*《ヴァイロン・オメガ/Vylon Omega》 [#ec42fd1f]
 シンクロ・効果モンスター
 星10/光属性/天使族/攻3200/守1900
 チューナー2体+チューナー以外の「ヴァイロン」と名のついたモンスター1体
 このカードがシンクロ召喚に成功した時、
 フィールド上に表側表示で存在する通常召喚されたモンスターを全て破壊する。
 1ターンに1度、自分の墓地に存在する「ヴァイロン」と名のついたモンスター1体を選択し、
 装備カード扱いとしてこのカードに装備する事ができる。
 効果モンスターの効果が発動した時、
 このカードに装備された装備カード1枚を墓地へ送る事でその発動を無効にし破壊する。

 [[DUEL TERMINAL −オメガの裁き!!−]]で登場した[[光属性]]・[[天使族]]の[[シンクロモンスター]]。~
 [[シンクロ召喚]]時に[[通常召喚]]された[[モンスター]]を[[破壊]]する[[効果]]、[[墓地]]の[[ヴァイロン]]を自身に装備する[[効果]]、自身に装備されている[[装備カード]]を[[コスト]]に[[相手]]の[[モンスター効果]]を[[無効]]化する[[効果]]を持つ。~

 [[ヴァイロン]]の[[切り札>フィニッシャー]]たる大型[[シンクロモンスター]]であり、強力な[[効果]]と[[ステータス]]を持っているが、[[シンクロ召喚]]も一段と難しくなっている。~
 [[レベル]]が10と高いうえ、2体の[[チューナー]]と[[ヴァイロン]][[モンスター]]の計3体もの[[モンスター]]が必要である。~
 [[ヴァイロン]]の非[[チューナー]]は[[シンクロモンスター]]を除けば[[レベル]]4しか存在しないため、[[チューナー]]の組み合わせが限られる。~
 [[チューナー]]も[[ヴァイロン]]で統一する場合は現状[[レベル]]3[[ヴァイロン]][[チューナー]]2体か、[[《ヴァイロン・プリズム》]]・[[《ヴァイロン・テトラ》]]と[[レベル]]4[[ヴァイロン]]を揃える必要がある。~

 とはいえ、有する3つの[[効果]]は何れも[[召喚条件]]に見合った優秀なもので、[[装備魔法]]を活用出来れば自身の攻撃力の高さも相まって非常に強力である。~

 1つ目は、[[通常召喚]]された[[モンスター]]への[[全体除去]][[効果]]。~
 特殊な[[デッキ]]でない限り[[通常召喚]]をほぼ確実に行うため、[[《ライトニング・ボルテックス》]]と変わらない[[効果]]を及ぼす事も可能。~
 [[自分]]にも[[効果]]が及ぶが、この[[カード]]の[[シンクロ召喚]]自体に[[モンスター]]を多く消費するため、あまり問題にはならないだろう。~

 2つ目は、[[墓地]]の[[ヴァイロン]]を装備する[[効果]]。~
 3つ目の[[効果]]と連動しており、実質的に[[モンスター効果]]を1度だけノー[[コスト]]で[[無効]]にできる。~
 また、[[《ヴァイロン・テトラ》]]等、[[装備カード]]となり[[効果]]を発揮する[[モンスター]]を装備すればその[[効果]]と[[コンボ]]することも可能。~

 3つ目は、[[装備カード]]を[[コスト]]に[[モンスター効果]]を[[無効]]にし、[[破壊]]する[[効果]]。~
 モンスター[[効果]]を[[無効]]化する能力は、現在の[[環境]]において非常に強力であり、この[[カード]]が[[フィールド]]に存在するだけで、強力な抑止力となる。~
 [[無効]]化できる[[モンスター効果]]に特に制限はなく、[[手札]]や[[墓地]]で発動した[[モンスター効果]]や、この[[モンスター]]以外の[[カード]]が[[対象]]になった場合でも問答無用で[[無効]]にすることができるため、非常に融通の利く強力な[[効果]]といえる。~
  自身の[[効果]]による装備の他、[[《ヴァイロン・テトラ》]]・[[《ヴァイロン・スフィア》]]などの[[効果]]でも[[コスト]]調達が可能。~
 また、[[ヴァイロン]]と名のつく[[装備魔法]]は[[サーチ]][[効果]]を持っているため相性が良く、複数回[[モンスター効果]]を[[無効]]化することも難しくない。~

