《リビングデッドの()(ごえ)/Call of the Haunted》

永続罠
自分の墓地のモンスター1体を選択し、表側攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時、このカードを破壊する。

 Curse of Anubis −アヌビスの呪い−で登場した永続罠
 自分墓地モンスター1体を特殊召喚する効果を持つ。

 蘇生カードの中でも、使用タイミングや蘇生させたモンスターの用途に特別な制限が全くないという点から、非常に強力なカードといえる。

 第一の使い方は、ステータスの高いモンスター効果の有効なモンスター蘇生であろう。
 同様に強力な蘇生カードである《死者蘇生》との違いは、フリーチェーンで、バトルフェイズ相手ターン特殊召喚できる事にある。
 例えば、相手罠カード発動チェーンして、《人造人間−サイコ・ショッカー》特殊召喚するといった芸当ができる。
 自分のバトルフェイズに使用する場合は、まずフィールド上のモンスター攻撃し、攻撃反応型の罠カードがないと確認できれば更に蘇生して追撃、或いは《聖なるバリア−ミラーフォース−》等で破壊された後、改めて蘇生し再度攻撃する事ができる。
 相手ターンでの使用は、タイミングを見計らって《大天使クリスティア》《ライオウ》等を蘇生することで、シンクロ召喚等を牽制できる。
 また、相手バトルフェイズ中に攻撃に対して発動する事で直接攻撃を防ぐといった戦術も非常に有効。

 第二の使い方は、リリース要員、シンクロ素材エクシーズ素材を揃える。
 前のターンから準備が必要という罠カードの特性がやや弱点だが、相手ターンエンドフェイズ蘇生する事で、自分ターンになってから表示形式を変更することもできる。
 またこの方法はスタンバイフェイズ効果発動するカードにも応用できる。
 例えば《サイレント・ソードマン LV3》蘇生すれば次の自分ターンですぐに《サイレント・ソードマン LV5》に進化でき、《E・HERO オーシャン》《E・HERO フォレストマン》蘇生させればサルベージを安全に行える。

 第三の使い方は、《サイクロン》等でこのカード破壊される際、チェーンして発動し、「特殊召喚時の強制効果がある、或いは破壊された時に効果発動するモンスター」を特殊召喚する事である。
 代表的なところでは、《クリッター》蘇生が非常に有効。
 もっとも、逆にこのカード《サイクロン》チェーンされて狙いを潰される事もよくあるので注意。

 このカードフィールドから離れると、連動して蘇生したモンスター破壊されるデメリットを持つ。
 これは上記の第三の使い方の他、《E・HERO ワイルドマン》等の、罠カード効果を受けないモンスターであれば完全蘇生をさせる事もできる。
 また、蘇生したモンスター《月の書》等で裏側表示にする、または《亜空間物質転送装置》等で一時的に除外された場合、因果関係が断たれ、完全蘇生させることもできる。
 それを自身の効果で行えるサイクル・リバースモンスターとも相性が良い。
 その他、《王宮のお触れ》等が存在する場合にこのカード破壊されても、この罠カードデメリット無効化される為、連動破壊は発生しない。

 永続罠故にフィールドに意味もなく残り続けることもある。
 蘇生したモンスターが、「リリース」・「墓地へ送る効果」・「バウンス効果」・「破壊せずに除外する効果」等でフィールドを離れた場合、このカードフィールドに残り続ける。
 このカードの発動時に《D.D.クロウ》等で指定した蘇生対象モンスター墓地から消えた場合も、不発により残り続ける。
 もちろん、《王宮のお触れ》等が存在する場合に蘇生したモンスター破壊されても、罠カード無効化されている為、このカードも連動して破壊されない。

 このカードフィールドに意味もなく残り続ける点は、状況によってメリットにもデメリットにもなる。
 デメリットは、魔法&罠カードゾーンを圧迫する事。
 特に《冥府の使者ゴーズ》特殊召喚《黄泉ガエル》自己再生を阻害するのは痛い。
 メリットとしては、このカードバウンスし、もう一度使用できる事が挙げられる。
 このバウンスによる再利用に特化したデッキが、【セルフ・バウンス】である。

