*《ヴァイロン・ディシグマ/Vylon Disigma》 [#sc7d8155]
 エクシーズ・効果モンスター
 ランク4/光属性/天使族/攻2500/守2100
 レベル4モンスター×3 
 1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
 相手フィールド上に表側攻撃表示で存在する効果モンスター1体を選択し、
 装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
 このカードが、この効果で装備したモンスターカードと
 同じ属性のモンスターと戦闘を行う場合、
 ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊する。

 [[DUEL TERMINAL −エクシーズ始動!!−]]で登場した[[光属性]]・[[天使族]]の[[エクシーズモンスター]]。~
 [[エクシーズ素材]]を取り除いて[[相手]][[モンスター]]を[[装備>装備カード]]する[[効果]]、[[装備>装備カード]]した[[カード]]と同じ[[属性]]の[[モンスター]]を[[破壊]]できる[[効果]]を持つ。

 必要な[[エクシーズ素材]]は3体とやや多いが、[[エクシーズ素材]]となる[[モンスター]]に[[レベル]]以外の条件はない。~
 [[エクシーズ素材]]を[[ヴァイロン]]に統一するなら、[[《ヴァイロン・テセラクト》]]を用いるのが比較的容易な手順となる。~
 [[ヴァイロン]]にこだわらないのであれば、[[《血の代償》]]からの[[ガジェット]]大量展開で簡単に[[エクシーズ召喚]]可能。~

 [[《ブラック・ガーデン》]]を[[発動]]→その後[[《終末の騎士》]]で[[《召喚僧サモンプリースト》]]を[[墓地]]へ送り、[[《ブラック・ガーデン》]]の[[効果]]で[[特殊召喚]]→更にその[[効果]]で[[レベル]]4[[モンスター]]を[[特殊召喚]]して[[エクシーズ召喚]]、という流れを狙うのも案で、[[レベル]]4[[チューナー]]が[[デッキ]]にあれば、[[レベル]]8の[[シンクロ召喚]]と天秤に掛けられる柔軟性を持ち得る。~
 [[《墓守の偵察者》]]や[[《ワーム・ゼクス》]]+[[《ワーム・ヤガン》]]に[[《カオス・インフィニティ》]]を組み合わた[[コンボ]]、[[《フォトン・リード》]]から[[《デイブレーカー》]]3体を連続[[特殊召喚]]する等の[[コンボ]]もある。~
 [[《レスキューラビット》]]で[[レベル]]4の[[獣族]]を2体[[リクルート]]し、[[《チェーンドッグ》]]を自身の[[効果]]で[[蘇生]]させるのも一考。~

 また[[《機械複製術》]]や[[《地獄の暴走召喚》]]、専用[[デッキ]]では[[《真炎の爆発》]]や[[《諸刃の活人剣術》]]等の大量[[特殊召喚]][[カード]]や[[《E・HERO プリズマー》]]と[[《スレイブタイガー》]]等の[[コンボ]]からも狙える。~
 [[特殊召喚]]を行う[[カード]]を[[《BF−精鋭のゼピュロス》]]の[[バウンス]]によって再利用するといったプレイングも有効である。~
 その他、複数展開に利用可能な[[レベル]]4の[[モンスター]]については[[《No.39 希望皇ホープ》]]を参照。~

 [[相手]]の[[攻撃表示]][[モンスター]]を[[吸収]]し、[[吸収]]した[[モンスター]]と同じ[[属性]]なら[[《A・O・J カタストル》]]と同様の強力な[[効果]]を得る。~
 [[エクシーズ素材]]を[[コスト]]とするため最大3回まで[[吸収]][[効果]]を使用でき、最大3つの[[属性]]に対して威力を発揮する。~
 後半の[[効果]]は[[《A・O・J カタストル》]]と比べると[[破壊]][[効果]]を使うには一手間掛かるものの、場合によっては[[闇属性]]の[[破壊]]も狙える。~
 特に[[属性]]が統一されている[[デッキ]]に対しては、高い制圧力を発揮できる。~

