《ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン/Hundred-Eyes Dragon》

シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
闇属性チューナー+チューナー以外の悪魔族モンスター1体以上
1ターンに1度、自分の墓地に存在するレベル6以下の
闇属性の効果モンスター1体をゲームから除外して発動する事ができる。
このカードはこのターンのエンドフェイズ時まで、
この効果を発動するためにゲームから除外した効果モンスターと
同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
また、このカードが破壊され墓地へ送られた時、
自分のデッキから「地縛神」と名のついたモンスター1体を手札に加える。

 週刊少年ジャンプ(2009年36号) 付属カードで登場した闇属性ドラゴン族シンクロモンスター
 自分墓地に存在するレベル6以下の闇属性効果モンスター1体をゲームから除外して、そのモンスターをコピーする起動効果
 さらに破壊されて墓地へ送られた時に、地縛神を1体デッキからサーチする誘発効果を持つ。

 下級モンスターの組み合わせであるレベル4+レベル4の場合、チューナーの選択肢が少ない。
 レベル4で闇属性チューナー《トラップ・イーター》など3体しか存在しない。
 非チューナー側の素材となるレベル4の悪魔族モンスターだが、これもだいぶ候補が限られてくる。
 《幻銃士》は自身だけでなく生み出す銃士トークンレベル4なので、シンクロ召喚を狙いやすい。
 レベル4以外のチューナーには《BF−疾風のゲイル》《ゾンビキャリア》といった優秀なモンスターが存在するため問題はないが、その場合は別のシンクロ素材が複数展開か上級モンスターになるため、多少手間がかかる。
 現実的なところでは《簡易融合》からの《バロックス》も手っ取り早く優秀なコンボとなる。

 1つ目の効果は大体《ファントム・オブ・カオス》と同じである。
 大きな違いは、攻撃力のコピーを行なわず、低攻撃力モンスターをコピーしたとしても攻撃力3000のモンスターとして活用することができる点である。
 また、戦闘ダメージも問題なく与えられるため、戦闘ダメージトリガーにする効果を使用できるなどの利点もある。
 しかし、そのことで積極的にコピーする価値が出てきたモンスターが今のところ存在せず、実質コピー対象が広がったとは言いづらい。
 また、レベル属性に指定を掛けている点ではこのカードの評価を大幅に下げている。
 コピーしたい強力無比な効果を持つモンスターはほとんどが最上級モンスターであるからだ。
 通常召喚を行わずに使用可能な《ファントム・オブ・カオス》と考える事もできるがシンクロ召喚する時点で大体は通常召喚するので大きな利点ではない。

 2つ目の効果は、破壊された時に地縛神サーチする効果で、強制効果なのでタイミングを逃すこともない。
 但し強制効果なので、何もサーチできない場合は相手デッキ確認させなくてはいけないという欠点があり相手にとっては絶対的な情報アドバンテージになりかねない。
 それを避けるためにわざわざ地縛神を採用すると、そちらが事故要因になる可能性もあるため、使うのは少々難しい効果である。
 フィールド魔法を投入しないのならば地縛神手札コストと割り切ってしまうのもありだろう。
 デッキ地縛神を採用せずに運用するならば、相手に与える情報アドバンテージは何としても避けたい。
 それなら、召喚条件が合いやすい《ダークエンド・ドラゴン》《インフェルニティ・デス・ドラゴン》と使い分けたり、《月の書》《魔のデッキ破壊ウイルス》等のカードで効果をできる限り回避したいところ。

 あえてこの効果の活用を狙う場合、シンクロ素材となる悪魔族フィールド魔法地縛神と、デッキ構成にかなりの制約を受ける事になる。
 中でも特に辛いのは、フィールド魔法とこのカードの間にはこれといったシナジーが存在しない点である。
 せいぜい闇属性全体を強化する《ダークゾーン》程度である。
 悪魔族を強化する《暗黒界の門》にしても第二の効果とこのカードの効果が噛み合っているとは到底言えない。
 このカードと悪魔族抜きに、直接地縛神フィールド魔法シナジーを考えた方がずっと安定するのだ。

  1. このカード墓地《インフェルニティ・ミラージュ》効果をコピーする。
  2. 《インフェルニティ・ネクロマンサー》効果を含めて上記3体のインフェルニティ特殊召喚し、《インフェルニティ・デーモン》サーチ効果を使う。
  3. 上記3体をシンクロし、再びこのカードシンクロ召喚する。
  4. 1.に戻る。

ループ終了後は任意のシンクロモンスターを場に残すことができるため、《インフェルニティ・ブレイク》を複数枚サーチしておけばその後の展開が非常に有利になる。
シンクロ召喚した《ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン》はすぐにリリースすることになるため、除去されない限りデッキを確認される心配がないのもポイント。
このカードを1枚しか採用していない場合でも、レベル8のシンクロ召喚を行う際はこのカードを経由してから目的のシンクロモンスターを召喚しても損はないだろう。

関連カード

収録パック等

FAQ

Q:効果分類は何ですか?
A:「効果を得る」効果起動効果地縛神手札加えるのは誘発効果です。(09/08/03)

Q:「墓地発動する効果」を複製した場合、それは有効ですか?
A:フィールド離れた時点で、得た効果は失われます。(09/08/03)

Q:《霊魂消滅》で、フィールド上のモンスター除外できますか?
A:できます。(09/09/13)

Q:《カオス・ネクロマンサー》(「攻撃力は〜〜になる」扱い)を複製した場合、攻撃力は「3000+墓地モンスター数×300」になりますか?
A:攻撃力は「墓地モンスター数×300」になります。(09/08/03)

Q:《ダーク・ヴァルキリア》を複製した場合、再度召喚することはできますか?
A:《ダーク・ヴァルキリア》墓地では通常モンスター扱いとなるため、《ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン》の効果対象として墓地から除外する事はできません。(09/08/05)
《冥界の魔王 ハ・デス》等に戦闘破壊され、効果モンスター扱いとして墓地に存在する《ダーク・ヴァルキリア》を複製した場合は通常モンスターとして扱う効果をコピーできますが、再度召喚はできません。(10/08/06)

Q:《剣闘獣ガイザレス》を複製しました。
  このターン戦闘を行い、そのバトルフェイズ終了時、このカードをエクストラデッキに戻しデッキから剣闘獣2体を特殊召喚することが出来ますか?
A:はい、特殊召喚できます。(09/09/24)

Q:《ファントム・オブ・カオス》をコピーし、さらにその《ファントム・オブ・カオス》効果《異次元の女戦士》攻撃力効果を得た場合、攻撃力はどうなりますか?
A:《異次元の女戦士》攻撃力をコピーするので、攻撃力は1500になります。(10/06/30)

Q:《ファントム・オブ・カオス》をコピーし、さらにその《ファントム・オブ・カオス》効果《スターダスト・ドラゴン》を選択しました。
  その状態で《バスター・モード》発動し、《スターダスト・ドラゴン/バスター》特殊召喚できますか?
A:可能です。(09/08/07)

Q:《疫病狼》効果を得て元々の攻撃力を倍にした場合、エンドフェイズ時にこのカード破壊されますか?
A:プレイヤーの任意のタイミングで先にモンスターをコピーする効果が解除するか《疫病狼》効果適用して破壊するか選ぶことができ、破壊させない事もできます。(10/06/26)

Q:《インヴェルズ・モース》効果のような、このカードが使えない効果を得る事は可能ですか?
A:可能です。(10/09/08)