《ヴァンパイア・キラー/Vampire Hunter》 †
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1600/守1600
このカードが闇属性モンスターと戦闘を行う場合、
ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊する。
SHADOW SPECTERSで登場した闇属性・戦士族の下級モンスター。
《A・O・J コアデストロイ》の闇属性版の誘発効果を持つ。
類似モンスターと同様、このカードも闇属性相手なら問答無用で破壊ができる。
闇属性の使用率もそれなりに高く、効果が使える状況は少なくないだろう。
同じ闇属性を除去できるモンスターには攻撃宣言をせず破壊でき、攻撃力が高い《A・ジェネクス・ドゥルダーク》もいる。
こちらは相手ターンでも力を発揮でき、闇属性中心のデッキには刺さる。
また、《増援》等を使用できる戦士族であり、《H−C エクスカリバー》等の素材にもできるので、【戦士族】では優先できるだろう。
ヴァンパイアのサポートを受けられるので、《シャドウ・ヴァンパイア》で呼び出して除去するということも不可能ではない。
だが、闇属性以外には何の力も発揮せず、エクシーズ召喚等で簡単に突破されやすいのも事実である。
《ダーク・アームド・ドラゴン》等を始め、効果の除去が得意な闇属性も元々多いため、【闇属性】相手でも長居をさせるのは得策ではない。
上記の通りシンクロ素材やエクシーズ素材には有効なので、役目を果たしたのなら後続に繋げるのも意識したい。
原作・元ネタにおいて―
- 「ヴァンパイア・キラー」と呼ばれる吸血鬼狩りの人々は、映画などのヴァンパイア系作品にわりとよく出てくる。「バッフィ ザ・ヴァンパイア・キラー」などタイトルにもなっている。
- コナミのゲーム作品において―
同じコナミ、そして鞭を持っていることからこのカードの元ネタは、KONAMIのゲーム「悪魔城ドラキュラ」シリーズだと思われる。作中に登場する主人公の「ベルモンド一族」であろう。
ベルモンド家は、百年に一度復活するドラキュラを代々「聖なる鞭」で討伐しており、その親戚のモリス家もその聖なる鞭を一時的に受け継いだという一族である。またそれ以外にも悪魔城シリーズ作品には鞭を武器とする吸血鬼退治の主人公が複数登場している。
この「聖なる鞭」の名前が作品によっては「妖鞭ヴァンパイアキラー」だったり「ヴァンパイアキラー」だったりした。
また、その使い手である吸血鬼退治の主人公たちの肩書き(職業)も「ヴァンパイア・ハンター」の場合が多いものの、作品によっては「ヴァンパイア・キラー」となっている。
- 他にも「ヴァンパイア・キラー」の名前は、悪魔城シリーズの代表的な楽曲の曲名であったり、上記のモリス家の1人ジョニーが主人公の作品のタイトル名にもなっている。
- 悪魔城シリーズでの「ヴァンパイア・キラー」は武器名であれ職業名であれタイトル名であれ曲名であれ、闇の力に対抗する聖なる力であり、カードが闇属性なのは疑問符が付く。
ただ、ヴァンパイア・キラーはベルモンド家以外には使い手にも害を及ぼすという設定もあり、ベルモンド家にしてもかつて人々からはその人間離れした能力によりヴァンパイアと同じように恐れられていたという設定や、ベルモンドの力が逆にドラキュラ側に利用される設定の作品もあった。
「月風魔伝」が元ネタのカード《月風魔》も闇属性であり(月風魔はゲームでもとくに光属性というわけではなかったが)、これらの点を考えれば闇属性なのもあながち間違いとは言えないだろう。
関連カード †
収録パック等 †