 しかしながら[[吸収]]は[[表側攻撃表示]]と限定されている上に、[[効果モンスター]]のみという点は留意しておきたい。~
 大抵の[[デッキ]]なら問題ないが、[[裏側守備表示]]を多用する[[デッキ]]を[[相手]]にすると[[効果]]を発揮しにくい。~
 特に、採用率の高い[[《スノーマンイーター》]]には要注意。~
 [[《ジェムナイト・パール》]]・[[《大地の騎士ガイアナイト》]]は[[効果]]を持たない為に吸収できず、[[ステータス]]も劣り[[デッキ]]タイプを問わず対峙する可能性がある。~
 また、後半の[[効果]]は[[属性]]が統一されていない[[デッキ]]だと[[効果]]が生かせない為、完全に[[相手]]依存となる。~
 このため、より範囲が広い[[《No.91 サンダー・スパーク・ドラゴン》]]や[[《ヴェルズ・ウロボロス》]]と比べると中途半端な印象を受ける。~
 とはいえ、こちらは妨害されやすい[[破壊]]や再利用の危険性がある[[バウンス]]ではなく[[装備>装備カード]]化による[[吸収]]型[[除去]]であり、[[除去]]性能はそれらを大きく上回る。~
 特に[[自己再生]]持ちの[[モンスター]]や[[特殊召喚]]の容易な[[モンスター]]に対しては絶大な力を発揮する。~

 [[エクシーズ召喚]]した段階では[[アドバンテージ]]は取れないので、他の同素材の[[エクシーズモンスター]]と同様[[《奈落の落とし穴》]]等を使われると大幅な[[ディスアドバンテージ]]となるので注意が必要。~
 また、[[《サクリファイス》]]などと異なり身代わり[[効果]]を持たず、[[攻撃力]]も[[上級モンスター]]程度とさほど高くないので注意。~
 そのため[[吸収]]した[[モンスター]]を[[攻撃宣言]]時に[[《サイクロン》]]等で[[除去]]されると返り討ちに遭う可能性もあることにも注意。~
 安全に運用するのであればこの[[カード]]より[[攻撃力]]を上回る[[モンスター]]はできる限り[[吸収]][[効果]]で、下回る[[相手]]を[[破壊]][[効果]]で対応するようにしたい。~
 また、[[《A・O・J カタストル》]]と同様に[[効果]]を使用するとどれだけ[[攻撃力]]の低い[[モンスター]]相手でも[[戦闘ダメージ]]を与えられなくなる点にも注意したい。

-[[破壊]][[効果]]の[[効果解決時]]に[[装備カード]]が外れている等で[[属性]]を参照できない場合、[[破壊]]は不発となる。

-公に情報の流れた、初の「[[エクシーズ素材]]が3体の[[エクシーズモンスター]]」。~
ただし一般に流通したのは[[《No.34 電算機獣テラ・バイト》]]の方が先である。

-[[デュエルターミナルマスターガイド>書籍付属カード]]によると、[[《ヴァイロン・ペンタクロ》]]、[[《ヴァイロン・テセラクト》]]、[[《ヴァイロン・スティグマ》]]が合体した姿との事。~

-[[効果]]は現存する[[DUEL TERMINAL]]の[[ジェネクス]]以外の[[カテゴリ]]全てに対する[[メタ]]となっている。~
[[第12弾>DUEL TERMINAL −エクシーズ始動!!−]]の背景を表現した結果と言えるだろう。~
しかし、[[ジェムナイト]]の一部には[[効果]]を持たない[[モンスター]]や([[再度召喚]]していない状態の)[[デュアル]][[モンスター]]が存在するため、それらは[[吸収]]できない。~

