効果モンスター 星4/闇属性/アンデット族/攻1000/守1600 自分のスタンバイフェイズ時、このカードが墓地に存在し自分の手札が0枚だった場合、 500ライフポイントを払う事でこのカードを手札に加える。
PREMIUM PACK 6で登場した、闇属性・アンデット族の下級モンスター。
自身を墓地から手札に加える起動効果を持つ。
禁止カードの《キラー・スネーク》に似た起動効果を持つが、いかんせん使いづらい。
一見、手札を消耗すれば効果発動は容易に見えるが、「自分のスタンバイフェイズ時、自分の手札が0枚」というのは曲者である。
スタンバイフェイズの前にはドローフェイズが存在するため、普通にプレイしていても効果の発動条件を満たせないことが多い。
このカードの効果を発動するには、原則として、ドローフェイズに速攻魔法をドローし即座に発動するか、セットしてある《サンダー・ブレイク》等で手札を消費するしかない。
《無謀な欲張り》などドローフェイズをスキップするカードとコンボする事も可能ではあるが、やはり使い辛さは否めないだろう。
しかも、厳しい条件を満たして手札に加えた所で、強力な能力を発揮するわけでもない。
ある程度は守備表示の壁として使うことはできるが、守備力も決して高くはない。
《魂を削る死霊》《マシュマロン》《機動砦のギア・ゴーレム》等、このカードより強固な壁モンスターはいくらでも存在する。
追い詰められた時、守備力1600程度の壁を手札に戻したからと言って、攻撃を防ぎ切ることができる状況は少ない。
ただ、【八汰ロック】を解除できる数少ない存在ではあった。
と言うよりむしろ、明らかに【八汰ロック】解除を意識してデザインされたモンスターである。
事実このカードの特集をしていた当時の週間少年ジャンプでも《八汰烏》への対抗策として紹介されていた。
しかしながらこのカードが一般販売される2004年3月に肝心の仮想敵である《八汰烏》が禁止指定を受けた。
つまりこのカードは一般販売される前から存在意義を失ったようなカードであり、登場から半年後に仮想敵を失った《ナイトメアテーベ》より悲惨なカードとなっている。
このカードの仮想敵である《八汰烏》が存在していたのはジャンプフェスタで先行販売されてからわずか3ヶ月とごく短い間だったわけである。あまりにも不憫なモンスターである。
このように惨憺たる境遇を持つカードだが、《ホワイト・ホール》や《避雷針》のようなピンポイント過ぎる対策カードと違って、完全に《八汰烏》専用のカードではないのでまだ救いはあるか?
まずありえない話だが、《八汰烏》の制限緩和、またはそれに変わる新たなドローロックコンボが登場したときに、このカードが対策カードとして省みられることもあるかもしれない。
500ライフポイントを払ってこのカードを手札に加える。と、強制効果とも意味がとることができた。
Q:発動条件を満たした場合、この起動効果を必ず発動しなければなりませんか?
A:いいえ、全ての起動効果の発動はコントローラーの任意です。
Q:ライフポイントが500以下である状態で発動条件を満たした場合、この起動効果を発動することは可能ですか?
A:500の場合、発動コストを払った時点でデュエルに敗北します。500未満の場合、発動することはできません。