*《ヴァンパイア・ロード/Vampire Lord》 [#z143968b]
 効果モンスター
 星5/闇属性/アンデット族/攻2000/守1500
 このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与える度に、
 このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与える時、
 カードの種類(モンスター、魔法、罠)を宣言する。
 相手はデッキからその種類のカード1枚を選択して墓地に送る。
 また、このカードが相手のカードの効果で破壊され墓地に送られた場合、
 次の自分のスタンバイフェイズにフィールド上に特殊召喚される。
 相手は宣言された種類のカード1枚をデッキから墓地へ送る。
 また、このカードが相手のカードの効果によって破壊され墓地へ送られた場合、
 次の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードを墓地から特殊召喚する。

 [[STRUCTURE DECK−海馬編−]]で登場した[[闇属性]]・[[アンデット族]]の[[上級モンスター]]。~
 [[戦闘ダメージ]]を与える事で[[宣言]]した種類の[[カード]]を[[デッキ]]から[[墓地へ送る]][[誘発効果]]と、[[相手]]の[[カードの効果]]で[[破壊]]される事で[[自己再生]]する[[誘発効果]]を持つ。~

 [[環境]]の変化で採用率は下がったが、[[《ピラミッド・タートル》]]や[[《生者の書−禁断の呪術−》]]で[[特殊召喚]]でき、一定の存在価値を保っている。~
 控えめな[[攻撃力]]も、[[《一族の結束》]]で十分に補える。~
 [[最上級モンスター]]クラスの[[攻撃力]]を持つ[[自己再生]][[モンスター]]となれば、中々の驚異だろう。~
 [[《スキルドレイン》]]や[[《ネフティスの鳳凰神》]]と組み合わせて使われる事もある。→[[【スキルドレイン】]]・[[【ネフロード】]]~

 [[デッキ]]から[[カード]]を[[墓地へ送る]][[効果]]は、[[デッキ圧縮]]と[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]を助長するので、[[相手]]の[[デッキ]]構築を読んだ上で[[使用]]したい。~
 特に[[モンスターカード]]を選択すると、[[《ダンディライオン》]]や[[《ゾンビキャリア》]]等を[[墓地へ送られ>墓地へ送る]]、かえって不利になる事が多い。~
 [[魔法・罠カード]]を[[宣言]]すれば、そういった恐れも少ないだろう。~

 [[《ヴァンパイアジェネシス》]]の[[召喚条件]]でもある。~
 上記の通り[[特殊召喚]]しやすいので、さほど苦労しない。~
 [[《ヴァンパイアジェネシス》]]の[[効果]]を使う際、[[《龍骨鬼》]]を[[コスト]]に、2体目の《ヴァンパイア・ロード》を[[蘇生]]させても良い。~
 [[除外]]された後は、[[《異次元からの帰還》]]等で[[《馬頭鬼》]]と一緒に[[帰還]]させる手もある。

-[[召喚]]・[[反転召喚]]に[[《神の宣告》]]で[[召喚]]を[[無効]]化されても、[[破壊]]され[[墓地へ送られた]]事になるので[[自己再生]][[効果]]は[[発動]]する。~
[[《クリッター》]]等とは異なり、[[破壊]]される場所が[[フィールド]]に限定されていないためである。~
[[相手]]の[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]で[[手札]]から[[破壊]]されても同様である。~
一方で、[[自己再生]]を[[《天罰》]]や[[《王宮の弾圧》]]で[[無効]]化されると、[[破壊]]され[[墓地]]に落ちたことにならないのでその後[[自己再生]]は発揮しない。~
ただし[[デッキ破壊]]の[[誘発効果]]の[[発動]]に[[《天罰》]]を受けて[[破壊]]され[[墓地]]に送られた場合には[[自己再生]]の[[誘発効果]]は[[発動]]する。~
[[《リビングデッドの呼び声》]]で[[蘇生]]後、[[《リビングデッドの呼び声》]]を[[破壊]]されることで[[墓地]]に送られた場合、自身は[[《リビングデッドの呼び声》]]の[[効果]]で[[破壊]]されているので[[相手]]に[[破壊]]されたことにならず、[[自己再生]][[効果]]は発揮しない。