//-「ディシグマ(Disigma)」とは「サンピ(Ϡ)」の別名であるギリシア文字であり、[[ヴァイロン]]の例にもれずこの[[モンスター]]も両腕が「Ϡ」の形状になっている。~
-「ディシグマ(Disigma)」とは「サンピ」の別名であるギリシア文字であり、[[ヴァイロン]]の例にもれずこの[[モンスター]]も両腕が「サンピ」の形状になっている。~
[[イラスト]]では刃のように見えるが、[[DUEL TERMINAL]]でのポリゴンモデルの動きをみると飾り布のようだ。~
//機種依存文字のためCO

-原作・アニメにおいて―~
アニメZEXALのワールドデュエルカーニバル決勝大会において、&ruby(ブイ){V};と対戦した男が使用。~
[[直接攻撃]]を仕掛けようとしたが、Vの[[発動]]した[[罠カード]]《奈落の太陽》により[[効果ダメージ]]を与えられ、敗北した。~

--アニメZEXALの「凌牙vsカイト」戦においてカイトが使用した[[魔法カード]]《強制解放》([[《スペース・サイクロン》]]を参照)の[[イラスト]]に描かれている。~


-コナミのゲーム作品において―~
[[DUEL TERMINAL]]でのアクションデュエルXのミニゲーム「[[エクシーズ召喚]]!!」では、1枚目に[[上級モンスター]]・[[最上級モンスター]]をスキャンすると[[《ヴァイロン・ペンタクロ》]]、[[《ヴァイロン・テセラクト》]]、[[《ヴァイロン・スティグマ》]]が出現。~
それらを全てタッチすると、この[[カード]]の[[エクシーズ召喚]]に成功、マキシマムスターを獲得できる。~
また、この[[カード]]を[[召喚]]すると、[[《ヴァイロン・ペンタクロ》]]、[[《ヴァイロン・テセラクト》]]、[[《ヴァイロン・スティグマ》]]が出現し、それらが合体してこの[[カード]]になる演出がなされている。~
そして、アクションデュエルXのタッグバトルにおいては最初の対戦相手として登場。~
「[[シャインスパーク>《シャインスパーク》]]」や「[[てんしのサイコロ>《天使のサイコロ》]]」などで自身の[[攻撃力]]を強化し、自身の[[モンスター効果]]を意識した特殊コマンド、「[[せんのう−ブレインコントロール>《洗脳−ブレインコントロール》]]」でこちらの[[モンスター]]を奪う。~
追加コマンドは「[[ライトニング・ボルテックス>《ライトニング・ボルテックス》]]」。~
スピードデュエルではこの[[カード]]と[[《インヴェルズ・ローチ》]]をスキャンし、[[メインデッキ]]枠に[[ヴァイロン]]をスキャンすることで隠し[[デッキ]]「&ruby(アウランティルム・エクス・マキナ){機械仕掛けの黄金卿};」が出現する。~
[[デッキ]]の解説覧には[[第12弾>DUEL TERMINAL −エクシーズ始動!!−]]の時点での[[ヴァイロン]]の様子が書かれている。~

--[[α>《ヴァイロン・アルファ》]]と[[Ω>《ヴァイロン・オメガ》]]、そして連合軍を犠牲にしながらも[[インヴェルズ]]を撃退した[[ヴァイロン]]は、疲弊した地上世界の&ruby(モノ){者};たちのため、世界の&ruby(しはい){復興};に着手する。~
それは論理的で画一的な&ruby(ディストピア){理想郷};となる筈であったのだが…~
統制的な観測のみを続けてきた彼らに、地上世界の&ruby(ココロ){論理};は観測できていないのだった―~
---なお、「ディストピア(Dystopia)」とは「理想郷」とは正反対の社会を意味する言葉である。~
「理想郷」に本来の「[[ユートピア>《No.39 希望皇ホープ》]]」のルビがふられなかったのは、あまりに地上世界の実情とかけ離れた[[ヴァイロン]]の思想を表現した演出だろう。~
同様に「復興」に「しはい」、「論理」に「ココロ」と正反対の意味を持つルビが振ってあるのも印象的である。~
あるいは[[第12弾>DUEL TERMINAL −エクシーズ始動!!−]]の世界観から、元々の文は[[ヴァイロン]]の、ルビを踏まえて読んだ文は地上世界の種族たち([[ジェムナイト]]、[[ラヴァル]]、[[リチュア]]、[[ガスタ]])の視点になっているとも考えられる。~

