*《&ruby(あんこくまぞく){暗黒魔族};ギルファー・デーモン/Archfiend of Gilfer》 [#top]
 効果モンスター
 星6/闇属性/悪魔族/攻2200/守2500
 (1):このカードが墓地へ送られた時、
 フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
 墓地のこのカードを攻撃力500ダウンの装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。

 [[週刊少年ジャンプ(2001年11号) 付属カード>書籍付属カード#WJ]]で登場した[[闇属性]]・[[悪魔族]]の[[上級モンスター]]。~
 自身が[[墓地へ送られた]]時に、[[装備モンスター]]を[[単体弱体化]]する[[装備カード]]扱いとなる[[任意発動]]の[[誘発効果]]を持つ。~

 [[発動条件]]は「[[墓地へ送られた]]時」と緩く、どの場所から[[墓地へ送られた]]時でも[[効果]]が[[発動]]する。~
 [[墓地へ送る]]手段としては、[[手札]]・[[フィールド]]よりも[[《終末の騎士》]]や[[《悪魔の嘆き》]]等で[[デッキ]]から直接[[墓地へ送る]]方が[[ディスアドバンテージ]]は少なく、意図したタイミングで[[発動]]しやすい。~
 ''[[装備カード]]となった状態で[[墓地へ送られた]]時でも、再度[[モンスター]]に[[装備]]できる''ため、繰り返し使用できる。~

 ただし、「時」の[[任意効果]]なので[[コスト]]で[[墓地へ送られた]]り、[[《手札抹殺》]]等の[[墓地へ送られた]]後に他の処理が入る[[一連の効果]]を持つ[[カード]]の場合は[[タイミングを逃す]]ことになる。~
 [[《天刑王 ブラック・ハイランダー》]]や[[《スクラップ・ドラゴン》]]は、この[[カード]]の[[タイミングを逃す]]事がないため、相性が良い。~
 [[バウンス]]すれば[[効果処理時]]に[[手札]]を捨てる[[カード]]の候補として使いまわすことも可能。~

 「[[デーモン]]」と名のついた[[モンスター]]なので、[[デーモン]]の[[サポートカード]]の恩恵を受けられる。~
 [[装備カード]]の状態でも[[《堕落》]]の[[発動条件]]を満たす事が可能であり、[[《デーモンの雄叫び》]]で[[蘇生]]すれば[[壁]][[モンスター]]と[[効果]]の再利用を兼ねる事ができる。~
 ただし、この[[カード]]が[[装備カード]]として[[破壊]]されても[[《万魔殿−悪魔の巣窟−》]]の[[効果]]が[[発動]]しない点には注意したい。~

 変わった所では[[《パワー・ツール・ドラゴン》]]の[[装備カード]]とする事で、[[身代わり]]で[[破壊された]]時に再[[装備]]し、[[耐性]]を付け続ける事ができる。~
 [[弱体化]]は他の[[装備魔法]]を使う事で補えるため、それなりに有効な戦術である。~
 ただし、[[タイミングを逃す]]弱点は解消できないのでうまくプレイングで補いたい。~

-[[《リーフ・フェアリー》]]の発売直後、この[[カード]]との[[無限ループ]][[コンボ]]で[[1ターンキル]]ができるのではないかと話題になった。~
手順は以下のとおりである。~
>
+[[《リーフ・フェアリー》]]に《暗黒魔族ギルファー・デーモン》を[[装備]]。
+[[《リーフ・フェアリー》]]の[[効果]]で《暗黒魔族ギルファー・デーモン》を[[墓地へ送る]]。
+[[《リーフ・フェアリー》]]の[[効果]]で[[相手]]に500[[ダメージ]]。
+[[墓地へ送られた]]《暗黒魔族ギルファー・デーモン》の[[効果]]で[[《リーフ・フェアリー》]]に[[装備]]。
+2へ戻る。
<
この件については、「[[《リーフ・フェアリー》]]は[[墓地]]に[[装備カード]]を送った後に500[[ダメージ]]を与える処理を行う(2の後に3)ので、《暗黒魔族ギルファー・デーモン》は[[墓地へ送られた]]直後という[[タイミングを逃し>タイミングを逃す]]、[[効果]]を[[発動]]できない」という[[裁定]]によって事なきを得た。~