-登場当時は[[《サンダー・ボルト》]]や[[《ブラック・ホール》]]が通じない[[カード]]として注目を浴びた。~
[[下級モンスター]]の標準値である[[攻撃力]]1900に打ち勝てることから、[[【アンデット族】]]ならずとも、[[アタッカー]]として[[デッキ]]に入れる者も多かった。~
[[《ピラミッド・タートル》]]との[[コンボ]]も猛威を振るい、[[03/04/10>禁止・制限カード/2003年4月10日]]から[[05/09/01>禁止・制限カード/2005年9月1日]]の間[[禁止・制限カード]]に名を連ねていた程である。~
当時はこの[[カード]]に対処するため、[[《ゴブリン突撃部隊》]]を投入している者もいた。~
しかし[[《サイバー・ドラゴン》]]や[[帝]]等が登場し、徐々に姿を消す。~
[[【アンデット族】]]の[[上級モンスター]]としても[[帝]]と[[相打ち]]に持ち込める[[《龍骨鬼》]]にお株を奪われるようになった。~
現在では[[《次元幽閉》]]等の[[除外]][[カード]]や、[[《収縮》]]等の[[戦闘]]補助[[カード]]が蔓延している。~
その上、序盤から[[攻撃力]]2000以上の[[特殊召喚モンスター]]が出てくる事も珍しくない。~
そのため、この[[カード]]にわざわざ[[除去]]カードを使う必要がなくなっている。~
また[[カードの効果]]によって[[破壊]]されたとしても[[《王宮の弾圧》]]等に[[自己再生]]を妨げられる可能性が高い。~

-[[自己再生]]能力を持つ[[モンスター]]の「代表格」ではあるが、「開祖」ではない。~
[[《ドル・ドラ》]]や[[《リバイバルスライム》]]の方が古い。~

//-[[カードの効果]]で[[破壊]]されても[[復活>自己再生]]する[[効果]]、[[戦闘ダメージ]]を与えることで[[発動]]する[[吸血>デッキ破壊]][[効果]]で、一般的な吸血鬼の能力を再現しているカードともいえる。~

-背景は[[《ボーンハイマー》]]のものの色違い。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメオリジナル「乃亜編」における「海馬vs乃亜」戦で海馬が使用。~
[[《ジャイアントウィルス》]]を[[生け贄]]に[[召喚]]された。~
[[効果]]によって[[モンスターカード]]を[[宣言]]し、乃亜は[[《岩石の巨兵》]]を[[墓地へ送った]]。~
その後[[《地割れ》]]により[[破壊]]されたが、自身の[[効果]]で[[自己再生]]した。~
[[自己再生]]の際には棺桶から蘇る、細かい演出付きである。~
さらに[[《地殻変動》]]で[[破壊]]されたところをもう一度[[蘇生]]しようとしたが…。~
[[攻撃]]名は「暗黒の使徒」。~
マントを翻し、その中からコウモリを召喚して[[攻撃]]する。~
//自身で[[攻撃]]せず下僕で[[攻撃]]するあたり、ちょっと高貴さを感じさせる気がしないでもない。~

--アニメGXではカミューラが使用。~
「カミューラvsクロノス」戦、「カミューラvs丸藤亮」、「カミューラvs十代」との[[デュエル]]で登場したが、何れも[[攻撃]]すらされずに[[《ヴァンパイアジェネシス》]]の[[特殊召喚]]に利用された。~
また、異世界編では覇王十代の部下として登場している。~

-神話・伝承において―~
「ヴァンパイア」とは、人間や動物の血を吸うとされる怪物「吸血鬼」の一つ。~
中でもヴァンパイアは現代の吸血鬼として知られており、主に東ヨーロッパの伝承に起源を持つものが強い。~
一般には一度死んだ者が何らかの理由により[[不死者>アンデット族]]として蘇ったものと考えられている。~
他に、吸血鬼に該当する怪物はアラビアの「[[グール>《墓掘りグール》]]」、中国の「[[キョンシー>《達人キョンシー》]]」など。~

