《闇晦ましの城/Castle of Dark Illusions》 †
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻 920/守1930
リバース:フィールド上に表側表示で存在するアンデット族モンスターの攻撃力と守備力は200ポイントアップする。
また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分のスタンバイフェイズ毎にさらに200ポイントずつアップする。
この効果は自分の4回目のスタンバイフェイズまで続く。
BOOSTER7で登場した闇属性・悪魔族の下級モンスター。
中途半端な攻守と、特殊なパターンで攻撃力を増加させる効果を持つ。
勘違いしがちなのが、このカードが「リバースした時点でフィールド上に存在するアンデット族モンスター」にしかパワーアップ効果は適用されない。
つまり、このカードのリバースに成功した後で召喚したアンデット族モンスターはパワーアップの効果を受けないので効率が悪い。
以前はこの中途半端な攻守に利点があり、攻撃力では《死のデッキ破壊ウイルス》の生け贄にでき、守備力はそれなりの下級アタッカーの攻撃を止めることができた。
このカードがフィールドに存在する場合、《ゴースト王−パンプキング−》を更にパワーアップさせることもできる。
しかし、《ゴースト王−パンプキング−》自体が上級モンスターであるため、今ひとつ効果が使い難い。
アンデット族の支援カードと考えると、《ピラミッド・タートル》や《生者の書−禁断の呪術−》に比べて見劣りする。
パワーアップが目的なら《ダークゾーン》《荒野》等の方が効率がいいだろう。
相性がよいモンスターは以下のようなものが存在する。
- 《ヴァンパイア・ベビー》/対象カードを増やすのに活用。
- 《スピリッツ・オブ・ファラオ》/大量に特殊召喚し、総ダメージもアップする。
- 余談だが、ザ・ヴァリュアブル・ブック2におけるこのカードの画像、解説では効果の継続ターンが5ターンになっている。
また、GBAソフト「遊戯王DM5」においても5ターンになっている。
- 原作・アニメにおいて―
「決闘者の王国編」において、「闇遊戯vs闇のプレイヤーキラー」戦でプレイヤーキラーが使用。
効果の再現が難しいためか、OCGでは独自の効果を与えられた。
原作における能力値は「星4/攻1200/守2500」で、効果は以下の通り。
- 《闇》を作り出すことで、自分フィールド上に存在するカードの詳細や枚数を相手は確認できなくなる。
- 相手モンスターが攻撃宣言を行う場合は対象を指定出来ず、空振りすることもある。闇を照らせる攻撃であれば、攻撃後に相手モンスターの数のみ確認できる。
- 《光の護封剣》等の強い光の下では闇は掻き消える。
- 浮遊輪の効力で城本体は空中に存在する。
- 《カオス・シールド》(原作では単体強化)等の垂直方向に作用する魔法を併用すると、真下にいるモンスターも恩恵を受ける。
- ある程度の戦闘ダメージを受けると浮遊輪が壊れ、他に支えがない場合は城本体が落下する。真下にいるモンスターは逃走できないならば破壊され、コントローラーはダメージを受ける。
- この半端な能力値は、原作、GB版ゲームでのフィールド効果が30%上昇であったことから。
ではあるものの、30%上昇後の能力値は「攻1196/守2509」と、微妙に異なる。
「闇フィールドでパワーアップしていた」という無理のある理由から、中途半端な能力となって実物化・弱体化させられている1体。
- コナミのゲーム作品において―
DM3,4,7,8では「ターン開始時にフィールドを《闇》に変え、モンスターを伏せ状態にする」という、擬似的な《月読命》の効果を持っていた。
このゲームでは、オリジナルOCG準拠含め起動効果を持つモンスターが多数存在するため、レベル4守備力2500(闇フィールド時守備力3250)のステータスと合わさり物凄く強かった。
(ゲームでは、起動効果はフィールドに召喚された後、1回だけ使えるのだが、伏せ状態にすることでリセットできる)
またDM8では永続効果の為、自分のターンが来る度にフィールドは闇になり、自軍モンスターが伏せ状態になる。
その為こいつが場に存在していれば、モンスターの起動効果がほぼ使い放題になるのだ。
効果だけでなく自身の守備力の強さもあり、デッキに入れるのは困難だがその苦労に見合う活躍はしてくれる。
関連カード †
―効果関連
―中途半端な攻守
収録パック等 †
FAQ †
Q:このカードが表側表示になってから4ターン目以内もしくは4ターン後に召喚したアンデット族は、パワーアップ効果を受けることができますか?
A:いいえ、適用されません。