--しばしば誤解されているが、この[[無限ループ]]を禁止するために「[[タイミングを逃す]]」というルールが誕生したというのは''誤りである''。~
実際には、少なくとも[[《リーフ・フェアリー》]]発売の少なくとも半年程度前には、[[タイミングを逃す]]というルールがあった事が確認されている。~
//http://ngohsugiru.blog.fc2.com/blog-entry-304.html
とはいえ、この[[《リーフ・フェアリー》]]との[[コンボ]]が[[タイミングを逃す]]というルールの知名度を高めたのは確かである。~
[[環境]]ではなく人々の記憶にという意味で、後の[[OCG]]史に大きな影響を与えた一枚といえるだろう。~

-[[《鉄の騎士 ギア・フリード》]]に[[装備]]した場合、[[《鉄の騎士 ギア・フリード》]]の[[効果]]で[[破壊される]]ので、[[墓地へ送られた]]後に再び[[装備カード]]化[[効果]]が[[発動]]する。~
これを利用すれば[[《ビッグバンガール》]]+[[《士気高揚》]]を併用することで[[1ターンキル]]が可能。~

-[[《甲虫装機 ダンセル》]]がこの[[カード]]を装備し、[[手札]]か[[墓地]]の[[《甲虫装機 ホーネット》]]を装備できる場合、1[[ターン]]で[[レベル]]4以下の[[甲虫装機]]を可能な限り[[リクルート]]できる。~
手順としては、[[《甲虫装機 ホーネット》]]で[[装備カード]]となったこの[[カード]]を[[破壊]]し、[[《甲虫装機 ダンセル》]]の[[効果]]を[[発動]]させる。~
その後、この[[カード]]を[[《甲虫装機 ダンセル》]]の[[装備カード]]にして、[[リクルート]]した[[甲虫装機]]が[[《甲虫装機 ホーネット》]]を[[装備カード]]にし、再びこの[[カード]]を[[破壊]]すればよい。

-「マスターガイド」では「Vジャンプに付属」と誤植されている。

-原作・アニメにおいて―~
「バトルシティ編」以降、遊戯が使用する[[上級モンスター]]の1体。~
初登場は「バトルシティ編」の「闇遊戯&海馬vs光の仮面&闇の仮面」戦。~
[[《呪魂の仮面》]]が装着された[[《磁石の戦士β》]]を[[生け贄]]に[[生け贄召喚]]しようとしたが、[[《生贄封じの仮面》]]により失敗した。~
その後[[《手札抹殺》]]の[[効果]]で捨てられた事で[[《仮面魔獣マスクド・ヘルレイザー》]]の[[攻撃力]]をダウンさせ、[[《青眼の白龍》]]による撃破に繋げた。~
(なお、[[OCG]]では上記の通り[[《手札抹殺》]]との[[コンボ]]は成立しない。)~
同じく「バトルシティ編」の「遊戯vs城之内(洗脳)」戦で初めて[[フィールド]]に[[召喚]]され、[[《ロケット戦士》]]と[[《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》]]を[[戦闘破壊]]した。~
原作では単に「[[墓地へ送られた]]時、[[フィールド]]上の[[モンスター]]の[[攻撃力]]を500下げる」[[効果]]であり、[[装備カード]]になるような描写はない。~
[[攻撃]]名は「&ruby(ギルファーフレイム){暗黒火炎葬};」。~

--「乃亜編」の回想シーンにて、海馬がモクバを突き飛ばした時に落ちていた[[カード]]の内の1枚であり、株の仕組みを計100枚の[[カード]]で説明する際に使用していた1枚。~
アニメ版の「戦いの儀」における「遊戯vsアテム」戦ではアテムが使用。~
[[《バスター・ブレイダー》]]に[[戦闘破壊]]されたが、[[装備カード]]となり[[《バスター・ブレイダー》]]の[[攻撃力]]を下げ、[[《疾風の暗黒騎士ガイア》]]の[[攻撃]]に繋げた。~

--文庫版ではミスなのか1コマだけ[[レベル]]7になっている。~

--アニメにおける「バトルシティ編」の「闇遊戯vs海馬」戦では、[[《最終突撃命令》]](原作[[効果]])で[[デッキ]]に残す[[カード]]を3枚選ぶ際に、この[[カード]]の存在が確認できる。~
その後の処理でこの[[カードの効果]]は[[発動]]されていないが、闇遊戯はこの[[カード]]を[[デッキ]]に残したのだろうか?~

