*《ヴィシャス・クロー/Vicious Claw》 [#a9f25c14]
 装備魔法
 装備モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。
 装備モンスターが戦闘によって破壊される場合は、
 代わりにこのカードを手札に戻す。
 さらに戦闘を行った相手モンスター以外のモンスター1体を破壊し、
 相手ライフに600ポイントダメージを与える。
 その後、相手フィールド上に「イービル・トークン」
 (悪魔族・闇・星7・攻/守2500)を1体特殊召喚する。
 このカードが手札に戻ったターンは「ヴィシャス・クロー」を手札から使用できない。

 [[PHANTOM DARKNESS]]で登場した[[装備魔法]]。~
 微弱な[[攻撃力]]上昇と[[戦闘破壊]][[耐性]]と[[モンスター除去]]、そして[[装備カード]]としては珍しい[[トークン]]生成[[効果]]を持つ。

 [[《地砕き》]]などの汎用[[除去]]で[[モンスター]]が[[破壊]]されてしまうと[[アドバンテージ]]を失うこととなるが、[[戦闘破壊]]に[[耐性]]を付けられ、更に[[破壊]][[効果]]を持つ上再利用も可能なのは強力である。~
 問題となるのは[[イービル・トークン]]への対応となる。~
 [[効果]]が[[発動]]された時点で[[戦闘破壊]][[耐性]]は無くなっている為、[[装備モンスター]]の[[攻撃力]]が2500以下だとそのまま[[イービル・トークン]]に[[戦闘破壊]]されてしまうのだ。~
 もっとも、[[イービル・トークン]]の[[表示形式]]に指定はないので、[[守備表示]]で出せばその場はしのげる。~
 この点については[[《魔法の筒》]]や[[《ヘイト・バスター》]]で[[相手]]に大[[ダメージ]]を与えたりするなどの方法を取りたい。~
 さらに、[[相手]][[フィールド]]上に[[モンスター]]が1体しか存在しない状態でこの[[カード]]を装備した[[自分]][[モンスター]]が[[戦闘]]で[[破壊]]される場合、[[自分]]の[[モンスター]]がこの[[カードの効果]]で[[破壊]]されてしまう上に[[イービル・トークン]]の[[特殊召喚]]を許してしまう。~
 [[発動]]タイミングに気を使う必要があるだろう。

-[[相手]][[モンスター]]に装備させる事は可能だが、あくまで「《ヴィシャス・クロー》の[[コントローラー]]は[[自分]]」である。~
つまり、[[相手]][[モンスター]]に装備した状態でその[[相手]][[モンスター]]に[[攻撃]]したとしても、[[イービル・トークン]]は[[相手]]の[[フィールド]]に[[特殊召喚]]される。~
なお[[相手]][[モンスター]]に装備した場合「[[戦闘]]を行った[[相手]][[モンスター]]以外の[[モンスター]]」とは[[装備モンスター]]を含まない。~

--[[相手]]の場に[[《ワイルド・ラプター》]][[《デーモン・ソルジャー》]]がいて、[[自分]]が[[《ワイルド・ラプター》]]に《ヴィシャス・クロー》を装備させたとする。~
この状態で[[自分]]の[[《ブラッド・ヴォルス》]]と[[相手]]の[[《ワイルド・ラプター》]]が[[戦闘]]した場合、[[効果]]で[[破壊]]できる[[相手]][[モンスター]]は[[《デーモン・ソルジャー》]]のみである。

-[[効果]]で[[手札]]に戻した[[ターン]]は「[[手札]]から[[使用]]できない」ため、この[[カード]]を[[セット]]することや[[発動]][[コスト]]で[[墓地に送る]]事も不可能である。(07/12/14)

-[[《虚無魔人》]]などの効果で[[特殊召喚]]することができない場合、モンスターを破壊し、ダメージを与える効果までを処理し[[イービル・トークン]]は[[特殊召喚]]されない。~
また、[[《スケープ・ゴート》]]や[[《スライム増殖炉》]]のような制約効果でも同じ結果が得られる。

-[[《洗脳解除》]]とは好相性なため、[[【ゴーレム】]]に採用できる。~
[[《トーチ・ゴーレム》]]を呼び出し[[トーチトークン]]に装備させ[[自爆特攻]]、[[イービル・トークン]][[特殊召喚]]後に[[《洗脳解除》]]などを[[発動]]すれば一気に[[攻撃力]]2500と3000が手に入る。

