通常魔法 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):モンスター1体のアドバンス召喚を行う。 その際、自分フィールドのモンスターの代わりに相手フィールドのモンスターをリリースする事もできる。 この効果でアドバンス召喚したモンスターはこのターン、リリースできない。 (2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。 相手はこのカードの(1)の効果を適用できる。
Vジャンプ(2024年4月号) 付属カードで登場する通常魔法。
モンスター1体をアドバンス召喚でき、その際相手モンスターをリリースすることもできる効果、フィールドから墓地へ送られた場合、相手が(1)を適用できる強制効果を持つ。
(1)はアドバンス召喚を行う効果であり、リリースには相手モンスターも利用できる。
類似する《クロス・ソウル》・《帝王の烈旋》などと違いアドバンス召喚する効果であるため、実質的な召喚権の追加にもなる。
更にそれらの持つような展開・行動を制限されるデメリットも存在しない。
また、2体以上のリリースを要求する場合のアドバンス召喚であっても、その全てを相手モンスターで賄えるのも特徴である。
通常の最上級モンスターであれば2体、三幻神・三邪神等なら3体ものモンスターを除去しつつアドバンス召喚ができる。
《神獣王バルバロス》は効果との相性は悪いが、2体または3体のリリース数を選べ、場面によってはリリース無しにもできて腐りづらい。
《守護神エクゾディア》も同様に2体または5体の切り替えができ、5体リリースはアドバンス召喚でリリースできる数の最大となる。
事前に《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》や《DNA移植手術》で水属性に変更する必要があるが、《雲魔物−ニンバスマン》なら相手モンスターが何体でも全てリリースしてアドバンス召喚が可能となる。
2体以上をリリースしてアドバンス召喚する際、自分モンスターと相手モンスターの両方をリリースする事も可能。
相手モンスターを利用するか否かは任意であるため、召喚権を追加するためだけに使ってもいい。
アドバンス召喚したモンスターに付与されるリリース耐性は、主に(2)によってリリースを防ぐのに役立つ。
その他、《原始生命態ニビル》にも除去されなくなるという副次的な利点も無視できない。
全体的にはメリットの方が大きいのだが、主に最上級帝が持つ、アドバンス召喚したモンスターをリリースすることでリリース数軽減や追加効果を得るテキストとの相性は今一つ。
また数こそ少ないものの、自身をリリースすることで効果を発動する上級モンスターとの相性も当然ながら悪い。
破壊耐性や対象耐性を持つモンスターをアドバンス召喚できれば強固な耐性を得られるが、この耐性はあくまでこのターンのみのものであるため、壊獣等への対策にはならない。
(2)はデメリットとして、このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、相手も(1)を使用できてしまう。
発動後に効果処理を終え墓地へ送られたことでもこのトリガーとなる。
よって、実質的にはお互いにアドバンス召喚を行う効果となる。
フィールドから墓地へ送られた場合のためそもそも墓地に送らせない《マクロコスモス》を併用したり、発動にチェーンして《妖精伝姫−シラユキ》のコストにするなどの方法で回避することは可能。
当然ながら、ブラフとしてセットするのはあまりに悪手となる。
《魔封じの芳香》・《原罪のディアベルゼ》等はセットを強いられて除去される危険性があるため天敵となる。
相手にも(1)と同じ効果が適用できてしまうもののアドバンス召喚自体行うデッキは稀であり、上級モンスターをメインデッキに採用しないデッキも多い。
とはいえ、《原始生命態ニビル》やビーステッド等の汎用性の高い上級モンスターも一部おり、それらによる除去を行われる可能性もある。
(1)でアドバンス召喚したモンスター以外が存在しなければ、(1)の追加耐性によりアドバンス召喚を封じることができる。
【クシャトリラ】のような最上級モンスター主体でレベル5・6は乏しい相手なら、もう1体まではモンスターがいてもリリース不足に持ち込める。
(2)を阻止したい場合、相手でのデッキ構成を読み、自分モンスター数も意識しつつの運用となる。
三幻神をアドバンス召喚する場合、あちらの共通効果によりアドバンス召喚時にはお互いに効果を発動できないのでこちらの(2)を誘発させない。
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