---オーバーレイガイド2では、[[インヴェルズ]]撃退後の[[ヴァイロン]]も[[インヴェルズ]]の[[邪念>ヴェルズ]]に侵されていた事実が語られた。~
[[インヴェルズ]]を彷彿とさせる黒系のカラーリングや、隠し[[デッキ]]出現条件の相方が[[《インヴェルズ・ローチ》]]であることも納得がいく。~

---マスターガイドではさらに、この[[モンスター]]には負の感情を感知し敵を分析・吸収する能力があること、その能力により同弾で登場した[[シンクロモンスター]]や[[エクシーズモンスター]]の多くを吸収したことが語られている。~
[[吸収]][[効果]]を見るに、「負の感情」=「[[効果モンスター]]の[[効果]]」ということか。~
しかし負の感情を持たない[[ジェムナイト]]にはそれが通用せず、最終的に[[《ジェムナイト・パール》]]の[[猛攻>《鬼神の連撃》]]を受け、機能停止に陥った。~

//-神話・伝承において―~

**関連カード [#jd363101]
-[[ヴァイロン]]

-[[《A・O・J カタストル》]]
-[[《封魔の伝承者》]]

-[[《サクリファイス》]]
-[[《D−HERO Bloo−D》]]

//―《ヴァイロン・ディシグマ》の姿が見られる[[カード]]
//他のカードにこのカードのイラストが含まれている場合、そのカードをリンク

//**このカードを使用する代表的なデッキ
//-[[【】]]

**収録パック等 [#a2ac9b22]
-[[DUEL TERMINAL −エクシーズ始動!!−]] DT12-JP038 &size(10){[[Ultra]],[[Secret]]};
-[[DUEL TERMINAL −クロニクルI覚醒の章−]] DTC1-JP108 &size(10){[[Ultra]],[[Secret]]};

**FAQ [#g01d081d]
Q:1つ目の[[効果]]で[[効果解決時]]に選択したモンスターが[[守備表示]]になった場合、どうなりますか?~
A:[[効果]]は不発になります。(11/04/28)

Q:2つ目の[[モンスター]]を[[破壊]]する[[効果]]は[[チェーンブロック]]が作られますか?~
A:はい、[[誘発効果]]で[[チェーンブロック]]が作られます。(11/04/29)

Q:2つ目の[[効果]]は、[[効果解決時]]に[[装備カード]]が外れていた場合どうなりますか?~
A:[[効果解決時]]に[[装備カード]]と[[相手]][[モンスター]]の[[属性]]を参照できない場合、[[破壊]]できません。(11/09/09)

Q:[[裏側表示]]の[[モンスター]]を[[攻撃]]してその[[モンスター]]が[[装備>装備カード]]した[[カード]]と同じ[[属性]]の[[モンスター]]の場合、[[破壊]]する[[効果]]は[[発動]]しますか?~
A:いいえ、[[発動]]しません。(11/04/29)

Q:この[[カード]]の[[効果]]で[[《ガガガガール》]]の[[効果]]で[[効果モンスター]]扱いになっている[[《ジェムナイト・パール》]]を装備して、[[《ジェムナイト・パール》]]が[[効果モンスター]]として扱われなくなった場合でも[[《ジェムナイト・パール》]]はこの[[カード]]の[[装備カード]]になったままですか?~
A:その場合、[[《ジェムナイト・パール》]]は[[効果モンスター]]として扱われなくなりますが、[[《ジェムナイト・パール》]]はこの[[カード]]の[[装備カード]]になったままで、[[モンスター]]を[[破壊]]する[[効果]]も[[適用]]されます。(12/07/05)




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