+[[《N・グラン・モール》]]などの厄介な[[バウンス]]系[[カード]]を対処することができる。~
+[[【暗黒界】]]の強力な[[サポートカード]]となる。~
二つ目の[[効果]]が見落とされがちだが、このカードもれっきとした[[自分]]の[[手札]]を[[捨てる]][[効果]]を持つカードである。~
[[発動]]タイミングを[[自分]]で選べるため、[[《闇の取引》]]よりも[[効果]][[発動]]しやすいトラップといえる。~
もちろん一つ目の[[手札破壊]][[効果]]を狙う場合も[[【暗黒界】]]での採用が多い[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]や[[《墓穴の道連れ》]]とも相性がいい。
+[[相手]]の[[手札]]が把握できていない状態でも、[[《冥府の使者ゴーズ》]]や[[《オネスト》]]を[[宣言]]することで安全に[[攻撃]]できる。~
また[[ライトロード]]を[[相手]]にしたときなどに、[[相手]]が明らかに勝てない[[戦闘]]を仕掛けてきたなら[[攻撃宣言]]のタイミングで[[発動]]し[[《オネスト》]]と[[宣言]]してやろう。~
+[[儀式魔法]]に[[チェーン]]し[[儀式モンスター]]を[[宣言]]すれば、[[儀式召喚]]を妨害できる。~
同様に、[[《融合》]]や類似のカードに[[チェーン]]して[[融合素材]]を[[宣言]]することもできる。~
ただし、[[【E・HERO】]]のような[[デッキ]]が[[相手]]の場合は狙いが絞りきれないので難しい。

 このカードを使うに当たって気をつけたいのは、[[相手]][[ターン]]に使用する場合、間違っても[[速攻魔法]]を[[宣言]]してはならないということ。~
 多くの場合この[[カード]]に[[チェーン]]されて[[速攻魔法]]を使われ、[[自分]]はこのカードを無駄にし、さらに[[手札]]を1枚失うからである。~
 しかし、それを逆手にとってわざと[[相手]]に[[速攻魔法]]を無駄打ちさせ、[[自分]]の[[手札]]の[[暗黒界]][[モンスター]]を[[特殊召喚]]させるという高度なプレイングも一応存在する。~
 また、[[魔法カード]]・[[罠カード]]を宣言した際に[[《砂塵の大竜巻》]]を[[チェーン]]され[[セット]]する[[効果]]で[[手札破壊]]を回避される場合もある。~

 [[《異次元の指名者》]]と比較して劣るのは、[[墓地]]から再利用されてしまう恐れがある点と、[[無効]]化されやすい点。~
 一方、勝るのは[[発動]]タイミングを選ばない点と、複数枚を捨てさせられる可能性がある点。~

-あくまで不確定要素の大きい[[手札破壊]]カードなのだが、上に挙げたように[[《ダスト・シュート》]]のような[[手札破壊]]と[[ピーピング]]を備えた[[カード]]と併用することであまりに凶悪な働きをするため[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]で[[制限カード]]に指定される事となった。~
ちなみに[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]で[[制限カード]]入りを果たしたが、その半年前まではこのカードに注目していた[[プレイヤー]]は皆無だったと言ってもいいほどの無名カードであった。~
[[サーチ]]系カードが縦横無尽に横行していた[[06/09/01>禁止・制限カード/2006年9月1日]]〜[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]までの期間は大会等に出場する場合は[[デッキ]]のジャンルを問わず[[必須カード]]となっていた。~
また、当時の[[環境]]にはこの[[カード]]と相性抜群の[[《押収》]]が[[制限カード]]に留まっていたことの影響も大きい。~
この[[カード]]が[[制限カード]]になったのは、その半年でどれほど[[環境]]が大きく変化したかを物語っていると言えるだろう。~
その後、再び多用されるようになった[[サーチ]]系[[カード]]に対する[[メタ]]とするためか[[09/03/01>禁止・制限カード/2009年3月1日]]にて[[準制限カード]]に緩和される。~
しかし、猛威を振るわないものの大会等での「[[巻き戻し]]」が問題となり、トラブルを招くカードになった。~
このためか[[10/03/01>禁止・制限カード/2010年3月1日]]にて[[制限カード]]に逆戻りした。