-コナミのゲーム作品において―~
DM8では、[[墓地]]の1番上に存在する[[モンスター]]がこの[[カード]]であった場合、自分の[[ターン]]開始時に[[自己再生]]する効果を持っていた。~
いかなる方法で[[墓地]]に送られてもよいが、他の[[モンスター]]に[[墓地]]を上書きされると途端に[[自己再生]]効果が発動しなくなるため脆い。~
[[WORLD CHAMPIONSHIP 2008>ゲーム付属カード#qe1d54fb]]では[[《ヴァンパイア・レディ》]]とタッグを組んで登場。~
使用デッキは[[【アンデット族】]]。

**関連カード [#n1eecb7e]
-[[《ヴァンパイアジェネシス》]]

-[[《カース・オブ・ヴァンパイア》]]
-[[《ヴァンパイア・レディ》]]
-[[《ヴァンパイア・ベビー》]]
-[[《ゲルニア》]]

//-[[《ピラミッド・タートル》]]

-[[《魔法除去細菌兵器》]]
-[[《黒蠍盗掘団》]]

―《ヴァンパイア・ロード》の姿が見られる[[カード]]
-[[《薔薇の刻印》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#y6f31743]
-[[【ネフロード】]]

**収録パック等 [#q457d483]
-[[BEGINNER'S EDITION 2]] BE2-JP116 &size(10){[[Ultra]]};
-[[DUELIST LEGACY Volume.4]] DL4-129 &size(10){[[Ultra]],[[Parallel]]};
-[[STRUCTURE DECK−海馬編−]] KA-02 &size(10){[[Ultra]]};
-[[ストラクチャーデッキ−アンデットの脅威−]] SD2-JP003

**FAQ [#k00046f8]
Q:[[フィールド]]上に[[《王宮の弾圧》]]がある状態でこの[[カード]]が[[効果]][[破壊]]されたました。~
  次の[[スタンバイフェイズ]]に自身を[[特殊召喚]]する[[効果]]に対し、[[《王宮の弾圧》]]の[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:はい、できます(10/07/15)~

Q:[[相手]]に[[コントロール]]が移ったこのカードを、[[カードの効果]]で[[破壊]]した場合、[[自己再生]]しますか?~
A:この[[自己再生]][[効果]]は、元々の[[持ち主]]が[[コントロール]]している場合でしか[[発動]]しません。

Q:選択したカードの種類が[[相手]]の[[デッキ]]にない場合どうするのですか?~
A:[[相手]]の[[デッキ]]を確認した後[[デッキ]]を[[シャッフル]]します。

Q:[[相手]]の[[《大嵐》]]に[[チェーン]]し、[[《リビングデッドの呼び声》]]で[[蘇生]]、[[破壊]]された場合、《ヴァンパイア・ロード》の[[蘇生]][[効果]]は[[発動]]しますか?~
A:いいえ、[[発動]]しません。~
  [[《リビングデッドの呼び声》]]で[[破壊]]されているため、[[相手]]の[[カードの効果]]で[[破壊]]された扱いにはなりません。~
  ([[《早すぎた埋葬》]]も同様)

Q:[[自分]]の[[スタンバイフェイズ]]に[[相手]]の[[効果]]で[[破壊]]された場合、その[[スタンバイフェイズ]]中に[[自己再生]]しますか?~
A:いいえ、「次の[[自分]][[ターン]]の[[スタンバイフェイズ]]」に[[自己再生]]します。

Q:[[《サクリファイス》]]の[[装備カード]]となっているとき[[相手]]に[[破壊]]されました。~
  [[自己再生]]しますか?~
A:いいえ、[[装備カード]]状態では[[相手]]に[[破壊]]されても[[自己再生]]しません。

Q:[[《ソロモンの律法書》]]で[[スタンバイフェイズ]]を[[スキップ]]した場合、どうなりますか?~
A:[[自己再生]]しません。~
  以降の[[ターン]]でも、[[自己再生]]しません。

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