*《マインドクラッシュ/Mind Crush》 [#b3d55c3f]
 通常罠(準制限カード 13/03/01から無制限カード)
 カード名を1つ宣言して発動する。
 宣言したカードが相手の手札にある場合、相手はそのカードを全て墓地へ捨てる。
 宣言したカードが相手の手札に無い場合、自分は手札をランダムに1枚捨てる。

 [[SOUL OF THE DUELIST]]で登場した[[通常罠]]。~
 [[カード名]][[宣言]]型の[[手札破壊]][[カード]]。~
 [[通常魔法]]の[[《異次元の指名者》]]と[[相互互換]]関係にある。

 一見、不確定要素の大きい[[手札破壊]][[カード]]に見えるが、[[ピーピング]][[カード]]と[[組み合わせる>コンボ]]ことで百発百中となる。~
 特に[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]・[[《天変地異》]]とは相性が良い。~
 無理に[[ピーピング]][[カード]]との[[コンボ]]を狙わずとも、[[相手]]の[[サーチ]]・[[サルベージ]]後を狙い、[[相手]]の[[手札]]にある[[カード]]が解っている状態で使用すれば[[1:1交換]]となる。~
 ただし、この[[カード]]の[[発動]]に[[チェーン]]された[[《サンダー・ブレイク》]]等で[[宣言]]した[[カード]]を[[手札]]から無くされると、[[自分]]の[[手札]]を[[捨てる]]ことになり[[ディスアドバンテージ]]となる。~
 また、[[ピーピング]]によって[[情報アドバンテージ]]を得られるため、状況によっては[[《押収》]]以上の働きをする点も見逃せない。~
 なお、[[宣言]]した[[カード]]と[[同名のカード>同名カード]]が複数あれば1:2交換以上になるが、そのようなケースは稀である。~

 主な使用法を以下に記す。
+[[サーチ]][[カード]]への[[メタ]]。~
特に[[ガジェット]]・[[《黒い旋風》]]・[[《六武の門》]]等の断続的な[[サーチ]]にも有効だが、[[相手]]の[[墓地を肥やし>墓地を肥やす]]てしまう点には注意。~
[[《貪欲な壺》]]の[[発動]]を促してしまったり、[[《リビングデッドの呼び声》]]等で[[蘇生]]されたりしてしまう恐れがある。~
なお、[[スピリット]]・[[《N・グラン・モール》]]等の何度も[[手札]]に戻る[[カード]]への[[メタ]]にもなる。
+[[コンボ]][[デッキ]]の[[キーカード]]を[[宣言]]することで、[[コンボ]]を止める。~
さらに、[[キーカード]]が[[墓地へ送ら>墓地へ送る]]れるため、[[相手]]の立て直しも難しくなる。~
パターンさえわかっていれば、殆どの[[1ターンキル]]に対処する事ができる。~
+[[《冥府の使者ゴーズ》]]・[[《BF−月影のカルート》]]等を[[宣言]]することで、[[手札誘発]]を止める。~
例えば、[[【光属性】]]を使用する[[相手]]が明らかに勝てない[[戦闘]]を仕掛けてきたなら、[[バトルステップ]]中に[[発動]]し[[《オネスト》]]と[[宣言]]する。~
+[[カード]]の[[効果解決時]]に[[手札]]に無いと困る[[カード]]を[[宣言]]し、不発に終わらせる。~
具体的には[[《バトルフェーダー》]]等に[[チェーン]]して[[同名カード]]を、[[儀式魔法]]に[[チェーン]]して[[儀式モンスター]]を、[[融合]]系[[カード]]に[[チェーン]]して[[融合素材]]を[[宣言]]するなど。~
ただし[[《高等儀式術》]]や[[融合]][[カード]]を妨害する場合、「[[特殊召喚]]する[[モンスター]]と[[墓地へ送る]][[モンスター]]は[[効果解決時]]に選択する」ため、[[【E・HERO】]]のような選択肢の多い[[デッキ]]が[[相手]]の場合は狙いが絞りきれないので難しい。~
ただし[[《高等儀式術》]]や[[融合]][[カード]]を妨害する場合、「[[特殊召喚]]する[[モンスター]]と素材[[モンスター]]は[[効果解決時]]に選択する」ため、[[【E・HERO】]]のような選択肢の多い[[デッキ]]が[[相手]]の場合は狙いが絞りきれないので難しい。~
+二つ目の[[効果]]を利用して[[【暗黒界】]]・[[【魔轟神】]]の[[サポートカード]]とする。~
[[発動]]タイミングを[[自分]]で選べるという長所があるが、[[捨てる]][[手札]]を選べないという欠点もある。~
なお、[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]や[[《墓穴の道連れ》]]を使う[[【暗黒界】]]なら一つ目の効果も狙える。