--遊戯王Rでは「闇遊戯vsマイコ・カトウ」戦にて闇遊戯が使用。~
[[通常魔法]]《地獄の烈火炎》との[[コンボ]]で[[フィールド魔法]]《深き森》を破壊した。~
その時の《地獄の烈火炎》による[[効果]]名は「ブースデッド・ヘル・フレイム」。

--アニメGXの179話で武藤遊戯の[[デッキ]](レプリカ)の[[カード]]の一部が確認できるのだが、その中にこの[[カード]]がある。~
最終話の「十代vs遊戯」戦では遊戯が使用。~
[[装備魔法]]《インパクト・フリップ》の[[効果]]で[[デッキ]]から[[墓地へ送られた]]ことで、[[《E・HERO エッジマン》]]の[[装備カード]]となり、[[《ブラック・マジシャン・ガール》]]の[[攻撃]]に繋げている。~

-コナミのゲーム作品において―~
DM7〜8では「自身を[[墓地]]へ送り、[[相手]][[フィールド]]上に存在する[[モンスター]]すべての[[攻撃力]]・[[守備力]]を500ダウンさせる」という[[効果]]を持っていた。~
フォルスバウンドキングダムでは3Dモデルが作られて登場している。~
超必殺技名は「ギルファー・ソウル」。~
デュエルリンクスでは上記の[[《鉄の騎士 ギア・フリード》]]等との[[コンボ]]を使って解く[[詰めデュエル]]が存在する。~
なお、その際この[[カード]]の[[アドバンス召喚]]の[[リリース]]に使う[[モンスター]]は[[《リーフ・フェアリー》]]となっている。~

**関連カード [#card]
-[[デーモン]]

―[[モンスター]]に装備して[[弱体化]]させる[[モンスター]]
-[[《C・スネーク》]]
-[[《手錠龍》]]

―《暗黒魔族ギルファー・デーモン》の姿が見られる[[カード]]
-[[《デーモン・イーター》]]

//**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
//-[[【】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[週刊少年ジャンプ(2001年11号) 付属カード>書籍付属カード#WJ]] WJ-01 &size(10){[[Ultra]]};
-[[STRUCTURE DECK−遊戯編−]] YU-04
-[[闇魔界の脅威]] 305-053 &size(10){[[Ultimate]]};
-[[DUEL TERMINAL −疾風のドラグニティ!!−]] DT06-JP004
-[[アドバンスド・トーナメントパック2013 Vol.2]] AT02-JP004
-[[決闘王の記憶−決闘都市編−]] 15AY-JPB05
-[[デュエリストパック−決闘都市編−]] DP16-JP011

**FAQ [#faq]
***(1)の効果について [#faq1]
Q:[[装備カード]]扱い中に[[破壊]]された時でも[[効果]]を[[発動]]する事はできますか?~
A:はい、できます。~
  [[相手]][[ターン]]中でも[[ダメージステップ]]中でも、[[タイミングを逃す]]場合を除いて使えます。~
  [[誘発効果]]ですので、他に誘発する[[効果]]がある場合はそれと同時に[[チェーン]]を組み処理します。~
  [[チェーン]]を組む順は、「強制で誘発する[[効果]]」の次です。

Q:[[装備カード]]となった場合は[[魔法&罠カードゾーン]]に置かれますが、どのような扱いになりますか?~
A:「[[装備魔法]]」扱いになります。

Q:[[《スキルドレイン》]]の[[適用]]中に《暗黒魔族ギルファー・デーモン》が[[墓地へ送られた]]時、《暗黒魔族ギルファー・デーモン》を[[装備カード]]扱いとして[[フィールド]]上の[[モンスター]]に装備する事はできますか。~
A:[[墓地]]で[[効果]]が[[発動]]するため可能です。~
  「[[攻撃力]]500ポイントダウン」の[[効果]]も上記のとおり[[装備魔法]]扱いとなるので適用されます。

Q:[[《おろかな埋葬》]]で[[墓地へ送った]]場合、[[効果]][[発動]]しますか?~
A:[[発動]]します。

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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