 [[シンクロ召喚]]条件がかなり厳しいため、現段階で積極的に[[シンクロ召喚]]するならば[[《静寂のロッド−ケースト》]]・[[《ヴァイロン・エレメント》]]([[《ヴァイロン・エレメント》]]参照)を使用した大量展開[[コンボ]]を使用することになるだろう。~
 上記[[コンボ]]で[[《ヴァイロン・プリズム》]]・[[《ヴァイロン・テトラ》]]・[[レベル]]4[[ヴァイロン]]を並べ[[シンクロ召喚]]を行えば、素材とした[[《ヴァイロン・プリズム》]]・[[《ヴァイロン・テトラ》]]を装備出来る。~
 この状態であれば高[[攻撃力]]・[[破壊]][[耐性]]・[[モンスター効果]][[無効]]を併せ持つ、[[相手]]にしてみれば非常に厄介な[[モンスター]]となる。~
 また、[[サーチ]]した[[《ヴァイロン・セグメント》]]を装備すれば[[対象]]をとる[[効果]]すらも通用しなくなり、更に凄まじい制圧力を発揮する。~

-[[通常召喚]]された[[モンスター]]を[[除去]]する[[効果]]は、[[アドバンス召喚]]を主体とする[[インヴェルズ]]に対して特に[[効果]]を発揮する。~
[[DUEL TERMINAL]]のストーリー上では[[ヴァイロン]]と[[インヴェルズ]]は敵対しているため、意識して設定された可能性が高い。~
その他、[[レベル]]と[[攻撃力]]、召喚に3体の[[モンスター]]が必要な点や[[全体除去]][[効果]]を持つ点は[[《インヴェルズ・グレズ》]]と共通している。

-[[マスターガイド3>書籍付属カード]]において、[[《インヴェルズ・グレズ》]]によって[[全てが喰らい尽くされる>全体除去]]と思われた極限状態の中、天上界より[[降臨>特殊召喚]]した神であるとされている。~
又、[[降臨>特殊召喚]]したこの[[モンスター]]の放つ光を浴びた[[インヴェルズ]]は塵芥と化したとされており、上記の[[モンスター除去]][[効果]]はここから来たものと思われる。~

-「オメガ(Omega)」については[[《デモニック・モーター・Ω》]]を参照。~
[[イラスト]]を見ると、大文字の「Ω」を象った装飾が確認でき、ボディは小文字の「ω」の形をしている。

//-原作・アニメにおいて―~

-コナミのゲーム作品において―~
[[DUEL TERMINAL]]の[[第11弾>DUEL TERMINAL −オメガの裁き!!−]]では、ゲームオーバーの画面に登場する。~
また、アクションデュエルにおけるミニゲーム「オメガの裁き!!」では、プレイヤーの操作キャラクターとして登場。~
ジャッジメント・パワーを集積し、レーザーで襲い来る[[インヴェルズ]]を撃退する。~
最後の敵を撃破した場合、MCが勝手に攻撃名を名付けている。~
攻撃名は「裁きの雷」。~
さらに、[[《ヴァイロン・アルファ》]]と共に隠し[[デッキ]]「&ruby(デウス・エクス・マキナ){機械仕掛けの神};」の解禁条件となっている。~
[[デッキ]]の解説覧には[[DT11>DUEL TERMINAL −オメガの裁き!!−]]時点での対[[インヴェルズ]]戦役の情勢と、[[ヴァイロン]]の策謀が語られている。~

--[[インヴェルズ]]の侵略に対し、[[ヴァイロン]]は[[ジェム]]・[[ラヴァル]]・[[リチュア]]・[[ガスタ]]の各勢力に[[力を分け与え>《ヴァイロン・エレメント》]]て攻勢に転じる。~
そして今、[[インヴェルズ]]、その他の勢力ともに全戦力が集結した最終決戦のこの地において、[[ヴァイロン]]はオメガによる裁きを下そうと画策していた。~
&ruby(カミ){[[ヴァイロン]]};の描いたシナリオのままに―~

---原住民族と[[インヴェルズ]]の衝突、[[ヴァイロン]]主導の連合軍結成、そして[[インヴェルズ]]との最終戦争まで全て[[ヴァイロン]]の計画の内であったかのような、[[この後の騒乱>DUEL TERMINAL −エクシーズ始動!!−]]の伏線ともいえる内容である。~
しかし、この[[カード]]と[[《ヴァイロン・アルファ》]]自体はこの戦いで死亡しているため、彼らは地上世界の封印を望んでいなかったのかもしれない。~
---原住民族と[[インヴェルズ]]の衝突、[[ヴァイロン]]主導の連合軍結成、そして[[インヴェルズ]]との最終戦争まで全て[[ヴァイロン]]の計画の内であったことを示唆した内容である。~
連合軍を統べるこの[[モンスター]]の意向であろうが、[[この後の騒乱>DUEL TERMINAL −エクシーズ始動!!−]]については予想外であったと思われる節がある。~