-このカードを使うにあたり「[[巻き戻し]]」がしばしば問題になる。~
詳しくは「[[巻き戻し]]」参照。~

-[[自分]]の[[手札]]が1枚以上無いと[[発動]]できないことに注意。~

-[[【暗黒界】]]において、わざと[[自分]]の[[手札]]を捨てたい場合には[[相手]]が絶対に[[手札]]に持っていないと思われる[[カード]]を[[宣言]]する必要がある。~
この際何を[[宣言]]するのかは十人十色であり、他の[[カード]]にはないちょっとした醍醐味を含んだカードである。~

-このカードの[[10/03/01>禁止・制限カード/2010年3月1日]]の規制については、しばし疑問視する声が挙がっている。~
たしかに[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]までの[[環境]]では、この[[カード]]と相性抜群の[[《押収》]]・[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]が[[制限カード]]に留まっており、[[《ダスト・シュート》]]が[[無制限カード]]であったため確かに猛威を振るっていた。~
しかし、このカードが[[準制限カード]]であった[[09/03/01>禁止・制限カード/2009年3月1日]]から[[10/03/01>禁止・制限カード/2010年3月1日]]の[[環境]]では全くといっていいほど問題視はされず、むしろ強力な[[サーチ]]からの[[1ターンキル]]を抑止するカードとなっていた。~
大会等で[[巻き戻し]]のトラブルを招いたとはいえ、これらは双方が[[フェイズ]]の移行[[確認]]や[[優先権]]の放棄の[[確認]]を怠らなければ確実に防げるものであり、またこれらはこのカードの問題ではなく、[[フェイズ]]の移行[[確認]]や[[優先権]]の放棄の[[確認]]を怠ったプレイヤーやそれにつけこんで意図的に[[巻き戻し]]を行ういわば「後出しじゃんけん」のようなプレイングを行う[[プレイヤー]]の問題であり、本来は[[制限強化]]でなくルール整備やマナーの向上で対応すべきものなのである。

-原作・アニメにおいて―~
闇遊戯の[[罰ゲーム>《罰ゲーム!》]]名であり、「DEATH-T編」において、海馬の悪意に満ちた心を砕いた。~
アニメではペガサス島でも使われている。~
ただし、上記の罰ゲームがあくまで「元ネタ」でありこの[[カード]]自体は登場しない。~

--アニメGXにおいて、タイタンが[[デュエル]]の敗者に向って偽マインドクラッシュを行なった。~
恐らく、ただの[[催眠術>《催眠術》]]だろう。~

--アニメ5D'sの「遊星&鬼柳vsロットン」戦において、ロットンがこの[[カード]]と良く似た[[効果]]を持つ[[罠カード]]《ピンポイント・シュート》を使用している。~
あちらは失敗した際の[[デメリット]]がないが、複数枚捨てられない点で劣る。~
ロットンは[[ピーピング]]を行っていなかったが、遊星の挙動からその[[手札]]に[[《エフェクト・ヴェーラー》]]がある事を見抜いて発動した。~

-コナミのゲーム作品において―~
「[[宣言]]」参照。~
また[[遊戯王デュエルモンスターズ &ruby(ワールド){World}; &ruby(チャンピオンシップ){Championship}; 2008>http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_wcs2008/]]世界大会専用禁止・制限カードリストでは[[禁止カード]]に指定されている。~
ただしゲームバランス上の問題ではなく、[[宣言]]のバグによるもの。

**関連カード [#afd46edf]
-[[《異次元の指名者》]]

-[[《罰ゲーム!》]]

-[[《世紀の大泥棒》]]

-[[《ダスト・シュート》]]