-類似[[カード]]の[[《異次元の指名者》]]と比較して劣るのは、直ぐに使えない点、[[墓地]]から再利用されてしまう恐れがある点、[[無効]]化されやすい点である。~
一方、勝るのは[[発動]]タイミングを選ばない点、[[暗黒界]]や[[魔轟神]]と[[コンボ]]ができる点、複数枚を捨てさせられる可能性がある点である。~

-この[[カード]]を使うに当たって気をつけたいのは、[[相手]][[ターン]]に使用する場合、間違っても[[速攻魔法]]を[[宣言]]してはならないということ。~
多くの場合、この[[カード]]に[[チェーン]]されてその[[速攻魔法]]を使われ、[[自分]]はこの[[カード]]を無駄にし、さらに[[手札]]を1枚失うからである。~
しかし、それを逆手にとってわざと[[相手]]に[[速攻魔法]]を無駄打ちさせ、[[自分]]の[[手札]]の[[暗黒界]][[モンスター]]を[[特殊召喚]]させるという高度なプレイングも存在する。~
また、[[魔法カード]]・[[罠カード]]を宣言した際に、[[《砂塵の大竜巻》]]を[[チェーン]]され[[セット]]する[[効果]]で回避される場合もある。~
なお、[[自分]]の[[手札]]が無いとそもそも[[発動]]できないことにも注意。~

-また、この[[カード]]を使うにあたり、「[[巻き戻し]]」がしばしば問題になる。~
詳しくは「[[巻き戻し]]」参照。~

-[[自分]]の[[手札]]が無いと[[発動]]できないことに注意。~


-登場した頃は、[[スピリット]][[モンスター]]を[[落とす]]くらいにしか[[使用]]されず、あまり注目されなかった。~
しかし、[[《ダスト・シュート》]]等との[[コンボ]]が注目され、[[使用]]者が次第に増え始めた[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]に[[制限カード]]となる。~
一気に[[制限カード]]に指定された事になるが、その半年前までは注目する[[プレイヤー]]は皆無だったと言ってもいいほどの無名[[カード]]であった。~
[[サーチ]]系[[カード]]が縦横無尽に横行していた[[06/09/01>禁止・制限カード/2006年9月1日]]〜[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]の期間は、大会では[[デッキ]]のジャンルを問わず[[必須カード]]となっていた。~
当時はこの[[カード]]と相性抜群の[[《押収》]]が[[制限カード]]に留まっていたことの影響も大きい。~
この[[カード]]が[[制限カード]]になったのは、その半年でどれほど[[環境]]が大きく変化したかを物語っていると言えるだろう。~
その後、再び多用されるようになった[[サーチ]]系[[カード]]に対する[[メタ]]とするためか、[[09/03/01>禁止・制限カード/2009年3月1日]]にて[[準制限カード]]に緩和される。~
しかし、以前ほどの活躍はしなかったものの、大会等での「[[巻き戻し]]」が問題となり、トラブルの元となりやすい[[カード]]となってしまった。(詳しくは「[[巻き戻し]]」を参照)~
このためか、[[10/03/01>禁止・制限カード/2010年3月1日]]にて[[制限カード]]に逆戻りした。~
その後、一時期[[【カエル帝】>【ガエル】]]で[[《ダスト・シュート》]]・[[《水霊術−「葵」》]]と共に[[ハンデス三種の神器]]を彷彿とさせる働きをするが、それも他[[カード]]の規制ですぐに落ち着き、再び[[サーチ]]対策としての面が強くなる。~
そして[[11/09/01>禁止・制限カード/2011年9月1日]]では再び[[準制限カード]]に緩和される。

--この[[カード]]が規制されている状態を見て、「[[巻き戻し]]が無ければ規制するほどの[[カード]]ではない」と言われることもある。~
ただし、[[巻き戻し]]が存在しない遊戯王ONLINE DUEL ACCELERATORでも2011年9月現在[[準制限カード]]であり、4年以上[[無制限カード]]には戻っていない。
--[[12/03/01>禁止・制限カード/2012年3月1日]]に相棒であった[[《ダスト・シュート》]]が[[禁止カード]]となった。~
有力な[[ピーピング]]手段が1つ消えたため、この[[カード]]も間接的に弱体化したと言える。

