*《ヴァンパイアジェネシス》 [#ya7704d7]
 効果モンスター
 星8/闇属性/アンデット族/攻3000/守2100
 このカードは通常召喚できない。
 自分フィールド上に存在する「ヴァンパイア・ロード」1体を
 ゲームから除外した場合のみ特殊召喚する事ができる。
 手札からアンデット族モンスター1体を墓地に捨てる事で、
 捨てたアンデット族モンスターよりレベルの低い
 アンデット族モンスター1体を自分の墓地から選択して特殊召喚する。
 この効果は1ターンに1度しか使用できない。

 ストラクチャーデッキ−アンデットの脅威−に新カードとして収録された、一応《ヴァンパイア・ロード》の上位に位置するアンデット族モンスター。ジェネシス(…Genesis)とは「創世記」を意味する。~

 先のストラクチャーデッキ−ドラゴンの力−に収録されている《真紅眼の闇竜》とは異なり、除外するモンスターと比較すると力不足が否めない。それどころか、明らかに弱体化していると言っても過言無い程である。~

 さて、では何が問題なのか?~
 まず、折角《ヴァンパイア・ロード》を除外して出しても、あっさりと墓地に落ちてしまう点だ。最大の利点であった復活効果がなくなっているために、《炸裂装甲》や《地砕き》、《ならず者傭兵部隊》等で簡単に対処されてしまうのだ。~
 また、一度特殊召喚に成功しても墓地に行ってしまうと蘇生は不可能。テキストの手順で「のみ」特殊召喚が可能なので、アンデット族にも関わらず《生者の書−禁断の呪術−》に対応していない。~
 勿論だが、特殊召喚モンスターなので《ミイラの呼び声》にも《ピラミッド・タートル》にも対応していない。つまり、アンデット族の強さの根源たるサポートカードの恩恵…つまり、多彩な特殊召喚の方法に一つも対応していない、と言うことになる。~
 以上の様な点から、わざわざ《ヴァンパイア・ロード》を除外する理由が見当たらないのだ。~

 その効果の方だが、此方も余り利用価値のあるものではない。~
 コストが必要な蘇生効果ならば《創世神》の方が優秀だし、同じ特殊召喚アンデットにはノーコストで蘇生効果を持つ《不死王リッチー》がいる。~
 しかも「捨てたアンデット族モンスターよりレベルの低いアンデット族モンスター1体を自分の墓地から選択して特殊召喚する」…と、言うのが大きなネック。★4を捨てても★3以下しか召喚出来ないのだから、必然的に上級モンスター・最上級モンスターが多く必要になり、事故を起こしやすくなる。~
 《ミイラの呼び声》と併用すれば事故を起こす確率は減るが、直接的なアドバンテージには繋がりにくい。~
 《生還の宝札》と併用しドロー強化を図れない事も無いが、相性が良いカードは他に幾等でもある。~
 コストが必要な[[蘇生]]効果ならば召喚手順も簡単で、且つ対象が限定されない《創世神》の方が優秀なのは言うまでもない。しかも、同じ特殊召喚アンデットにはノーコストで[[蘇生]]効果を持つ《不死王リッチー》がいる。~
 効果内容の「捨てたアンデット族モンスターよりレベルの低いアンデット族モンスター1体を自分の墓地から選択して特殊召喚する」…と、言うのが大きなネック。数の多いレベル4を捨ててもレベル3以下しか[[蘇生]]できないのだから、有効活用には上級モンスター・最上級モンスターが多く必要になり、必然的に事故を起こしやすくなる。《ミイラの呼び声》と併用すれば事故を起こす確率は減るが、直接的なアドバンテージには繋がりにくい。~
 《生還の宝札》と併用しドロー強化を図れない事も無いのだが、相性が良いカードは他に幾等でもあるだろう。~

 このカードを使う意味も理由も無いのが現実であり、攻撃力以外では何の利点も無いモンスターと言っても過言では無いだろう。アンデットの脅威から、一番最初に抜かれるカードかもしれない。~

-アンデッド(…Undead)とは「非死者」を意味する単語だが、収録されているストラクチャーデッキ−アンデットの脅威−を初めとして、遊戯王に於いてはアンデッ『ト』で統一されている。最早取り返しの効かない誤植だが、「アンデット」で検索をかけると、大体は遊戯王関連のサイトが引っ掛かるので便利と言えば便利。~
--尚、アンデット(…Undebt)は「負債が無いこと」や「借金を返済し終えた状態」等を意味する。~

**関連カード [#j1e10497]
-[[《ヴァンパイア・ロード》]]
-[[《不死王リッチー》]]

**収録パック等 [#ncf37dee]
-[[ストラクチャーデッキ−アンデットの脅威−]] SD2-JP001

**FAQ [#z65f6b4b]
Q.~
A.