*《ユベル−&ruby(ダス・アプシェリッヒ・リッター){Das Abscheulich Ritter};/Yubel - Terror Incarnate》 [#e5d42d1f]
 効果モンスター
 星11/闇属性/悪魔族/攻   0/守   0
 このカードは通常召喚できない。
 「ユベル」の効果でのみ特殊召喚できる。
 このカードは戦闘によっては破壊されない。
 表側攻撃表示で存在するこのカードが相手モンスターに攻撃された場合、
 攻撃モンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
 このカードが戦闘を行う事によって受けるコントローラーへの戦闘ダメージは0になる。
 自分のエンドフェイズ時にこのカード以外のモンスターを全て破壊する。
 このカードがフィールド上から離れた時、自分の手札・デッキ・墓地から
 「ユベル−Das Extremer Traurig Drachen」1体を特殊召喚できる。

 [[PHANTOM DARKNESS]]で登場した[[闇属性]]・[[悪魔族]]の[[特殊召喚モンスター]]。~
 [[《ユベル》]]の第二形態である。~

 基本的な性能は[[《ユベル》]]と同じだが[[自壊]][[デメリット]]が消え、代わりに毎[[ターン]][[発動]]する凶悪な全体[[破壊]]能力が追加されている。~
 [[《ユベル》]]の能力でしか[[特殊召喚]]できないという点と、このカード自身は[[攻撃力]]を持たないという点が問題である。~
 しかし、これが立っているだけで[[相手]]は[[攻撃]]も出来ず、さらには[[モンスター]]を展開することも出来なくなるのだから相当なプレッシャーになるだろう。~
 [[《ネフティスの鳳凰神》]]と共に並べることで、自軍[[モンスター]][[破壊]]の[[デメリット]]を打ち消し、毎[[ターン]][[相手]][[フィールド上のカード]]を全て[[破壊]]する凶悪な[[コンボ]]にもなる。~
 ほかにも、[[《怨霊の湿地帯》]]と合わせて[[《N・グラン・モール》]]などの[[効果]][[発動]]に必要な[[攻撃宣言]]すら封じてしまうことも可能。~
 また、[[除去]]されてもほとんどの場合、最終形態である[[《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》]]を[[特殊召喚]]する事が可能。~

-[[《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》]]の[[特殊召喚]]は[[任意効果]]である事に注意。~
[[破壊]]したカード次第では[[タイミングを逃す]]ケースが多々ある。~
詳しくは「[[タイミングを逃す]]」を参照。~

-07/12/08の電話質問回答曰く。~
『進化するには、このカードが「[[表側表示]]で[[フィールド]]に存在すること」且つ「[[デッキ]]以外の場所に送られること」の二つが必要』のようである。~
//(参照→[[FAQ>#c6012194]])~

--[[デッキ]]に戻された場合が不可能な件はテキストから読み取ることはできない。~
あるいは、[[《ナーガ》]][[《レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン》]]のように明記された場合を除き「[[デッキ]]内ではほぼ全ての[[効果]]を[[発動]]することができない」(例:[[融合素材代用モンスター]])のかもしれない。~

-最終形態への[[特殊召喚]]を阻止するには、以下の手段がある。
--[[《風帝ライザー》]]などで[[デッキ]]に[[戻す]]。~
(上記の通り、進化しないとの裁定である)
--[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]の[[生け贄]]にするか、[[コントロール奪取]]しこのカードを[[生け贄]]にして[[生け贄召喚]]を行う。~
([[タイミングを逃す]]ことになる)
--[[チェーン]]2以降で[[除去]]する。~
(こちらも[[タイミングを逃す]]ことになる)
--[[《ソウルテイカー》]]や[[《E・HERO ネクロイド・シャーマン》]]の[[効果]]で[[破壊]]するなどで[[タイミングを外す>タイミングを逃す]]。
--[[裏側表示]]にして、[[セット]]状態のまま[[除去]]する。~
//--[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]などで、[[効果]]を[[無効]]化する。~
//↑現在裁定が調整中だそうです
//発動も無効にされているからチェーン1と同扱いで
//無効にし破壊した後の処理が「無い」からチェーン2というのは関係ないという解釈も出来ますので
その他[[《エンジェルO7》]][[《光と闇の竜》]]でも[[無効]]可能。~
限定状況下なら[[《暗闇を吸い込むマジック・ミラー》]]などでも[[無効]]化できる。~

-なお、[[表側表示]]のこのカードを[[《邪帝ガイウス》]]で[[除外]]した時は、[[ダメージ]][[効果]]も同時となるので[[タイミングを逃す]]事にはならず、[[《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》]]を[[特殊召喚]]する事ができる。

//>ただ、最終形態の[[《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》]]にあえて進化させた方が、効果による耐性も持っていないし、毎[[ターン]][[発動]]する[[除去効果]]もないことから、[[除去]]しやすいのではないかという意見もある。

-[[エンドフェイズ]]時に[[発動]]する[[効果]]は[[強制効果]]。~
[[《代打バッター》]]や[[《火口に潜む者》]]などで戦線を維持したり[[スピリット]][[モンスター]]を使うことで自軍の影響を軽減できる。~

-[[【ユベル】]]ではこのカードを軸として動かすことが多く、[[【ユベル】]]における最大の[[キーカード]]ともいえる。~
そのためか、最終形態である[[《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》]]よりも高いレートで取引されている。~