 しかし、最近はフィールド上のカードを容易に破壊できるカードが増えたり、1ターンキルが横行するようになったせいか、このカードを投入しないプレイヤーも増えている。
 《死者蘇生》や現役時代の《早すぎた埋葬》は、よほどデッキとの相性が悪くなければ100%に近い投入率だったが、これらに比べると「発動までが遅い」「応用がききにくい」等、扱いやすさが劣ると見なされているからだろう。
 逆に【ジャンクドッペル】【甲虫装機】など、このカード《リミット・リバース》積む、といったデッキも増えており、投入するかどうかはデッキによって変わってくるといえる。

関連カード

収録パック等

FAQ

Q:このカードの効果特殊召喚したモンスター裏側表示にしてからこのカードを破壊した場合、その裏側表示モンスター破壊されますか?
A:いいえ、破壊されません。そうなった場合は、このカードとモンスターの関係が断ち切られます。

Q:このカードでモンスター特殊召喚した後に《王宮のお触れ》発動すると、モンスター破壊されますか?
A:無効化されると関係が断ち切られるため、モンスター破壊されません。
  無効化されている最中にこのカードが破壊された場合も、モンスター破壊されません。

Q:このカードでモンスター特殊召喚した後に《王宮のお触れ》発動されました。
  《王宮のお触れ》発動中に《大嵐》発動されました。
  蘇生したモンスター破壊されますか?
A:《王宮のお触れ》と《リビングデッドの呼び声》が同時に破壊された場合、モンスター破壊されません。(07/10/29)

Q:このカードでモンスター特殊召喚した後に《王宮のお触れ》発動されました。
  《王宮のお触れ》発動された次のターン《王宮のお触れ》破壊しました。
  その後でこのカードを破壊した場合、蘇生したモンスター破壊されますか?
A:はい、モンスター破壊されます。
  途中で無効化されていたとしても、破壊される時点で有効であるならば関係は適用されます。(07/03/28)

Q:《人造人間−サイコ・ショッカー》を《リビングデッドの呼び声》で蘇生させた後、《大嵐》でこのカードを破壊したらどうなりますか?
A:《人造人間−サイコ・ショッカー》は《リビングデッドの呼び声》の効果無効化しているので《人造人間−サイコ・ショッカー》破壊されずにフィールドに残ります。

Q:《人造人間−サイコ・ショッカー》を《リビングデッドの呼び声》で蘇生させた後、《人造人間−サイコ・ショッカー》破壊したらどうなりますか?
A:《人造人間−サイコ・ショッカー》破壊された直後に罠無効永続効果は解除されるので、《リビングデッドの呼び声》の効果も有効になり《リビングデッドの呼び声》が破壊されます。(07/04/28)

Q:《リビングデッドの呼び声》で蘇生したモンスター《亜空間物質転送装置》発動した場合、そのモンスターと《リビングデッドの呼び声》との関連性は切れますか?
A:はい。そのモンスターと《リビングデッドの呼び声》との関連性はなくなります。

Q:《神禽王アレクトール》効果無効化したこのカードを手札に戻した場合、このカードで蘇生したモンスター破壊されますか?
A:いいえ、《神禽王アレクトール》によって無効化されたこのカードがフィールドを離れても、蘇生したモンスター破壊されません。(09/08/27)

Q:《スキルドレイン》発動中に《リビングデッドの呼び声》で《人造人間−サイコ・ショッカー》特殊召喚しました。
  この時、《大嵐》が発動され、《スキルドレイン》《リビングデッドの呼び声》が同時に破壊される場合、《リビングデッドの呼び声》効果《人造人間−サイコ・ショッカー》破壊されますか?
A:破壊されます。(12/02/01)