《暗躍のドルイド・ドリュース》 †
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1800/守 0
このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地から「暗躍のドルイド・ドリュース」以外の
攻撃力または守備力が0の闇属性・レベル4モンスター1体を選択して
表側守備表示で特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
「暗躍のドルイド・ドリュース」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
SHADOW SPECTERSで登場した闇属性・魔法使い族の下級モンスター。
召喚に成功した時に攻撃力か守備力が0の闇属性・レベル4モンスターを蘇生する誘発効果を持つ。
類似する効果を持つカードとして《カメンレオン》が存在する。
構築にあたり、それぞれの性質を把握する事は重要である。
以下に主な差異を記す。
- ステータスの違い
攻撃力が高いので、蘇生対象がない場合や《エフェクト・ヴェーラー》などで無効化された場合でもアタッカーとなり、エクシーズ召喚前の露払いもこなせる。
しかし、メインは蘇生効果のためこの点だけでは優位とは言えない。
少しでも上だから優秀というわけでもなく、あちらは《ブラック・ガーデン》による蘇生に対応するといったメリットも持っている。
- 蘇生対象の違い
基本的に《カメンレオン》のほうが対応するモンスターが多いため、扱えるデッキも多い。
こちらはレベル4・闇属性・攻撃力0ならば守備力を有するのものも扱えるが、該当するものはわずかで、いずれも安定してエクシーズ素材とできるモンスターとは言い難い。
また共通するレベル4・闇属性・守備力0のモンスターだが、該当するものにやはり《フォトン・スラッシャー》・《ゴブリンドバーグ》のような汎用的なエクシーズ素材向きのものが少ない。
これらの点に関しては、後述のメリットを受けるための実質的なデメリットとなっている。
- 利用できるエクストラデッキ内容の違い
こちらも《カメンレオン》のほうが対応するモンスターは多い。
一方でこちらは自身の属性から《ヴェルズ・ナイトメア》や《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》などを扱える。
難易度は高いが、《暗躍のドルイド・ウィド》・《ゲイシャドウ》から《アルケミック・マジシャン》も狙える。
- 制約の有無
《カメンレオン》が召喚できる状況と、特殊召喚に制限がかかるのに対し、こちらは完全に自由なタイミングで展開できる。
例えば《BF−精鋭のゼピュロス》を自己再生させる事で、このカードを再利用しつつそのまま闇属性縛りのエクシーズ召喚を行う事が可能。
《BF−精鋭のゼピュロス》はこのカードの蘇生対象を調達するだけでは腐りがちな《おろかな埋葬》・《終末の騎士》を利用できるうえに、《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》で耐性付与を行う永続カードとの相性も良い。
また《カオス・インフィニティ》とも非常に相性がよく、蘇生したものの表示形式が変更される事で、3体での攻撃および3体素材のエクシーズ召喚が可能となる。
対応する《機皇兵ワイゼル・アイン》がこのカードの蘇生対象に含まれ、ピン挿しでもデッキから抜き出しやすいという点も相性が良い。
《A・ジェネクス・バードマン》と組み合わせ、シンクロ召喚と再利用を狙うなど、コンボも使いやすい。
また《カメンレオン》の制約は《エフェクト・ヴェーラー》などで無効にされた場合も残り、立て直しが難しくなるが、こちらはそのようなことはない。
- 直接対応するサポートカードの違い
《カメンレオン》は《キングレムリン》によるサーチがあり、ピン挿しでも蘇生先を確保した段階で利用したり、続けて2枚目をサーチできる。
この点に比べると、こちらの利用はいささか手間がかかる。
とはいえ、《闇の誘惑》に対応し、《終末の騎士》などから《悪夢再び》でサルベージできたりと、闇属性のサポートに対応する利点がある。
また《御前試合》の影響下でもエクシーズ召喚できるため、自分から採用して《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》で耐性を付与する事もできる。
《忍び寄る闇》にも対応しているが、コストが重いので、同じく闇属性エクシーズ召喚に長けた《召喚僧サモンプリースト》と組合せたい。
なお《ダイガスタ・エメラル》などにより墓地の闇属性を−3〜+2の範囲で調整できるので、《ダーク・アームド・ドラゴン》の補助も可能である。
全体的に構築の制限は多いが、《カメンレオン》とはまた異なった動きが期待できるカードである。
無理に依存しなければ、《ゾンビ・マスター》や《暗黒界の術師 スノウ》、《デーモンの騎兵》など、少数のみが該当するデッキであっても利用はしやすい。
もとから《召喚僧サモンプリースト》・《終末の騎士》を扱うタイプならば、なお都合が良い。
また《カメンレオン》と併用して、レベル4・闇属性・守備力0のモンスターの利用に特化したデッキを構築するのも良い。
カテゴリでいえばアンブラルが該当しており、《悪夢再び》なども組合せやすい。
上述の《カオス・インフィニティ》と相性の良い《ジャイアント・オーク》に焦点をあててデッキを組むのも面白く、《カオス・インフィニティ》以外のカードに割けるデッキスペースも意外と多い。
《キングレムリン》でサーチできないが、このカードからつないでおけば必然的に《カメンレオン》も動かしやすい。
《キングレムリン》に対応する《カゲトカゲ》は、《終末の騎士》・《BF−精鋭のゼピュロス》・《機皇兵ワイゼル・アイン》などから闇属性縛りのあるエクシーズモンスターを出せ、《カメンレオン》と異なり、このカードと併用してエクシーズ素材の確保にも使える。
このカードとは直接的なシナジーこそないが、《カメンレオン》を採用するデッキでしばし見受けられるように《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》を組み込む事も可能である。
《フォトン・スラッシャー》ならば《終末の騎士》と《増援》を共有でき、上記《カゲトカゲ》同様に単体で動くことになったモンスターのフォローができ、《カメンレオン》の蘇生対象となる。
《ワーム・ゼクス》・《ワーム・ヤガン》ならば《カオス・インフィニティ》との相性も良く、《キングレムリン》でサーチが可能。
《ライトロード・マジシャン ライラ》は《光の援軍》含め、ランダムとはいえ墓地を肥やす事で蘇生対象を確保できる可能性があり、《カオス・インフィニティ》とのコンボも可能。
自身と相性のよいカードに光属性モンスターとのシナジーが存在するため、デッキ単位で見れば共存に無理は生じにくい。
《カメンレオン》単体での利用と比べると、同一ターンでの展開が可能な点は大きく、カードパワーの高さを存分に活かす事ができる。
このカードを利用した構築を行う際は覚えておくといいだろう。
- ドルイドについては《ライトロード・ドルイド オルクス》参照。
「ドリュース」は、古代ギリシャ語でオーク(カシやナラの木)を表す。
ドルイド達はヤドリギの寄生したオークを聖木として崇め、その下で祭祀を執り行ったとされる。
また、「ドルイド」という単語自体も「オークの賢者」を意味する。
関連カード †
※は蘇生制限あり
―攻撃力・守備力0
―攻撃力0
―守備力0
収録パック等 †