**収録パック等 [#i0b029fe]
-[[SOUL OF THE DUELIST]] SOD-JP056 &size(10){([[N-Parallel]])};
-[[EXPERT EDITION Volume.3]] EE3-JP056

**FAQ [#n18305cc]
Q:[[カード名]]を[[宣言]]したとき、一字一句でも[[カード名]]を間違えると[[不発]]に終わりますか?~
A:名前を間違えた場合、大会などではジャッジの判断を仰ぐことになります。~
  詳しくは「[[宣言]]」の項を参照。

Q:[[相手]]が該当[[カード]]を持っていなかった場合、本当に持っていないか[[相手]]の[[手札]]を[[確認]]できますか?~
A:はい、できます。その後、[[自分]]の[[手札]]を1枚捨てます。~

Q:[[宣言]]したカードを[[相手]]が[[手札]]から1枚捨てた場合、2枚目を持っているかどうか[[確認]]できますか?~
A:「[[制限カード]]である」「[[墓地]]に既に2枚ある」など、無いことが明確な場合を除き[[確認]]できます。

Q:[[カード名]]を[[宣言]]するのは[[発動]]時ですか?それとも[[効果解決時]]ですか?~
A:[[発動]]時です。~

Q:[[自分]]の[[手札]]がない時に[[発動]]する事ができますか?~
A:いいえ、[[発動]]できません。~

Q:[[ターンプレイヤー]]が[[《増援》]]や[[《混沌の黒魔術師》]]等で[[手札]]に加えた後にそのカードを[[発動]]・[[召喚]]する前に《マインドクラッシュ》で捨てさせる事ができますか?~
A:はい、可能です。一連の[[チェーン]]処理終了直後には[[ターンプレイヤー]]に[[優先権]]があります。~
  しかし、[[クイックエフェクト]]以外の[[発動]]などは一度[[優先権]]を放棄する必要があるのでそこで《マインドクラッシュ》を[[発動]]できます。~
  ただし、[[速攻魔法]]など[[クイックエフェクト]]に関しては、[[チェーン]]処理終了のタイミングで[[優先権]]で発動できるのでその限りではありません。
//ソース:http://home.att.ne.jp/moon/puppiy/rule/E-rule/Basic_4-2.htm#a04
//> チェーンの終了後 
//> ◇チェーンを組んで逆順で効果を解決、チェーン処理中に行われた処理や最後に行われた処理によって
//> 発動条件を満たすカードの発動タイミングが発生する場合がある為、ターンプレイヤーは別の行動
//> (上記※)に移る前に一旦優先権を放棄する必要がある。

Q:[[自分]]が[[《サイクロン》]]の[[効果]]を[[発動]]して[[相手]]に[[カードの発動]]確認をし、[[相手]]は何も[[カード]]を[[発動]]しませんでした。~
  その後[[自分]]は[[《サイクロン》]]の処理後のタイミングで[[相手]]に[[カードの発動]]確認を聞かずに[[手札]]から[[《サイバー・ドラゴン》]]を[[特殊召喚]]しました。~
  [[《サイクロン》]]の[[発動]]のタイミングでは[[チェーン]]確認はしたものの、[[カード]]の処理後の[[発動]]確認をしていないので[[相手]]はこれについて異議を唱えて[[《サイクロン》]]の処理後のタイミングまで巻き戻し、《マインドクラッシュ》を[[発動]]して[[《サイバー・ドラゴン》]]を[[宣言]]することはできますか?~
A:その場合、処理後のタイミングまで巻き戻して《マインドクラッシュ》を[[発動]]する事ができます。~
  なお、公式大会では当日の審判にご相談ください。(08/11/30)

Q:[[《ハーピィの羽根帚》]]等の[[禁止カード]]を指名して[[発動]]する事は出来ますか?~
A:可能です。(09/02/02)~

Q:[[《海》]]を指名して[[発動]]した場合に[[《伝説の都 アトランティス》]]を捨てさせる事は出来ますか?~
A:[[《伝説の都 アトランティス》]]が[[《海》]]として扱われるのは[[ルール効果]]のため可能です。~