-[[カード]]名後半はドイツ語となっている。~
訳すならば「忌まわしき騎士」といった意味だろうが、ドイツ語文法では「Der Absheuliche Ritter(デア アプショイリヒェ リッター)」が正しい。~
「忌まわしき騎士」という名前に反して、デザインに「騎士」の意匠はおろか人間型の面影すらまったくなく、その姿は「双頭のドラゴン」である。~
//文法解説:Ritterは男性名詞なので定冠詞はDasではなくDerになり、形容詞Abscheulichは弱変化を起こし、Abscheulicheとなる。~
なお、英語名の「incarnate」には「人の姿をした」「具現化した」という意味がある。~
そのあたりを踏まえると「人の姿をした恐怖」「具現化した恐怖」あたりが妥当な和訳か。

//--このカードや[[《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》]]があえて文法的に正しくない名称なのは[[《ユベル》]]のデザインが雌雄同体(声も男性と女性の二種類)だということに由来があるのかもしれない。

-尚この[[カード]]名の後半の読みは「ア''ブ''シェリッヒ・リッター」ではなく「ア''プ''シェリッヒ・リッター」。~
「フ゛(濁点)」ではなく「フ゜(半濁点)」である。~
(ドイツ語では「ab」という文字の繋がりを「アプ」と発音することがあり、「Abscheuliche」はそれに該当するため)~
カード名を[[宣言]]する時は注意しよう。

-[[《ゲート・ガーディアン》]]以来、8年ぶりに登場した[[レベル]]11の[[モンスター]]である。

-原作・アニメにおいて―~
「十代vs[[ユベル>《ユベル》]]」戦にて、ユベルが[[《ヘイト・バスター》]]を利用して[[《ユベル》]]を[[破壊]]し[[特殊召喚]]。~
[[ダメージ]]を跳ね返す[[効果]]のほか、「[[エンドフェイズ]]時に自身以外の自軍[[モンスター]]を全て[[破壊]]し、その数だけ[[相手]][[モンスター]]を[[破壊]]する」[[効果]]を持っていた。~
[[《ユベル》]]の維持[[コスト]]に使っていた[[自己再生]][[モンスター]][[《サクリファイス・ロータス》]]を[[蘇生]]→[[破壊]]を繰り返すことで、毎[[ターン]]十代の[[モンスター]]を削っていった。~
[[《レインボー・ネオス》]]の[[効果]]によって[[デッキ]]に戻されたことで[[《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》]]を[[特殊召喚]]している。~
[[ダメージ]]を[[相手]]に与える[[効果]]は「ナイトメア・ペイン」、[[モンスター]]を[[破壊]]する[[効果]]は「フェロー・サクリファイス」。~
フェロー(fellow)とは仲間の意味である。~

--ちなみにOCG版では[[デッキ]]に戻されたときには進化できないとの裁定([[FAQ>#c6012194]]参照)なので、[[《レインボー・ネオス》]]は天敵になる。~

--貴重な[[レベル]]11[[モンスター]]だが、[[《チェーン・マテリアル》]]の際にはこのカードではなく[[《ゲート・ガーディアン》]]が使われている。~
//この[[モンスター]]のカードはアニメで映されていない点を鑑みるに、このときは[[レベル]]が決定されていなかったのだろう。

//-コナミのゲーム作品において―~

//-神話・伝承において―~

**関連カード [#eb756a41]
-[[《ユベル》]]
-[[《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》]]

-[[《ブラック・ホール》]]

**このカードを使用する代表的な[[デッキ]] [#secaece1]
-[[【ユベル】]]

**収録パック等 [#y4fb1e26]
-[[PHANTOM DARKNESS]] PTDN-JP007 &size(10){[[Super]]};

**FAQ [#c6012194]
Q:元々の[[持ち主]]であるこのカードが[[相手]][[フィールド]]上から離れた時に[[自分]]は[[《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》]]を[[特殊召喚]]できますか?~
A:はい、その場合でも[[特殊召喚]]可能です。(07/11/25)~

Q:[[フィールド]]上に存在するこのカードが[[デッキ]]に戻った場合に[[《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》]]を[[特殊召喚]]できますか?~
A:いいえ、その場合は[[特殊召喚]]する[[効果]]は[[発動]]できません。(07/12/08)~

Q:[[裏側表示]]で存在するこのカードが[[フィールド]]上を離れた場合に[[《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》]]を[[特殊召喚]]できますか?~
A:いいえ、その場合は[[特殊召喚]]する[[効果]]は[[発動]]できません。(07/12/08)~

Q:[[《亜空間物質転送装置》]]で[[除外]]した場合も、[[《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》]]を[[特殊召喚]]できますか?~
A:はい、できます。(07/12/08)~

Q:《ユベル−Das Abscheulich Ritter》の[[エンドフェイズ]]時の全体[[破壊]][[効果]]は、この[[モンスター]]が1体になるまで何度も[[発動]]しますか?~
A:《ユベル−Das Abscheulich Ritter》の、[[エンドフェイズ]]時に[[発動]]する[[効果]]は1度だけです。~
  従ってその後、例えば[[《速攻の黒い忍者》]]が[[除外]]から戻ってきた場合も[[破壊]][[効果]]は[[発動]]しません。(08/06/07)~

Q:全体[[破壊]][[効果]]に[[チェーン]]して[[発動]]された[[《エネミーコントローラー》]]でこのカードが[[コントロール奪取]]されました。~
  この場合、どう処理しますか?~
A:[[コントロール奪取]]された《ユベル−Das Abscheulich Ritter》は、[[破壊]]されません。(08/06/20)~

//質問だけの投稿はお止めください。
//ルールやカードの処理等についての質問がございましたら遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。~