《ランプの魔精・ラ・ジーン/La Jinn the Mystical Genie of the Lamp》 †
通常モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1800/守1000
呼び出した主人の言うことを、何でも聞いてくれるランプの精。
BOOSTER4で登場した闇属性・悪魔族の下級モンスター。
自分のフィールドに《マジック・ランプ》が表側表示で存在する時に、あちらの効果で手札から特殊召喚できる。
その高攻撃力も相成って、登場当初は非常に強力な下級アタッカーだった。
現在では《デーモン・ソルジャー》が存在するため悪魔族通常モンスターという点で採用されることはない。
《高等儀式術》や《レスキューラビット》などで数が必要な場合でも《レッド・サイクロプス》・《暗黒界の騎士 ズール》がいる。
そのため、実質的に《マジック・ランプ》専用モンスターと言える。
しかし、特殊召喚の条件を満たすには《マジック・ランプ》の効果を捨てるか成功させるか選択せねばならず、かなり極端で扱いにくい。
その上《マジック・ランプ》とこのモンスターの2体が揃っただけではエクシーズ召喚にも使えず、結果的に3枚以上のカードが必要となる。
積極的に活用するならサルベージから特殊召喚に繋げられる《闇の量産工場》と組み合わせたい。
上級通常モンスターを同時にサルベージすればアドバンス召喚も狙えるが、割に合わないので素直に他のカードで特殊召喚を狙いたい。
また《マジック・ランプ》自体が通常モンスターやそのサポートカードとあまり噛みあわない。
《ダーク・シムルグ》とは相性がいいため、そちらも採用したい。
- カード名の二つ名と名前の間がスペースでもハイフンでもなく、中黒(・)になっている珍しいカード。
- 伝承集「千夜一夜物語(アラビアン・ナイト)」の一つ「アラジンと魔法のランプ」において登場する、魔法のランプを擦ると現れるというランプの魔人(イフリート)がその元ネタであろう。
ジーン(ジン,Jinn)とはアラブ方面で信じられてきた精霊であり、イフリートはその一種とされる。
jinnは複数形名詞で、男性形単数では「ジニー(Jinni)、女性形単数では「ジンニヤー(Jinniyah)」。
英語では「ジーニー(Genie)」とも言い、ディズニーの「アラジン」シリーズに登場するランプの精の名前にもなっている。
ジンには悪性の物と善性の物がおり、より悪質な物から順番にマリード、イフリート、シャイターン、ジン、ジャーンと階級分けされている。
ただし、善性のイフリートもいる事から、この階級分けには善悪統合を行ったものという異説もある。
「ラ(la)」はフランス語の定冠詞であり、英語のtheに近い意義の単語である。
ただし、laは女性名詞に付く定冠詞であり、複数形のjinnに付くのは「les(レ)」の方が正しい。
そのため、カード名に関しては前述の「アラジン」のもじりである可能性もある。
- アニメ5D'sにおいてジャックの通っていた喫茶店の名前が「CAFE LA GEEN」だった。
また、ジャックはそこで「ブルーアイズ・マウンテン」なるコーヒーを飲んでいた。
どちらも原作で海馬が使用したモンスターである。
関連カード †
収録パック等 †