-[[【暗黒界】]]において、わざと[[自分]]の[[手札]]を捨てたい場合には[[相手]]が絶対に[[手札]]に持っていないと思われる[[カード]]を[[宣言]]する必要がある。~
この際、何を[[宣言]]するのかは十人十色であり、他の[[カード]]にはないちょっとした醍醐味を含んだ[[カード]]である。~
なお、[[禁止カード]]を宣言すれば確実に[[手札]]を捨てられるが、その場合「[[手札]]にないことが明らか」なので[[手札]]を確認できなくなる。~
[[情報アドバンテージ]]まで捨ててしまうことになるため、基本的には避けた方がいいだろう。

-原作・アニメにおいて―~
「マインドクラッシュ」は闇遊戯の[[罰ゲーム>《罰ゲーム!》]]の1つであり、「DEATH-T編」において、海馬の悪意に満ちた心を砕いた。~
海馬は、この時の闇のデュエルとマインドクラッシュによる死の体感を糧とし、後にソリッドビジョンシステムを生み出す事になる。~
//原作及び東映版アニメの海馬は、この時の闇のデュエルとマインドクラッシュによる死の体感を糧とし、後にソリッドビジョンシステムを生み出す事になる。~
アニメ第2作では、ストーリーが「DEATH-T編」終了後からのスタートで、ソリッドビジョンシステムも海馬が中学生の時点で既に完成している設定のため、直接の関連性はない。~
また、原作のマインドクラッシュはこの一度きりだが、アニメではペガサス島でも使われている。~

--あくまで上記の罰ゲームが「元ネタ」であり、この[[カード]]自体は作中に登場しない。~

--アニメGXにおいて、タイタンが[[デュエル]]の敗者に向って偽マインドクラッシュを行なった。~
恐らく、ただの催眠術だろう。~

--アニメ5D'sの「遊星&鬼柳vsロットン」戦において、ロットンがこの[[カード]]と良く似た[[効果]]を持つ[[罠カード]]《ピンポイント・シュート》を使用している。~
あちらは失敗した際の[[デメリット]]がないが、複数枚捨てられない点で劣る。~
ロットンは[[ピーピング]]を行っていなかったが、遊星の挙動によって[[手札]]にある[[カード]]を見抜いて発動した。~

-コナミのゲーム作品において―~
「[[宣言]]」参照。~

--[[WORLD CHAMPIONSHIP 2008>ゲーム付属カード#qe1d54fb]]世界大会専用禁止・制限カードリストでは、[[禁止カード]]に指定されている。~
ただしゲームバランス上の問題ではなく、[[宣言]]のバグによるもの。~

**関連カード [#afd46edf]
-[[《異次元の指名者》]]

-[[《罰ゲーム!》]]

-[[《世紀の大泥棒》]]

-[[《ダスト・シュート》]]

-[[《シールドクラッシュ》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#a72bb719]
-[[【指名ハンデス】]]
-[[【暗黒界】]]

**収録パック等 [#i0b029fe]
-[[SOUL OF THE DUELIST]] SOD-JP056 &size(10){([[N-Parallel]])};
-[[EXPERT EDITION Volume.3]] EE3-JP056
-[[ストラクチャーデッキ−デビルズ・ゲート−]] SD21-JP035

**FAQ [#n18305cc]
Q:[[カード名]]を[[宣言]]したとき、一字一句でも[[カード名]]を間違えると[[不発]]に終わりますか?~
A:名前を間違えた場合、大会などではジャッジの判断を仰ぐことになります。~
  詳しくは「[[宣言]]」の項を参照。

Q:[[相手]]が[[宣言]]した[[カード]]を持っていなかった場合、本当に持っていないか[[相手]]の[[手札]]を[[確認]]できますか?~
A:はい、できます。その後、[[自分]]の[[手札]]を1枚捨てます。~

Q:[[宣言]]した[[カード]]を[[相手]]が[[手札]]から1枚捨てた場合、2枚目を持っているかどうか[[確認]]できますか?~
A:「[[制限カード]]である」「[[墓地]]に既に2枚ある」など、無いことが明確な場合を除き[[確認]]できます。

Q:[[宣言]]した[[カード]]を持っているかどうかの確認をジャッジに行ってもらうことは可能ですか?~
A:いいえ、無いことが明確な場合を除き[[相手]]プレイヤーに[[手札]]を全て公開し確認を行う必要があります。(11/08/18)

Q:[[カード名]]を[[宣言]]するのは[[発動]]時ですか?それとも[[効果解決時]]ですか?~
A:[[発動]]時です。~

Q:[[自分]]の[[手札]]がない時に[[発動]]する事ができますか?~
A:いいえ、[[発動]]できません。(10/06/11)