---なお、「デウス・エクス・マキナ(Deus ex māchinā)」とは「紛糾した事態を円満に解決する役割を持つ人物を登場させる」という古代ギリシャで生まれた演劇の演出技法の一つ。~
ギリシャ語で「機械仕掛けの神」を意味する言葉で、神を演じる役者が上方から機械仕掛けで舞台に降り立つことで神々しさを演出するため、この名が与えられている。~
この技法により[[絶対的な力を持つ神を登場させ、混乱した物語を円満に解決して強引に大団円に導く>《創星神 sophia》]]手法であるが、好ましくない解決方法とされることが多い。~
この技法により絶対的な力を持つ神を登場させ、混乱した物語を円満に解決して強引に大団円に導く手法であるが、好ましくない解決方法とされることが多い。~
転じて「作為的な大団円」、もっと言えば「拡がりすぎた風呂敷を無理やり畳むためのご都合主義的存在」という意味でも使われる。~

--[[WORLD CHAMPIONSHIP 2011>ゲーム付属カード#k2f9bcd5]]では対戦相手として登場し、[[【ヴァイロン】]]を使用する。~
[[《シャインエンジェル》]]などで[[チューナー]]を展開し、[[《ヴァイロン・シグマ》]]、[[《ヴァイロン・オメガ》]]などの[[シンクロ召喚]]を行う。~

//-神話・伝承において―~

**関連カード [#r29bcc25]
-[[ヴァイロン]]

//-[[《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》]]

//―《ヴァイロン・オメガ》の姿が見られる[[カード]]
//他のカードにこのカードのイラストが含まれている場合、そのカードをリンク

**このカードを使用する代表的なデッキ [#zf583f99]
-[[【ヴァイロン】]]

**収録パック等 [#b3819cf2]
-[[DUEL TERMINAL −オメガの裁き!!−]] DT11-JP039 &size(10){[[Ultra]],[[Secret]]};

**FAQ [#ubcc39bc]
//Q:[[効果]]分類は何ですか?~
//A:(発売をお待ちください)

Q:装備されている[[装備魔法]]を[[墓地へ送る]]のは[[コスト]]ですか?~
A:はい、[[コスト]]です。(11/12/25)

Q:[[通常召喚]]された[[モンスター]]が[[《月の書》]]によって[[セット]]されその後[[表側表示]]になった状態の場合、この[[モンスター]]は1つ目の[[効果]]で[[破壊]]されますか?~
A:はい、[[破壊]]されます。(10/12/12)

Q:[[通常召喚]]された[[モンスター]]が[[《亜空間物質転送装置》]]によって[[除外]]されその後[[フィールド]]上に戻った状態の場合、この[[モンスター]]は1つ目の[[効果]]で[[破壊]]されますか?~
A:はい、[[破壊]]されます。(10/12/12)

Q:[[特殊召喚]]された[[デュアル]][[モンスター]]が[[再度召喚]]を行った場合、その[[モンスター]]はこの[[カードの効果]]で[[破壊]]されますか?~
A:はい、[[破壊]]されます。(10/12/12)

Q:この[[カード]]が[[墓地]]の[[ヴァイロン]]を装備する[[効果]]を[[発動]]した時、自身がその[[効果]]に[[チェーン]]をして、[[モンスター効果]]を[[無効]]にする[[効果]]を[[発動]]することで自身を[[破壊]]できますか?~
A:はい、[[効果]]を[[発動]]して[[破壊]]することができます。(10/12/12)

Q:[[装備カード]]1枚を[[コスト]]にして、[[モンスター効果の発動]]を[[無効]]にして[[破壊]]する[[効果]]は、[[対象]]をとりますか?~
A:いいえ、[[対象]]をとる効果ではありません。(11/02/24)

Q:[[装備カード]]1枚を[[コスト]]にして、[[モンスター効果の発動]]を[[無効]]にして[[破壊]]する[[効果]]は、[[ダメージステップ]]でも発動できますか?~
A:はい、できます。(11/04/17)

Q:この[[カードの効果]]で装備した[[カード]]を[[《ヴァイロン・スティグマ》]]で別の[[モンスター]]に移せますか?~
A:いいえ、移すことはできません。(11/05/14)

Q:この[[カードの効果]]で装備した[[《ヴァイロン・テトラ》]]の[[効果]]は適用できますか?~
A:はい、できます。(11/08/27)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。