遊戯王カードWiki - 《ヴァレルロード・Ｘ・ドラゴン》のバックアップ(No.20)

《ヴァレルロード・Ｘ(エクスチャージ)・ドラゴン》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク４/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
ドラゴン族・闇属性レベル４モンスター×２
(1)：Ｘ召喚したこのカードは他のモンスターの効果の対象にならない。
(2)：１ターンに１度、このカードのＸ素材を１つ取り除き、
フィールドの表側表示モンスター１体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力は６００ダウンする。
その後、自分の墓地から「ヴァレル」モンスター１体を選んで特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに除外される。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できず、直接攻撃できない。

　RISING RAMPAGEで登場した闇属性・ドラゴン族のエクシーズモンスター。
　他のモンスターの効果の対象にならない永続効果、フィールドのモンスターを弱体化し、その後ヴァレルを蘇生できる起動効果を持つ。

　エクシーズ素材は闇属性・ドラゴン族と二重の縛りがあるので採用できるデッキはやや限られる。
　簡単にエクシーズ召喚する方法としては、《レスキューラビット》で通常モンスター２体をリクルートする、《ホワイトローズ・ドラゴン》で《ブルーローズ・ドラゴン》を蘇生する、《覇王眷竜ダークヴルム》の自己再生効果を使う、《ゲートウェイ・ドラゴン》で手札から展開する等がある。
　【ヴァレット】は該当するモンスターを採用しやすく、(2)のヴァレルに関する効果とも関係が深いので相性が良い。
　闇属性・ランク３エクシーズモンスターに《ＲＵＭ－幻影騎士団ラウンチ》を使用することでも出せるが、消費を考えれば正規の方法でエクシーズ召喚した方が楽だろう。

　(1)は他のモンスターの効果の対象にならない耐性。
　自身の効果の対象には取れるので、他にモンスターがいない場合でも(2)を発動できる。

　(2)はフィールドのモンスターを弱体化し、その後ヴァレルを蘇生できる効果。
　蘇生できるモンスターが居なくとも、弱体化により実質攻撃力3600として運用できる。
　もっとも、攻撃力だけで言えば《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》など、より高い打点を期待できるものがあるため、ヴァレルを蘇生できる点を活かしたい。
　ヴァレルの殆どは攻撃力3000と高い打点を持つので、自身と合わせれば6000以上の攻撃力が期待できる。
　ただし蘇生したヴァレルは１ターンしか維持できず、効果発動後は展開制限と直接攻撃不可の制約がかかるので、基本的に戦闘破壊できるモンスターが複数存在する時に使いたい。

　ヴァレルの中でもこの蘇生と相性が良いものはやや限られるので、基本的には《ヴァレルソード・ドラゴン》・《ヴァレルロード・ドラゴン》・《ヴァレルロード・Ｆ・ドラゴン》のどれかを出したい。
　それぞれ２回攻撃とコントロール奪取・除去により相手モンスターを減らしやすい性能を持つため、相手モンスターの数が多ければ有用な巻き返し手段となる一方、少ない場合は直接攻撃不可の制約がネックとなる。
　そのターン中に勝負を決める場合は、このカードによる相手モンスターの弱体化と《ヴァレルソード・ドラゴン》の自己強化を上手く組み合わせると良い。
　返しのターンの事を考えるのならば、《ヴァレルロード・ドラゴン》で奪ったモンスターで戦線を維持する事を意識すると良いか。
　また、《ヴァレルロード・Ｆ・ドラゴン》は自身を対象に発動することで除外のデメリットを回避できる。

ランク４では《Ｎｏ.８５クレイジー・ボックス》と並んで元々の攻撃力が最も高い。
あちらと異なりデメリットは無いが（(2)の効果発動後に制約はかかるが任意効果なので発動しなければデメリットにならない）、あちらと異なりエクシーズ素材に縛りがある。

カード名・イラスト・効果はいずれも《ファイアウォール・Ｘ・ドラゴン》と共通点が多い。

原作・アニメにおいて―
アニメVRAINSの「了見/リボルバーvsライトニング」戦でリボルバーが使用。
《マグナヴァレット・ドラゴン》と《エストレインジメント・ドラゴン》を素材にエクシーズ召喚される。
(2)の効果で《天装騎兵(アルマートスレギオー)マグヌス・ドゥクス》を弱体化し、《ヴァレルロード・ドラゴン》を蘇生した後、《天装騎兵(アルマートスレギオー)マグヌス・ドゥクス》を攻撃して戦闘破壊した。
次のターンにもう一度《天装騎兵マグヌス・ドゥクス》を攻撃したが、《天装騎兵エクエス・フランマ》の効果で破壊され、3000のバーンをお互いに受けたことにより、引き分けとなった。
（厳密にはライトニングのみ特殊な方法でライフポイントを１残していたのだが、これについてはライフポイントを参照。）
攻撃名は「轟天のヴァレルキャノン」、(2)の効果名は「アンチ・エネミー・エクスチャージ」。

上記デュエルではエンドフェイズに《ヴァレルロード・ドラゴン》が除外されなかったが、これはライトニングの永続罠《天装の詠唱(アルマートス・グローリア)》の効果（フィールドのカードをお互いに除外できない）のためである。

エクシーズ召喚時の口上は、「天翔ける雄々しき轟。二つの雷鳴となり交わりし時、十万億土の扉開き、その力を現す！エクシーズ召喚！現れろ、ランク４！《ヴァレルロード・Ｘ・ドラゴン》！」

リボルバーは同名カードを相手フィールドに特殊召喚できる《エストレインジメント・ドラゴン》と併用することで直接攻撃不可の制約をフォローしており、攻撃が全て通れば勝利できる盤面を作り上げていた。
しかし、ライトニングが仁とスペクターを人質に取ったため、そのターンは勝負を決められずエンド宣言している。
なお、その後ボーマンが人質となっていた２人の意識プログラムを取り上げた事で人質の問題は解決した。