遊戯王カードWiki - 《ライトロード・ドルイドオルクス》のバックアップ(No.20)

《ライトロード・ドルイドオルクス/Aurkus, Lightsworn Druid》 †

効果モンスター
星３/光属性/獣戦士族/攻1200/守1800
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
「ライトロード」と名のついたモンスターを
魔法・罠・効果モンスターの効果の対象にする事はできない。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
自分のエンドフェイズ毎に、自分のデッキの上からカードを２枚墓地に送る。

　EXTRA PACK Volume 2で登場した光属性・獣戦士族の下級モンスター。
　ライトロードを対象をとることができない永続効果と、ライトロード共通の墓地肥やしの誘発効果を持つ。

　このカードが存在するとき、ライトロードを対象にする効果は発動することができない。
　他方で既に発動した効果に対する無効化効果はない。
　例えばチェーンして《リビングデッドの呼び声》などで《ライトロード・ドルイドオルクス》をフィールドに出し、対象をとる効果の効果解決時に存在させても効果は無効化しない。

　ライトロードをあらゆる効果の対象にできないという永続効果は、メリットにもデメリットにもなる効果である。
　《次元幽閉》・《月の書》等のカードを回避できる代わりに、こちらもライトロードに装備魔法を装備することができない。
　また比較的高い守備力を持っているが攻撃力は低いため、攻撃性の強い【ライトロード】では微妙な立ち位置になる。

　この効果は相手も含めた全てのライトロードに及ぶため、【ライトロード】のミラーマッチでの使用に注意。
　またフィールド上の表側表示のライトロードだけでなく、墓地のライトロードを対象とする効果にも影響を及ぼす。
　つまり《ライトロード・サモナールミナス》の効果が機能しなくなる代わりに、《Ｄ.Ｄ.クロウ》の効果で除外されることもない。

　以上の様に決して使い勝手の良いモンスターではないが、相手のデッキによってはかなりの影響力を与えるライトロードである。
　《光の援軍》によるサーチ、《ライトロード・サモナールミナス》による蘇生に対応しているため、出すタイミングを調整しやすいのは強みである。
　他のライトロード同様に墓地肥やし能力が備わっており、《裁きの龍》を特殊召喚するための種類増やしの役割も果たす。
　低い攻撃力も、《オネスト》・《ネクロ・ガードナー》で防御することができる【ライトロード】ではそこまで致命的なものでもない。

元々は、海外版Light of Destructionで追加された10種の海外新規カードの内の１枚である。

この永続効果が発揮されるのは、このカードがフィールド上に表側表示で存在する時のみである。
よって《ライトロード・サモナールミナス》や《閃光のイリュージョン》で墓地のこのカードを蘇生することも可能。

この効果はカードや効果の発動時にライトロードを対象にすることを制限するものである。
既に発動が済んでおり、ライトロードを対象に取り続けている《閃光のイリュージョン》等には影響を与えない。

このカードに限った話ではないが、対象にとる効果か否かはテキストだけでは判別できない点に注意。
たとえば、《光の援軍》や《おろかな埋葬》をライトロードに使うことは可能である。

神話・伝承において―
「ドルイド（druid）」とは、ケルト人社会における祭司を意味する。
また、ダンジョンズ＆ドラゴンズに代表されるRPG的な世界観では、ドルイドとは自然と心を交わし自ら獣に変身する能力を持つ魔術師である。
人間の姿をしているのに種族が獣戦士族であるのは、米国（のナード人口の間）では後者の方が有名だからだろう。

なお、「オルクス（Orcus）」とは、ローマ神話における死の神であり、その性質からローマ神話の冥界の神、「プルート」と同一視された。
そのような経緯もあり、ハデスはラテン語でオルクスとも呼ばれる。
しかし、英語名では綴りが全く異なり、このカードの名前は本来は固有名詞だったのかもしれない。