-「[[手札]]に[[戻す]]」「[[モンスター]]1体を[[破壊]]」「[[ダメージ]]を与える」「[[イービル・トークン]]を[[特殊召喚]]」~
これらの処理は、「[[装備モンスター]]が[[戦闘破壊]]されそうになる」時に連続して発生する。~
つまり、[[装備モンスター]]が[[戦闘]]を行い普通に勝つ場合は、上記のいずれの処理も発生しない。

-「[[戦闘破壊]][[耐性]]を付与する」という観点から、[[《ネオス・ワイズマン》]]と相性はなかなか良い。~
[[特殊召喚]]される[[イービル・トークン]]も、逆に[[《ネオス・ワイズマン》]]のカモにすることができる。~
[[相手]]の場に[[攻撃力]]3600オーバーがいる状態で[[《拡散する波動》]]と[[コンボ]]させるのも面白い。~
[[自爆特攻]]で[[ライフ・アドバンテージ]]を得つつ[[イービル・トークン]]生成、そのまま[[イービル・トークン]]に[[攻撃]]すれば、さらに[[ライフ]]差を稼ぐことができる。

//-ヴィシャス(vicious)とは「危険な」という意味である。~
//直訳すると「危険なかぎづめ」という事になる。
//危険なとは滅多に訳さないだろ普通に「堕落した」とかじゃない?

-[[装備魔法]]の中ではテキストが最も長い。

-原作・アニメにおいて―~
「覇王十代vsオブライエン」戦にて、覇王十代が[[《E−HERO マリシャス・エッジ》]]に装備した。~
[[《ヴォルカニック・デビル》]]との[[戦闘破壊]]を防ぎ、[[効果]]で[[《ヴォルカニック・ハンマー》]]を[[破壊]]。~
オブライエンの場に[[イービル・トークン]]を[[特殊召喚]]に成功。~
その後[[《イービル・ブラスト》]]で[[イービル・トークン]]を拘束し[[ライフポイント]]を削りきろうとするが失敗。~
最終的には[[《超融合》]]を[[発動]]し[[イービル・トークン]]を[[《E−HERO マリシャス・デビル》]]の[[融合素材]]とした。~
なお、OCGでは[[《超融合》]]で[[E−HERO]][[融合モンスター]]を[[融合召喚]]できないので再現不可能である。

**関連カード [#e1806921]
-[[イービル・トークン]]

**収録パック等 [#s7c1bb66]
-[[PHANTOM DARKNESS]] PTDN-JP047 &size(10){[[Rare]]};

**FAQ [#kd7896fe]
Q:「[[手札]]に[[戻す]]」「[[モンスター]]1体を[[破壊]]」「[[ダメージ]]を与える」「[[イービル・トークン]]を[[特殊召喚]]」~
  これらの[[効果]]は一連の処理ですか?~
A:はい、一連の効果処理です。また、これらの[[効果]]は[[チェーンブロック]]を作りません。(08/02/14)

Q:[[手札]]からの[[発動]]が出来ない[[誓約効果]]ですが、一度[[フィールド]]に伏せてからなら[[発動]]できますか?~
  また、あらかじめ伏せてあった「2枚目の《ヴィシャス・クロー》」を[[発動]]できますか?~
A:《ヴィシャス・クロー》が[[手札]]に戻った[[ターン]]は、《ヴィシャス・クロー》を[[手札]]から[[セット]]することはできません。~
  「2枚目の《ヴィシャス・クロー》」があらかじめ[[セット]]されていた場合は、同一[[ターン]]中に伏せられた《ヴィシャス・クロー》の「[[カードの発動]]」が可能です。(07/12/14)

Q:複数の《ヴィシャス・クロー》を装備した[[モンスター]]が[[戦闘]]で[[破壊]]される場合どうなりますか?~
A:《ヴィシャス・クロー》を[[手札]]に戻し、[[モンスター]]を[[破壊]]し[[ダメージ]]を与える[[効果]]をそれぞれ[[適用]]する事ができます。(08/12/19)

//質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//質問だけの投稿はお止めください。
//ルールやカードの処理等についての質問がございましたら遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。