Q:[[チェーン]]の結果[[効果解決時]]に[[自分]]の[[手札]]がない場合、[[相手]][[手札]]を[[捨てる]]処理を[[適用]]する事ができますか?~
A:はい、できます。~
  この場合、[[相手]]の[[手札]]に[[宣言]]した[[カード]]がある場合はそれを捨てさせ、ない場合は特に何も行いません。(10/06/11)

Q:この[[カード]]の[[効果解決時]]に[[相手]]の[[手札]]が0枚になったことにより[[宣言]]した[[カード]]が[[相手]]の[[手札]]に存在しない場合でも、[[自分]]の[[手札]]をランダムに捨てる処理を行ないますか?~
A:はい、その場合でも行ないます。(12/07/18)

Q:[[ターンプレイヤー]]が[[《増援》]]や[[《混沌の黒魔術師》]]等で[[手札]]に加えた後にその[[カード]]を[[発動]]・[[召喚]]する前に《マインドクラッシュ》で捨てさせる事ができますか?~
A:はい、可能です。一連の[[チェーン]]処理終了直後には[[ターンプレイヤー]]に[[優先権]]があります。~
  しかし、[[クイックエフェクト]]以外の[[発動]]などは一度[[優先権]]を放棄する必要があるのでそこで《マインドクラッシュ》を[[発動]]できます。~
  ただし、[[速攻魔法]]など[[クイックエフェクト]]に関しては、[[チェーン]]処理終了のタイミングで[[優先権]]で発動できるのでその限りではありません。

Q:[[自分]]が[[《サイクロン》]]の[[効果]]を[[発動]]して[[相手]]に[[カードの発動]]確認をし、[[相手]]は何も[[カード]]を[[発動]]しませんでした。~
  その後[[自分]]は[[《サイクロン》]]の処理後のタイミングで[[相手]]に[[カードの発動]]確認を聞かずに[[手札]]から[[《サイバー・ドラゴン》]]を[[特殊召喚]]しました。~
  [[《サイクロン》]]の[[発動]]のタイミングでは[[チェーン]]確認はしたものの、[[カード]]の処理後の[[発動]]確認をしていないので[[相手]]はこれについて異議を唱えて[[《サイクロン》]]の処理後のタイミングまで巻き戻し、《マインドクラッシュ》を[[発動]]して[[《サイバー・ドラゴン》]]を[[宣言]]することはできますか?~
A:その場合、処理後のタイミングまで巻き戻して《マインドクラッシュ》を[[発動]]する事ができます。~
  なお、公式大会では当日の審判にご相談ください。(08/11/30)

Q:[[《ハーピィの羽根帚》]]等の[[禁止カード]]を指名して[[発動]]する事はできますか?~
A:はい、可能です。(11/07/27)~
  ただし、この場合[[禁止カード]]であり、[[デッキ]]や[[手札]]には存在しない[[カード]]であるため、[[相手]][[プレイヤー]]の[[手札]]を[[確認]]できません。(12/03/21)~

Q:[[《海》]]を指名して[[発動]]した場合に[[《伝説の都 アトランティス》]]を捨てさせる事はできますか?~
A:[[《伝説の都 アトランティス》]]が[[《海》]]として扱われるのは[[ルール効果]]であるため可能です。~

Q:[[日本未発売カード]]を、[[宣言]]できますか?~
A:[[日本未発売カード]]は、公認大会で宣言できません。~
  なお、公認大会等とは別に、自由に対戦を楽しまれる際には、お互いの[[プレイヤー]]同士で使用する事を決めたのであれば、[[《マインドクラッシュ》]]の発動時に[[宣言]]して良いかどうかもお互いの[[プレイヤー]]でお決め頂き、対戦をお楽しみ下さい。(10/07/07)

Q:[[融合モンスター]]及び[[シンクロモンスター]]を[[宣言]]できますか?~
A:できません。(10/07/07)

Q:[[相手]]の[[墓地]]や[[除外]]された場所に[[同名カード]]が3枚存在する場合、その[[カード]]を[[宣言]]する事ができますか?~
A:[[調整中]]。(12/09/29)

Q:[[相手]]の[[墓地]]や[[除外]]された場所に[[制限カード]]である[[カード]]が存在する場合、その[[カード]]を[[宣言]]する事ができますか?~
A:[[調整中]]。(12/09/29)


Q:[[《強欲で謙虚な壺》]]で[[《青眼の白龍》]]が3枚めくれ、1枚手札に加わりました。その処理後[[《青眼の白龍》]]を[[宣言]]した場合、[[手札]]の確認をする事ができますか?~
A:デッキの中は公開情報ではないため[[手札]]の確認をすることができます。(12/09/17)

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